「ユリア皇女が、そんなことを……」
呆然と呟いたシグルドに、涙ぐみつつディアドラは続けた。
「私は……本当に取り返しのつかないことをしてしまったの……。私の不注意で……私が至らないせいで、あなただけでなく、ユリアまで苦しませてしまった。あの子に、生まれながらの罪を背負わせてしまった……」
それは、けしてユリアの責任ではない。彼女には、何の咎もないことである。だが、そのような理屈は何の慰めにもならないだろう。ユリア自身が罪の意識に苦しんでいる以上、何を言っても無駄なのだ。
ディアドラ自身、そのことはよく分かっている。いくらエーディンやシグルドが「ディアドラに罪はない」と言っても、彼女の罪悪感が少しも和らぐことはないのと、同じなのである。
だから、償うしかないのだ。
償いの方法を、見つけるしかないのだ。
もしもシグルドが、生きて再びディアドラの前に現れなければ、彼女もユリアも、罪を償う方法を見つけられないまま、生涯、罪責感に苦しみ続けたことだろう。
そしてユリアはともかくディアドラは、きっといつかはその苦しみに耐えきれず、自ら死を選んでいたことだろう。あのとき──ロプトウスに殺されかけたときに、抵抗を止めてしまったのと同じように。
だから、これは彼女たちに対する慈悲でもあるのだ。
慈悲深い神は、彼女たちに罪を贖って生きる機会を与えてくれた。
失った時間を取り戻すことはできない。産まれてきてしまった子供たちを、いなかったことにすることはできない。
だが、ディアドラがシグルドのもとに戻ることはできる。
彼を苦しませてしまった事実は消えないけれど、彼の傍にさえいれば、その心の傷を癒やすためにできることは、いくらでもある。
残された時間で少しでも彼に幸福を感じてもらい、奪われてしまったものの一部だけでも、埋め合わせをすることができる。
「だからお願い、シグルド様。私をつれて行ってください。あなたの傍にいることを──あなたの妻に戻ることを、どうか許してください……」
彼女がシグルドと共に行っても、ユリアの母でなくなるわけではない。
離れていても互いのことを想い、そしてお互いに必ず幸せになる──
母娘は昨夜、そう誓いあったのだ。
だからシグルドが例えなんと答えようと、ディアドラは彼について行くつもりだった。
それだけで──シグルドの傍にいるだけで、彼女は幸せなのだから。
だが、犯した罪の償いのためには、シグルドにも幸せになってもらわなければならない。そのためにどうするかは、彼について行きながら考えようと思っている。
涙に濡れた眼で彼を見つめるディアドラを、しかしシグルドの腕が抱きしめ返してくることはなかった。
シグルドの顔は、苦渋に歪んでいる。
ディアドラを抱きしめかえそうと動いた腕が、思い直したように体の横に戻され、ゆっくりと彼女を押し返した。
「やはり駄目だ、ディアドラ……」
眉根を寄せ、沸き上がる欲求を抑えるような表情でシグルドが言った。
「そんな、シグルド様……。やっぱり、こんな私では……」
ディアドラの目が伏せられる。
「そうではない……。そうではないんだ、ディアドラ……」
やはり哀しげな表情で、シグルドが言った。
「私一人が……幸せになるわけにはいかないんだ……」
バーハラからここに至るまでの道中で、罪の意識を感じ続けていたのはディアドラだけではなかった。シグルドもまた、常に罪責感を抱え続けていたのだ。
そして皮肉なことに、彼のその罪責感は、愛しい妻の記憶が戻り、本当の意味で彼女と再会を果たしたことで、より大きなものになってしまった。
彼は、あのバーハラの地での悲劇や、その後の逃避行で次々と非業の死を遂げていった仲間や部下たちの死に、責任を感じているのだ。
エーディンの夫をはじめ、あのとき命を落とした者たちの死の責任は自分にある、と。
自分がもっとしっかりしていたら、エーディンは今ごろ、愛する夫と子供たちに囲まれて、幸福な人生を送っていたであろう、と──
エーディンだけではない。
あのバーハラの地における悲劇で、多くの者たちの人生が暗転した。幸福を奪われ、悲しみのどん底に突き落とされた。
あまりにも多くの人間が、仲間が、親しい友が──シグルドの判断の誤りのせいで幸福を台無しにされたのだ。愛する人を失い、その人と共に生きていく権利を永久に奪われた。
それなのに、どうして自分だけが愛する妻と一緒に生きていくことができようか。
幸福を手にすることができようか。
「本当にすまない、ディアドラ……。皆のことを思うと、私は──」
そう言うシグルドの顔は、後悔と罪責感にまみれていた。
「シグルド様……」
誰よりも愛する夫の苦しむ顔を見て、ディアドラの胸にも哀しみが広がった。
彼が罪と感じている多くの悲劇の、その直接的な責任はシグルドにはないはずだ。
むしろその責を負うべきは、アルヴィスであろう。
彼女の兄であり、長年にわたり夫として愛してきた男──今でも、家族としては愛し続けている男である。
(私……どうしたらいいの……?)
何かに握りつぶされたかのように、ディアドラの胸が苦しくなる。顔が歪み、きつくまぶたが閉じられる。
その瞬間、彼女は閉じたまぶたの向こうに眩い光を感じた。
同時に、何者かの声が聞こえてきた。
『そのようなことを気にする必要はないぞ、シグルドよ』
突然のことに驚き、思わず開いたディアドラの目に映ったのは、ユリアの姿であった。隣では、レヴィンが、どこかばつの悪そうな顔をして彼女に付き従っている。
「ユリ……ア?」
ディアドラは、彼女の様子がおかしいことにすぐに気づいた。ユリアの目は閉じられ、両手は力なくだらりとぶら下がっている。それなのに、両足はしっかりと大地を踏みしめていた。
『シグルド。我々は、お前に謝らければならない──』
夢遊病者のように立つユリアが言った。
その声は確かにユリアのものであったが、口調は普段の彼女のものとは違っている。
そして同時に感じる、この神々しい感覚──
ようやくディアドラは理解した。
いま喋っているのは、ユリアではない。もっと、何か大いなる者だ。
そしてその者は、彼女たちの血に宿る神竜王ナーガではないだろう。伝承によればナーガは、幼い少女の姿をしていたという。だが、ユリアの体を借りて話している者の口調は、成人男性のものに思えた。
竜族以前にこの地にいたという神々だろうか。しかし、であれば聖職者としての素養のないユリアを通して言葉を伝えてくるとは考えにくい。
であれば、これは──
「聖者ヘイム……」
グランベル王国の祖。かつて神竜王ナーガの力を授けられ、ロプト教団に支配されたこの大陸を解放した英雄である。
死した後に神々の末席に加わったヘイムが、自身の子孫であるユリアの体を借りて、シグルドに語りかけてきたのだ。
『本当にすまなかった、シグルド。人の営みに過度な干渉をせぬことが、神竜王ナーガの意思。だから、私たちは──』
シグルドたちを助けようとはしなかった。暗黒神に翻弄され、大いなる悲劇へと向かう彼らを見殺しにした。
だが、神々の中にも──特にヘイムのように、人の身から神々に列席した者たちの中には、この状況を座視するべきではないと考える者たちもいた。
そこで彼らは、勇者たちが命を落としたのち、自身の血を受け継ぐ者たちと、それぞれ
「その一人が、俺だよ。俺は一度、死んだんだ。そして風竜フォルセティと契約した」
レヴィンが口を挟んだ。
世の理に反して再び生を得た彼らが、直接に歴史を変える戦いに身を置くことはナーガの意思に反する。だから彼らは、暗黒神と直接に戦うのではなく、次代の勇者を育てる役割を担った。
そうすることで、近い将来に復活するであろう暗黒神に対抗しようとしたのだ。
だが、その光の神々の目論見は大きく崩れた。
暗黒神・ロプトウスに襲撃されたディアドラを守るために具現化したシグルドが、彼女を守り抜いただけではなく、そのままロプトウスに斬りかかり、暗黒神を滅ぼしてしまったのである。
それは、ディアドラを必ず守るという彼の信念と愛、それにナーガの力が合わさった結果であっただろう。シグルドの霊魂は、自身の宿るサークレットが触れるディアドラの額の聖痕を介して、ナーガの力を取り込んでいた。
出会い頭の一撃でもあったし、ロプトウスには油断もあったのかもしれない。ユリウスの体を乗っ取ったばかりで、まだ本調子でもなかった。そこに、史上稀に見る力を得たシグルドの聖なる剣をまともに受けて、邪竜は永久にこの世界から消滅したのだ。
結果、セリスをはじめとするシグルドたちの子供世代の勇者が、暗黒神と戦う必要はなくなった。
神々と契約して復活した親世代の勇者たちも、使命から解放されたのだ。
そしてまた、クロードをはじめ暗黒教団によって石化された者たちも、暗黒神の消滅によって元の姿に戻っている。彼らもまた、それぞれ愛する者たちの元に戻っている頃だろう。
さらに──
「マンフロイは、あの聖戦で死んだ者たちの遺体を掘り起こし、屍人兵として用いていた」
将来に迎えるであろう光の勇者たちの反攻に供えるためである。
ロプト教団が、執拗にシグルドの親友や仲間たちの皆殺しを企んだのは、稀代の勇者である彼らの屍体を利用することで、優秀な屍人兵を造り出すためでもあったのだ。
だがその忌まわしい魔術も、ロプトウスの消滅と共に消えてなくなっている。
『それらの者たちの魂は、我々が責任を持って”ヴァルハラの地”からそれぞれの肉体に戻した。多少の混乱を招くやも知れんが、間違いは正さねばならぬ』
人の選択の結果起きた間違いならば、神はただ座視するしかない。せめて死後にその魂を喜びの地へと向かい入れ、生前の苦難を慰めてやるほかはない。
だが神が──暗黒竜とは言え、神の一柱が関与して起きた間違いならば、やはり神の手で正さねばならぬだろう。
神々が望む世のあり方はこうなのだと示すためにも、清く正しく生きた者たちが報われない死を迎え、正しき愛が奪われて、不義の愛を押し通した者だけが幸福を享受する──そんな前例は、絶対にあってはならない。
次世代で改善するから受け入れろと言うのは、当事者たちにとっては、神が間違った世を認めたのだ、と──そう受け止められても仕方がない。
だからヘイムたちは、世の理を曲げたとの非難は承知の上で、シグルドとその仲間たちの救済を敢行したのだ。
「今頃は皆、それぞれの居場所に戻りはじめている頃だ」
レヴィンが言った。
「エーディンの夫も──」
愛する妻と子供たちの所に戻り、感動の再会を果たしているはずであろう。
「だからシグルド。お前も、幸せになっていいんだ。愛する人と、一緒に行っていいんだ」
永い年月、誰も滅ぼすことのできなかった暗黒神を単騎で討ち倒すという偉業を成し遂げたシグルドが、最愛の者と引き離されたままあの世に旅立つことを、神々は良しとしない。
運命を定める”神”は、そこまで非情で残酷ではない。
「みんな……。そうか……。良かった……」
呟くように言ったシグルドの目には、光るものが浮かんでいた。
ユリアの口を借りた“神”が、言った。
『お前たちには、あまりにも過酷な運命を背負わせてしまった。本当に、すまなかった……』
シグルドたちへの救済は、いわば神々からの彼らに対する償いでもあったのだ。
「神よ……感謝します……。あなたの、御慈悲を……」
ディアドラは手を握り合わせて感謝の祈りを捧げた。彼女の目にも、涙が浮かんでいた。
『ディアドラ……わが遠き娘よ。シグルドと共に、どうか幸せになるが良い』
そう言った直後、ユリアの小さな体が力を失って崩れ落ち、慌ててレヴィンが抱きとめた。
ディアドラとシグルドも、ユリアのもとに駆け寄る。
心配そうに見つめる六つの瞳に囲まれる中、ユリアがゆっくりと目を開けた。
自分を見守る大人たちの顔を見回した後、彼女は弱々しく、しかしはっきりと微笑で口を開いた。
「お母様……お幸せに。シグルド様、お母様のことをよろしくお願いします。私も……きっとお母様のように、素敵な方を見つけて幸せになります……」
「ありがとう。ユリア……」
そこから先は言葉にならず、ディアドラは娘をぎゅっと抱きしめた。
長い間、母娘は何も言わずに抱き合っていた。
二人がようやく名残惜しげに体を離したとき、シグルドがディアドラに近寄って声をかけた。
「ディアドラ……」
懐から何かを取り出して見せてくる。
青い小さな箱だった。
その蓋を、ゆっくりとシグルドが開いた。
中には、銀色に輝く指輪が収められている。
シグルドがディアドラの左手を取り、たおやかな指にゆっくりと指輪をはめていった。
「ずっと……君に渡したいと思っていた」
かつてシグルドとディアドラがささやかな婚儀を上げたとき。戦時の混乱のまっただ中で、シグルドは彼女にあう指輪を用意することができなかった。だから代わりに、サークレットを新婦に贈った。
そして後々、シグルドはそのことをずっと悔やむことになる。
もしも記憶を失ったとき、彼女の左の薬指に指輪が嵌まっていたら──
誰かが、彼女に良からぬ想いを抱くこともなかっただろう。
彼女自身も、自分が誰かの妻であると、すぐに気づいたことだろう。
シグルドは、いつかディアドラに再会できたら渡そうと、遠征の途上で指輪を作らせていた。一度は自身の体と共にアルヴィスに燃やされ、バーハラの地に投げ捨てられたその指輪も、神は復活させてくれている。
「シグルド様……」
少女のように頬を染めながら、ディアドラは薬指に嵌まった指輪を見つめた。
アルヴィスとの結婚のときに渡された指輪を、どうして自分が指にはめ続ける気になれなかったのか、ようやく理解できた。
いま、この瞬間のためなのだ。
シグルドから渡された指輪を、はめるためにだ。
そんなディアドラの顔を愛おしげに見つめた後、シグルドの手が彼女の頭のサークレットに伸ばされた。
「ディアドラ……。その……もし、きみさえ良ければ……」
夫の意図を、ディアドラはすぐに察した。
「はい、シグルド様」
頷きながらそう言い、自ら額のサークレットを外してユリアに向き直る。
「さあ、これを……」
母から差し出されたサークレット見て、ユリアが戸惑いの声を上げた。
「え? でも……」
これがどういうサークレットなのか、ユリアはエーディンから聞いて知っている。
なによりこれは、ディアドラの守護霊としてのシグルドの依りどころだ。
とても受け取れない──と、固持するユリアにシグルドが言った。
「私の依り代は──彼女との絆は、先ほどの指輪に移っている。だが、そのサークレットにも少しは力が残っているようだ。何かあれば、そのサークレットに語りかけるといい。きみの声は、きっと指輪を通してディアドラにも届くから」
目を見開いたユリアが、シグルドを見上げた。
それから、おずおずと母の手からサークレットを受け取る。
「ありがとう、シグルド様……お母様……」
「元気でね、ユリア。身体には、気をつけるのですよ……。私たちはいつも、貴女のことを想っているわ」
母の言葉に頷いて、ユリアは渡されたサークレットを額にはめた。彼女の頭にはまだ大きく、ずり落ちそうになるのを手で押さえながら、ユリアはシグルドと母に微笑んで見せた。
「お母様も、お元気で」
そう言う彼女を温かい目で見た後、シグルドがレヴィンに言った。
「レヴィン、君には本当に世話になった。ありがとう」
「なに、気にするな。友人の幸せのためだからな」
「ユリアを、よろしく頼む」
「ああ、任せておけ。ちゃんとバーハラまで送り届けるさ」
その言葉を聞いたシグルドが、ディアドラの方に向き直った。
「ディアドラ、聞いて欲しい。これからの私たちの行き先なのだが……」
彼にはやらねばならない事がある。
先ほどのヘイムの言葉を聞いて、シグルドはその思いを新たにしたようだ。
この世界には、残念ながら神の手では救済されなかった者たちがいる。
シグルド達に協力したことが原因で、周囲から虐げられている者たち。帝国に捕らえられ、囚人や奴隷として苦しんでいる者たち──
人の行動の結果、今を苦しんでいるこれらの者たちは、神の手では救済できない。この者たちは、人の手で助け出さなければならない。
これからシグルドは、そのための活動をしていきたいと言う。
そしてそれらが一段落したところで、ディアドラとどこか落ち着ける場所で──セリスのいるイザークか、精霊の森あたりで、二人で余生を過ごしたいのだと彼は言った。
ディアドラも、そのシグルドの考えに異存はなかった。彼がどこに行き、何をしようと、彼女はずっとシグルドの傍にあり続けるつもりだ。
「それから、レヴィン」
そこまで言って、シグルドの顔に悪戯っ子のような表情が浮かんだ。
「きみも、子供たちのところに顔を見せに行ったらどうだ?」
その言葉に、ユリアが驚いたような顔でレヴィンを見上げた。
「レヴィン様、お子様がいらしたのですか!?」
「ああ、まあな……」
自分を見上げる少女からばつの悪そうな顔で目を反らし、頬を掻きながらレヴィンは口を開いた。
「そうだな……そろそろ一度、戻ってみるか。ユリアをバーハラに送り届けた後になるが」
そう言う彼の様子に、その場にいた全員の顔に笑みが浮かんだ。
やがてシグルドとディアドラは、名残惜しく思いながらもユリアたちに背を向けて歩き出した。
いつまでも手を振って見送ってくれるユリアの姿を何度も振り返って見た後、ディアドラはぽつりと口を開いた。
「私は、やっぱり身勝手な女です……」
ちらりとまたユリアの方を見て、彼女は続けた。
「ユリアを……あの子を置いていくのは心苦しいのに──それでもやっぱり、私はあなたの傍にいたいと思った。あなたと共に行きたかった……」
ディアドラは、隣を歩く夫の顔を眩しそうに見上げたあと、再び目を伏せた。
「ユリアが、あなたと共に行くようにと言ってくれたとき──あの子に申し訳ないと思いつつ、どこかほっとした自分がいたの……。喜んでいる自分がいたの……」
そう言ったディアドラの歩みが鈍くなる。
「私、母親失格ですね……」
沈みかけた妻の表情に、シグルドの歩みも止まった。
「責任、重大だな……」
決意に満ちた顔でディアドラを見ながら、彼は言った。
「あの子からきみを譲り受けた以上……これから私は何があっても、きみを幸せにする。あの子のためにも──もう、二度ときみを離さない……」
言いながら、シグルドはディアドラを強く抱きしめた。
「はい……シグルド様」
頷きながら、ディアドラも愛する夫を抱きしめ返す。
そして二人は、どちらからともなく唇を重ね合わせた──
やがて身体を離して再び歩き出そうとしたとき、シグルドの手がディアドラの手に伸びてきた。ディアドラもその手を握り返し、二人の指が絡み合う。
若い恋人同士のように手をつなぎながら、二人は朝日に照らされた眩い森の小道を確かな足取りで歩き始めた。
前半、蛇足と捉えられる向きもあるでしょうが、ここは解決しておくべきだと思いました。
シグルドとディアドラの物語はこれで幕ですが、もう少しお付き合いください。エピローグが続きます。