一撃の浪漫   作:コンテンダーは良いぞおじさん

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シロコの口調がコレジャナイ感。

これからおじさんやノノミが出ると考えるとアビドス周りをスキップしたく成りますよよよ…


襲撃と静観

 

 

 

キヴォトスへ先生として着任してはや数ヶ月。

 

日々の書類整理、各学校の問題解決の手助けを行う中で寄せられた一通の手紙を読んでアビドスへと赴いた。

 

頼りになる助手…と言うか最早相棒と言って差し支えないアロナを連れて。

 

"暑い……"

 

額から流れる汗を拭う。

地図で確認した時はこんなに砂に飲まれてるとは思ってなかった。

 

砂漠化が進行したアビドス地区は辺縁から徐々に砂に飲まれて行き、今いる場所は住居も風化し始めているレベルだった。

 

『ですから、ちゃんと準備した方が良いって言いました!』

 

フンっと画面の中でそっぽを向くアロナ。

 

"ごめん…流石に甘く見すぎてたよ…"

 

砂漠化が進行中とは聞いていたけどまさか此処まで飲み込まれつつあるとは…と途方にくれる。

 

『…どうします?一度戻りますか?』

 

心配そうな声を上げるアロナに画面越しに微笑む。

 

"いや、頑張るよ"

 

アビドスの子たちはもっと大変な思いをしているだろうから。

そう続けて足を進めると同時に轟音が響き渡った。

 

"アロナ!"

 

『はい!…南西、300m地点です!』

 

その言葉を聞いて走り出す。

砂に足を取られながら日々の運動不足を嘆いていると更に二回、先ほどより鮮明に聞き取れる炸裂音が耳に入ってきた。

 

『銃声、ですかね…?』

 

アロナが疑問を浮かべながら口にした言葉にまさか、と返す。

 

"個人が携行出来る火器の限界を越えてない?"

 

音からして爆弾の類じゃないかと思うんだけど…と息も絶え絶えに答えながら音の発生源に辿り着くと、二階の窓から一人の少女が飛び降りている場面に出会した。

 

綺麗な灰色の髪を靡かせながら。

見た所まだ中等部に入りたてと言った見た目の女の子。

 

なぜか着ている上着がズタボロ…と言うよりは肩にギリギリ引っかかってる程度まで損壊していたが。

 

 

着地地点にはもう一人別の子。

 

空中に飛び出した子は手にした拳銃…と言うには些か大きすぎる気もするが…から薬莢を排出、一発の弾丸を込めて着地と同時にへたり込んだ子に銃口を突きつけた。

 

「それには私も同意する」

 

"そこの子、ちょっと待ったぁぁぁ!"

 

話し声が聞こえると同時に制止の声を上げながら駆け寄ったが

 

「はい、ドカンと」

 

その子は私に気づいていたにも関わらず、容赦なく引鉄を引いた。

 

先程までに三回鳴ったモノと同じ轟音が鳴り響く。

 

無慈悲に放たれた弾丸が撃たれた子の額を打ち据えて首から上が真後ろに跳ねて。

 

そのまま力なく倒れるのを見ていることしか出来なかった。

 

『…やっぱり銃声でしたね』

 

少し呆然としたアロナの言葉に硝煙を上げる拳銃…ハンドキャノンとでもいうべき代物を見る。

 

小さな身体に不釣り合いな程大きな拳銃を肘を伸ばした状態で撃って微動だにしない体幹。

 

相応にあるはずの反動をまるで感じさせない姿に、現実離れしたモノを感じて少し呆然としてしまったが

 

「…で、何の用?」

 

リロードをしながら追いかけてくる言葉でようやく我に返った。

 

…まぁ、それからその子が上着を剥ぎ取ったり食料や水を盗り出したのには苦言を呈したが結局止められず。

 

その子…桐藤ハルと少し話をした。

 

話した感想としては斜に構えていると言うかすれてると言うか…同じトリニティ所属とはいえ以前会ったハスミとは大分雰囲気が違う。

 

理性的ではあるものの、どちらかと言えば無法者気質な印象を受ける少し個性的な子だった。

 

(悪い子じゃない…と思うんだけどね)

 

どうも人の悪性を主に見ている様に思う。

 

性悪説を信じている訳では無いけれど、悲観的に物事を捉えている様に思えた。

 

連邦生徒会の機能不全によるインフラの麻痺。

それによる治安の悪化と自治区の破綻。

 

そして、それを何とか出来たはずの私達(連邦生徒会)への失望、学籍を失った生徒への苛烈なまでの思い。

 

(…あぁ、そうか)

 

そんな事を考えてる内にピースが嵌った感覚がした。

 

この子は(他人)に期待していないんだ。

 

自分以外の何者かが事態を改善してくれるだろう、と誰もが持っている他人任せな部分を意識的に排除している。

 

何故そうなったのかと言うのは彼女自身が話してくれた。

 

彼女は今、倒れてはいけない柱(従来の治安維持や司法制度)が朽ちて倒れかけていると危惧しているのだ。

 

完全に倒れてしまうのも時間の問題だと考えているのは話していて十分理解できた。

 

ハルにとっては、近い未来に潰れるルールを重要視する必要性を感じてないんだろう。

 

だから自分の意思で、自分の決めたルールの範疇で自由に動く。

それに殉じた結果倒れるなら致し方なし、と考えている。

 

社会における理解よりも自身の納得に重きを置く、自己中心的な考え。

 

(『これが今のキヴォトス』か…)

 

沈みかけた泥舟と言わんばかりの口調で告げられた言葉を反芻する。

 

連邦生徒会の崩壊…いや、まだ崩壊してないけれど…機能不全に陥ってから犯罪発生率が跳ね上がったと言うのはリンちゃんに聞いて知っていた。

 

生来のものもあるだろうけど…それが、あの子が他人に期待しなくなった一因になってしまっているのだとしたら。

 

(その歳で、そんな考え方をするのは)

 

少し…いや、大分歯痒いものがあった。

 

きっと彼女の中には明確な線引きが存在している。

 

『敵』か『どうでも良い人』か。

 

その線引きの中に『友人』の枠があるといいんだけど…

 

そんな事を思いながら、アビドス高校へ歩き続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…空気が重い。

 

まぁ大体私のせいなんだけども。

 

最後にやり取りした後、殆ど無言で歩き続ける一行。

 

ヘルメット団の四人組を先頭に私、連邦生徒会の先生が続く形。

 

三人も担いで先頭を進むヘルメット団リーダーの足取りが若干怪しいがふらつく度に先生が補助している。

 

まるで博愛主義者…シスターフッドの子みたいだ。

 

古巣で何度か話した、トリニティにしては大分優しかったヒトの事を思い出しながら少し懐かしんでいると

 

「……あそこだ」

 

ヘルメット団Aの言葉に視線を前に向ける。

 

周囲の建物と比べて比較的綺麗な校舎の上の部分が目に入ってくる。

学校と言えば、な見た目をした学び舎がそこにあった。

 

「ご苦労さま。アンタ達を引き渡して私はさっさと退散させてもらうわ」

 

無駄に時間取られちゃったし。

 

"…待って!"

 

何か音がしない?と聞いてくる先生。

…確かに。

 

「銃声だね…結構な人数が参加してるみたいだ」

 

途切れず連続する重低音の中の聞き覚えのある発射音に気づいて思わず顔を顰める。

 

間違いなく機関銃持ちが居る。

私アレ苦手なんだなぁ…無駄に弾をばら撒く品の無さとか超苦手。

 

 

そんな事を考えている内に遠目に校門が目に入る位置まで来て状況が判明した。

 

どうもヘルメット団(こいつらとは別口)がアビドス高校を襲撃してる所に遭遇したっぽい。

 

「先客だね…ちょっと待たせてもらおうか」

 

危惧してた機関銃持ちはアビドス高校側にいるっぽいし。

 

校舎をトーチカみたいに使って引き篭もった重火器を落とすのは見えてる範囲の連中じゃ無理だろう。建屋ごと吹き飛ばせるだけの装備も無いし。

 

対するアビドス側、見える範囲で迎撃してるのは…前衛が二人、重機関銃が一人、ドローンの操作してる奴が別口ならもう一人追加で四人か。

 

実働部隊がやけに少ないが…破綻寸前の学区ならこんなものだろう。

 

…それにしちゃやけに強いけど。

 

前衛の黒髪がヘイトを買って釣り出した相手を校舎から機関銃で掃射、遮蔽に隠れた相手はドローンによる空爆で炙り出して黒髪が狩っている。

 

ソイツらだけでも十分勝てそうだが前線を張ってる桃髪はそれに輪を掛けてヤバい。

 

桃髪が居ればヘルメット団側の戦力でも負けないだろってレベルの動きしてる…ワンマンアーミーって言葉が自然と浮かぶ位には圧倒的だ。

 

…凄いな、今3人纏めて吹き飛ばしたぞアイツ。

 

これなら負けることはないな、アビドス、頑張れーと無責任に応援するスタイルに切り替えると

 

"ちょっと行ってくるね"

 

スーツの上着をピシリと揃えた先生が戦闘中のアビドスの方を見つめていた。

 

「アレに参加する気?」

 

あの銃弾の嵐にヘイローなしで突っ込むなんて自殺志願としか思えないんだけど。

 

呆れたように口にした言葉に追従するヘルメット団A。

 

「先生、アンタ一人じゃ無理だろ」

 

どう考えても死ぬぞ、と忠告した。

 

凄いな先生、もう手なずけたのか…流石は連邦生徒会長がオーパーツを託す相手に選んだだけの事はあるね。

 

謎の感心を覚えながら会話を聞き流す。

 

"だとしても行かない理由にはならないよ"

 

それに、私にも切り札があるからね。と微笑む。

 

"私はあの子達に助けてって、頼まれて此処まで来たんだから"

 

こんな場面を見過ごせないよ。と続ける。

 

「バカだよ、アンタ…」

 

思わず、と言った口調でツッコむA。

それには私も同意見だ。

 

んー………まぁ、良いか。

 

「先生、何のために道中でコイツに優しくしてたのさ」

 

コイツ、とヘルメット団Aを指さす。

 

「一緒に連れてけば?」

 

目的地も一緒なんだから。

 

どうせ後でボコボコにされるなら多少先にやられてても問題なかろうて。

 

既に恐怖は植え付けられただろうし、此処から先は適度に締める程度で事足りるだろう。

 

「ヘイロー持ちだから早々弾が抜けることもないし」

 

片手は使えないけど盾としてなら十分役に立つでしょ。とヘルメットAに笑いかけると

 

「…こいつら、降ろしてっても良い…ですか?」

 

三人担いだままのヘルメット団Aが問いかけてきた。

 

此処で先生じゃなくて私に確認を取る、と。

上下関係が染み付いた事に満足して頷く。

 

「ん、良いよ」

 

これだけ目と鼻の先なら終わった後でアビドスの連中を呼べば良いだけだし。

 

「まさか此処まで来て仲間を見捨てて逃げるなんて真似はしないでしょ?」

 

と降ろした三人を指さす。

 

なんとも言えない表情で先生が

 

"ハルは…"

 

「私はパス。肩入れする義理もないし」

 

アビドスに対してそこまでする理由がない。

 

"…あの子達が負けたらこの子達、引き取る先が無くならない?"

 

そりゃ御尤もな話だけどね?

 

個人技能と連携で圧倒的に勝ってて、尚且つ化物レベルの精鋭がいるアビドスがあの程度の連中に負けるとは思えないんだよなぁ…

 

 

今からお荷物が二人増えた所でぶっちゃけあの桃髪が本気出したら一人で全滅させられるでしょ。

 

 

「…うん、やっぱ良いや。此処で応援してるよ」

 

残弾を考えるとこんな所で無駄に消費したくない。

…最悪の場合、見捨てて離脱する選択肢を残しておきたいし。

 

そんな内心を隠しながらひらひらと片手を振ると

 

「…良し、行こうぜ先生」

 

道中の借り分位は返すからよ。と片手で器用にアサルトライフルを持ち上げるヘルメット団A。

 

"…無理はしない事。いいね?"

 

「そりゃ相手次第だな」

 

こいつみたいなの相手じゃ私程度じゃどうにもならねぇからな?と私を見ながら念を押すAに

 

「次が無いならその仮定は無意味でしょ」

 

私がどういう奴か、十分思い知ったはずだしね。

 

そう言って微笑むと咄嗟に目を逸らすA。

いい傾向だ。これなら暫くは歯向かう気も起きないだろう。

 

「ほら先生、早く行かないと面倒そうだよ?」

 

アビドス側の弾幕が薄くなっている。

弾切れが近いのか、後方からの援護が途絶え気味になり始めていた。

 

代わりに桃髪の動きにキレが増してってるけど。

速いし巧い。今のアレに弾を当てるのはちょっと難しい…

 

そんな事を考えていると

 

"ごめんね…行くよ!"

 

一度ヘルメット団Aの方に頭を下げてからタブレットを片手に走り出す先生。

 

「くそっ…私も焼きが回ったもんだ…!」

 

アサルトライフルを肩に担ぐ様にしながら追従するA。

 

「頑張ってねー」

 

適当に応援しながらその辺の瓦礫に腰掛けて観察を続ける。

 

………お、合流したな。

 

頑張るなぁヘルメットA…片手しか使えないのに器用に牽制入れながら敵陣を突っ切ってったわ…

 

先生に当たりそうな弾をできる限り自分で受けてるし。

こりゃ相当絆されてるな…この分だとまた恩赦の話が出そうだ。

 

まぁ、裁く側のアビドスにここで好印象を与えられればあとで厚遇されるでしょ多分。

 

引き渡した後の事は私には関係ないし興味もない。

 

それにリーダー格の奴に刻み込んだ私という恐怖が機能している内は釈放されたとしてもなんの問題もないのだから。

 

報復が頭によぎる度に今日の事を思い出すだろう。

まだ足りないかも…と躊躇してくれるなら万々歳だ。

 

それが薄れる頃には私は適当に学生をやってる予定だからな…とこれからの未来に思いを巡らせていると背後で何かが動いた気配がした。

 

…新手か?

 

さりげなく懐に手を入れて相棒の撃鉄を起こす。

 

(…ヘルメット団にしては手慣れてる)

 

気配の殺し方が手慣れてる奴のソレだ。

まるでちゃんとした訓練を受けた精鋭の様な…と考えると同時に銃声が鳴り響く。

 

「っとぉ?」

 

背後から後頭部目掛けて撃たれた弾丸が命中、鈍い音をたてて私の頭に弾かれた弾丸は明後日の方向へ跳んでいった。

 

「見ぃつけたぁ!」

 

撃たれた角度から相手の位置を確認、白い髪と獣耳が見えたと同時に相棒を引き抜いて発砲。

 

轟音と共に放たれた応報の弾丸は遮蔽に使っていた瓦礫を撃ち抜いてその背後にいた襲撃者へと襲い掛かる。

 

「ッ…!?」

 

破砕された遮蔽物から思わず飛び出した下手人はヘルメット団ではなかった。

 

「あー…アビドスの人?ごめん、敵かと思った」

 

制服をみるに桃髪と同じ所属だろうと誰何すると同時に軽く頭を下げる。

 

「ん。そっちはヘルメット団」

 

銃口を私に向けるアビドスのヒト。

 

「いや、私はヘルメット団じゃないよ」

 

この通り、素顔を晒してるでしょ?と軽口を叩きながら排莢。

 

「どう見ても通りすがりの一般人だよね」

 

ポケットから取り出した弾丸を装填、銃身をロック。

 

「…その周りの奴ら、ヘルメット団でしょ」

 

それにヘルメットを被ってなくてもその格好なら見間違えない。と断言された。

 

うん、まぁ…こういうの不良生徒か学籍なしが良く着てるもんね。

 

「まぁ、服だけはね。コイツから貰ったから」

 

空いた手でCを指指す。

 

私の銃口(敵意)は地面に向いたままだ。

 

「アビドスの学区内で不法行為を働いてたから持ってきた…んだけどぉ!?」

 

言ってる側から銃撃。

 

不意打ちの時とは違って避けやすい頭ではなく胴を狙ってくる徹底振り…教えた奴の腕がいい証拠だ。

 

ダブルタップで綺麗に胴体に当ててきた…まぁ、その程度なら痛いだけだけど。

 

「何で効かないの?」

 

直撃したはず…と困惑した顔で呟くアビドス生徒。

 

「…身体が硬いから?」

 

何故かなんて知らないし。生まれつきこうだったってだけだ。

 

「寧ろアンタらが柔すぎるんじゃない?」

 

まぁ私の相棒にかかれば大抵の奴は一撃必殺(不殺)だが。

 

「さて、雑談が済んだ所でもう一度言うよ。私はこいつらに襲われた被害者だ」

 

返り討ちにしたけど、先に襲ってきたのはこいつらで間違いない。

 

「私は、法に則った公正な審判を求める」

 

親指でヂキリと撃鉄を起こす。

 

銃口は地面へ向けたまま、引鉄には指を乗せない。

 

 

1回目は誤認。

 

2回目は不信と情報不足。

 

3回目まで行くならもう理解されようとは思わない。

 

次は撃つ。

 

グリップを握った指に(殺意)が籠る。

 

 

さて…どう出るかな、とアビドスの生徒を軽く睨むと

 

「…ん、ちょっと待ってて」

 

耳元の端末を押さえながら何処かと通信しているアビドス生徒。

 

私に銃口を向けたまま…でも引鉄からは指を離している。

今できる限りの誠意を見せたアビドスに少し感心する。

 

まぁ決裂したらぶっ飛ばすんだけども。

 

「…そう。ん、確認してみる」

 

通信を終えて私の方を向く。

 

「名前は?」

 

「桐藤ハル。所属はなし」

 

返答を聞いて銃口を下ろすアビドスの生徒。

 

「ん…謝罪する。ごめんなさい」

 

早とちりだった。と頭を下げた。

 

「別に良いよ」

 

私も一発撃っちゃったし。と頭を下げる。

 

「ホシノ先輩が呼んでる。一緒に来て」

 

と言うが早いかスタスタと歩き出す。

 

「ホシノ…」

 

どっかで聞いたような…?

まぁ、思い出せないなら大した事じゃないな、多分。

 

「…所で、アンタの名前は?」

 

此方の名前を聞いといて自己紹介なしなのはちょっといただけない。

 

「砂狼シロコ。アビドス高校の2年」

 

と誇らしげに名乗るシロコ。

先輩か…まぁ発育的に年下じゃないとは思ってたけど。

 

「そ。んじゃシロコ…先輩」

 

ソイツ持ってってくれない?と気絶してるヘルメット団を指さす。

 

「…ん、仕方がない」

 

手伝ってやる、と言わんばかりに肩をすくめて二人抱えるシロコ先輩。

 

「行くよ」

 

「はいよ」

 

残った一人を担いで後に続く。

 

 

シロコ先輩とやり合った数分の間に向こうは決着が付いていた様で既に静かになっていた。

 

 






※先生の感想はあくまで個人的なものです。

実際はそこまで悲観的に考えてないし、線引きは存在するものの大分緩いです。

ただ、傍目から見ればそんな一面もあるよね!くらいに思っていただけますと幸いでございます。
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