問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》   作:夜明けの月

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大変遅れてしまい申し訳ありませんでした!テストの復習やら宿題やらしていたら……その遅れてしまいました。

それでは本編をお楽しみください。


刀使いの実力だそうですよ?

「それでは皆のものよ。今から第一回、黒うさぎの審判衣装をエロ可愛くする会議を」

 

「始めません!」

 

現在、レティシアと女性店員以外の面子が来賓室へと集まっている。

 

「白夜叉様、いい加減にしてください!みなさんも何か言ってやってくださいよ!」

 

そう言って黒ウサギは十六夜達の方に目を向ける。そしてそこに広がっていたのは、

 

「「「「「…………」」」」」

 

五人(うち一人は人間と化した剣)が倒れ伏していた。

 

「……あ、あれ?どうしたのですか皆さん?」

 

「気にせず本題に入ってくれ」

 

「この状況を作り出したのはマスターでしょうに」

 

何食わぬ顔で会議を進めるのを促す司にツッコミをいれるクロウ。現状、来賓室で話ができる状態にあるのが白夜叉、黒ウサギ、司、三月、クロウ、桜花の六人だった。

 

「ま、まあそこの者たちは放っておいても良いかの。実は明日から始まる決勝の審判を黒ウサギに依頼したいのだ」

 

「あやや、これはまた唐突ですね。何か理由でもあるのですか?」

 

「うむ。おんしらのせいで"月の兎"が来ていると噂になってしまっての。明日からのギフトゲームで見れるのではないかと期待が高まっているらしい。そのため黒ウサギには正式に審判・進行役を依頼させて欲しいのだ。別途の金銭も用意しよう」

 

なるほど、と一同は納得する。

 

「分かりました。明日のゲーム審判・進行はこの黒ウサギが承ります」

 

「うむ。感謝するぞ。でだ、私的には気になることがあるのだが言っても良いか?」

 

「はい。なんでしょうか?」

 

一同が訳が分からないという風にしていると白夜叉が言った。

 

「何故おんしがおるのだ桜花よ」

 

「え?なんでいてはいけないの?」

 

白夜叉の質問はこの場の全員が疑問に思っていたことだった。特に司と三月は。

 

「いや〜、息子がどうなってるのか気になってね〜」

 

「息子?おんしに息子なんぞいたかの?」

 

「いるじゃない。ここに」

 

そう言って桜花は司の肩に手を置く。白夜叉と黒ウサギがカチンと固まる。

 

「………は?」

 

「お、桜花様の息子さんが、司さんなのですか……?」

 

「その通り!それにしても黒ウサギも久しぶりね。いろんなところも大きくなって」

 

「そ、そんなことはいいのですよ!!というか何故司さんは教えてくれなかったのですか!?」

 

「そうじゃ!おんしが教えておれば!」

 

「……俺は何も悪くねえだろ。それに俺と三月の方が驚いてるんだぞ?」

 

うんうんと頷く三月。

 

「なぜ、あの時死んだはず(・・・・・)の母さんがここにいるんだ?」

 

は?とまた固まる黒ウサギと白夜叉。その質問に桜花は笑顔で返す。

 

「それはね………」

 

「「「「それは?」」」」

 

「ひ☆み☆つ♪」

 

可愛らしく言った桜花に腹を立てた司は呟く。

 

「"不死鳥"」

 

「ちょ、待って!実の母親にそれはどうかと思うわよ!?黒と白も何か言ってやってちょうだい」

 

そう言って出てきた十歳ぐらいの男女。男が黒、女が白だ。

 

「やっぱりマスター最高です♪」

 

「結論、ふざけたマスターが悪い」

 

クスクスと笑う白と、的確に言う黒。黒の言葉に桜花はうなだれながら生きている理由について説明を始めた。

 

「と言われてもね〜……。あの時死んだのは確かなのよ。でもその後、気がついたら辺りが真っ白な空間にいてね。そこにいたのよ、かつての盟友がね」

 

「それがあの燕尾服の紳士(嘘)だったのか?」

 

「(嘘)じゃなくて(ロリコン)と言ったほうがいいわねあれは。司とのギフトゲームの後にはどっか行っちゃうし、本当に分かんない。つまり、私もどうやって生き返ったのか分からないってわけ」

 

お手上げだという風にする桜花。先ほどまで固まっていた白夜叉はふと疑問に思ったことがあった。

 

「そういえば氷河はどうしたのじゃ?」

 

「え?氷河さん?さあ?知らないけど」

 

桜花は白夜叉の問いに全く何も知らないという風に答える。

 

「父さんは死んだよ」

 

そう悲しげに言う司。その言葉をわかっていたかのように桜花は呟き、白夜叉は目を張り裂けるほど見開いていた。

 

「……そう、やっぱり…………」

 

「ちょ、ちょっと待て!何故死んだと確定できるのだ!?」

 

「黒月とギフトゲームをしたのを覚えているか?最後の命懸けのゲーム」

 

「確か"希望と絶望"だっけ?それがどうかしたの?」

 

「あのゲームには中断方法があった。参加資格を持つものがいる限りあのゲームは消えないらしいからな。で、その中断方法が『命を捧げる』だった」

 

「……つまり、氷河さんはその中断方法を使って」

 

「そう、死んだんだ」

 

部屋の空気が暗くなっていく。

 

「まあ、そうすると思ってたわよあの人だったら。で、仇は打ってくれたんでしょう?」

 

「ああ」

 

「ならいいわ。それで白夜叉、明日の決勝戦、どこのコミュニティが出ているの?」

 

暗い空気を変えようとしたのか桜花は強引に話題を変える。

 

「おい、まだ話は終わっとらんぞ?」

 

「それなら後で黒ウサギと白夜叉とレティシアの言いたいこと一緒に聞いてあげるから今は我慢して」

 

「お、桜花様「桜花様はむず痒いからやめて」桜花さんがそういうのでしたら黒ウサギは構いません」

 

「仕方ないの。それはそうと何故出場するコミュニティが知りたいのじゃ?」

 

「ん?ただの興味があっただけだから気にしないで」

 

その後は明日の話をして会議は終了した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

浩也side

 

春日部さんと僕は観客席から見えない舞台袖にいた。セコンドについたジンとレティシアは次の対戦相手の情報を確認していた。

 

「ーー……"ウィル・オ・ウィスプ"に関して、僕が知っていることは以上です。参考になればいいのですが……」

 

「大丈夫。問題ない」

 

「それフラグじゃないです………じゃない?」

 

僕は自信満々に言う春日部さんにツッコムが敬語を使おうとした途端睨まれ言い直す。なぜ神野君じゃなく僕がここにいるかというと、昨夜のことだった。

 

「ねえ浩也」

 

「ん?どうしたんですか春日部さん?」

 

「明日の決勝戦、サポーターとして出てくれない?それと敬語やめて」

 

「敬語のことは分かりまし……分かったよ。それで、どうして?というか神野君に頼めばいいんじゃない?」

 

「………司には頼めないし、それに私はいつも司に頼ってばっかだから頼めない」

 

「だから僕ってわけ?」

 

「うん。暇そうだから」

 

「理由酷くありません?」

 

「極力何もしなくていいから」

 

「……分かったよ」

 

「よろしく」

 

というわけで僕が出ることになった。僕が出ること、神野君は知らないだろうな……。

 

『それでは入場していただきましょう!第一ゲームのプレイヤー・"ノーネーム"の春日部耀と、"ウィル・オ・ウィスプ"のアーシャ=イグニファトゥスです!』

 

「じゃあ行ってくる」

 

「頑張ってください!」

 

「浩也殿も頼んだぞ」

 

「了解だよ」

 

そう言い残して通路から舞台に続く道に出る。その瞬間ーーー春日部さんの目の前を火の玉が通り抜けようとしたため、それを斬り、刀に神格を与えて僕は剣技を繰り出す。

 

「"神斬"!!」

 

斬撃は衝撃波となって飛んでいく。だが、火の玉を打ち出してきた本人達はかろうじてかわしたらしいが。

 

「わわっ!?」

 

「YAHOHO!!?」

 

「何すんだよテメェ!!」

 

「君達が先にふっかけてきたんだろ?」

 

「黙れ黙れ!だいたいーーー」

 

『せ、正位置に戻りなさいアーシャ=イグニファトゥス!あとコールの前の挑発行為は控えるように!』

 

「チッ」

 

「……大丈夫春日部さん」

 

「あれぐらい問題なかったのに」

 

「いや、多分放っておくと神野君が何を言うかわからないからね。あれを見なよ」

 

「……?」

 

春日部さんがその方向を見るとカチンと固まった。なぜならそこに怒りに染まった神野君が見えた。黒いオーラがバルコニーから溢れていた。

 

「た、確かに」

 

「………僕が殺されかねないんだよね」

 

二人は冷や汗を流す。春日部さんの場合、昨日O☆HA☆NA☆SHIされているため結構怯えている。震えている。僕たちがバルコニーに気を取られているとアーシャは気に入らなかったのか皮肉気に言った。

 

「大した自信だね〜。私達を無視して客とホストに愛想ふるってか?何?私達に対する挑発ですか?」

 

「?うん」

 

「気にする価値もない」

 

カチン!と来たようで口を尖らせるアーシャ。

 

『ーーーそれでは第一ゲームの開幕前に、白夜叉様部隊に関してご説明があります。ギャラリーの皆様はどうかご清聴の程を』

 

それからは話を聞いていなかったため何を話していたか分からないが白夜叉の柏手が聞こえると世界が一変した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

それでここはどこなんだ?

 

そう思っていると黒ウサギさんが"契約書類"に記された内容を淡々と読み上げる。

 

『ギフトゲーム名"アンダーウッドの迷路"

・勝利条件 一、プレイヤーが大樹の根の迷路により野外に出る。

二、対戦プレイヤーのギフトを破壊。

三、対戦プレイヤーが勝利条件を満たせなくなった場合(降参含む)

・敗北条件 一、対戦プレイヤーが勝利条件を一つ満たした場合。

二、上記の勝利条件を満たせなくなった場合。』

 

なるほど了解した。で、いつ始まるのかな?

 

「此処に、ゲームの開始を宣言します」

 

おお、始まった始まった。と思っているとアーシャは全身を戦慄かせ怒りのままに叫んだ。

 

「オ………オゥェゥウウケェェェェイ!!とことん馬鹿にしてくれるってわけかよ!そっちがその気なら加減なんざしねえ!行くぞジャック!」

 

「YAHOHOHOhoho〜!!」

 

怒髪天を衝くが如く猛追してくるアーシャ。ってもう始まってるの!?

 

「あ、あれ?春日部さん?」

 

後ろを見るともう少し先まで移動していた。すぐに追いつこうと走り、春日部さんに追いつく。

 

「ちょっと、行くときぐらい言ってよ!」

 

「ごめん、忘れてた」

 

ここでも影か薄いの?なんか凹むんだけど……。

 

そう思っていると後ろから悪魔の業火が襲ってくる。

 

「ったく、"炎剣:爆炎陣"!」

 

僕は木の根に刀を突き刺し魔法陣を展開、そしてその場が爆発し爆炎が吹き荒れる。春日部さんはその光景に驚いていた。

 

「それ、司の技?」

 

「うん、僕のギフト"剣技模倣"で再現したんだ。あれもそのうちの一つ」

 

「そう……」

 

そんなことを言っているとまた火の玉が飛んでくる。次は春日部さんが鷲獅子のギフトを使って風を巻き起こし、炎を誘導して避けた。

 

「やべえぞジャック……!これじゃあ逃げられる!」

 

「Yaho………!」

 

「……くそったれ。悔しいが後はアンタに任せるよ。本気でやっちゃって、ジャックさん(・・・・・・)

 

わかりました(・・・・・・)

 

そうするとジャックの雰囲気が変わった。やっぱりと思い、春日部さんの目の前に霞の如く姿を現したジャックの元に走る。

 

「失礼、お嬢さーーー」

 

「せいっ!」

 

ジャックの白い手が春日部さんを襲おうとするがそれを刀で受け止める。

 

「やりますね」

 

「そっちこそ。春日部さん、早く行って!ここは僕が抑える!」

 

「……分かった。気をつけてね浩也」

 

「了解」

 

そう言うと春日部さんはゴールを目指し走っていった。

 

「アーシャ!早く追いかけなさい!」

 

「う、うん分かったよジャックさん!」

 

アーシャは急いで春日部さんを追いかけた。

 

「あんた、やっぱりあの………」

 

「そうです。私は大悪魔、ウィラ=オー・イグニファトゥス製作の大傑作!世界最古のカボチャのお化け……ジャック・オー・ランタンでございます♪」

 

そうか、やっぱりそうか。

 

「あなたは春日部さんを追いかけるのか?」

 

「ええ。もっともあなたが邪魔をしなければの話ですが」

 

「もちろん、邪魔するに決まってるでしょ。"刀神:付与"」

 

僕は刀に神格を宿らせそれを解放する。

 

「"神殺"」

 

神を殺すような斬撃を放つ。ジャックはそれを業火で打ち消そうとするが、

 

「Yaho!!?」

 

打ち消せず斬撃は炎を斬り、ジャックの体を斬る。

 

「な、なんと………!?」

 

「この程度か………」

 

「………?」

 

「かの大悪魔がこの程度か(・・・・・)と言ったんだけど?」

 

ジャックは僕の発言にピクリと反応する。

 

「貴方はなんと言ったのですか?」

 

「本気を出してくれ的なことを言ったんだけど?」

 

「そうですか……ならば出して差し上げましょう!」

 

途端ジャックの霊格が格段に上がる。

 

「お見せしましょう。この大悪魔の本気をとくとご覧なさい!大・炎・上!!」

 

ジャックの言葉とともに物凄い勢いで青い炎が迫ってくる。

 

「はぁ、仕方ないかな……」

 

そう言って僕は刀を納める。

 

「神格解放………"結界ノ陣"」

 

抜刀とともに放たれた斬撃はジャックが放った炎を真っ二つ(・・・・)に斬った。

 

「YAHO!!?」

 

「弱い……この程度か……」

 

その発言とともに春日部さんの勝利が告げられてギフトゲームを終えた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「勝ったよ浩也」

 

「うん、分かってる」

 

まあ勝ったから問題ない。

 

「おい、オマエ!名前はなんていうの?」

 

「………最初の紹介にあったとおりだけど?」

 

「お前は?」

 

「霧崎浩也だよ」

 

「私の名前はアーシャ=イグニファトゥス!次ば絶対に勝つ!覚えとけよ!」

 

そう言ってアーシャは去っていった。

 

「あの子、同世代の女の子に負けたことがない子でしたから。自分の力で勝てなかったのが悔しかったのでしょう」

 

「次も勝つつもり」

 

「少しは手加減しましょ………いやしような?」

 

敬語になりそうになるがまた睨まれたためすぐに言い換える。

 

ふと空を見上げると、何もなかったはずの空から何かが降ってくる。黒い何かが。

 

「ま、魔王が………魔王が現れたぞオオオォォォォォーーー!!」

 

それは新たな戦いの幕開けだった。




司「浩也強すぎ」

浩也「えーと、あれ本気じゃないんですけーーじゃないよ?」

司「耀、お前何やったんだ?」

耀「別に何もやってない。ただ他人行儀なのが気に入らなかっただけ」

そうなんですかね〜。まあ作ってるときにそういうキャラになってしまったというか。

司「メタい話をするな」

浩也「次回からは本格的に魔王との戦いだね」

司「よし、日頃の憂さ晴らしだ!……さてどう痛めけてやろうかな」

耀「司……そこまでストレス溜めてたんだ……」

誰のせいですか誰の。

司「感想、評価、誤字脱字等の指摘など気軽によろしくな」

浩也「それでは次回もお楽しみに」

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