リビルドワールドに投影持ちを突っ込む話 作:リビルドワールド二次増えろ増えろ
構想段階では 通り魔 破戒すべき全ての符 ルートとか
シェリル徒党幹部RTAルート
があったりなかったり
今はアキラに借り作り媚び売りルートを走っています。
お試し三人称
◇◇◇◇◇◇
アキラとムメイの依頼が重なるのは既に3回目。ムメイとも顔見知りとなり、モンスターと全く遭遇しないこともあって暇を持て余したアキラがふと疑問を口にした。
『アルファ。防護服っぽいけどああいう強化服もあるのか?』
『いいえ。あれは防護服ですらないただの服。ハッタリね』
『ただの服?どんな体幹してるんだアイツ』
アキラがムメイを見ながら驚きを持つ。
『特別身体能力が高いのかもね。もしくはサラと同じ様な身体強化拡張者なのかも』
『ああ、そういう可能性もあるのか』
アキラはサラを例に出されてある程度納得し、次の疑問を問いかける。
『あの銃は照準器も無いみたいだけどどうやって狙ってるんだ?』
『分からないわ。目にも拡張を施してるのかもしれないし、高性能な命中補助機能がついているのかもしれないから』
そんな会話をしていると荒野を巡回していたトラックが突如停止した。
◇◇◇◇◇◇
カツヤ達の会話を聞きエレナ達がモンスターの群れの撃退に向かっていると解釈したアキラは荷台からでようと準備をしている。そこにムメイは声をかける。
「行くのか?アキラ」
「ああ」
「そうか、じゃあこれ持ってけ。なんかの役には立つだろう」
そう言って莫耶をホルダーごと渡す。アキラが返そうとしたところ
「持ってけ。短い付き合いだが知り合いに死なれると気分が悪い」
とムメイが断る。その言葉に意思の硬さを悟ったアキラは答える。
「…受け取っておく。後で返す」
「別に壊してもいいぞ。まあ頑張れ」
荷台から出たアキラは原点の通りにキバヤシに気に入られバイクを受け取り走り出す。荷台にいるハンター達がそのアキラの姿を様々な表情と様々な感情で見ていた。驚愕、称賛、羨望、困惑、嫉妬、嘲笑、各自が様々な感情を抱く。そんな中ムメイは1人呟く
「これで多少は借りを作れたかな。アイツ相手に作っといて損は無いだろ。元手ゼロの剣だしな」
◇◇◇◇◇◇
キャノンインセクトを迎撃し、後は残党処理のみとなった所でアルファが険しい顔をする。
『アキラ。少し厄介な増援が来たわ』
『何が来たんだよ……』
アキラが嫌そうな表情でその詳細を聞く前に、答えがわかる。遠距離から撃ち出された巨大な砲弾が戦闘区域に着弾して周辺を吹き飛ばした。
着弾地点は離れていたものの、その威力は脅威を覚えさせるのには十分すぎるものだった。
そこでアルファが途中まで真面目な顔で念を押す。
『アキラ。もう一度、念の為、一応確認するわ。アキラ一人で逃げる気は、やっぱり無いのよね?』 『無い』
アルファが、わずかな呆れを滲ませた苦笑を浮かべる。
『分かったわ。じゃあ、倒しにいきましょうか』
アルファが操るアキラの身体が銃を仕舞い、莫耶を抜く。同時にバイクを全力で走らせる。
『アルファ。何で銃を仕舞うんだ?』
『撃っても無駄だからよ。ムメイに感謝しなさい、アキラ。通用するかもしれない武器が手にあるのだから』
『かもなんだな…』
無謀とも言える速度のお陰で距離が縮まりアキラの拡張視界に目的のモンスターの姿が映る。大型のキャノンインセクトだ。
『それでアルファ。あれをどうやって倒すんだ?』
『細かく説明しても良いけれど、この状況でそれを聞きながらちゃんと戦える?』
周囲はキャノンインセクトの特大砲撃の衝撃で吹き飛ばされた瓦礫が放射状に広がっている。その瓦礫が自分に向かって降り注ぎ、間一髪で避けている自分を再認識する。
『……細かく聞くのはあれを倒してからにする。倒せるんだよな?』
『勿論よ。さあアキラ。覚悟を決めなさい。突入するわ』
『分かった! 頼んだぞ!』
砲弾や瓦礫を回避するために無茶な動きを要求される中、アキラは必死に強化服の動きに身体を合わせる。大型キャノンインセクトと距離を積めたアキラが莫耶を振るう。その動きはアルファのサポートにより達人の動きとなっていた。切れ味との相乗効果によりキャノンインセクトの足を切断する。
『すごい切れ味だ!ムメイのやつ、随分気前がいいんだな!』
足を切断された大型キャノンインセクトがバランスを崩す。その間にアキラは自走砲弾に接近し蹴り上げ、身体能力を最大限に活かし跳躍。砲弾を全力で砲身部分に向かって蹴りつける。
装填部分の開口部に砲弾を強引に詰め込まれた所為で特大の砲が動作不良に陥る。その隙にアキラは、莫耶を投げつける。
莫耶が刺さった砲弾が爆発し、別の砲弾を誘爆させて大爆発を引き起こす。大型キャノンインセクトもその爆発には耐え切れず、吹き飛んで大破した。
アキラは勝利の実感や達成感よりも急激な疲労感を覚えて大きく息を吐いた。
『……やっと終わったのか。何とかなったけど、砲弾を避けながら戦うのはもう御免だ』
『バイクと剣が無かったらもっと苦戦していたわ。やっぱりアキラにはまだ早かったわね』
『装備が? 実力が?』
『両方。というより何もかも足りないわ』
軽くため息をついたアキラを励ますように言う。
『一朝一夕で強くなれるのなら誰も苦労なんかしないわ。これからも頑張りましょう』
アキラも気を取り直して軽く笑う。
『そうだな。頑張るしかないか。頑張ろう。……あとは今回の報酬がどうなるかだな。これだけ頑張ったんだ。期待したいところだけど、どうなるかは分からないよなぁ』
『流石にお風呂には入れるでしょう。今日はゆっくり休みなさい』
『そうだな。そうしよう』