バランが「神の涙」に願いまくったことで、超強化されたディーノはまだ遊びたい盛りの子どもであり、親としてバランが遊び相手になったが、頻繁に「ぐわあああああ!」と悲鳴を上げることになっていたバラン。
「神の涙」によって不死身になっていたバランでなければ死んでいてもおかしくはなかった程に、加減を覚えていないディーノの遊び相手になるのは、危険なことだった。
それでもなんとか成長と共に、超強化された身体にも慣れてきたディーノは、加減をすることを覚えてくれたので、バランが悲鳴を上げることも減ってきていたみたいだ。
バランが親として身体を張っている日々も過ぎていき、10歳になる頃にはディーノも完全に加減を覚えて、物を壊したり、バランに「ぐわあああああ!」と悲鳴を上げさせたりすることもなくなったようである。
バランとソアラという両親に愛されて育ったディーノは、父であるバランがロン・ベルクと剣を頻繁に交えていた為、剣に興味が出てきていたみたいだったが、ディーノが本気で振るえる剣を作るには、竜神王な私が変化する深紅の巨竜の素材では強度が足りていない。
深紅の巨竜以外にも、様々な巨竜に変身することが可能な竜神王。
その竜神王の身体を持つ私が変身できる巨竜の中で、今のディーノの力に耐えられそうな素材となると、最強の巨竜である永遠の巨竜に変身する必要がありそうだと判断した私は、紫色の巨竜な永遠の巨竜へと姿を変えていく。
カラーリングがドラゴンクエストのりゅうおうがドラゴンに変身した姿に似ている永遠の巨竜。
そんな永遠の巨竜の状態でしばらく過ごし、自然と生え変わる角や牙に、脱皮した紫色の皮などを集めて、ロン・ベルクに渡し、ディーノ専用の装備を作成してもらった。
深紅の巨竜素材よりも遥かに強度が高い永遠の巨竜素材は、凄腕鍛冶師なロン・ベルクによって加工され、完成したディーノ専用装備。
それは、オリハルコンよりも遥かに頑丈な「ディーノの剣」と「永遠のローブ」という2つの装備となっていたな。
ディーノが本気で振るえる剣である「ディーノの剣」は、凄まじく頑丈な剣なのは間違いない。
永遠の巨竜素材で作られたからか「永遠のローブ」と名付けられた紫色のローブは、素の防御力がかなり高いディーノの防御力を更に高めていたようだ。
「永遠のローブ」は、バランの「ギガブレイク」と、ロン・ベルクの「星皇十字剣」を同時に受けようと壊れない程に頑丈な防具であるそうで、永遠の巨竜素材の強度が並外れていることは間違いないだろう。
深紅の巨竜素材よりも遥かに強度が高い永遠の巨竜素材がもっと欲しいとロン・ベルクから頼まれることになり、永遠の巨竜素材をロン・ベルクに提供しておくと、全員の装備が永遠の巨竜素材に一新されることになり、戦えないソアラにも永遠の巨竜素材の防具は渡されていた。
その後、近況報告にテランを訪れたアバンはヒュンケルやノヴァ以外の弟子を連れていて、新たなアバンの弟子のポップと名乗った少年は、魔法使いであるらしい。
メラ系が得意であるポップは、既にメラゾーマが使えるようだが、並みの魔法使いよりも才能があるポップは、兄弟子のヒュンケルとノヴァに負けたくない気持ちが強かったようで、厳しい修行でも諦めることはなかったそうだ。
ポップを魔法使いとして更に鍛える為にマトリフの力も借りるつもりであるアバンは、マトリフにポップを預ける前に、私達にもポップの顔を覚えてもらう為、今回テランにポップを連れてきたようである。
この世界の世界各地に「マホカトール」を設置したアバンは、定期的にマホカトールの魔法陣を見回るついでに、世界各地で弟子をとっていたようで、それぞれの弟子の得意な分野を伸ばしてからは、専門家に任せておくこともあったアバン。
ポップと私達の顔合わせが無事に終わり、アバンは弟子達と一緒にテランから忙しく立ち去っていく。
長い付き合いであるアバンからは、ソアラとディーノ以外の全員がアバン流殺法を学んでおり、バランやロン・ベルクはアバン流刀殺法を、ラーハルトや私はアバン流槍殺法をマスターしており、使おうと思えばアバンストラッシュを放つことが可能だった私達。
そんなアバン流が、ディーノに合っているかもしれないと思ったのか、アバン流刀殺法をディーノに教え始めたバランは、息子であるディーノに剣を教えることを楽しんでいたな。
ゆっくりと時間をかけてディーノにアバン流刀殺法を教え込んでいったバランだったが、アバン流を学んでいたディーノが、竜の紋章を額に出すことが可能になると、竜闘気によってディーノが更に強化されたことで、加減に失敗したディーノの攻撃がバランに叩き込まれ、久しぶりに「ぐわあああああ!」と悲鳴を上げることになっていたバラン。
不死身なバランは即座に復活したが、ディーノが竜の紋章を出せるようになったことには驚いていた。
竜の騎士バランの血を受け継いでいるディーノも、こうして竜の紋章を出せたのならば、ディーノもまた竜の騎士であるということになるのかもしれない。
竜闘気を全開にした竜魔人バランよりも素で頑丈なディーノが、竜の紋章で竜闘気を纏った場合、どこまで頑丈になるかは計り知れないが、ディーノを害せる存在が居なくなるのは、バランにとっては嬉しいことなのだろう。
自分の意思で竜の紋章を自在に出せるようになっていたディーノは、竜闘気を纏った状態だと加減がしにくいと判断し、あまり積極的には竜の紋章を出そうとはしていなかった。
まあ、誰かを傷付けることを楽しむような子ではないディーノなら、バランに怪我をさせない為に、竜の紋章を出さないようにしていてもおかしくはないな。
深紅の巨竜素材よりも強度が高い永遠の巨竜素材は、凄まじい強度がありますね