問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》   作:夜明けの月

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更新が遅れてしまいすみません。

この頃テストが多くて書く暇がありませんでした。

それではどうぞお楽しみください。


ペルセウスへの挑戦権だそうですよ?

司side

 

「今みんなはどこにいるんだ?」

 

話を変え、他のメンバーのいる場所を耀に尋ねた。

 

「今他のコミュニティに喧嘩を売りに行った」

 

………………………へ?

 

「い、今何て?」

 

「だから他のコミュニティに喧嘩を売りに行ったって」

 

「ハァ!?」

 

いきなり過ぎるにも程がある。話の展開が全く読めない。

 

「どういう経緯でそうなったのか説明して欲しいんだけど?」

 

「……分かった。けど、この話を聞いて部屋から出ないこと。約束出来る?」

 

「ああ、分かったよ」

 

そして俺は耀から他のコミュニティに喧嘩を売りに行く事になった事情を聞いた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

聞くと、昔コミュニティにいた元仲間が来て十六夜と力を競い合い、"サウザンドアイズ"の"ペルセウス"の奴らに連れ去られたらしい。元々その元仲間は魔王に襲われた時に連れて行かれ、"ペルセウス"に買われたらしい。

 

「………へぇ。で、十六夜たちは喧嘩を売りに行ったというわけか」

 

「その通り。だけど司はここでいること」

 

「はあ?何で?」

 

「だって、あの時の傷口が開くかもしれないし」

 

そうだった。そういやガルドに腹を引っ掻かれたんだった。と言われてもなぁ………。

 

「もう痛くないんだけど……?」

 

「でも……、ダメ」

 

断固として耀は引く気配がない。

 

「あれ私のせいでもあるし、責任持って看病したいから……。私じゃダメなの…………?」

 

耀は潤んだ目+上目遣いをして俺を説得しようとする。

 

「………………………はぁ、分かったよ。大人しくしてる」

 

何と言っても可愛い彼女の頼みだ。聞かないわけにはいかない。

 

それから少し経つと俺の部屋に十六夜、黒ウサギ、飛鳥、そして何故かは知らないがあいつが入ってきた。

 

「な、何でお前がいるんだよ………?」

 

「あ、おはよう司。今はそんなこといいじゃん、気にしなくてもさ。こっちにも優先順位があるし」

 

何故英太がいるのかはスルーされたが、優先順位ってどういう事だ?

 

「どこに何しに行っていたのかは知ってる。で、どうだった?」

 

「不快な外道」

 

「ボンボン色男」

 

「は?」

 

「順を追って説明するから」

 

各々の感想を述べる飛鳥と十六夜。それをフォローする英太。そして、

 

「…………………………」

 

帰ってきてから一言も喋っていない黒ウサギ。その状況に俺と耀はポカンとするしかなかった。

 

司side out

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

英太の説明によると、"ペルセウス"のリーダー、ルイオスが黒ウサギの代わりに元仲間そして元魔王であるレティシア=ドラクレアを解放すると持ちかけてきたそうだ。それを黒ウサギは間に受け、引き受けようとしたらしい。

 

「結論。黒ウサギお前が悪いだろ」

 

司はそう肯定する。黒ウサギがそれに反対するように叫ぶ。

 

「な、なんでですか!?私はただレティシア様を救いたいだけなのに……、それがいけないと言うのですか!?」

 

「お前は何言ってるんだよ。少し冷静になれ」

 

「なれると思いますか?私は何としてでも助けたいのですよ。だから仲間を助けるためならば例え………」

 

「煉獄の中に入ってその身を滅ぼしてもいいってか?笑わせるな」

 

黒ウサギ信念を嘲笑うかのように言う司。

 

「な、なんで分かってくれないのですか!!私だって、私だって…………!!」

 

「そんなの分かってる。だけどそのやり方は間違ってるって言ってるんだよ」

 

司がそう言うと英太がそれに続ける。

 

「黒ウサギの気持ちもわかるよ。でも、助け出すために黒ウサギが犠牲になる必要はないんだ。犠牲を出さずかつ"ペルセウス"からレティシアを助ける方法がある」

 

「その方法とは………?」

 

黒ウサギが英太に問う。英太は自信気に宣言する。

 

「答えは簡単さ。この世界の法とも呼べるもの、そうギフトゲームを挑んで勝てばいいんだよ」

 

「…………は?」

 

「なんだよ、お前もそう考えてたのかよ」

 

ニヤリと笑い十六夜がそう言ってくる。

 

「だけど、司は参加させないよ」

 

英太が先に注告する。

 

「嫌だね。仲間の命運がかかってるっていうのに黙って見てられるかよ」

 

断固反対である。なぜ俺だけ見てなきゃならんのだ。

 

「………はぁ、分かったよ。分かったけどペルセウスとギフトゲーム始める準備とかあるから、それまでは安静にしてて。いいね?」

 

またそう言って釘をさされた。

 

「(俺ってそんなに信用がないのか?)」

 

ともかく、ペルセウスに挑むための準備が始まった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

黒ウサギはあれからジンに謹慎処分を受け、自室にいた。

 

するとコンコンと控えめなノックが響いた。

 

「はーい、鍵もかかっていますし中に誰もいませんよー」

 

「………。入っていいということかしら?」

 

「そうじゃないかな?」

 

「…………多分違うと思うぞ」

 

声は久遠飛鳥と春日部耀、そして神野司のものだった。

 

「あら、本当に鍵がかかってるわ」

 

「ん……ホントだ。こじ開ける?」

 

「おいおい、お前らな………」

 

ガチャガチャとドアノブを回す二人にそれに呆れたような声を出す司。

 

「はいはい開けます開けます!御二人は司さんを見習ってもう少しソフトにというか、オブラートにですね」

 

「いっそ壊したらどう?」

 

「そうだね」

 

バキンッ!と音を立てて壊れる黒ウサギの部屋のドア。

 

「オブラァァァァァァァト!!!」

 

「五月蝿いわね」

 

叫ぶ黒ウサギにピシャリと言う飛鳥。他の二人はというと、

 

「おい耀。誰に鍵のかかってる部屋のドアをぶち壊していいと教えてもらった?」

 

「独学」

 

「少しはオブラートに包みやがれ!」

 

司は耀の頬を両手で引っ張る。

 

「ひふぁい!」

 

「まったく。お前は女の子なんだから、そういう事すんな。せっかく可愛いのが台無しになっちまう」

 

そう言うと頬を赤く染める耀。そしてなぜか二人の周りはホワホワとした空気が漂っていた。

 

「「………あの、二人とも?」」

 

黒ウサギと飛鳥が同時に声をかけるとビクッと飛び上がる耀。

 

「あれ、いたの?」

 

その言葉を聞いた司は耀の頭に弱めに叩いた。

 

 

黒ウサギは自前の湯沸かし器でお茶を淹れ、三人は持ち込んだ布袋を小皿に広げる。中には手作りのお菓子が入っていた。

 

「…………まさか御三人が?」

 

「いいえ。コミュニティの子供達御作ったのよ」

 

「これを持って『お願いですから、黒ウサギのお姉ちゃんと仲直りしてください!』って狐耳の女の子や他の年長組の子が」

 

「俺も手伝ったがな」

 

四人ともなんとも言えない複雑な表情に顔を歪ませる。すると司が、

 

「と言っても、黒ウサギが"月の兎"だとしても炎の中に飛び込ませる気なんてない」

 

と発言をする。

 

「…………?どうやって?」

 

「簡単な事さ。困ってる時に手を差し伸べる。ただこれだけ」

 

ニヤリと笑みを浮かべて続ける。

 

「俺は困ってるやつなんかは特に放って置けないんでな。だから今回はそれが黒ウサギだったってこと。といっても、できる範囲でだけどな」

 

そう言うと黒ウサギは安心しきった顔で俺たちに告げる。

 

「………はい。分かりました。あの時は無責任な事を言ってしまい申し訳ありませんでした。もう大丈夫デス」

 

「そっか。ならそろそろ作戦を考えよう」

 

「そうね。何か建設的なプランがあるといいのだけれど」

 

ーーーーーーーーへ?と間の抜けた声を上げる黒ウサギ。

 

「今からじゃ遅いと思うけどな」

 

「まだ大丈夫。時間はある」

 

「ええ。だから、黒ウサギは何か心当たりはないかしら?」

 

「え?え?」

 

黒ウサギは狼狽する仕草を見せつつも、彼らが何を口にしているのか理解する。

 

つまり、諦めていなかったのだ。黒ウサギを渡さず、レティシアを見捨てないために。

 

「飛鳥さん、耀さん、司さん………本当にありがとうございます」

 

「お礼は後で結構よ。それで何か都合のいいものはないの?」

 

そう言われ、黒ウサギは顎に手を当て思考する。

 

「ううん、難しいですね。"ペルセウス"は組織内の力が極端にリーダーに偏ったコミュニティです。ルイオスさんを動かすためには、彼の趣向が分からないとどうにもなりません」

 

「なら、ルイオスが主権を持っている状態にも拘らず"ペルセウス"を動かざるを得ないような代物ってない?」

 

む、と考え込む黒ウサギ。それならないこともないが圧倒的に時間が足りない。

 

「御三人は、ペルセウスのゴーゴン退治をご存知ですか?」

 

「「え?」」

 

「勿論。知ってるよ」

 

黒ウサギの唐突な質問に二人は驚き、司は当たり前かのように答える。すると飛鳥ぎたどたどしく言った。

 

「ペルセウスは星座の名前しか知らないわ。ゴーゴンは蛇の髪を持つ化け物だったかしら?」

 

「はい。そのゴーゴンを暗殺したのが、ペルセウスという騎士なのです」

 

ペルセウスは強大なギフトを授かり、ゴーゴンの寝首をかく事に成功し、その生首は彼を生涯を成功へと導く最大のギフトとなるのだ。

 

「ということでその伝承にもとずき、再現したギフトゲームに参加し、挑戦しなければなりません」

 

「へぇ、そうなのか」

 

「………………」

 

部屋が静寂に包まれる。

 

「ん、どうした?」

 

「い、いえ、大したことではないのですが、何を持っていらっしゃれるんですか?」

 

司は普通のサイズの盾を左手に持っていた。

 

「え、今作ったんだけど………」

 

「というか、それはペルセウスが戦神アテナから授かった盾じゃないですか!!何で今それを持っているのですか!?」

 

箱庭では失われたはずなのに何故かそれを今手に持っている司。

 

「いや、想像したらいきなり出てきたんだよ。おそらく俺のギフトの『武器錬成』のせいだと思うんだけど」

 

黒ウサギに説明する司。そう司のギフト『武器錬成』はあらゆる武具、または神が使っていたとされる神具なども想像するだけで創り出せるという創作ギフトなのである。

 

そんなやりとりをしていると、

 

「邪魔するぞー」

 

「失礼しまーす」

 

ドカァン!とドアを蹴破って十六夜と英太が入ってきた。

 

「十六夜さんに英太さん!というかあなた方は壊せないと入れないのですか!?」

 

「だって鍵かかってたし」

 

「手で開けるの面倒だし」

 

「そうですねーってなら私の持っているこのドアノブはなんなのですか!?英太さんにいたっては面倒で壊すって酷くないですか!?」

 

黒ウサギは泣きながら喚く。ふと十六夜たちの後ろを見やると、

 

「何だ?その風呂敷は」

 

「ん。戦利品」

 

それを開けると大きな球体が二つあった。

 

「こ、これは、ペルセウスへの挑戦権に必要なものです!なぜ十六夜さんたちが………」

 

「さすがにイラついたからな」

 

「あいつは消さなければならない存在だよ」

 

黒いオーラをだしつつ言う十六夜と英太。

 

「な、飛鳥。だから遅いって言っただろ?」

 

こうなる事が分かっていたように司は笑いながら言う。

 

「ええ、確かに遅かったわね。今回は彼らの方が動くのが早かったわ」

 

「でも次は負けない」

 

「何にだよ……」

 

二人に呆れる司。そしてその場の全員に向かい、十六夜が宣言する。

 

「さあ、行こうぜ。自分を捨てようとした物分かりの悪い吸血鬼の姫君を助けにな」

 

そうして"ノーネーム"のメンバーは"ペルセウス"との決闘に向かった。




あ、あとがきのコーナー………。

司「いつもに比べて元気がないな」

模試の国語は点数が悪いし、追試にはかかるし、もう散々なんですよ………。

司「ど、ドンマイ。良い事あるさ」

そうだといいけどね………。さて今回のゲストは、

フィーナ「私です」

司「ああフィーナか」

そしてナチュラルに司君の膝の上に座るんだね。

フィーナ「ここが落ち着くんだもん」

司「まあいいんじゃない。まだ子供だし」

そうですね〜。ペルセウス戦終わったらフィーナと司君の番外編描きたいんですよね〜。

司「確かにフィーナの出番は少ないからな」

フィーナ「でも本拠で仕事頑張ってるよ」

まあ今回はここら辺で締めますかね。

フィーナ「お気に入りしてくださった方々、ありがとうございました。これからもこの作品をよろしくお願いします」

司「そして感想、誤字脱字の注意、評価などもよろしくお願いします」

それでは

「「「今回も読んでいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!!」」」
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