手癖で書き始めました()
テンションが上がれば更新します()
────『フラグ建築士』というスラングがとある界隈には存在する。
『フラグ』……知らない人に簡単に言うなら、「あ、このセリフ言ったからこいつ後で死ぬな」的なやつや、「あ、これがきっかけでコイツは惚れたんだな」的な、いわゆる「伏線」とかの「何らかのきっかけになるであろうイベント」を全部まとめて『フラグ』と呼ぶ(らしい)。
で、そんな『フラグ』っていうのをポンポン立ててしまう者のことを、世間では『フラグ建築士』と言うそうな。
そもそも『フラグ』っていうのは、『
冗談でも口にしたことが災い……要は「災難」なことに繋がっちまうって意味のこの言葉は、確かに『
だからながーく生きてきた爺さんや婆さん達は、「冗談でも不吉なことを口にしたらダメだ」って言い聞かせてくるんだってね。
……まぁこう思ってしまう気持ちは、ちょっとだけかもしれないけど分かっちまう。
俺自身、
────『愛してる』……本当ならポジティブな言葉であるはずの『それ』が、廻り廻ってその人を縛り付ける『呪い』へと転じたりするのを、俺は見たことがある。
────『お前は大勢に囲まれて死ね』……俺と同い年の友人がその言葉を受けたのに、結果的にむしろ『見送る立場』になっていくかもしれないのを、俺は見ていることしかできなくって……
…………まぁそれでもだ。
人生百年時代って言われる現代で生まれたんだ。
せめてその『
────と、言ったところで一番最初に戻るんだよ。
フラグ建築のことからなんか湿っぽい話になっちまったが、俺が言いたいのは『冗談でも変なこと言ったらやばいこと起きるぜ!!』ってことと、俺はその結果として起こるであろう『不幸な出来事』を実際に目にしてきたってこと。
────下手な言葉は『
だからこそ、俺は『
「グルァァァァァアアアアア!!」
「ッ!! アラン! 生徒達を率いてトラウムソルジャーを突破しろ! カイル、イヴァン、ベイル! 全力で障壁を張れ! ヤツを食い止めるぞ! 光輝、お前達は早く階段へ向かえ!」
「待って下さい、メルドさん! 俺達もやります! あの恐竜みたいなヤツが一番ヤバイでしょう! 俺達も……!!」
「馬鹿野郎! あれが本当にベヒモスなら、今のお前達では無理だ! ヤツは六十五階層の魔物!! かつて、“最強”と言わしめた冒険者をして歯が立たなかった化け物だ! さっさと行け! 私はお前達を死なせるわけにはいかないんだ!」
「皆さん落ち着いて!! 我々が絶対に守ります!! 速やかに階層からの脱出を!!」
「ヒッ!? い、嫌ぁああああああああああああああああ!!!???」
「し、死にたくねぇよぉ!!??」
目の前で『でっけぇ化け物』が咆哮を上げながら突進してきて、それを『メルド団長』とその部下の人達が止めようとする。
で、メルドさんの指示を無視して加勢しようとしているクラスメイトの一人。
その後ろでパニックになる大勢のクラスメイト達。
しかも全員がファンタジーっぽい武装に身を包んでいる。
「…………スゥウウウ……ハァアアアア…………」
いくらなんでも現実離れしたこの光景。
しかもお相手のバケモンは殺意むき出しでこっちを殺しにかかっている。
そんな混沌としたこの場所のど真ん中で、俺はふとこう思った。
────ファッキンジーザス!!
……それは精一杯の神への冒涜だった。
ってかやってもいいだろこの状況なら!!
ふざけんなこの場所へ俺達を『召喚』したクソ野郎がッ!!!!
こういう時はあれか? ブチギレる前の6秒以内に相手をぶちのめせばいいんだっけか??
おっと、気が荒ぶっちまったぜ。失敬失敬。
まぁ結局今の状況がどういうことかっていうと。
────親友と『異世界行ってみてぇなぁ……』的な雑談してたら
……ってことだ。
頭いてぇ……反転かけとこ……。
っと、そんなことはいったん置いといて、現状は最悪だ。
目の前からはバケモンが、それの対処にメルドさん達は手一杯、クラスメイト達はパニック状態。
うーん……スリーアウトチェンジ案件だな。
まぁ、一先ずはあれをぶっ倒して安全を確保しないといけないんだが……
「────橘君! 危ないッ!!」
「おん? って、おっと────」
親友の切羽詰まった声に振り替えると、すぐそばまで迫っていた動く骸骨がその手に持つ剣を振りかぶっていた。
このままなら瞬きする間に俺の頭がカチ割られていることだろう。
まぁ、遅いんだけどな、そんななまっちょろい速度じゃ。
「────オラァッ!!!」
「────えっ……?」
半身を後ろに下げ、振り下ろされる剣を回避した俺はその半身を強引に戻しながら拳を振りぬいた。
衝突する瞬間、握りしめた拳に『
その勢いは凄まじく、放たれた衝撃波が後ろで屯っていた骸骨どもを諸共に粉砕していった。
「え、な、なにが起こったの……?」
「トラウムソルジャーの群れを一撃で……!?」
「!? タチバナ、お前はいったい……!?」
周囲に拡散した衝撃はパニックになっていた全員の目を釘付けにするほどで、『黒閃』をキメたことでハイになった俺に視線が集中する。
……この場で言うのもなんだが……「最高に気分がいい」……!!!
「橘、君……?」
「プッ! フヒッ……!! なんて顔してんだハジメ? アイツらは頼んだ。お前ならいける。『これ』に関しては後でいろいろ教えてやるからさ」
「……!! うん!!!」
親友……『ハジメ』にそう告げると、『
それを確認した俺は、突進を続けているバケモン……『ベヒモス』だったか? に向けて駆け出した。
「防御固めといてくれよメルドさん!!
「ッ!! 総員ッ!! 障壁を全力で張れッ!!!」
「オラァッ!!!」
『ゴァアアアアッッ────!?』
そこらで拾った石ころに『呪力』を込め、あとは全力で振りかぶるッッ!!!
まるで戦艦の主砲でもぶっ放されたかのような轟音と共に、投げ飛ばされた石ころはベヒモスの顔の側面を削り取り、後方にあった壁にこれまた轟音を立てながら大きなクレーターを残す。
チッ、久しぶりに動いたせいで手元が狂っちまった。一発で仕留めるつもりだったのにな……
やっぱリハビリもうちょい必要だったか? まぁ、いいか。
「橘……お前……今のは……!?」
「…………あ、そうか。言ってなかったなそういや」
クラスメイトの一人が困惑したように口を開いているのを見て、そういえば説明してなかったなと思い至る。
あんま開示はしたくなかったんだけどなぁ……まるで自慢するみたいだし、気色悪い視線もあったしな。
ま、今なら言ってもいいか。
「さて、改めて自己紹介でもしとこうか!」
「俺はお前らと同じ高校2年生!!! 好きなもんはごまたまご!! 嫌いなもんは腐った蜜柑みてぇなやつ!! 飼い猫の名前は『ブチさん』!! そして────!!!」
「東京都立呪術高校専門学校2年生に仮入学中の
「名前は────『
「こんな状況になったが改めてよろしくな!!」
と、俺は声高々に宣言するのであった。
キャラ設定は次回辺りに書けそうだったら書きます()