少し飛んでいると、お仲間に出会った。つまりはカラスである。ごくごく普通だったが、社交性というものを感じさせなかった。
なんだよ、つまらないなぁ…少しは話でもしてみようぜ。同族といえるのかは知らないが、ちょっと気になったのに。
そんなカラスも既に遥か遠くに飛び去っていった。鳥付き合いの悪いやつである。
そのことを記憶の彼方へ追いやり飛んでいると、デカイ山についた。だがしかし、なんであろうか……空にはちらほらと人型の何かが翼をはためかせて飛んでいる。
このまま行くと危なそうなので近くの木に止まり観察。あれは……天狗と呼ばれるものか?妖怪が居るのならば、烏天狗かもしれないな。
俺は純粋に呪われているだけのカラスだけど。
これは飛んでいる時にぶつからないように気を付けなければな。今日はもう暗くなる。取り敢えず、今夜は木の上で寝よう。
その前に腹ごしらえだな。木々の間を飛んで食料を探していると、色んな物を発見した。
殺し合っている妖怪とか、獣型の妖怪とか。犬耳尻尾の白髪美少女みたいなのも居た。天狗と話してたな。
俺は今回、肉に挑戦してみることにした。殺しあっていた妖怪の負けたほうが死んでいたので、その死体を貪ることに。
身体の上に降り立ち、ツンツンと額を突いてみる。
………反応なし。
じゃ、柔らかそうな目玉から頂きますか。
こんなことを平気で考えているら辺から、すっかり人間やめたってことが分かるよな。
ま、俺も考えるの面倒いから気にすんな。
それより目玉だ。瞼を嘴で掴んで引きちぎり、ポイっと捨てる。死んで間もないので血が出てきた。血走った目を見るに、余程憎悪に蝕まれていたのだろう。
戦っていた時の状態が窺える。目玉を挟むようにして固定し、引きずり出してみた。筋繊維に繋がれた目玉は血を滴らせながら取れた。
さて、いただきま~す。
嘴で突いてグチョグチョにし、食べやすくする。そして実食。
感想は……そうだな、血の味がするが悪いものではない。カラスなんかが真っ先に目玉を食べるのは柔らかいからだと思っていたが、美味いからでもあるのかもしれないな。
身体の肉は硬くて啄めなかったので、今日は両目だけにした。せめてもう少し腐敗していてくれないと食えないぜ。
「カァ……」
ため息をついたら声まで出てしまった。
いや、血を飲むと喉が渇くんだな、と思ってさ。水場何処だよ。また探しまわらないといけないのか……。
別に暗闇でも見通せるけどさ、夜って妖怪が活発になりそうじゃない?俺の思うに、だが。
しゃあない、水場探すか………。そう思いながら飛び立つのであった。
と思ったら、案外簡単に見つかりましたよ。見つけたのは川である。河童とか居るのかな?
水で口を綺麗にしてから喉を潤す。その途中……
「うわっ!? なんか居る!!」
隣の川辺から声が聞こえた。振り向いてみてみると、青い髪をツインテにしていて帽子をかぶっている。左手には蒲の穂かな?そんなものをもっている。
それよりその豊かな胸に食い込んでいる鍵は何なのか……ちょっと気になるんだが。
「って、なんだ、カラスか。それにしても変なカラス…目が赤いんだね。夜闇で怪しく光ってるから驚いたじゃないか」
え? 俺の目って光るの?ていうか珍しいか?この世界は妖怪なんてものが居るんだし、居てもおかしくないよな。もしかしたら個体数が少なくてあまり見られないのかもしれない。
「カー!」
「え? うわわっ!?」
ひと鳴きして羽で視界を遮りながら飛び去る。振り向いたら、尻もちを突いていた。
それにしても、あいつはなんだろう……まさか河童かね?
適当な樹の枝に止まって寝そべる。今日はここまでにしておこうか。いろいろあったな……………。
今思ったけど、文字数少ないですね……。