「ここがイングラシア王国か〜テンション上がるな〜!」
街の中心部に大きな城のある美しい街だ、強固な防壁に守られそれを守護する衛兵の装備もいい
「俺たちの街にもこのぐらいの防衛設備はあってもいいかもな」
「街がまだ完成してないからな〜最初に壁を作ったらあとから広げられないだろ?」
「確かに…暫くは人が壁かぁ〜」
リムルに案内されながら街を観光する、この街で1ヶ月も先生をやっているみたいだ、しかも一日銀貨10枚のお給料を貰っているらしい、俺はお給料なんて貰ってないのに…あれ?もしかしてブラックか?
「ところでメルナ、例のものは持ってきたのか?」
「お弁当だろ?人数分ちゃんと作ってきたよ〜ほらサンドイッチ」
「おお〜、早速ひとつ…」
「こら」
お弁当に手を伸ばしたリムルの手をペシンと叩く、お弁当はみんなで食べるものなのだ
─────
「ここがシズさんの教え子がいる学校、自由学園だ!」
コの字形の校舎に、広い校庭のある大きな学校だ
「教室の前で待っててくれ、出席をとったらみんなに紹介するから」
リムルが教室に入ると子供たちの元気いっぱいの声が聞こえてくる
「ケンヤミサキく〜ん」
「はーい!」
オレンジ色の髪色をしたわんぱくそうな子供だ
「リョウタセキグチく〜ん」
「はーい!」
黒い髪の大人しそうな子だ
「ゲイル=ギブスンく〜ん」
「はーい!」
子供たちの中で1番背の高い子だ、年長だろうか?
「アリス=ロンドさ〜ん」
「は〜い」
綺麗な金髪の女の子だ
「クロエ=オベールさーん」
「はい」
長い黒髪の子だ、机に絵本が置いてある読書が好きなのだろうか?
「今日は皆さんに紹介したい人がいま〜す!」
「誰〜?」
「転校生かな?」
「新しい先生かも!」
「はーい、皆さんお静かに、先生の助手のメルナ=テンペストさんでーす」
教室のドアを勢いよく開け中に入る
「みなさーん!こーんにちわー!」
「誰?」
「メイドさん?」
「可愛い〜!」
「先生の彼女〜?」
「こ、こんにちは…」
…挨拶を返してくれたのはクロエさんだけか…
「はいこんにちは、メルナ=テンペストですリムルの…あ〜…なんだ?」
「兄妹じゃないか?」
「そっか、はい姉弟です」
「なんで疑問形なのよ!!?」
「君たちと同じ異世界人だからね、俺たちの関係もこの世界に来てからだし…よく分かんないや」
「はいはい、話もそこそこに、皆さん今日は待ちに待ったピクニックです!」
───────
「そこで俺がこの剣で魔物をバッサリよ!」
「メルナさんすご〜い!」
俺たちは王都を一望できる丘までやってきていた、本当に綺麗な街だ、街の中に河川が流れており周囲が平原になっているから遠くまで見える、そんな絶景の中で今までの武勇伝を語っていた
「このサンドイッチ美味しいです〜全部メルナさんが作ったんですか?」
「シュナっていう人に手伝って貰ったけどね、半分は俺の作ったやつだよ」
「すご〜い!」
「このぐらいどうってことないわよ!」
雑談しているとリムルが立ち上がりパンと手を叩く
「はーい、自由時間はここまで!腹ごなしに先生と戦闘訓練しようか」
「「「「え〜!」」」」
「頑張った子にはご褒美があります」
「ご褒美?」
「新刊で〜す!」
リムルが漫画を取り出すとみなに見せつける、なるほど、娯楽に乏しいこの世界だと子供たちからしたら最高級品だね、みんな我先にとリムルに挑んでるよ、しかし漫画かぁ〜懐かしいな火〇鳥も出せるのかな?
なんて考えていると子供たちが全滅していた、ひでぇや
「うわぁ、手加減してあげなよ」
「そうよ!女の子には手加減するものでしょ!」
「魔法、もっと覚えないと…」
「所詮敵わぬ身か〜!」
「はーハッハッハッ!小童ども!俺を越えようなんて夢物語だぞ?まっ、みんな頑張ったことだし、ここはおまけして…」
突然魔力感知が反応する、ランガとリムルが空を見上げる
告、高密度のエネルギーを検出しました、この反応はスカイドラゴンです
突風と共に現れた細身の竜、スカイドラゴンがリムル達の真上を飛び去り、王都へと向かっていく
「なんだ?はぐれドラゴンか?」
「王都に向かってったね」
「しょうがない、助けに行ってくるか」
「子供たちは俺とランガに任せろ」
「いいのか?お前も子供たちにいいとこ見せたいだろ?」
「いや…俺飛べないし…変身上手く使えないし…」
「先生!そりゃ先生は強いけどさ、ドラゴンには勝ってこないって!」
ケンヤが心配そうにリムルを止めようとする、ほかの子供たちも同様にリムルを引き留めようとする
「勝てない相手に向かっていくほど俺は馬鹿じゃねぇよ」
リムルがクロエに向かって仮面を投げる
「これを預かっといてくれ!」
子供たちがシズさんの仮面の取り合いを始める、まぁしょうがないか、恩師の形見だもんな
「こらこら、取り合わないの、君たちの先生の勇姿を見届けてあげな」
俺は余裕そうにランガにもたれ掛かる、本当はリムルが離れ魔素が供給されなくなって立てないだけなんだけどね、不安がる子供たちに弱いところは見せれない
あっ、もう倒してる…
─────
スカイドラゴンを片付けたあと、リムルと一緒に自由組合の本部にいき、ユウキカグラザカの元に来ていた
「食事に招待?」
「ええ、ミョルマイルという大商人が、ぜひ自分の経営する店に来ていただきたいと、子供たちも一緒で構わないそうですよ」
「なんでそいつは俺を?」
「昼間謎の戦士に命を救われたとか…スカイドラゴンを倒したの、リムルさんなんでしょ?」
「そのミョルマイルさんは信用できる方なんですか?」
「ブルムンド王国と自由組合が発行する承認資格を正式に得ていますまっ、裏では高利貸しをやってたりしますが…信用して大丈夫ですよ…ところで、サラッとリムルさんの隣に座っているこのメイドさんは?」
「ああ、これは失礼、初めましてメルナ=テンペストと申します、以後お見知りおきを」
「これはご丁寧に、ユウキカグラザカと申します…ってテンペストってことは…」
「俺の兄妹みたいなもんだ!」
「へ〜こんな美人さんが…羨ましいですね」
品定めするようにまじまじと見つめてくる、なんかやな感じだ
「気おつけろよ、こいつの前世男だぞ」
「え!?」
「男で〜す♪恋しちゃダメだゾ!」
「キモ」
「はぁ?なんだとお前可愛いだろ」
「ガワだけな」
─────
【ミョルマイルの店】
「いかがですかな?」
「そうでしょうとも、そうでしょうとも!特別なルートから仕入れたものですからな、さぁさぁ、お付きの方も遠慮なさらず」
綺麗なおねーさんがワインを差し出してくる、お酒かぁ眠くなるんだよね〜まぁせっかくだし頂こうか
「ありがとうございます」
結構美味しい、ぶどうの風味がしっかりと感じられて苦味が少ない、飲みやすいワインだ、前世に1度飲んだことがあるけどアレはバルサミコ酢の原液みたいな味がしたっけな…安物だったもんなぁ…やっぱ高級品は違うな
「メルナ〜もう酔ったのか?」
「えっ?あぁごめん、ちょっと昔を思い出してわ」
「そうか…このミョルマイル君を俺たちの街に商人として招待したから、紹介状を渡したけど一応、街に戻ったらみんなに伝えといてくれ」
「わかった」
料理を子供たちと楽しんだ後、店の前でミョルマイルとワインを注いでくれたおねーさんが見送ってくれた
「この子達に、精霊女王のご加護がありますように」
祈ってる姿も綺麗だなぁ〜…ん?精霊女王??
「それ、おまじない?」
クロエの問に目線を合わせて答える
「これはね、私の故郷のお祈りの言葉、精霊の住処に住むという、精霊女王様が見守ってくださるの」
リムルがその話を聞き割り込んでくる
「ちょっとお姉さん!今精霊の住処って言ったよね?もしかして場所を知ってるのか?」
「え?えぇ、知ってますけど?私その近くの村の出身ですから」
リムルがチップを弾むと快く教えてくれた、いや渡しすぎだろお姉さん困ってるじゃん…てかこいつこんなに給料もらってるのか…
精霊女王の住処は辺境の国、ウルグレイシア共和国の最北に位置する、ウルグ自然公園、鬱蒼とした樹海の中に精霊女王の住処がある…らしい、
レイダーズやってたら投稿が遅れましたシャケのせいです…冗談ですごめんなさいゆるてし下さい何でもします