問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》 作:夜明けの月
テストがあり更新が遅れてしまいました。すみません
あと、更新などについては活動報告を書いておきますので
それでは、どうぞお楽しみください!
司side
荒れ果てた居住区を素通りし、水路へと行くと、ジンと子供たちが水路を掃除していた。
「あ、皆さん!黒ウサギ、水路の準備は出来てるよ!」
「ありがとうございます、ジン坊ちゃん♪みんなも
手伝ってくれたんですよね?」
「黒ウサのねーちゃんお帰り!」
「みんなでお掃除頑張ったよ!」
「ねえねえ、新しい人たちって誰!?」
「強いの!?カッコいいの!?」
子供たちが黒ウサギに俺たちのことを聞いている。残念ながら、俺は強くないしカッコよくもない。
「Yes!とても強くて可愛い人たちですよ!みんなに紹介するから一列に並んでくださいね」
黒ウサギは子供たちがを一列に並ばせる。だが黒ウサギ、俺はお前の言葉には当てはまらないぞ?
ふと、横を見ると、十六夜、飛鳥、耀の三人の顔が青ざめていた。お前ら子供苦手なのかよ・・・・・・・。
黒ウサギは咳き込んで子供達に俺たちのことを紹介する。
「右から逆廻十六夜さん、久遠飛鳥さん、春日部耀さん、神野司さんです。みんなも知っている通り、コミュニティを支えるのは力あるギフトプレイヤー達です。ゲームに参加できない者達はギフトプレイヤーの私生活を支え、励まし、時に彼らのために身を粉にして尽くさねばなりません」
「あら、別にそんなのいいわよ?もっとフランクにしてくれても」
「駄目です。それでは組織が成り立ちません」
飛鳥の申し出を、黒ウサギはこれ以上にない声音で断じる。
あんな黒ウサギ初めて見たな・・・・・。
「コミュニティはプレイヤー達がギフトゲームに参加し、彼らのもたらす恩恵で初めて生活が成り立つのでございます。これは箱庭の世界で生きていく以上、避けることのできない掟。子供のうちから甘やかせばこの子達の将来の為になりません」
「・・・・・・・・・そう」
飛鳥に有無も言わせない気迫で黙らせる黒ウサギ。彼女だけが知る苦労や厳しさもあるのだろう。
「此処にいるのは子供達の年長組です。ゲームには出られませんが、見ての通り獣のギフトを持っている子もおりますから、何か用事を言い付ける時はこの子達を使ってください。みんなもそれでいいですよね?」
「「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」」」
耳鳴りがするほどの大声で子供達が叫ぶ。
「ハハ、元気がいいじゃねえか」
「そ、そうね」
「(・・・・・・・・・本当にやっていけるかな、私)」
「やっぱり子供は可愛いなぁ〜」
ヤハハと笑う十六夜と癒されている俺を除いて、他の二人はなんとも言えない複雑な顔をしていた。
自己紹介が終わると、ふいにズボンが引っ張られた。何だ?と思い、そこを見ると、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
青く長い髪に、白のワンピースを着た、10歳ぐらいの女の子が立っていた。
「ど、どうしたの?」
俺は女の子に尋ねたが、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
華麗なスルー。ヤバイ、心が痛い・・・・・。
「・・・・・えっと、名前はなんていうのかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
また無視された。俺なんかした?と考えていると、
「・・・・・・・フィーナ」
ん?なんて?
「ごめん、もう一回言って」
「・・・・・。私の名前はフィーナ」
小声ではあったが名前を言ってくれた。それにしても可愛い名前だなぁ〜。
「そうか。これからよろしくな、フィーナ」
頭を撫でながら俺は言った。
「・・・・・・・うん、よろしく・・・・・」
目を細めて気持ちよさそうにしながら返してくれた。
そのやり取りがあった時、十六夜がまたびしょ濡れになったのは別の話。
司side out
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
屋敷に着いた時には既に日が落ちていて夜中になっていた。月明かりのシルエットで浮き彫りになる本拠はまるでホテルのような巨大さである。耀が屋敷を見上げて感嘆したように呟く。
「遠目から見てもかなり大きいけど・・・・・・近づくと一層大きいね。何処に泊まればいい?」
「好きなところを使っていただいて結構でございますよ。移動も不便でしょうし」
「そう。じゃあ、あそこにある別館は使っていいの?」
「あれは、子供達の館ですよ。飛鳥さんが120人の子供と一緒の館でよければ」
「遠慮するわ」
飛鳥は即答した。苦手ではないにせよそんな大人数ん相手にするのは御免なのだろう。
『今はともかく風呂に入りたい』という強い要望の下、黒ウサギは湯殿の準備を進めるが、しばらく使われていなかった大浴場を見て真っ青になり、
「一刻ほどお待ちください!すぐに綺麗にしますから!」
と叫んで掃除に取り掛かった。三人は一度部屋を一通り物色し、来賓用の貴賓室で集まっていた。
『な、なあお嬢。ワシも風呂に入らなアカンか?』
「駄目だよ。ちゃんと三毛猫も入らないと」
「・・・・・・・ふぅん?聞いてはいたけど、オマエは本当に猫の言葉がわかるんだな」
「うん。でも司も分かるよ」
『オイワレ、お嬢をオマエ呼ばわりとはどういうことや!調子乗るとオマエの寝床を毛玉だらけにするぞコラ!』
「おい、三毛猫。さすがにその嫌がらせはちょっと・・・・・」
「駄目だよ三毛猫。そんなこと言うの」
傍目からはニャーニャーとしか聞こえない猫の声に耀と司は反応する。その様子は傍目から見ると不気味に見える。
すると廊下から黒ウサギの声がした。
「ゆ、湯殿の用意ができました!女性様方からどうぞ!」
「ありがと。先に入らせてもらうわよ、十六夜君、司君」
「俺は二番風呂が好きな男だから特に問題はねぇよ」
「構わないよ〜。ゆっくり疲れ取ってきなよ」
女性三人は真っ直ぐに大浴場へ向かう。すると、十六夜が、
「おい、司」
「ん、何だ?」
「一緒に外にでも
「いや、やめておく。屋敷を見て回りたいし」
「そうかよ、じゃあまた後で」
そう言うと、十六夜は屋敷の外へと向かった。
「(あいつの言いたいことは分からなくはないがな・・・・)」
屋敷の中を歩きながら考える。簡単に言うと、
「(さて、どこ見て回ろうかな〜?)」
考えるのを止め、司は散歩を始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
司side
もう2時間は歩いただろうか?大体屋敷の構造は分かった。にしても、
「いつ風呂に入れるんだ?」
あれから2時間は経ってるんだ、そろそろ出てもいいだろう。というか早く入って疲れ取りたいのに・・・・・。
「あら、司君。こんなところにいたの?」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
「あ、飛鳥。風呂出たのか?」
「ええ、黒ウサギに質問とかしてたらつい長風呂しちゃって」
なるほそういうことか。いわゆる女子トークってやつか。
「じゃあ、十六夜に言って風呂に入るか」
「ああ、十六夜君ならもうお風呂から出て自室にいるわよ?」
・・・・・・・へ?
「え、ちょ、どういうこと!?」
「だから、あなたを探してたら先に十六夜君を見つけたから行ったのよ。そしたら先に入っておくって」
あのヤロウ・・・・・!
「・・・はぁ、まあいいや。で、次俺が入ればいいの?」
「ええ、だから探してたんじゃない」
そう言われてもなぁ、今まで屋敷の中散歩してたし。
「分かったや、じゃあ入ってくる」
「ええ、ごゆっくり」
そう言うと、俺は大浴場へと向かった。
大浴場の脱衣所で、服を脱ぎ、タオルを腰に巻いてドアを開くとそこには、温泉にあるような浴槽、設置されているシャワーが多数そして、タオルを巻いた耀が三毛猫を洗っていた。
・・・・・・・・・え?
「「!!!!??」」
え、どうゆうこと!?意味がわかんないんですけど!!
「ちょ、何で耀がいるの!?」
「そ、それはこっちのセリフ!どうしてここに!?」
顔を赤くして耀が言う。多分俺も赤いと思うけど・・・。
「いや、俺はただ飛鳥に言われて入りに来たんだけれど」
「わ、私は三毛猫洗ってないことに気づいて来ただけ。それに、十六夜が誰も入ってこないから大丈夫だって・・・・!」
ここで俺の中では何かが引っかかった。
「(耀は十六夜に言われたって言ってるし、あいつは風呂から出てる。でも、俺は飛鳥からは誰か入ってるとは聞いていない。・・・いや待てよ。なんで飛鳥は十六夜が風呂から出てるって知ってたんだ?ってまさか・・・!!)」
ここにきてようやく気づいた。俺たちはハメられたんだと。
「耀、俺たちはハメられたんだよ。十六夜と飛鳥にな」
「・・・え、本当に?」
「ああ、俺の考えが正しければな」
くそ、完全にやられた。しかし、どうするかこの状況。
「とりあえず、俺は一旦出るよ。さすがにまずいし。出たら言ってくれ」
「う、うん。分かった」
そして俺は脱衣所への扉を開けようとした。
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
沈黙。それゃ、そうだろうよ。出て行こうとしたら扉開かないんだから。
「・・・・・・・どうしようコレ」
「・・・・・一応お風呂入れば?ドア鍵かかってるし」
「あ、ああ」
そうして入ることになったはいいが、さっきからなんでこんなに心臓がバクバクするんだろうか?一緒に入ってるから?一緒に入ってるのが耀だからか?おそらく・・・、
「(まさかとは思うけどな・・・・)」
信じられないと思うけど、顔が見ることができないし、耀のほうを見ることすら出来ない。
自分の中に芽生えている感情の事を考えながら風呂に入った。
司side out
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
風呂を出て耀と別れ、自室へと戻ってきた司はあのことを考えてた。
「まさか、あんなことになるなんてな。それと・・・・・」
信じられなかった。信じることが出来なかった。自分の感情を。
「まさか・・・・・・な、俺が・・・・・」
そう思うだけで顔が熱くなるのが分かる。司は考えることを放棄して、断言した。
「俺が、耀のことを好きだったなんてな・・・」
司は完全に耀に惚れていた。
あとがきのコーナー!!♪───O(≧∇≦)O────♪
司「おい、どうした主」
それでは今回のゲストを紹介します!
司「無視すんな」
久遠飛鳥さんです!
飛鳥「ええ、よろしく」
司「どうした主?なんかあったのか?」
・・・・・・それ聞きます?
司「ああ最初あんなにテンション高ければ理由の一つぐらいはな」
飛鳥「あら、私も興味があるわ。どうしてなのかしら?」
・・・・・・・・・テストが悪かったんですよぅ・・・。
司・飛鳥「あ、あ〜」
オマケに前まで使ってた端末親に取られて、新しいの買うはめになりましたし・・・。
司「テストが悪いのは主の責任だろう?」
うぐっ、言い返せない・・・。
飛鳥「まあ、それはその通りよね」
司「次からもっとしっかりやれよ、勉強」
はい、善処します・・・・(>人<;)
飛鳥「それじゃあ、そろそろ締めようかしら」
司「ああ、今回も読んでいただきありがとうございます!」
次回も楽しみにしててください!
飛鳥「あと誤字脱字、感想なども待ってるわよ」
あとできれば、お気に入り登録もよろしくお願いします!