「夏だ!海だ!高級ホテルだぁ!」
家の中ではしゃぐ母。
普通に学校です、夏休みですがフツーに。
なんせ本日は半導体が完成する日、プリンター(仮)をアップグレードできるのです!
というのが第一理由、第二理由は作りたいものがあるから。
「行ってきます」
「いってらっしゃい…できれば早めに帰ってきて…」
ちょっと絶望顔をしている父。
ガムテープLevel999の母が一日中父にくっついているなんて簡単に想像できる。
想像したくないけどね。
ドアを開けてはセミの鳴き声が耳に響く。
「暑い…」
教室にはきっと発目さんがいるので涼しいはず。
プリンター(仮)に冷却装置をつけているので汗はかきません。
ですがこの日差し…
さっさと電車乗って雄英高校へ行きます
◇◇◇
工房
目の前で爆発とともに発目さんが出てきました
黒煙の中楽しそうですね
「こんにちは!えっと…すみません!名前忘れてしまいました!」
「こんにちは発目さん」
名乗るのはもうあきらめた。
何度名乗ったことだろうか、いざ部屋へ入るとあら不思議ここはサウナですか…
「発目さん、冷房って…」
「あ!付け忘れていました」
汗でびっしゃびしゃな発目さん。彼女を見てときどき思う、なぜ恥ずかしいと思わないのか…天才について理解するのは永遠と無理だろう…半導体を作れる装置へと行ってみると今度はめちゃ寒、温度はまさかのヒトケタ。パワーローダー先生に装置を特別な部屋へ移してくれたことに感謝です。
…うぅ…急激な温度の変化でお腹壊した。
夕方半導体は完成するのでそのうちに作りたいものを作ってしまいましょう。
その装置の名前は「様々な個性に対応できる拘束装置」、僕が作る拘束装置は先生たちから危険視されています。なので平日は極力作らないでいるのですが今は夏休み!作りたいものを存分に作れます。
内容は誰でも簡単に敵を捕まえることができるアイテムです。
ボールをポイってするだけで相手の個性を瞬時に判断しそれに見合った拘束をしてくれます。
つまりもしかすると母も拘束できるかもしれないということ。今ごろ悲鳴を挙げている父を救出するために早く作ります。
材料は簡単、子供たちが遊ぶボールプールにあるボール。
弾道が予測できなさすぎる捕縛ネット装置を解体して再利用、あの弾丸とAIは許しません。
AIは今回使いません…いや使えるな
◇◇◇
というわけで無事完成です。
見た目はモ…ボールです、ただのボールプールにあるボールです。
これを敵に投げることにより相手を束縛することができます。
さていざ実践…できないわ…
「どうかしましたか?」
「発目さん、サポートアイテムのテストをしたくて」
「わかりました!私が投げますね!」
発目さんにサポートアイテムを渡してはゴールキーパーのような立ち方をして来るのを待ちます。
相手を殺す機能はついていないので大丈夫なはず…
「いきまーす!」
ゴツンと僕の頭に当たっては何も起こらなかった。
僕が敵じゃないからそうAIが認識…
と思ったとたんに機会が動き出し映像が出現
〈ソースカツ丼に入っているパイナップルが科学者のフライパンで見事にホームランを放った〉
「…………なんだこれ」
意味不明なことをしゃべりだす装置。
まさか「変なことを喋らせて相手の思考機能をショートさせる装置」だったか?
しかしながらこの装置ずっと変なことをしゃべりだす。
減る団寿限無港の受け皿がサトウキビになんだって?
停止ボタンなどない、電源が切れるまでずっとこのま…ま…
「ソーラーパネルつけちゃってたんだった」
発目さんにヘルプを求めようとしたがもういないしってあれ?煙が…
◇◇◇
目覚めると保健室の天井を見ていました。
なんと爆発したのだとか。すぐそばで爆発したためいくら爆発耐性が身についてしまっていようがダメだったようです。
ボロボロの服を見ながらリカバリーガールにお礼をし戻る。
改めて装置のコードを眺めているとなんと、一文字だけ入力ミスがあって爆発したそうです。
なんで爆発するのでしょうか、バタフライエフェクトにもほどがあると思います。
そんな文句を心ではいているとついに半導体が完成!
プリンター(仮)へセットすればアップグレード完了です、はい半導体を作る装置から作った部品を取り出しプリンター(仮)へ張り付けるだけで終わりです、簡単ですね。
「テストテストー、へろーループ」
『こんにちは、楓さん』
男ならだれもがループさんの声は女性にするはずだ、例外はあるだろうけれども。
テストは無事成功、これにより設計図をループさんによる修正改善が可能になりました。
そしてなんと、個性因子のデータ化も
『まだできません』
「え?いやいや」
『記録が足りません』
◇◇◇
一方そのころ秤屋家では
「タスケテ…」
指から出た血をつかいダイイングメッセージを書き残す
と思いきやかわいい猫ちゃんを描いては癒されている父。
後ろからはゴゴゴゴゴゴゴとオーラを出しながら接近する母である。