最初の年の春から夏にかけて、いろいろなことがあった。
区隊に馴染めずにいた旧自由惑星同盟の星系出身の男が一人、トビアスの手帳に載ったのをきっかけに、いつのまにか卓の輪に入っていた。
上級生と一悶着あって、アレク、フェリックス、クラインの三人まとめて厨房当番を一週間やらされたこともある。
アレクが一度、身分を隠して街へ降りようとした。
三十分で連れ戻された。誰も彼を責めなかったし、誰も理由を訊かなかった。それが一番こたえた、と後になって本人が言った。
カーラ・ビッテンフェルトとは、二度、揉めた。
二度とも、こちらが正しくて、二度とも、負けた。
どれも、書けば長くなるが、ここでは省く。
機会があれば、別の折に語ることもあろう。
夏期の課業予定表が張り出されたのは、初夏にさしかかった頃である。
戦史再演・集団指揮演習。文字だけを見れば、春のあれと同じ名前が並んでいた。
だが今度は、注記がついていた。二名または三名一組、と。
***
【新帝国暦一九年夏 帝国軍士官学校・統合演習棟 フェリックス】
掲示の前は、混んでいた。
戦史再演・集団指揮演習の、課題の割り振りと配役が出たのである。
候補生は二名または三名で一組となり、過去の会戦と、司令官・副官・参謀の役を与えられる。
当時の指揮官の席に座り、三週間かけて記録を読んで準備し、当日、一日で指揮を執る。
敵は、記録どおりに動く。
こちらは、教官から決められた条件に従えば、何をしてもいい。
勝った側を引いたなら、勝てばいい。
負けた側を引いたら、史実をひっくり返すしかない。
フェリックスが人の間から手を伸ばして、紙の端を押さえた。
キフォイザー星域会戦。
リッテンハイム艦隊司令官役、アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム。
司令官副官、フェリックス・ミッターマイヤー。
艦隊参謀、クライン・ヴァルター。
***
キフォイザー星域の会戦。
宇宙暦七九七年・帝国暦四八八年。
貴族連合の副盟主リッテンハイム侯が、五万隻を率いてガルミッシュ要塞からキフォイザー星域へ進宙した。
迎え撃ったのは、ローエングラム侯軍の別動隊。
指揮官はジークフリード・キルヒアイス上級大将。
副司令官は、コルネリアス・ルッツ中将とアウグスト・ザムエル・ワーレン中将。
約三万隻。
六割多い側が、負けた。
キルヒアイスは、艦隊を斜めに置いた。
左翼のルッツを前に出し、右翼のワーレンを後に。
前へ出した左翼のルッツに、リッテンハイム侯軍が食いつく。
右翼のワーレンが接敵するまでの時差を利用して、キルヒアイスの直率する高速巡航艦八百隻が、弧を描いて敵右側面を突く。
ワーレンの右翼が戦闘状態に入ったとき、キルヒアイス部隊が敵陣に側面から突入。
中央を撃ち抜いて、敵反対側面へ抜ける。
リッテンハイム軍が混乱した隙に、ルッツとワーレンの二つの翼が攻勢に移る。
キルヒアイスは再び敵陣内に侵入し、螺旋状に内部をかきまわす。
五万隻は、内と外から同時に崩れた。
リッテンハイム軍のうち、ガルミッシュ要塞へ帰り着いたのは、三千に満たない。
残りは、燃えたか、降りたか、逃げた。
三人は、まだ掲示の前にいた。
「烏合の衆だろ、あれ」
フェリックスが言った。
「門閥貴族の家ごとの寄せ集めで、艦種もばらばら。指揮系統も通っていない。有名な話だ。……だから負けた」
「そうだな」
「じゃあ、まとめりゃいいだろ」
彼は掲示を指した。
「まとめれば、数は六割多い。それで勝てる」
アレクが笑った。
「三週間ある」
「余るくらいだ」
クラインは、掲示の下の方を読んでいた。
そこには、参考資料の請求番号が並んでいた。
***
閲覧室の卓に、戦役史の巻が積んであった。
リップシュタット戦役。二十年前の内乱である。
三人が指揮を任されたのは、その中の一会戦だった。
クラインが章立てを追っていた。
会戦の章は、どれも厚い。
アルテナ星域。レンテンベルク要塞。キフォイザー星域。
陣形図があり、時刻表があり、損害の表があり、その後ろに、分析と、教訓と、演習課題が付いている。
その間に、薄い章が一つあった。
フェリックスが頁をめくった。
めくると、次の章になった。
「一頁だぞ」
「一頁ですね」
ヴェスターラント。
日付。熱核攻撃。死者、およそ二百万。
命令者、ブラウンシュヴァイク公。
陣形図は、ない。
時刻表も、損害の表もない。
当然だった。戦闘ではない。
誰も、戦っていない。
クラインは、前の章に戻った。
アルテナ星域会戦。末尾に、『戦局への影響』。
レンテンベルク要塞攻防戦。末尾に、『戦局への影響』。
キフォイザー星域会戦。ある。
ヴェスターラント。
「――ありませんね」
「無いな」
三人が、振り返った。
書架のあいだに、男が立っていた。
戦史のブーフナー教官である。今度の演習を組んだのも、この男だった。
「検閲ですか」
「違う」
即答だった。
「隠したいなら、丸ごと消す。一頁だけ残す理由がない。……そこに書いてあることは、全部、本当だ。足りないのは、事実ではない」
「では、何が」
「言葉だ」
ブーフナーは巻を引き寄せて、その一頁を見た。
「あの二百万に、戦局への影響はあった。大いにあった、と言っていい。貴族連合は民心を失った。離反が相次いだ。戦は、そのぶん早く終わった」
彼は頁に指を置いた。
「ここまでは、書ける。事実だからな」
「では、なぜ」
「書いた次の行に、何と書く」
閲覧室が、静かになった。
ブーフナーは、〈戦局への影響〉の欄があるはずの空白を、指で叩いた。
「二百万が死んで、戦が早く終わった。――その次の行だ。教訓を書く欄がある。演習課題を書く欄がある。そこに、何と書く」
誰も、答えなかった。
「書ける言葉が、まだ発明されておらん。ないものは、教えられん。だから、ここで止まっている」
「いつになれば、書けるんですか」
「教えられるようになるまで、五十年かかる戦争もある」
ブーフナーは巻を閉じた。
「あれを見た者が、まだ生きているうちは、書けん。書けるのは、見なかった者だ」
彼は巻を書架へ戻して、行ってしまった。
フェリックスが、伸びをした。
「五十年か。俺たちが七十のときだな」
「あと三十年です」クラインが言った。
「三十年後に何て書くんだ、あれ」
「わかりません」
クラインは、キフォイザーの章を開いた。
「今日は、こちらを」
***
クラインは、キフォイザーの章を閉じた。
かわりに、卓の隅から冊子を引き寄せた。
演習指示書である。
配役と一緒に配られたもので、表紙の印字は二行しかない。
貴族連合軍・リッテンハイム艦隊。五万隻。
彼が開いた。
一頁目は、状況だった。
リッテンハイム侯は、貴族連合の副盟主である。盟主ブラウンシュヴァイク公と喧嘩をして、五万隻を持ち出した。
名目は、辺境の奪回。
演習の状況開始は、接敵から十二時間前。
キフォイザー星域への進駐は完了しており、敵の斜線陣は観測済み。
「私兵の分派か」
「そうです」
二頁目に、演習の勝利条件と敗北条件が並んでいた。
勝利条件
一、キルヒアイス艦隊の撃破。
二、または、その進撃の頓挫。
敵の累積喪失三割、またはキルヒアイス提督の乗る敵旗艦バルバロッサの撃沈をもって、これと判定する。
敗北条件
一、自軍の崩壊・潰走。
自軍の累積喪失四割、または五家以上が独断で戦場を離脱した時点。
二、ガルミッシュ要塞への後退。
戦力の残存を問わない。
三、司令部による全軍戦闘中止。
記録するのは、中止時刻と、その時点の損害内訳のみ。
「三ってのは何だ」
「要するに、降伏です」
「……最初から、書いてあるのか」
「書いてあります」
フェリックスが、その行を指で押さえた。
「負けるけど、そこで終わるってことか」
「終わります。あとは、時刻と、数字だけが残ります」
「まあ、俺は使わねえけどな」
彼は、指を離した。
三頁目から、戦闘序列だった。
そこには、リッテンハイム軍に参加した門閥貴族の家の名前が並んでいた。
「……四十七?」
フェリックスが覗き込んだ。
「四十七家です。この艦隊は、四十七の家が持ち寄った私兵の集合体である、と。指示書に、そう書いてあります」
指が、止まった。
艦隊序列は、艦種では組まれていない。
家で組まれている。
大きな家は数千隻を擁して、その欄が何十頁も続く。
小さな家は、一頁の半分で終わる——高速巡航艦が一隻、大型戦艦が四隻、宙雷艇が二十二隻、砲艦が七隻。それで全部、という家がある。
五十頁を過ぎても、同じだった。
どの家も、自前の艦を、自前の順で並べている。
クラインは、冊子を閉じた。
閉じると、また、五万隻に見えた。
「――打てる手を、全部並べます」
クラインは卓に紙を広げて、上から書き出した。
一、全軍前進
二、敵左翼のルッツ艦隊を食う
三、キルヒアイス提督の直率部隊による側面攻撃を待ち伏せする
四、戦わずしてガルミッシュ要塞へ退く
五、待つ
六、艦種別に艦隊を組み直す
「六つです。上から潰します。残ったものが、答えです」
「
「同じです。ただ、あのときは、手が何も残りませんでした」
***
「一。全軍前進」
クラインは、その行を指した。
「艦を前へ出す命令は、各家が自分の艦に出す命令ですから、誰も嫌がりません。……しかし、前進を開始した瞬間に、陣が伸びます」
「伸びる?」
「はい。足の速い艦艇を持つ家が先に行って、遅い家が置いていかれる。二十分後、艦隊に穴が開く。穴からキルヒアイス提督の高速巡航艦部隊八百隻が入り、蹂躙されます。……史実と、同じ絵です」
彼は、「一」に横線を引いて、却下した。
***
「二。突出している敵左翼のルッツ艦隊を、先に潰す」
クラインは、その行を指した。
「敵の左翼ルッツ艦隊だけが、前に出ています。敵右翼ワーレン艦隊は、下がったまま。敵左翼は孤立した一万五千です。五万で包囲できます」
「じゃあ、それでいいだろ」
「囲んでいる間、右翼のワーレン艦隊の方が空きます」
彼は、記録を呼び出した。
「左翼のルッツ艦隊突出は、餌です。我々が食いつけば、空いた右翼のワーレン艦隊の陰から、キルヒアイス提督の八百隻が回り込んで突入してきます」
横線。却下。
***
「三。キルヒアイス提督の直率部隊による側面攻撃を待ち伏せする」
キルヒアイス提督の高速巡航艦部隊八百隻が側面から回り込んでくるのは、こっちも知ってるんだ。待ち構えて防げばいい」
「どうやって待ち構えますか」
「……足の速い艦が必要だな」
「はい、高速巡航艦です。八百隻に追いつけるのは、高速巡航艦だけです」
クラインは、閉じたばかりの冊子を、指で叩いた。
「四十七の家に、ばらばらに配属されています」
横線。却下。
***
「四。戦わずしてガルミッシュ要塞へ退く」
「無傷で帰れます。半日の距離です」
「無傷で負けか」
「敗北条件の二です」
「……そりゃそうか。喧嘩して要塞を飛び出して、何もせずに帰ったら、あの侯爵は……」
「わかりません。戦わずに退いた場合の記録は、ありませんから」
横線。却下。
***
「五。待つ」
「何もしないで接敵を待つってことか?」
「史実では、こちらが先に撃っています。主砲の斉射で、会戦が始まる。……では、撃たなければ、どうなるか」
「向こうも来ないんじゃないか。記録なんだろ」
「来ます」
クラインは、指示書の一行を指した。
――敵は記録どおりに動く。
「こちらが撃とうと、撃つまいと、記録の中のキルヒアイス艦隊は、十二時間後に接敵して撃ってきます」
「先に撃つ意味は」
「ありません」
「じゃあ、撃たずに何もせず接敵を待つ意味は」
「それも、ありません」
「無いのかよ」
「無いんです」
横線。却下。
***
「六。艦種別に、組み直す」
「速度を揃えるんだろ」フェリックスが言った。
「はい」
クラインは、指示書の序列を開いた。
「いま、この艦隊は、家ごとに並んでいます。……家の塊を全部ほどいて、艦の種類で並べ直す。戦艦は戦艦。高速巡航艦は高速巡航艦。砲艦は砲艦」
「そうすりゃ、同じ速さで走る」
「走ります。速度が揃えば、艦列が裂けても、後ろから来た艦が塞ぎます。穴が開きません」
「穴が開かなけりゃ、キルヒアイス提督の八百隻は、中に入れない」
「入れません。入れなければ、あの計画は、後半が全部死にます」
「それが最適解だ!勝てるじゃないか」
「……再編成の所要時間を出します」
クラインは端末に条件を入れた。
五万隻。四十七家。
一隻ずつ、いまいる場所から、新しい持ち場まで動かす。
動く先で渋滞しないように、順番を決める。
順番を決めるために、五万隻の現在位置を確定させる。
最後に、命令の到達率を入れる欄があった。
クラインは、百と入れた。
数字が出た。
彼は、それを二度見た。
「再編成完了まで、四十八時間かかります」
「接敵まで十二時間だぞ」
「はい」
「――編成の途中で時間切れで接敵になったら、どうなるんだ」
クラインは、端末から手を離した。
「速度別に集まりかけて、まだ集まりきっていない。……烏合の衆が、さらに無秩序になります。ますます弱くなります」
フェリックスが椅子を後ろに傾けた。
「――だめじゃないか」
「全部は、だめです」
クラインは、端末を打ち直した。
「ですが、高速巡航艦だけなら」
数字が、出た。
三人が、それを見た。
「……三時間?」
「三時間です。四十七家から、高速巡航艦のみを抜くだけです。隊列を組み直す必要がありません。集合宙域を一つ指定して、そこへ来させる。それだけです」
「何隻集まる」
「二千を、超えます」
フェリックスが、椅子を戻した。
「二千あれば、キルヒアイス提督の八百隻は、中に入れないぞ」
「入れません。中央に穴が開いても、二千で塞げます」
「一個にまとめるのか。二つ三つに分けて、置いとくのは」
フェリックスが言った。
「分けられません」
クラインは、指示書を繰った。
「四十七家が、辛うじて揃って応じられる条件は、一つだけです。……侯本人の直轄下に、一隊として置くこと。それだけが、四十七家の権限の、最大公約数です」
クラインは、指示書を繰った。
「別の部隊に分ける、現場の誰かに任せる、というのは、家をまたぎます。分けるなら、四十七家に、もう一度、組合せごとの同意を取り直すことになる」
「時間が」
「ありません」
「じゃあ、一個の塊で、中央に置くしかないのか」
「置くしかありません」
「入れなければ、どうなる」
クラインは、少しだけ間を置いた。
「六割の兵力差での正面からのぶつかり合いに、なります」
閲覧室が、静かになった。
「……なんだ」フェリックスが言った。
「答え、あるじゃないか」
「ありますね」
「編成にかかるのは三時間だぞ。九時間も余る」
「余ります」
アレクが笑った。
「クライン、それ、たぶん教官も気づいてるよな」
「気づいているはずです。演習として成立していますから、他に何かあるんだと思います」
「何かって」
「わかりません」
クラインは端末を閉じた。
「じゃあ、聞けばいいんじゃないか」
フェリックスが言った。
「誰に」
「去年やった奴に決まってんだろ。この演習、毎年やってんだ。キフォイザー引いた組が、前にもいたはずだ」
アレクが顔を上げた。
「……いるな」
「だろ。過去の演習記録って、閲覧できるのか」
「できません」
クラインが答えた。
「配役も、残っています。掲示の下に、請求番号が出ていました」
「もう見てたのか」
「番号だけです」
彼は、端末を開き直した。
三人が、画面を覗き込んだ。
「――二年前です」
「去年は」
「キフォイザーが、割り当てられていません。その前が、二年前」
「で、誰だ」
クラインは、少しだけ黙った。
「……二人です」
「二人?」
「二名でも、組めます」
フェリックスが、画面を覗き込んだ。
「……二人で、キフォイザーを引いたのか」
「はい」
「五万を、二人でか」
クラインは、答えなかった。
画面には、二つの名前が並んでいた。
姓が、同じだった。
「……ホーエンリート」
アレクが言った。
「知ってる。いつも教練場にいる、上級生だ」
フェリックスが、画面から顔を上げた。
「あの二人か」
三人は、しばらく画面を見ていた。
「で、中身は」
「見られません」
「は?」
「同学年以外は、機密指定されています」
クラインは、端末をこちらへ向けた。
画面の下半分が、灰色に潰れていた。
配役と、星域名と、日付。
出ているのは、それだけだった。
「答えが出回るからか」
「そうだと思います」
***
声は、後ろから来た。
「――陛下」
顔を上げると、同じ顔が二つ並んでいた。
片方が、笑っていた。
片方は、笑っていなかった。
「掲示、見ましたよ」
アンゼルムが言った。
「キフォイザーだそうですね」
「……はい」
「二年前に、僕たちが引きました」
「負けたがな」
ゼヴェリンが言った。
「完敗だよ」
アンゼルムは、微笑んでいた。
「僕たちが何をしたかで、よければ。結局、高速巡航艦の抽出に行きつきましたが……」
「待ってください」
アレクは、立ち上がっていた。
自分でも、少し驚いていた。
「……記録の閲覧は、禁じられています」
「陛下。記録では、ありませんよ」
アンゼルムが言った。
悪意は、ひとかけらもなかった。
「僕の口です」
「同じことです」
沈黙があった。
「僕は、正々堂々やりたい」
アレクは言った。
「……せっかく、お声をかけていただいたのに」
アンゼルムは、少し目を丸くした。
それから、笑った。
「そうですか」
ゼヴェリンが、頷いた。
「では、失礼する」
二人は、あっさりと踵を返した。
***
三歩ほど歩いてから、ゼヴェリンが言った。
「……あの家は、結局……」
「……だね」
アンゼルムがなにか答えた。
二人は、廊下の角を曲がった。
声は、それきり聞こえなくなった。
***
フェリックスが、椅子の背にもたれた。
天井を見ていた。
「なぁ、あの二人、高速巡航艦の抽出も試したんだろうな」
クラインが、答えた。
「……でも、何らかの理由でうまくいかなかった。案がすべて潰れます」
アレクは、閉じた冊子を見ていた。
「――クライン」
「はい」
沈黙があった。
「……この一戦、たぶん、そういう盤面なんだ」
次回、7月22日(水)20時更新予定。
次回、後編。
――勝つための手は、一つだけ残っていた。