サトシ「ピカチュウ、波乗り!」
ピカチュウ「ピッカーーー!」
船から放り出されたサトシは咄嗟にピカチュウに波乗りを指示してピカチュウと共に波の上に乗り、サトシとヒカリ、アイリスは難を逃れた。
サトシ「皆、大丈夫か?」
アイリス「何とか。」
ヒカリ「でも、この嵐じゃいつまで持つか分からないからダイジョバナイかも。」
ヒカリの言う通り、辺りは未だに嵐となっておりタケシ達も見当たらず、ピカチュウがいつ限界を迎えるか分からない状態だった。
ピカチュウ「ピカ?」ピク
サトシ「どうしたピカチュウ?」
ピカチュウ「ピカピーカ。」
サトシ「『何かがこっちに近づいている。』だって?」
アイリス「・・・本当だ、何か聞こえる。」
ヒカリ「何なの?」
ピカチュウが視線を向けた先に移すと、複数のポケモンが近づいてきた。
カイリュー「バウ。」
サトシ「あれは・・・。」
アイリス「カイリューだ!///」
ヒカリ「でもどうして此処に?」
カイリュー達は付いてこいと言うようにサトシ達を導いてきた。サトシ達はそれに従い、ある島に辿り着いた。
サトシ「あの島、もしかして!」
ヒカリ「知ってるの?」
サトシ「ああ。前の世界で俺がゴウとリサーチフェローをしていた時に迷い込んだ『カイリュー達の楽園』って言われている島だ。」
アイリス「カイリュー達の楽園!」
カイリュー達の楽園と聞いて興奮するアイリスだが、先ずは体を休めるということで島に上陸した。
島に着くとカイリューを始め、ミニリュウやハクリューなどもいた。
ヒカリ「カイリューがいっぱい。」
アイリス「私も早く自分のカイリューに会いたいな。」
サトシ「島の外を見てみろよ。」
サトシに言われて見てみると、島の周りには嵐に囲まれていた。
ヒカリ「これじゃ誰も近づけないね。」
アイリス「これならカイリュー達も安全に暮らせるし、誰にもバレないね。」
サトシ「だからカイリュー達の楽園って言われていたんだろうな。」
サトシ達は島の中に進み、休める場所を見つけるとそこで暫く安静にすることにした。それから少し回復した後、島のカイリュー達と交流した。
アイリス「うわーーー!こんなにいっぱい!幸せ〜!」
ヒカリ「アイリス嬉しそう;」
サトシ「アイリスにとって此処は楽園みたいなものだからな;」
ハクリュー「リュー!」
サトシ「おおっと!」
そんな中、1匹のハクリューがサトシに絡みついて甘えてきた。
サトシ「もしかしてお前・・・。」
ハクリュー「リュー♪」
サトシ「やっぱり!久しぶりだな!」
ピカチュウ「ピーカ!」
ハクリュー「リュー!」
ヒカリ「このハクリューって・・・。」
アイリス「ハクリューだった時のサトシのカイリュー?」
サトシ「ああ、間違いないよ!」
このハクリューは前世でサトシの手持ちだったカイリューが進化する前のハクリューだった。当然このハクリューも記憶持ちだった。
上陸して2日後、体力が十分に回復したサトシ達は島を出ることになった。この2日で分かったことはサトシのハクリューは前の世界では飛ぶのに苦労したがサトシとの特訓を思い出して既に龍の舞を取得して飛べるようになっていた。
サトシ「カイリュー達が助けてくれなかったらどうなっていたか分からなかったぜ。」
ヒカリ「そうね。」
アイリス「なんか名残惜しいな。」
サトシ「ならアイリスだけ残るか?」
アイリス「それはいや!」
サトシ「冗談だって。」
アイリス「もう!」ホッペタプク
サトシ・ヒカリ「「あははははは!w」」
サトシ「さて、タケシ達も心配していると思うし、そろそろ出発しないとな。」
ヒカリ「そうね。」
アイリス「うん。」
ハクリュー「リュー。」
アイリス「あ、そっか。ここでお別れになるんだっけ?」
サトシ「なあハクリュー、お前が良かったら・・・。」
ドカーン!
ヒカリ「な、なに!?」
アイリス「あっちって海岸よね!」
サトシ「何かあったのかもしれない!行ってみよう!」
ピカチュウ「ピカチュウ!」
急いで海岸に向かうと怪しげな3人組がカイリュー達を襲っていた。
ポケモンハンター1「大量大量!」
ポケモンハンター2「こりゃ大儲けだぜ!」
ポケモンハンター3「こんなにカイリューがいればな!」
ヒカリ「酷い!」
サトシ「あいつらポケモンハンターか!」
アイリス「カイリューを襲うなんて許せない!」
ポケモンハンター1「じゃあ早速これを使ってみるか!」
すると1人のポケモンハンターが腕につけた怪しげな装置から発射され、それがカイリューに当たるとブロンズ像になってしまった。
アイリス「カイリューが!」
ヒカリ「あれって!」
サトシ「Jが使っていた装置か!」
ポケモンハンター達はブロンズ像にしたカイリューやハクリュー達を回収しようと潜水艇に運ぼうとしていた。
サトシ「ピカチュウ、電光石火!ニャヒート、ニトロチャージ!」
ピカチュウ「ピカピッカ!」
ニャヒート「ニャーット!」
サトシが咄嗟にピカチュウとニャヒートを繰り出して回収装置を破壊した。
ポケモンハンター1「なに!?」
サトシ「カイリュー達は渡さないぞ!」
ポケモンハンター2「な、餓鬼だと!」
ポケモンハンター3「邪魔しやがって!」
サトシ「皆、カイリュー達を助けるぞ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
ニャヒート「ニャット!」
アイリス「ドリュウズ!」
ポーーーン!
ドリュウズ「ドリュ!」
アイリス「カイリュー達を助けるために力を貸して!」
ドリュウズ「ドリュ!」
ポケモンハンター1「グラエナ!」
ポケモンハンター2「エアームド!」
ポケモンハンター3「ラッタ!」
ポーーーン!
グラエナ「ワウ!」
エアームド「エアー!」
ラッタ「ラッタ!」
ポケモンハンター1「嚙みつくだ!」
グラエナ「ワウ!」
サトシ「ニャヒート、受け止めろ!」
ニャヒート「ニャト!」
ガブ!
サトシ「リベンジだ!」
ニャヒート「ニャット!」
グラエナ「ワウ!?」
ポケモンハンター2「鋼の翼!」
エアームド「エアー!」
サトシ「ピカチュウ、躱せ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
サトシ「アイアンテール!」
ピカチュウ「チューピッカ!」
エアームド「エアー!?」
ポケモンハンター3「怒りの前歯!」
ラッタ「ラッタ!」
アイリス「ドリュウズ、受け止めて!」
ドリュウズ「ドリュ!」ガキィン
アイリス「メタルクロー!」
ドリュウズ「ドーーリュ!」
ラッタ「ラター!?」
ポケモンハンター3「なんだこの餓鬼共!」
ポケモンハンター1「思った以上に強いぞ!」
ポケモンハンター2「だったらエアームド!ポケモンを使っていないあの餓鬼を狙え!」
エアームド「エアー!」
ヒカリ「え?」
サトシ「ヒカリ!」
アイリス「危ない!」
ハクリュー「リュー!」
ピカーン!
サトシ「え?」
アイリス「これって!」
カイリュー「バウーーーー!」
ヒカリのピンチにハクリューがヒカリを守りたい思いが強くなったことでハクリューはカイリューへ進化を果たした。
アイリス「進化した!」
サトシ「カイリュー!」
カイリュー「バウ!」
エアームド「エアー!?」
アイリス「ドラゴンクローよ!」
ヒカリ「ありがとうカイリュー!」
カイリュー「バウ!」
ポケモンハンター2「くそ!」
カイリュー「バウ!」
サトシ「・・・!そうか、お前も戦いたいんだな。」
カイリュー「バウ!」コクリ
サトシ「カイリュー、暴風だ!」
カイリュー「バーウーーー!」
サトシ「ピカチュウ、トドメの10万ボルト!」
ピカチュウ「ピーカチュウーーーー!」
ドカーン!
カイリューの暴風で吹き飛ばされた後、ピカチュウの10万ボルトで戦闘不能にした。
ポケモンハンター3「全滅だと!?」
ポケモンハンター2「なんて餓鬼だ!」
ポケモンハンター1「こうなったらこれで!」
???「カイリュー、破壊光線!!」
???「バウーーーー!!」
ドカーン!
ハンターの1人が装置を使おうとした時、突然誰かの声がしたと同時に別のカイリューの破壊光線が飛んできてハンター達を吹き飛ばした。サトシ達を守るようにそのカイリューは降り立ち、その背中から1人のトレーナーが現れる。
ヒカリ「え!?」
アイリス「うそ!?」
サトシ「貴方は!?」
ワタル「久しぶりだね、サトシ君、アイリス。そして初めまして、お嬢さん。」
サトシ・アイリス「「ワタルさん!」」
サトシ達を救ったのは『世界一のドラゴンマスター』と名高い『カントー・ジョウトチャンピオンのワタル』だった。彼も記憶持ちだった。
ポケモンハンター1「チャンピオンワタルだと!?」
ポケモンハンター2「何でそんな奴がここに!?」
ポケモンハンター3「逃げろーーー!」
ワタル「逃がすか!カイリュー、神速だ!」
カイリュー(ワタル)「バウ!」
ワタルが現れたことで勝機が見えなくなったハンター達は逃亡を図ったが、カイリュー(ワタル)の神速で意識を刈り取られて倒れ伏した。
サトシ「ありがとうございますワタルさん。」
ワタル「なに、礼を言いたいのは俺の方でもあるさ。ここのカイリュー達を守ってくれてありがとう。」
アイリス「でもどうしてワタルさんがここに?」
ワタル「ジムリーダーであるタケシ君にカスミ君、それにオーキド博士やシルフカンパニーの社長さんが様々なコネを使って救助を要請し、あのパニックでポケモンと逸れてしまった多くのトレーナー達の要望で大規模な捜素が行われているんだ、俺も捜索をお願いされてね。」
ヒカリ「私達それだけ心配させちゃってたんだ。」
ワタル「そしてこの島は保護区にもなっていてね、この島のカイリュー達は海で遭難した人やポケモンを助ける事があるんだ、それでもしやと思って来たらビンゴだった訳だ。」
アイリス「そうだったんだ。」
ワタル「この秘境については他言無用で頼むよ。」
サトシ「はい。」
サトシが了承するとワタルはブロンズ像にされたカイリュー達の解放に移った。
サトシ「まさかJが使っていた装置がこんなにも早く出てくるなんて。」
ヒカリ「ええ。」
ワタル「心配要らない、彼らはちゃんと元に戻す。」
アイリス「どうやってですか?」
ワタル「見ていたたまえ。」
そう言ってワタルは何かの装置を取り出してカイリュー達を次々と解放された。話によると、国際警察でもブロンズ化を解除出る様に研究しているらしく、ポケモンGメンでもあるワタルにも解除装置の試作品を提供されているようだ。ポケモンハンター達は装備を取り上げられた状態で縛り上げて自由に動けない状態であり、後に応援が来ると共に例のブロンズ化の装置の入手経路を聞き出すつもりらしい。
ワタル「それじゃあ、タケシ君達がいる所まで君達を送っていくよ。」
サトシ「ありがとうございます。」
アイリス「やっと帰れる。」
ヒカリ「早く皆に会いたい。」
カイリュー「バウ。」
サトシ「うわ!・・・カイリュー?」
ワタル「君と一緒に行きたいみたいだね。」
サトシ「いいんですか?」
ワタル「ポケモン自身がゲットを望んでいるのなら、我々に止める権利はない。」
サトシ「分かりました。・・・カイリュー、一緒に行こうぜ!」
カイリュー「バウ!」
コンッ…シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ‼︎
サトシ「カイリュー、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピ、ピカチュウ!」
サトシがカイリューをゲットした直後、別のカイリューがサトシにある物を渡した。それは丸い1つの石だった。
サトシ「これって・・・。」
ヒカリ「メガストーン?」
ワタル「これはカイリューのメガストーン、カイリュナイトだね。」
アイリス「カイリュナイト!?ということは・・・!」
ワタル「ああ、カイリューもメガシンカできるんだ。」
サトシ「カイリューがメガシンカ!スッげーーー!」
ピカチュウ「ピーカ!」
ワタル「君がここのカイリュー達に認められた証だろう。」
サトシ「そっか。カイリュー達、ありがとう!」
島のカイリュー達にお礼を言うとサトシ達はワタルと共に島を後にして仲間達の所に戻るのだった。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ゲコガシラ
フクスロー
ニャヒート
バタフリー
ピジョン
フシギダネ
ヒトカゲ
ゼニガメ
クラブ
ゲンガー
カイリュー