問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》   作:夜明けの月

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今回は遅れてしまい申し訳ありませんでした!急いで書いたのでうまくかけてるか分かりません。本当にすみません……。

それでは本編をお楽しみください。


過去の因縁

十六夜達は客間を出て、ダイニングにいた。

 

「………遅いね二人とも」

 

「仕方ねえさ。それほどあいつらの体験した過去は酷いものだったんだろ」

 

十六夜は気付いていた。司が話している間、三月が涙をこらえていることに。

 

「(少しでも落ち着くといいんだがな…)」

 

そんなことを思っていると、バンッ!と玄関のドアが開いた音がした。

 

「なんだ?」

 

「誰かが来たのかも」

 

「そんなことは誰にでもわかることよ?」

 

英太の言葉に飛鳥がつっこむ。だが、クーフーリン、クロウだけは異様な力を感じていた。

 

「………これはどうしましょうか。彼の使役者(・・・)として意見を聞きたいですね」

 

「どうもこうもない。これは……黒月のものだ……」

 

クロウは苦虫を噛み潰したような顔をする。過去によって精神が不安定になっている司と三月がまともに取り合えるとは限らない。

 

「マスター達には合わせないほうがいいかもしれない。僕の憶測だけど、合わせてしまえばマスター達が壊れるぞ」

 

「そんなことは重々承知している。だが私達だけで敵う相手でもなかろうに」

 

クーフーリンはいつもの口調とは違う口調で話す。おそらく、これが本当の彼の姿なのだろう。

 

「とりあえず、やるしかないんだ。僕もどこまで抑えられるかわからない……」

 

クーフーリンはクロウからでる微かな殺気に気づき身震いする。目は冷酷であり、先ほどから霊格が上がっている。

 

「(……これほどとは。シャルはとんでもないものを残してくれたな……)」

 

シャル。クロウの父親である。クーフーリンは彼と面識があった。彼とはこことは違う異世界でクーフーリンは『百戦錬磨の騎士』、そしてシャルは『異次元の帝王』の二つ名を轟かせた仲だ。そんな彼が残したのは莫大な霊格を持った、暴走すれば確実に世界を破壊しかねないクロウ(爆弾)だ。

 

「(まったく………、君の子も異次元の強さだな、我が友よ)」

 

クーフーリンは旧友の顔を思い浮かべ微笑む。

 

だが、事態はそこまで軽視できるものではない。まずはドアを荒々しく開けた人物を確認しなくてはならない。その場にいた全員は玄関へと向かう。

 

そしてそこに待っていたのは、

 

「し、白夜叉様!?」

 

「ッ!?浩也殿!?どうしたのですか!?」

 

そこには衣服がボロボロになっている白夜叉と紺色の髪の浩也と呼ばれた青年がいた。

 

「くろ、ウサギ……緊急事態じゃ……。何者かがこの箱庭に侵入してきての……。そやつらが"サウザンドアイズ"の支店に攻めてきた…。少し反応が遅れての。少々傷を負ってしまったわい……」

 

「白夜叉様が、ですか?」

 

「僕もいたけど、自分のことを守るので手一杯で……すまない……」

 

「いや、そんなに強い相手なら白夜叉は手を抜かないはずだ。その白夜叉がこの有様。よほどのイレギュラーでもない限りあり得ないな」

 

「い、イレギュラー……?」

 

「ということは白夜叉でも思いもしないことがあったってこと?」

 

「そうなるわね。ねえ白夜叉。何があったの?話してくれる?」

 

十六夜、飛鳥、耀は白夜叉に問う。白夜叉は悩むことなく言った。

 

絶望の魔王(ディスパイア・ダークネス)と呼ばれた存在。その名はーーーー」

 

その言葉を聞く前にとてつもない大きさの爆音が響く。

 

「な、なんですか!?」

 

「外、それにこんなでかい音がなるってことはかなり近いな……」

 

「くっ!やつめ、早くもここにたどり着きおったか!」

 

「…………」

 

一同が戸惑う。そして十六夜が「外の様子が気になる」と言って出て行ったため、その場にいた全員が外に出た。するとそこには黒髪ロングの男とフードをかぶり、不気味な笑みを浮かべた男、そして13〜14歳あたりの水色のワンピースを着た少女がそこにいた。

 

その奥は地面がえぐれており、霊格がどれだけのものかを示していた。

 

「おお!?やっと出てきたか白夜叉ちゃん!一緒に遊ぼーよ!」

 

「黙れ!なぜ貴様は生きているのだ!」

 

「おおっと、黒月への質問は無視させていただくよ。なぜなら〜、面倒くさいから!」

 

「黙りなさいよバアル。あなた、少しテンション高いでしょ?」

 

「そりゃそうでしょ!なんたって……」

 

バアルはジンの後ろにいるフィーナを見て言った。

 

「フィーナに会えたんだからさ♪」

 

「……まさかのロリコン?キモッ!」

 

「うるさいな〜。てかロリコンじゃないよ」

 

フィーナはバアルに意味不明なことを言われ怯えてジンの後ろに隠れる。

 

そしてクーフーリンの横にいるクロウも限界だったらしい。突如クロウの姿が消え、黒髪ロングの前に現れた。

 

「…………ッ!」

 

「死ねぇ!」

 

そう言ってクロウは影を刃に変形させ地面からいくつもの影の刃を黒髪ロング、黒月に突き刺そうとする。だが、

 

「ぐふッ!?」

 

いきなりクロウが後ろに飛ぶ。正確には蹴り飛ばされた(・・・・・・・)

 

「な、馬鹿な……」

 

「馬鹿なのはお前だ」

 

「!!!?」

 

クロウの目の前には黒月が立っていた。あの一瞬で移動したのだろう。

 

「まさかこんなところに生き残りがいたなんてな」

 

「お前達が、僕の母様と父様を!殺す、お前だけは僕が殺すッ!」

 

クロウは過去の恨みと両親を失った悲しみで目には涙を浮かべている。

 

「お前が俺を?くく、カハハハハハハ!!お前が出来るわけないだろ?弱虫のガキごときが他人を殺せるわけがねぇだろ!」

 

「まったく、黒月の言う通りだなぁ!ヒャヒャヒャ!」

 

「ふざけるなぁ!」

 

クロウはまた正面から殺しにかかるが、

 

「だから、無駄だって言ってるのがわからないのか?」

 

それを黒月は腰にある刀を抜き、目にも留まらぬ速さでクロウを斬る。

 

「がはッ!?」

 

両腕、両足、腹部から背中まで全てが斬られる。クロウは勢いあまって着地せず地面を転がり止まる。

 

「ま、お前みたいなのが生きてるのが間違いだわ」

 

「そうね。黒月、そいつは置いといてあの子どうするの?」

 

「もちろんこうするさ」

 

黒月は手を前に掲げた。そこには黒の魔方陣が現れる。そしてその魔法陣はフィーナの下にまで現れた。

 

そしてフィーナを禍々しい黒い雷撃が包む。

 

「ああああああ!!?」

 

「フィーナ!?」

 

突然のことに困惑する十六夜達その雷撃は弱まることはなく威力は強まる一方だった。

 

「オイテメェ、どういう了見だ?うちの仲間に手を出して」

 

十六夜は取り繕ったかのように言うが目は殺気で満ち溢れ今にも飛びかかろうとしていた。

 

「そっちから手を出してきたんだ。別に構わないだろう?それに」

 

黒月は未だ解放されないフィーナを指差して言った。

 

「そいつは俺たちの仲間だ。返してもらうだけだ。それならいいだろう?」

 

は?と全員が固まる。

 

「そ、そんなことはありません!フィーナは僕の妹なんですよ!?」

 

ジンが反論するが、それは黒月の発言により論破されてしまう。

 

「なるほどな。今回はそういう設定(・・)になってるのか。面白えじゃねえか」

 

「どういうこと?」

 

耀が警戒しつつ黒月に聞く。黒月は刀を地面に刺して言った。

 

「そいつら次に襲う場所に送り込んでそこにいる奴らの記憶を弄り、あたかも自分が元からそこにいたと思わせるように設定されている。そして今回はそこのローブのガキの妹だったってわけだ。まあすぐに分かるさ。そいつがお前らの味方か。もしくはーーー」

 

黒月が言いかけた時、フィーナを包む雷撃が止んだ。それと同時にフィーナの姿が現れる。

 

「フィーナ!無事!?」

 

ジンが駆け寄る。そして、

 

ジンが急に倒れた。腹部から血を出して。

 

「ジン坊ちゃん!?」

 

黒ウサギが駆け寄るがジンに意識はなく顔が青白くなっていた。出血の量は異常だった。

 

「大丈夫ですか、ジン坊ちゃん!」

 

「黒ウサギ後ろ!」

 

飛鳥の声に反応し後ろを向く黒ウサギ。そこにはナイフを構え目が虚ろになっているフィーナがいた。

 

「このッ!」

 

十六夜がとっさの判断で蹴り飛ばす。だがダメージにはならず受け流される。

 

「ほらな?言った通りだろ?」

 

黒月が言ったが、コミュニティのメンバー全員がその状況を信じたわけではなかった。十六夜以外は。

 

「さてと、フィーナも回収したし、あとはこのガキを始末するだけだな。バアル、アスタロト。死刑執行を邪魔する奴は殺して構わない」

 

「ヒャヒャヒャ!了解した〜」

 

「はいはい、まあ暇つぶしにはなるかしら?」

 

「それでは、さよならだ。クソガキ」

 

黒月は刀の刃を下に向け、クロウの心臓部の上に構える。

 

クロウは悔しいと思った。己の弱さを恨んだ。一族の仇がうてなくて自分の無力さを知った。結局、自分が黒月に与えられた傷は何一つなかった。一族みんなの仇をうつために今まで強くなってきた意味が、努力が虚しく散る。そして、拾ってくれた(マスター)への恩も返してないまま終わる。クロウはそう思うと涙が溢れてきて止まらなくなった。こんな自分が嫌になる。

 

その様子を見た黒月は口角をあげ不敵に笑う。

 

「くくく、恨むなよ?これもお前の運命なんだからさ……!」

 

黒月は容赦なく刀を突き刺そうとする。

 

もうダメかと思った刹那、一陣の風が吹く。その風は黒月の刀を弾く。クロウは顔を上げるといなかったはずの人物がそこにいた。

 

「人の大切な仲間に何してくれてるんだよ?」

 

「ああ?なんだお前ーーーーー」

 

「せいッ!」

 

炎のまとった剣を振るい黒月を吹き飛ばす。

 

「"封印:拘束"!」

 

凛とした声が響き渡り一陣の風が吹き抜ける。

 

その風は黒月を包み拘束する。

 

「な!?くそッ!」

 

「黒月様!?」

 

「あんたが地面に這いつくばってるのお似合いだと思うよ」

 

「誰だ!?」

 

アスタロトが叫ぶ。いきなり現れた二人はその言葉に答えることはなく追撃を仕掛ける。だが、

 

「やらせるわけないじゃん♪」

 

バアルが竜巻を生み、黒月に近ずけさせないようにする。

 

「……なんだお前ら。死刑執行の邪魔するとはいい度胸じゃないか」

 

「「黙れ」」

 

二人の目は殺意に満ちていた。仲間を傷つけられたことによる怒り、そして自分の家族を殺されたことによる憎しみがその目にはこもっていた。

 

「お前らは俺たちが殺す」

 

「許さない……許さない……!」

 

そこには普段の雰囲気とは違う、司と三月が立っていた。




さて、あとがきですね。今回も司君はいません。ということで代わりにヤンデレ気味の耀さんに来ていただきました。

耀「私はヤンデレじゃない」

前回の発言を思い出してください……。

耀「大丈夫、問題ないよ」

問題大有りですからね!?まったく……。それで今回は少し短くなってしまいました……。

耀「計画的に宿題をしてないから」

だ、だって、念願の長休みだったんですよ!休んだっていいじゃないですか!

耀「休むというよりゲー『はいこの話題は終了です!』むー」

はいそこっ!不満そうな顔をしない!

耀「それで今回はノーネームと黒月たちとの殺し合い(戦い)のはじめの部分だね」

あれ?なんか言ってることと書いてること違いません!?

耀「メタいこと言わない」ボキィッ!

ギャァァァ!腕がぁぁぁぁ!

耀「まさかのクロウが返り討ちにあったところを司と三月が助けたところで終わっちゃったけど」

ちょ、ちょっと!?無視ですか!?

耀「煩い」

あなた性格悪くなってません!?

耀「もともと」

ちょ!?そんなはずは……。

耀「う る さ い 。これ以上煩くするんだったらグチャグチャにするよ?」

は、はい………。てかこれ本編関係ありませんよね?

耀「主のせい」

へ!?なんで!?

耀「お気に入りしてくださった方々、ありがとうございました。感想・評価、誤字脱字の注意、質問などもお待ちしております」

ってそれ僕の台詞なんだけど!?まあいいや。それでは、

「「読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!」」

新学期に入って忙しくなりますが頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
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