東方憑鴉録   作:きりがる

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最近暑いですね~、ついつい部屋に籠りがちになってしまうのですが、買い物に行くのがめんどくさくて仕方がないきりがるです。

朝とお昼のご飯を作らずに簡単に済ませる方法ないですかね? カップ麺は余り好きじゃないし……。

PC見ながら片手で済ませられて、置いておいても長持ちしてかさ張らないのとか。
そう、SOYJOYや一本満足バーみたいなやつ! レパートリーを増やしたいなぁ…。

おっと、愚痴を失礼しました。


第23話 カラス、追いかけっこをする

 

 

 

 

 戻ってきた天魔、泣いた文を見る。

 

 アニメのサブタイとかになりそうだな。そしてその顔は絶句。そらそうだ。鳴いて泣いて漏らしてないて。自分の部屋がいろんなもので濡らされて汚されているのだ。絶句もするさ。

 

『いや、きっと…絶対に違うと思うんだけど』

 

 気のせいだ。

 

 天魔は文の拘束を解いてから話を聞き出した。まあ、俺がどんなことしたかとかだけどな。天狗のくせにいっちょ前にカメラなんて持ちやがって。没収したら涙目だったけど。これが泣く切っ掛けかもしれん。

 

 あ、カメラ? 壊れない程度に蹴って転がして遊んでます。何気ない動作も何故か楽しくなっている鴉人生。

 

 俺は人間を止めるぞッ! フランーーッ!!

 

『もう、何言ってるのさ。あ、元人間なんだっけ?』

 

 そうなの。人間だったの。根暗っぽい人間だったの。まあ、いろいろあって変わったけど。

 

『そっか…僕も似たようなものだしね。でも…その御蔭でコウヤと会えた。この運命に感謝しようかな』

 

 そう言って微笑む薫。可愛い。さすが美少女。

 

 そんなこと言ったら照れくさくなったのか、顔を真赤にしてふわふわ背後に飛んでいってしまった。

 そして目の前から薫が消えると同時に、天魔の顔が。吃驚した!

 

「コウヤ、中々えげつない事してたんですね……驚きましたよ。まさか文が泣いてるなんて。おでこがちょっと怪我してるんですけど…」

 

 シラネ。俺は悪くない。あ、大丈夫だ、泣き顔はこのカメラで撮っておいたから。欲しければ後で上げるよ?

 

 で、その件の文はカメラを俺から取ろうと、そーっと手を伸ばしていたが、俺が乗っているので取れない。いや、俺が文を見たらビクッとして手を引っ込めてオロオロしだしたから取れない。

 

 さすが…さすが【変える程度の能力】! 心に刻み込んでいたなんて!

 

「あ、あの~…コウヤ、さん…か、カメラを返して欲しいんですけど~……」

「ギャァッ!」

「ぴッ!?」

 

 翼をバサリと広げて威嚇。荒ぶる鷹のポーズ! もとい、荒ぶる鴉のポーズ! 決まった!

 

 小さく鳴いて文は天魔の後ろに隠れた。それに苦笑している天魔。

 その姿を嘴でシャッターを押してパシャリ。いい一枚が撮れた。

 

 苦笑する天魔とそれに縋りつく文。これを見たら知り合いは笑い転げるんじゃないだろうか。そして文はイジられキャラに……ザマァ? 

 

「で、そのリボンと名前は何ですか?」

 

 Σ(゚Д゚;)ギクッ!

 

 わ、忘れていると思ったのに、何で覚えてるのさ……いや待て! 俺はカラス! なら喋ることは出来ないじゃないか! 出来ないと言うことにして下さい! お願いします!

 

「カァ……」

「そうですね~…確かに喋れませんものね。それじゃあ……」

 

 ほっ……良かった、分かってくれたか。

 

「八意…と書いてありますので、永琳とは知り合いですし、直接永琳の所にでも言って聞いてくるとしましょう」

 

 おお、それがいいんじゃないか? 永琳や輝夜が説明してくれれば解決だ。あ、輝夜はなにか言うかもしれないから永琳に期待か。なにか言ったら頭を吹き飛ばしてくれるに違いない。

 

 それじゃ、それは勝手にしてもらうとして。俺はこれから紅魔館にでも行こうかな? フランや咲夜に会いに行ってくるわ。じゃあな!

 

 俺は翼を羽ばたかせて宙に浮く。勿論、カメラは俺の首に掛かっている。まだ返さんよ!

 

「あ、カメラ!」

「カアッ!」

「す、すみませんッ!」

 

 ひと鳴きして窓から出ていこうとした時、嫌な予感がして反射的にエルロンロールをした。そしてそのすぐ後に俺が居た場所に手が伸ばされていた。

 

『コウヤ! 後ろから天魔さんが!』

 

 何ッ!? こいつが俺を捕まえようとしてるのか!? なんで!?

 

「逃すと思ったのですか? 勿論、一緒に来てもらうんですよ。ヤゴコロコウヤ?」

 

 あかん……ヤンデレみたいと思った俺は末期なのだろうか……大丈夫っぽいけど。

 

 それよりやばいですな……天魔が敵にまわりやがった。そんなにペットが恋しいのですか? 俺的にはアリスのペットなんだが……アリス出番少ないけど。メタイな。

 自分の知らないうちに他人の名前が入っているのに気に入らなかったってことかな?

 

 え? じゃあフランと咲夜もこうなるの? いや…フランとは喋れるから大丈夫か。そこから咲夜にも伝わる。

 

 それより逃げるぞ! いざとなったら八雲のオネエサンに匿ってもらおう。あと鈴仙。

 

「クァ! カアッ!」

「もう、なんで逃げるんですか。追いかけっこですか? いいですよ、やりましょうか」

 

 遊び感覚ですねわかります。俺は必死なんですがねぇ!

 

 薫、ナビ任せた!

 

『わ、わかった!』

 

 バサリと力強く羽ばたいて加速する。背後では俺のより一際大きな羽ばたく音が聞こえた。天魔が飛んだのだろう。そしてもう一つ音が聞こえる。多分、文じゃないかな? 俺がカメラ持ってるし。

 

 カメラの重さは変化させてなくしておきました。羽一枚分の重さしか無い。帰すときにもとに戻すよ。

 

 それじゃあ逃走劇という茶番を初めますか! 薫!

 

『真後ろ!』

 

 オーケイッ!

 

 これは同じくエルロンロールで躱して下に逃れる。そのまま振り下ろされた天魔の手を横になって逃げる。脚掴まれそうだから更に畳んだ。あっぶね!

 

 くるりと回って姿勢を戻し、今度は『インメルマンターン』。これはループの頂点で背面姿勢からロールし水平飛行に移行する事ができる。速度を高度に変換もできるため、速くても逃げれる。

 

 ループにより急上昇して、頂点でインメルマンターンをした俺は今までとは逆方向に飛ぶ。

 

 つまり、天魔のはるか頭上を元来た道の方に戻って飛んでいるのだ。下では天魔が驚いた顔をしながら急停止して此方を見上げている。文もそうだ。

 

 俺はインメルマンターンよりシャンデルの方が好きだけどな。楽だし。

 

『また追ってきた! 今度はさっきよりも速いよ。どうするの?』

 

 う~ん…どうしよう。

 

『また木の間でも飛ぶ? 人型だと追うのは難しいし』

 

 ぶつかるもんな。そうでもいいんだけど、此処の下は木がないなぁ……何でこんなに向日葵があるのだろうか。

 

 向日葵を見て文は追ってくるのをやめたが、天魔は一瞥した後に関係無さそうに俺を追ってくる。

 仕方ないのでバレルで斜め下にバックれ、スライスバックまたはスプリットSをし、向日葵に接触しそうになった時にインメルマンまたはシャンデルで上空へ。

 

 シャンデルをする際に日傘を差した緑の髪の美女と眼があった気がした。だがそれを無視して速度を上げる。少しすれば森だ。木々の間を旋回し、突き進めば逃げきれるはず。

 

 どうでもいいけどさ、シャンデルってポケモンのシャンデラに似てるよな。名前的に。何度シャンデラって打ってバックスペース押したことやら……

 

『コウヤ、何言ってるの?』

 

 すまん、電波拾った。状況は? 

 

『えっとね…なんか風見幽香が天魔さんに弾撃ってなにか話してる』

 

 マジで? ラッキーじゃん。このまま木の中に入って消え去ってしまおう。

 

 一度完璧なループをして後方を見てみたんだが、確かに何やら話していた。そして戦いに発展。まあ天魔だし、負けることはないだろう。頑張れ。風見幽香とやらも。

 

 文はもう知らない。調教済みだし襲っては来ないだろう。今頃カメラ無くってめそめそしてるに違いない。

 

 よし、このまま木の間を通ってフランの元へ行こうじゃないか。お疲れ様、薫。

 

『うん、コウヤもお疲れ様。今回も凄い動きだったね~。酔うかと思ったもの』

 

 そいつはすまん。まぁ、鈍ってないようでよかったよ。俺もまだまだ動けるな。

 って、何言ってるんだか。まだ爺じゃ無えよ。若者だ。

 

 薫と話しながら飛ぶこと十数分。紅い館に着いた。美鈴は門番だというのに寝ている。頭でも突いてやろうかと思った所に、時が止まった感覚がした。

 

 そして咲夜が寝ている美鈴を見て、ため息をついてから時を進めてナイフを投げた。

 

「痛ぁぁぁッ!!?」

「起きたかしら? もう一本いっとく?」

「い、いえ、起きました! だからもういいです!」

『うわぁ…痛そう…と言うかなんで頭に刺さっても死んでないんだろうね?』

 

 そうだね。石頭? 

 

 ナイフをちらつかせた咲夜は美鈴に注意してから館に戻ろうとしていたので、俺が上空から降下して肩に着地。久しぶりだな。

 

「コウヤ? もう、吃驚したじゃない」

「カァ」

「妹様…じゃなくてフラン様に会いに来たということでいいのね」

「カア。クァ?」

「ああ…名前で呼べと言われたの」

 

 へぇ、そうなんだ。ぶっちゃけ姉より五歳年上になって逆転しちゃってるもんな。普段から妹と呼ばれるのは思うことがあるのかもしれん。知らないけどな!

 

 咲夜の肩で揺られながら紅魔館の廊下を進む。そして前にも来たことのある図書館についた。中に入るとこぁが飛び回りながら本を片付けており、パチュリーが…おぉ、アリスと話をしている。

 

 俺は嬉しいよ……ちゃんと出歩いて話ができるんだね。あ、魔理沙とかいう白黒も居るじゃん。

 

 そしてなんとフランも居る。

 

「まってこぁ~! その本はこっちだから!」

「えッ!? あ、本当です!」

 

 こぁ…お前というやつは……フランに手伝ってもらってるのか。みろ、咲夜も呆れている。そして慌ててフランの所に駈け出した。

 

 




ということで久しぶりの空中戦闘機動でしたが、う~む、微妙。
う~ん、空中戦闘機動が出せるようなコウヤが出る別作品でも書いてみるかな?
実はちょこちょこ自己満足で色々書いてるんですよね。コウヤじゃないけどHSDDとか。

さて、買い物に行かないとね。暑いなぁ……もう。
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