東方憑鴉録   作:きりがる

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(´・ω・`)やあ
久しぶりです、一ヶ月ぶりですかね?
すっかり夏も終わって寒くなってきましたねぇ…夜とか特に寒いですね。

最近忙しくて家に帰ると何もする気が起きないという始末…もうレポートはやだよー!
毎週はねえですよ…レポート書いても小説は書けないという…スランプ?嫌なスランプもあったもんだぜ!!

三連休だったので久々にひっそり投稿。
ネタがないし、頭空っぽにして書いてました(笑)


第24話 カラス、大きな図書館へ

 

 

「ふ、フラン様! そのようなことをするなら私に言ってくだされば……」

「あ、咲夜。違うよ、これは暇な私が手伝いたいって言い出したことだから」

「そうなのですか?」

「うん。ね、こぁ?」

「はい。眠くないし暇だからと……」

 

 そう言いながらフランは分厚い本を振り向きもせずに背後の本棚にぽいっと投げた。その本は見事隙間に収まり、音もなく他の本の仲間入りをした。絶妙な力加減だ。

 

 最初は力を抜いたり、手加減をすることの出来なかったフランがここまでできるようになるとは……感動だ。

 

「お兄ちゃん、そんなことに感動されても……」

 

 五月蝿い。俺があんだけ頑張って教えたんだから、感慨深くなるのは当たり前だろう?

 

「うっ……その節は本当にお世話になりました……」

 

 うむ、感謝せい。

 

 それとフラン、今はアリスが居るだろう?

 

「あ、あの人形浮かせてる魔法使い?」

 

 ああ、そうだ。フランと会う前から世話になっている奴でさ、俺とは当たり前だが喋ることは出来ない。意思疎通はなぜかで来てるけど……

 

 で、まあ…俺の飼い主的な? アリスのところに住んでるし。

 

「うんうん」

 

 だから何かあっても喧嘩しないように。

 

「了解です!」

 

 ビシッと敬礼するフランを見て薫が笑っている。

 

「何時見ても不思議な光景ですよね~」

「ええ、そうね。コウヤと話せるのはフラン様だけだから」

 

 そう言うけど、咲夜は俺のこと知ってるからそこまで不思議そうにしてないじゃないか。

 咲夜の肩からフランの肩に移る。その際にリボンとリングのことは説明しておいた。何か言われても嫌だし。

 

 ちゃんと説明すれば、フランはいい子だから分かってくれる。いやぁ、良かったよかった。

 

『天魔さんのようにならなくてよかったね』

 

 まったくだよ。ま、フランだからそんなに心配してなかったけどな。

 

 俺が離れた咲夜はパチュリーたちの所に行き、俺とフランとこぁは本をしまう作業に戻る。とは言っても、俺はカラスの身だから何も出来ないがな。せいぜい眺めていることくらい。

 

 あれ、これ漫画じゃないか?

 

「うん、しかも古い漫画だね」

 

 へぇ~、こんなのもあるんだな。魔導書とかそんなのばかりじゃないのか。探してみたらいろいろありそうだ。

 図書館が大きすぎるから探すのも手間だけど。

 

 暫くフランとこんな本があるのかと話し合いながら手伝いしてたのだが、少し図書館の奥の方に来すぎた時に結構時間が経っているのに気がついた。

 

 そろそろ戻ろうか。

 

「そうだね! 休憩しよ~」

 

 歩くのめんどくさいので二人で飛んでこぁの所まで戻る。

 こぁは丁度崩れ落ちてきた本に潰されているところだった。なにしてるんだか。

 

 フランが助け出す。

 

「もう、片付けてるのに余計に散らかしてどうするの」

「こぁ…すみません…翼引っ掛けちゃって」

 

 てへへと笑うこぁにフランも小さく苦笑する。それから二人で片付けてから休憩することに。いつもならパチュリーのところで休憩するらしいのだが、今日は友人が来ているので別のところで、と言っていた。

 

 着いた場所は図書館の…う~ん、いうなれば司書室的な? それとも休憩所? まあそんなところ。そこでこぁが紅茶を入れてくれた。

 

 俺の分は冷ましてから小さな入れ物に入れてくれる。おお、優しい。

 

「ありがと、こぁ」

「いえいえ」

「あ、そうだ! 私クッキー焼いたからそれ食べよう」

「え!? フラン様、クッキー焼けるのですか!?」

「うん。ちょっと待ってて。持ってくるね」

 

 そう言ってフランは部屋から出て行った。皆に名前で呼ばせてるっぽいな。

 

 それよりもフランがクッキーかぁ……大丈夫か? よくある炭クッキーとかじゃないか?

 

 ……なぁんてな。知識は俺が教えたんだから間違えるはずがない。フランは天才という部類だからな。教えたらなんでも吸収して力に変えていった。

 教えることは教えたし、安心だ。

 

「コウヤさん、フラン様は凄いですね~。異変が始まる前までは、フラン様は気が狂れてるとか仰られてて、地下に閉じ込められていたんですよ。それも495年間も」

 

 知ってる。常時狂っているというわけじゃないから、まともなときは寂しかったって泣きながら教えてくれた。

 

 実の姉のレミリアも話をしてくれてる時は色々混ざっているどこか眼がおかしかったし、咲夜が来た時も腫れ物を扱うかのようにされたとも。

 

 今ではそんなことなく、本当に心から私と接してくれるから嬉しい。だからここまで私を“変えてくれた”俺には本当に感謝してるし、愛してると言ってくれたよ。勿論、薫にもな。

 

『あの時はねぇ…不覚にも泣いちゃったよ』

 

 ははは、そうだったな。

 

「それなのにあんなに楽しそうに……これもコウヤさんの御蔭なんですか?」

「……カァ」

「ふふっ…コウヤさん、可愛いですね~」

 

 話はお終い。こぁはニコニコしながら人差し指で俺の頭や喉元を撫でてくる。それが気持ちよくてコテンと机の上に寝転がってしまった。

 

 間近で見てくるこぁの綺麗な鼻先を嘴の上縁で擦り、こぁはくすぐったそうにしながら指先で撫でてくる。あぁ…ほのぼのしてるなぁ…。

 

 フランはなぁ…もう立派になったし、安心だから会う頻度でも下げようかな? もう一人ぼっちということはないんだし、そろそろ兄離れでもさせようか。またはカラス離れ。

 

 俺と会わなくなっても楽しく暮らせていけるだろうさ。

 

 そんなことを考えていると、後ろのほう…咲夜とフランが先程まで座っていたところから話しかけられた。

 

「あのねお兄ちゃん。私はお兄ちゃんが居ないと私という世界は回らないの。日常という時間は進まないんだよ。会えなくなっちゃったら、また閉じこもっちゃうよ?」

 

 ……フラン、戻っていらっしゃったのね。気付かなかった。俺の背後を取るとは……やるな!

 

「そんなのはいいから」

 

 あ、はい。

 

「私を今のままの私で居させたいのなら、お兄ちゃんは今までどおり来ること。大体、来てくれなくても私が会いにいくよ?」

 

 ……それもそうですな。じゃあ関係ないか。まぁ、俺がいようと所詮は鴉。関係なしに友達も作っていけるか。

 

「うんうん。それに、会いに来てくれたらいいことがあるかもよ?」

 

 ほほぅ…それは何かね?

 

「咲夜が何回でもキスしてくれます!」

 

 絶対に来る……たとえ嵐になっても、ハルマゲドンやデイアフタートゥモローの如き寒波が来たとしても此処に来ようじゃないか!

 

「フラン様ッ!? 何言ってるのですか!? というか、なんで私!?」

「まんざらでもないくせに~。こぁでも可!」

「こぁッ!? なんでですか!? 別に構いませんけどね!」

 

 いぇ~い! と、こぁとフランがハイタッチ! え、何君たち、ノリ良いね。話し合いでもしてたの? 舞台裏でもあるのか、この茶番。

 

 こぁは俺がただの鴉としか知らないからノれたんだろうけど、咲夜は俺が人になれると知ってるしなぁ……ドンマイ! 何時でも来いや!

 

「それよりクッキー持ってきたよ! お姉様にあげたけど、美味しいって言ってたから大丈夫だと思う」

 

 机の上に広げられたのは色んな形の可愛いクッキー。熊とかハートとか星とか動物や花、いろいろだ。

 

 そんなクッキーを見て咲夜がフランにポツリと呟いた。

 

「あの…紅魔館にこのようなクッキーの型はなかったと思うのですが……」

「うん、なかったね」

「では……」

「私が生地に描いてそれを繰り抜いたんだよ」

 

 おお~、さすがフラン。無くても自分で描いてしまうなんて……さすがだぜ。職人の魂を見た! ……気がする!

 

 そして実食! 突付いて欠片を食べたのだが……美味いな!

 

 これ、アリスとフランのどっちが美味しいかと言ったら……決めれないなぁ。どっちも違う味で美味しいし。店で売ると大人気になりそうなくらい美味しいもん。

 

「ふわぁ~…美味しいです!」

「うん、いい感じ!」

「とても美味しいです」

 

 二人共気に入ったようだ。上手に焼けてるな。また作ってもらおう。

 

 そんなひと時を過ごしていると、咲夜が断りを入れてどこかに行った。そして戻ってきた時に俺を呼ぶ。

 

「コウヤ、ちょっと来てくれる? そのカメラがどうこうと五月蝿いのが来たのよ」

 

 あぁ…文ね。忘れてたわ、カメラ。

 

 

◇◇◇

 

 

 咲夜の肩に乗って門の方に向かうと、文が美鈴に見張られていた。うん、普段の文がどんなのかしら無いけど、カメラ無いと挙動不審になるんだな。

 

 見ていて面白いくらいウロウロしている。それを呆れたように見る美鈴。

 

「あ、コウヤさんに咲夜さん! 待ってましたよ。この人どうにかしてくださいよ~」

「コウヤが来たから大丈夫よ。ほら、行ってきなさいな」

「カー」

 

 一度咲夜の頬に嘴を撫で付けてから飛び立つ。そんな俺に気づいた文は首のカメラを見てパァっと表情を明るくした。

 

 なんかイラッとしたから返すのやめようかな?

 

『いやいや、そろそろ返してあげなよ。大事なものだと思うし』

 

 そうだな~。よし、返してやろうじゃないか! 感謝したまえ。

 

 バサバサバサッと文の前で止まり、出してきた細い腕に落ちないようにとまる。そして器用に首からカメラをずらしてもう片方の手に乗せてやった。

 

「あ、有難うございますコウヤさん! いやぁ~、一時はどうなるかと思いましたよ」

 

 あん? てめえこら。反省してないんじゃないか? また泣かすぞ!

 

「ガァ!」

「す、すみません!?」

 

 俺が翼を広げて怒ると、もう条件反射のように俺に謝ってくるのだが、自分の腕の上のカラスに向けて頭をペコペコ下げるのは、傍から見れば実に滑稽だろうな~。

 

 見ろ、咲夜はともかく、美鈴ですら憐れむような眼で見てるぞ。

 

 これで文の幻想郷でのイメージが下がったな。ドン( ゚д゚)マイ!

 

 さて、今日はもう帰るとしようかな? 文の腕から飛び立ち、咲夜と美鈴に見送られながら紅魔館から離れる。

 

『ねえ、コウヤ。文さん着いて来てるよ?』

 

 なんですと?

 

 飛びながら後ろを見てみると、確かに少し後ろに、まるで三歩斜め後ろを歩くかのように着いて来ている文が居た。

 

 いやまぁ、確かに山への帰り道はこっちだし、同じだろうけどなんで後ろにいるんだろうね?

 

 俺は今から博麗神社というところに行こうと思うんだが。宴会でも行ってことあるけど、今度はゆっくり見て見るためだ。

 何時だかに薫が行ってみたいって言ってたじゃん? だから今度こそゆっくり見てみようと思ってな。

 

『ありがとコウヤ…覚えてたんだね』

 

 まぁな。

 

『別にもう行かなくてもいいんだよ? もう怪我とかはしないだろうけど、コウヤに何かあったら僕嫌だからね?』

 

 そう心配そうに半透明の着物姿の薫は前から顔を覗きこんでくる。別にもう大丈夫だろう。なにせ、一番の原因だった奴が俺の後ろにいるからな!

 

『ふふっ、確かにそうだね』

 

 ああ、というわけで神社でも見学に行こうか!

 

 




私は思った…フランこぁパチェ美鈴咲夜など紅魔館組とはよく喋っているのに…あれ? 誰か忘れてない? なにか足りなくない?

う~ん…誰だっけ……カリスマブレイク…おぜうさま…うー☆…500歳児…うっ、頭が……

??「忘れられてる…! え、え~っと……ぎゃおー、たべちゃうぞー! ……どう!?」

……あ、レミリアだ! こいつだけまともに絡ませてない! 
まあこれからもわかんないけど…当分出番は無いかな。

??「そ、そんな馬鹿な……運命も決まってる……」

悪いね!
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