それにしてもですよ、いつの間にかお気に入り件数が1000間近になってきました!
度々ランキングにも乗っていましたし…いやぁ、嬉しい限りです!
お気に入り件数が上がっているのを見ると頬がにやけちゃうんですよね~。
スマホで確認した時なんて、周りの友達におかしな目で見られないようにするのが精一杯でした(笑)
これからもこんな調子でのんびり行きますが、宜しくお願いします!
日本屋敷風の家の廊下を歩くこと数十秒、居間らしき所に着いた。まあ、歩いていたのはこの人なんだが。
そして部屋に入ると、中にはゲームをしている黒髪の美少女とウサ耳の幼女、そして俺を食おうとしたウサ耳美少女がいた。
「あ、永琳じゃない。ん? 帽子変えたのね、黒くなってまるでカラスのようj………カラスじゃないのそれ!!?」
な、なんていいノリツッコミなんだ……あっぱれとしか言いようが無いほど自分で二つとも行っていた。
そして永琳というのか、この美女は。天魔が言ってたやつだな。記憶記憶。
その永琳は疲れたようにして座りながら、ウサ耳美少女にお茶を貰って飲んだ。ブレザーカワユス。
その萎れたウサ耳は俺を見ると、どこか安心したような、それでいて申し訳無さそうな顔をして、俺にもお茶を入れようか迷っていた。出来ればください。
三日寝たのは自分のせいだと思っているのだろうか。違うんだけど、言うの面倒臭いし放棄。
バイトしまくってた時に三日ぐらい急に暇ができた時に寝溜めしていたらこうなった。基本徹夜だったなぁ…高校入ってから変わったけど。
「それで、なんでいつものじゃなくてカラス乗せてるのよ。新しいファッション?」
「違うわよ。栄養剤射とうとした時に起きたのだけれど、注射器叩き割られてから此処に居座られてるのよ。捕まえようとしても無駄に器用に避けて捕まらないし……」
「へぇ~、何か面白いことになってるわね。まあいいじゃないの。いつもと違ってどこか可愛いわよ?」
「どうでもいいわ…」
はぁ…とまたため息を吐く永琳。幸せが逃げていくぞ。そして興味深そうに俺を見る兎とさっきの黒髪の子を無視して、ウサ耳ブレザーを見ていると、何か小さな入れ物に冷めたお茶を入れてくれた。
この子、絶対にいい子だわ。そして苦労人だな。
『あ、コウヤ思い出したよ』
うん? なにがだ?
『えっとね、今お茶いれてくれた子は里に薬を売りに来る子で、鈴仙・優曇華院・イナバって言ってたはず』
へぇ~……名前長いなオイ。なんて呼べばいいんだ? 鈴仙でいいのか?
「あら、うどんげ。カラス用のお茶も用意してるのね。あんた律儀ね~」
「えっと…まぁ、はい。寝起きですし、喉乾いてるかなぁ…って」
うどんげと呼ばれてるのか。花の名前だよな。まあいいや、鈴仙で。
で、鈴仙がせっかくお茶を入れてくれたので、永琳の頭から机に飛び降りててくてく歩き、お茶を飲むことに。
それにしても全員見ないで欲しいんだが……なんか、こう…ねぇ? ムズムズするのよ。
お茶を飲んでいると横目で永琳がナースキャップのような変てこな帽子をかぶっていた。いいさ、後で叩き落としてやんよ!
「それにしても…うどんげアンタ、このコウヤってカラス食いかけてたのよね」
「うっ……言わないでくださいよ~」
「それにしても面白かったわね。いきなりカラスが口に入ったと思ったら、取り出せなくて息できずに失神するんだもん! コウヤとのファーストキス、どうだったの?」
「なっ……!!? なんで知ってるんですか!?///」
「てゐが録画」
(/ω\)イヤン、ハズカシイ……美少女だから嬉しいけど。俺カラスだけどね。
ビクリとした。そして真っ赤になって俺を見てくる。
ビクリとした。俺は薫に何故か途端に睨まれて真っ青になった。冷や汗かきながらそっぽを向き、じりじりと後退する。
『ねえコウヤ……どうして逃げてるのかな?』
逃げてませんよ…ええ、逃げてませんとも。ちょっと足が痺れて変になっただけだから!
薫、俺並みに変わったよな……何か怖いんだけど。
「さあさあ、カラスとしてどうだったか言いなさい! それをネタにずっと弄ってあげるから!」
「弄らないでくださいよッ!? ぜ、絶対に言いません!」
『足が痺れたの? おかしいなぁ…大して座ってもないのになんで痺れるの? 確認していい?』
だ、駄目です…それ拷問ですから……。
追い詰められる鈴仙と俺が一瞬、たった一瞬目が合わさった時にアイコンタクトが通じた!
――逃げるぞ、抱えて走れ!――
――分かりました! 逃げましょう!――
赤い眼を見た時に何やらフランから感じたオーラ的な何かを俺の中で感じたが、もちろんレジストした。きっとこの辺りは酸素濃度が他と違うだろう。
いや、そんなことより逃走だ!
一気に翼を広げ、鈴仙に向かってダイブ!
そして鈴仙もそれをキャッチして胸にギュッと抱え、部屋を飛び出して走りだした。おお、速い速い。
それにしてもなかなかの巨ny……ギャァァァァァ!!
『待ってよコウヤ~! 置いてかないでってば!』
薫が追ってきた! あ、悪霊退散! 南無阿弥陀仏! Amen! 我らは神の代理人 神罰の地上代行者 我らが使命は 我が神に逆らう愚者を その肉の最後の一片までも絶滅すること――― Amen!!
『どこぞの格好いいキチガイ神父じゃあるまいし! ていうかさっきのは冗談だから!』
殺気のは冗談じゃない!? 殺気が漏れるほど怒ってるってことじゃないですかやだー!
『凄い聞き間違いだけど!?』
更に胸に抱きつくようにして殺気とやらから逃げていると、どうも一つの和室に着いたようだ。そして鈴仙が大きく息をつきながら座り込んだ。
「はぁ~……まったくもう、姫様やてゐは事ある毎にからかってくるんだから…嫌になっちゃうわ」
『もうコウヤったら、いつも芸人魂発揮するんだから…ちょっとは落ち着いて?』
サーセン。ていうか芸人魂なんて発揮させちゃいないぞ。せいぜい面白そうなことに首を突っ込んで、更に自分だけが楽しもうとしてるだけだから。身体張ってこそ芸人だろ!
…………あれ? なんかおかしいぞ? ま、まあいいや。
頭の中でそんなことを薫と話していたら、ふと、体全体を優しく撫でられていることに気づいた。
「コウヤ…だっけ? 罠の時はごめんね、直ぐ吐き出せばよかったんだけど」
「カァ」
あれは事故だからしょうがない気がする。主に悪いのはちび兎だ。いつか辻斬りする。燕返しでも可。
「許してくれるの? 本当に賢いカラスなんだ……で、でもあれはノーカンよね! 舌とか噛まれてたし!」
「カア…?」
え、マジで? 舌怪我したの? 俺の嘴のせいか……なんてこったい。これでもアリスに風呂入れられてるけど、もしものことがあったら危ないんじゃない? 大丈夫?
「大丈夫よ、もう治ったしね」
そういいながらぺろっと舌を出し、見せてくれる。うむ……わからん。ごめんなさいでしたとだけ言っておく。
それにしても久しぶりによく寝たなぁ……身体が鈍ってる。少し動かしたいな。
ゴロンゴロン転がって時折翼で方向転換しては、部屋中を転がりまくる。
「わ! コウヤ、何してるの!?」
何してるかわからんだろう? 大丈夫だ、なにせしてる俺がわからんからな!
でも動かしとかないとムズムズするし、飛ぶときに支障があったら嫌だ。
だから転がる。体を捻って転がりまくる!
「あ、羽が……」
まあ、転がりまくっていたら俺の羽も自然と散るというもの。数枚の黒い羽が畳の上に落ちていた。それを鈴仙が四つん這いで動きながら拾い集めていた。悪いね☆
あ、白の下着が見えた。役得。
あっちに行ってはゴツン、こっちに行ってはゴツン、壁まで行くと必ずぶつかる。
うん、何も考えずに頭空っぽにして、意味もない行動をするのもたまにはいいかも。
ほら、時々無い? 意味もないのに訳の分からない行動すること。
あ、無いですか、そうですか……じゃあいいです。
「綺麗な羽ね~。う~ん…何かに使い道はないかしら? 臭くないし、触り心地はいいし……」
そう唸る鈴仙の手には三枚の黒い羽が摘まれている。なんだ、三枚しか落ちなかったのか。
あ、アクセサリーとか? 三枚ならちょうどいいじゃん。
少し机を漁らせてもらうと、首にかけるのは丁度いい長さの紐があったので、それを能力を使って細いチェーンに変える。
ネックレスとかで使われてるあれだ。
そして適当な紙を一つのリングに変化させてチェーンを通す。後は針金とかでいいか。
それらを咥えて鈴仙のところに戻り、一旦床において羽を置くように指示する。
「羽を此処に置けって? うん。……うん? それ、何処にあったの?」
「カァ」
そう言われたので机の所を翼の先で指し示しといた。
そっちを見てあったかどうかしきりに唸っているうちに、器用に嘴の先を使って針金を曲げて羽を三枚纏まるようにリングとくっつけた。
それからこっそり能力発動。このネックレスに不変の効果を持たせる。カラスは器用なのだ、色んな意味で。
羽が取れないし、壊れないし、傷つかないし、錆びないし、風化しない。あらゆる変化を受け付けないようにして出来上がりだ。たとえ概念を弄っても、事象を弄ってもこのネックレスは無事だ。
「クァ!」
それを咥えて差し出す。友情の証にでも。この羽を見れば分かる奴には分かる。俺の羽だと。
「……くれるの?」
「カア!」
「ありがとう……ふふっ、大切にするわね!」
本当に賢くて器用ね、と言いながらニコニコしたすごく嬉しそうな顔でネックレスを付けてくれた。
似合う? と見せながら言うものだから、思わず翼でサムズアップ的なことしちゃったわ。
翼が大きすぎるかと思ったんだけど、三つとも生え始めたばかりのやつで小さくてちょうどよかった。ネクタイと共にその大きな胸に乗っているが、全然変じゃない。似合ってる。
その後は機嫌のいい鈴仙に撫でくり回されてた。仲良く出来たようでよかったよかった。
Amenと南無三なら、とっさに叫ぶなら南無三派の作者です。