あぁ!?脱いだら凄いんだぞこっちは!(うすほそ) 作:あげ竹輪
やり過ぎ、との声が多かったのでその関連の描写はこれ以上のものはしばらく避けたいと思います。申し訳ございません。
楽しめる方はこれからも見てくださるとありがたいです。
「本当に良かったの?4人とも」
「任せたまえ、今日の私たちはいわば出張!放課後スイーツ部...おもてなしの精神を持つ普段とは一味違った部活なのだよ」
「またなんか言っている....聞き流していいからね?」
DUから離れた私たちはトリニティ地区に向かっていた。正直いい思い出はないけど誘われたのは嬉しかったし、
”メイが行きたい、って思ったのならいいんじゃないかな。護ってくれる人もいるしね”
””ただ、絶対に無理はしないこと。少しでも危なくなったり、気分が悪くなったりしたら伝えなよ?”
優しく、でも真面目な顔でそう言ってくれたのでご好意に甘えてついて行きました。
まあそもそもトリニティ全てが苦手って訳じゃないし、こうやって接してくれる人もいるわけで、方向性が違うだけでゲヘナとあんまり変わらないんじゃないかな?と思った
そういえばなんで物食べれないのに行ってるのかって?
実は一つ、食べれるものがあったの!
それは...
「はい、メイちゃんのぶんだよ!」
アイリちゃんは私が少しの期間居たクラスにいた友達。
あの時はそこまで仲良くはなかったけどシャーレ当番にアイリちゃんが来て以来、話が弾んだこともあって仲良くなった。
あの時私が食べれるものを試していた段階で、見つかったもの。それは...アイス。
正確に言うのであればチョコミント味。
最初は結構毛嫌いしてたんだよね。歯磨き粉みたいって思ってた。
でもこれが意外と意識的に違くて!!
歯磨き粉だと思えたから食べれたって言うか、食べ物だと思えなかったから食べれたというか、なんというか.....
あっ、今は純粋な美味しさで食べてるからね!!!
流石に「食えるから好き」とかいう理由で好きな食べ物にしてないから!
ということで貰ったのは綺麗な水色と茶色のコントラスト。
カップにしたら固形物無いかな...って思ったけどなんか刺さってるね、お菓子。どうしようかな...と辺りを見渡す。
ここはトリニティ地区のちょっとしたイベント会場らしく、いろいろなキッキンカーが間隔を開けて並んでいる。人も多いが、それ以上に敷地が広くて狭さはあまり感じない、そんな場所だった。
ちなみにアイリちゃんはもちろんチョコミント、といちごミントかな?のダブルを選択してた。
「おぉ〜、メイもチョコミントを選択するとは...」
そう言った柚鳥ナツ...ナツちゃんは2.3.4...あれ七段くらいあるくない?
片手を震わせながら「これもロマン...」と言いながらすごい小刻みに動いている。
「アンタ...零さないようにしなさいよ...」
そういうヨシミちゃんはクッキークリームにクッキーのトッピングが3つくらいが付いている。
それとカズサちゃんはグレープっぽい差し色が入ったその店限定のやつを選んでいた。
なんか...みんな見事に予想通りというか...いやまだ3回くらいしか会ってはいないんだけど。
すごい見た目通りなチョイスだな〜って思っていた。
この中だとミント選ぶ人いないんだね〜
だから同士を見つけたのが嬉しかったのかな、そしたら仲良くなるきっかけが出来て良かったかも
「メイ、1個で大丈夫なの?タダでさえ細いんだから心配かも」
そう私の腕を触りながら言ってくる。なにせ多くも食べれないもんですからね、難儀なものですよ。
というかこれ食べにくいな。ちょうどクッキーが邪魔してアイスに口が届かない...!
どうしよう...食べれないし、捨てるのもな....
おっ、そうだ!
「アイリちゃん、口開けて!」
「?あー」
何があるかわかんない顔のアイリちゃんの口に棒のクッキーをあげた。
「!ちょ、
ふふ、驚いてる驚いてる。やっぱり可愛いよね〜
しばらく顔が赤くなってうぅ...となっているアイリちゃんを堪能していた。
「...」
「メイ、口開けて?」
急に呼ばれたから何も考えずに口を開けた。
「おごっ」
開け口が小さかったからちょっとつっかえたけどしっかり口に入った。
少しパサっとした食感と仄かな小麦と甘みが味蕾を通過して脳に入ってくる。
久しぶりの感覚だった。
食感があるのも久しぶりかな?前は何食べたっけ...
というか食べ物で口が乾燥するのもあんまりなかったような気がするな...
そうだ、折りたたんだ翅を食べた時も粉が口に残って噎せたんだっけな.....
_____あ、まずい
「こぷっ.....」
誰よりも先に自分の体の異常に気づいた私は手で吐きそうになる口を覆い、片手で心配そうに近付いてくるカズサちゃんを片手で制し、ふらふらと離れていく。
だめだって。貰ったものはちゃんと食べないとなんだって....!
心では制御出来ない三半規管の鼓動に必死に耐え、何とかそれを見せまいと出来るだけ歩いて辿り着いた。
やっとここなら出せる。そう思って少しだけ軽くなった気分の耳に届いたのは私の後ろに足がつく音だった。
「め、メイ...?」
「あ、かずさちゃ、みないで」
ばしゃばしゃばしゃ、と網目の排水溝に繋がる隙間に私の食道から流れる液が次々と落ちていく。
私の意志とは関係なく涙が溢れ、見られた羞恥、罪悪感、後悔がそれをブーストして止めどない。
少し止まったあと、カズサちゃんは私の背中を撫でてくれた。
「私のせいだ」って。そんな事言わないで欲しい。悪いのは私なのに。
「いたずらしなければ良かった」なんて言わないで欲しい。ただのじゃれ合いができなかったのは私なのに。
落ち着いた私の耳にまた聞こえたのは、今度は元気な懐かしい声だった。
「なっ!?何やってるんですかぁ!杏山カズサぁ!!?」
___その後、一悶着あったけど必死に誤解を解いてカズサさんは悪くないことを伝え、なんとかその場は収まった。
どうやらレイサさんとスイーツ部のみんなは顔見知りらしく、この後の予定はレイサさんも着いてくることとなった。
実際に見たのはカズサさんとレイサさんだけだったのが救いなのかな。
その後は何も食べれなかったけど、お口直しとして買ってくれた飲み物は美味しかったです。
全部奢ってもらった。シャーレの手伝いがあるからある程度のお金は持っているつもりだったけど、次々と買っては食べ、買っては食べをしているみんなを見て、住んでる世界が違う...と思いました。
Q、護衛付けないの?
A、メイちゃんにチューターは入っていました。
クラスメイトに仲良くしてくれた人がいましたね?そちらの方がそれにあたります。
Q、護衛付けないの?
A、ゲヘナであることを話してしまうとどこかに漏れてしまう、と危惧した疑心暗鬼のトップはゲヘナのトップとだけその情報を交換し、誰にも伝えていません。なのでメイちゃんが隠している角を見せない限りはバレませんでした。
それ関連で護衛をつけることになってしまう場合は嫌でもその情報を知ってしまうリスクがあるため、チューター制度というほかの学園と同じ処置を取っています。(タグ:独自設定!!)
まあ自分からゲヘナ出身であることを誰が見てるかも分からない状況で明かすような人が来るとは思っていなかったと思います。
そろそろ幸せにしたい