特殊能力を使いインチキ占い師をやってたら勇者に出会って仲間にされてしまった男

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インチキ占い師、勇者に目をつけられる

やり過ぎた、そう後悔しながら俺は馬車から遠ざかる町を眺めた

 

「必ず魔王を倒して世界を救いましょうね!」

 

【これが勇者との壮大な冒険の始まりであるとはこの時には誰も知るよしも無かったのだった】

 

いや、わかってるなら教えてくれよ!

 

本当に使いづらいな!この〈ナレーション〉能力は!

 

 

 

俺は昔から全てのモノの〈ナレーション〉が聴こえた、目の前の両親がどんな人物でどんな人生を送っていたのかの〈ナレーション〉が聴こえた時はまいったね

 

だって親の馴れ初めや俺や妹の仕込みについて聞かされるんだぞ?最悪である

 

座っているイスが誰が作って誰が売ってウチに買われただの隣に生えてる木がいつ土に植わっていつ芽から木になったかの〈ナレーション〉を聴いてる方がマシだ

 

最初の〈ナレーション〉は最悪だったがこの〈ナレーション〉のおかげで楽をさてもらったのも事実だ

 

まず食い物が腐ってないか食えるのかが直ぐに分かるし誰が何に悩んでいるのかも分かったから住んでいた村で賢く立ち回れた

 

近所の好きだった娘が隣に住んでるベンを好きだと〈ナレーション〉された時は枕を濡らしたよ……

 

だが前向きな俺はこの〈ナレーション〉を使い1つ商売を思いついた

 

占い師である、何とこの〈ナレーション〉大雑把だが未来が聴こえるのだ

 

例えばその日、親父がお袋にボコボコにされるとか妹がベンを告白されるがフるだとか何がどうなってそうなるかは分からないがそういう〈ナレーション〉が聴ける

 

だがコレは完全な未来予知では無くあくまでその時の〈ナレーション〉だ

 

何故分かるかというと親父が賭けで大勝すると〈ナレーション〉されたのに結果はパンツ1枚にされて帰ってきた事があったからだ

 

過去の〈ナレーション〉は正確なのに未来の事となるとかなり大雑把になるしかしコレで逆にいい

 

当たる未来予知なんて変な客を呼び寄せるに決まってるし〈ナレーション〉でもそう言っていた

 

相手の過去を全て知り大雑把ながらも未来も分かるのだインチキ占い師としてそれで十分

 

ちょっと食べ過ぎで不健康な奴にはここ一週間の食事内容を言い当てやれば俺を信じて食事に気をつけて過ごすようになるしギルドの受付に恋して奴にはそいつの過去の恋愛失敗を言い当てから受付の理想の男性像を教えてやった……結果はまあその他のいい人に出会えたから良かったね!

 

失せ物探しはそれこそ簡単だ、何処でソレを失くしたのか〈ナレーション〉されるしその失せ物が今何処にあるかも〈ナレーション〉で聴ける

 

だからつい何時ものようにやってしまったのだ目の前の勇者御一行の失せ物探しを見事にやってしまい壮大な冒険とやらに駆り出されましうという失態を

 

勇者が客が来るって〈ナレーション〉してもらってないんですけど!?

 

【勇者は変な客ではないので仕方ないのであった】

 

ちくしょーーー!!!!




という話
誰か続き書いてもいいのよ?

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