問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》 作:夜明けの月
今回は早く更新できました!ストック貯めたほうがいいのかな………。
それでは、本編をお楽しみください。
空には軍服をきて大きな笛を持った男と、露出度の高い服を着た女、斑模様の服を着た少女、黒のローブを着込んだ男、白い陶器のような大きな笛がいた。
「ヒャヒャヒャ!!面白くなってきたネェ!!」
愉快そうにローブの男が笑う。
「一応言っておく。俺はまだお前を信用したわけじゃねえ」
「えー?俺そんなに信用ない?」
「いいじゃないヴェーザー。こいつは私たちを騙してるようには思えないわよ?」
「まあそうだが……」
「大丈夫。俺にも目的があるんだよ。それが果たせるならあんたらの邪魔はしねえ」
「ならいいが……」
「時間よ。行きましょう」
「はいマスター♪」
斑模様の服を着た少女が言うと全員が地上に降りようとしていた。
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「おい!なんだよあれ!」
バルコニーで司は叫んでいた。いきなり上空から黒い"契約書類"が降ってきたのだ。叫ぶのも無理はない。
「いよいよ現れたか魔王!」
「さてと、準備はいいか野郎ども!」
「私は野郎じゃない!」
「それなら私もよ!」
そういって"ノーネーム"の面子が立ち上がる。
「チッ、やっぱりそうなるのかよ!」
司も渋々立ち上がる。
「俺はあの軍服のやつをやる。お前らはどうする?」
「俺も軍服で」
「私は避難誘導で」
「私は露出魔で」
「そして俺はニートになる」
上から十六夜、英太、三月、飛鳥、司という順番だ。
「「「「どうしてそうなる」」」」
「嘘だよ。俺はローブの男を殺るよ」
「いきなりボケないでよ。それになんか違うような……?」
「気にすんな。じゃあ解散!」
司がそう言うと各々が行動する。司は跳躍して黒いローブの男の前に着くと右足に氷を纏わせて、
「落ちろ!!」
そういって相手の腹部を蹴りつける。うぐっ、という声が聞こえたが住宅街に叩きつける。住宅の屋根の上に降りる。
「やったか……!?」
『いえ、まだですマスター。来ます!』
クロウがそう言うと黒ローブの男は風を纏い跳躍してきた。
「面白いネェ、もっと楽しませてよ!」
そういって跳躍してきた勢いのまま蹴ろうとしてくるが、
「"影の皇帝"。"守りの影"!」
クロウのギフトを憑依させ、自分の周りに影を展開し、球体のようにして司を包み込んだ。黒ローブの男と黒い球体がぶつかる。
「くっそ、流石に無理か……。おい、でてこいよ、神野の息子さんヨォ」
そう言われて司は"守りの影"をとく。
「お前、何者だ?」
「何者ダァ?おいおい忘れたのカァ?俺だよ俺」
そういって頭をすっぽり覆っていたフードを取った。そこにはシルバーの髪、紫色の瞳、そして何より以上だったのが耳の少し上ぐらいに角があった。
「"絶望の魔王"黒月静流の右腕、嵐と慈雨の神。バアル様だ!」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべてその悪魔は言った。
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飛鳥side
私は今結構ピンチである。露出魔を相手にするとは言ったものの、"サラマンドラ"のメンバーが露出魔、ラッテンまでの道のりを阻む。
くっ、これじゃあ攻撃できないじゃない!
「"閃光の舞"!」
とたん声が聞こえると、眩しい光が舞う。"サラマンドラ"のメンバーはその牽制に驚き距離をとる。
「久遠さん大丈夫?!」
「え、ええ。でもあの"サラマンドラ"の人たちが邪魔で」
「ふふっ、苦戦してるわね」
露出度の高い服を着たラッテンは愉快そうに笑う。
何か打開策はないの!?
耀さんとジン君は逃したし、あとはこいつの相手なのだけれど……。
するとラッテンが笛を吹き始めた。不気味な音色が聞こえてくる。それは私たちの意識を奪っていく。
「さあ、眠りなさい。ゆっくりとね」
どんどん意識が薄れていく。私の後ろでは浩也君が倒れていた。私は薄れゆく意識の中何故か最初は嫌っていたはずの野蛮な少年に助けを求めていた。
い…ざよ…いくん…たす…け…て…。
だがその想いも虚しく、私の意識は闇の中へと落ちていった。
飛鳥side out
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英太side
現在、俺は斑ロリと戦っている。本当は軍服の男と殺りあいたかったが、
『テメェはあの斑ロリを殺れ。まさか倒せないなんてことはねえよな?』
と十六夜に煽られたのである。ここで俺は思った。どんだけ単純なんだよ俺は!!
「物思いに耽っている暇があるの?」
そういって斑ロリは黒い風を出して叩きつけようとするが、
「はぁ……」
「何故ため息をつくのかしら?」
「いや、馬鹿だなぁと思って」
「……あなた自分の状況分かってるの?」
黒い風が迫る。あと少しで当たるというところで俺は言った。
「
左手を前にかざし光を生成、その光で黒い風を抑える。消し去ることができないのは置いておくとして、相手の攻撃を抑えられるだけでも今は十分だと思い、詠唱を開始する。
「"
目の前に展開された魔法陣はやがて複数の炎の礫となる。
「さて、お前にこれが避けられるか?」
礫はすべて斑ロリを狙い放たれる。斑ロリは黒い風で防ごうとするが、俺が放った炎の方が強く押し負ける。
「ぐっ……!?」
「まだまだ終わらねえぜ?」
俺が再度詠唱しようとした時だった。
「"
くそっ、間の悪い。もうちょっとでこいつを潰せたのに、と心の中でボヤく俺だった。
英太side out
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司side
黒ウサギの声が聞こえてきた。戦闘の中止か……なら仕方ない。
「おい、行かなくていいのかよ?」
「んあ?ああ、審議決議のこと?行く必要ないし、まずそんなこと俺には関係ないし」
「じゃあお前に関係あることってなんだよ?」
「そりゃあ、お前だよ」
ニヤリと笑みを浮かべていう。………あれ?なんか寒気が……。
「………お、俺にはそんな趣味はないぞ?」
「は?テメェなんのこと言ってやがる?」
「ロリコンに続いてホモとは……。救いようがないな、お前」
「だーれーがーだ!ったく、アスタロトに続いてお前もかよ」
とは言われたものの信用できるわけないだろ?
「それと、言うべきことが一つ、いや二つほどある」
「俺が敵のお前の言葉を聞くとでも?」
「嫌でも聞く気になるさ。なんたって黒月の目的とお前のギフトのことなんだからよぉ」
俺はその言葉に驚きバアルの次の言葉を待った。
「まず黒月の目的だが、まあ簡単に言えばお前に関係のあることなんだよなぁ。特にお前のギフトに関係あることだ」
「はあ?どういうことだ?」
「そして二つ目のお前のギフトについてだが、黒月はお前のギフトの発動が目的だったんだよ。それももうすぐ果たされるがな」
何のことを言っている?と俺は首をかしげるがバアルは最後にこう言い残した。
「後、黒月はまだ生きてるゼェ。それじゃあな糞ガキ。次会うときは確実に殺してやるよ」
そう言って風を全身にまとったかと思うとその場から消えていた。
結局何が目的だったんだ?俺のギフト?そんなギフトはないし、所持した記憶もない。何なんだ?それにあいつが、黒月が生きてるだと?!……くそっ、何なんだよこの苛立ちは!!
俺はその後の数時間その場で立ち尽くしていた。だが、考えは浮かんで行き、消えていくのに、感じていた苛立ちだけはなぜか消えなかった。
司side out
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あすかっ、あすかっ……!!」
どこかの洞窟で小さなとんがり帽子の精霊は目に涙を溜め、飛鳥の肩を小さな力で揺さぶっていた。
「ひ、ぃっく………!あ、あすか……あすかぁ……!」
「……大丈夫よ。だから泣かないで」
飛鳥は小さな精霊に優しく微笑みかける。すると精霊は飛鳥の顔にしがみついてきた。よほど心配させてしまったと飛鳥は思った。
「久遠さん、大丈夫?」
聞き慣れた声が聞こえてきた。
「……あら?霧崎くんじゃない?どうしてここに?」
飛鳥は起き上がりつつ浩也に問う。
「さあ?あのラッテンとかいう奴に気絶させられて、気がついたらここに」
「そう……」
飛鳥は立ち上がり肩に精霊を乗せる。
「それでここはどこなの?」
「さあね。でも奥に何かがあるのは確かだよ」
「では進みましょうか」
所々に差し込まれている松明を抜き取り進む。洞穴を突き進み、天井高くまであるような巨大な門の前に着いた。
「こんな場所に門………?それにこの紋章……何処かで見たような……?」
「………あすか」
とんがり帽子の精霊は静かな声音で飛鳥を呼び、門の中心を指さす。そこには二枚の羊皮紙が貼られていた。
『ギフトゲーム名 "奇跡の担い手"
・プレイヤー一覧 久遠 飛鳥
・クリア条件 神珍鉄製 自動人形"ディーン"の服従。
・敗北条件 プレイヤー側が上記のクリア条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、" "はギフトゲームに参加します。
"ラッテンフェンガー"印』
『ギフトゲーム名 "偽りを討つ者"
・プレイヤー一覧 霧崎 浩也
・クリア条件 奇跡の刀"神魔ノ太刀"を使いこなす。
・敗北条件 プレイヤー側が上記のクリア条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、" "はギフトゲームに参加します。
"ラッテンフェンガー"印』
「これ……まさか"契約書類"?」
「…………」
すると飛鳥の肩から精霊が飛び降り岩壁の突起に立って言った。
「わたしから、あなたたちにおくりもの。どうか受け取ってほしい。そして偽りの童話ーーー"ラッテンフェンガー"に終止符を」
声は四方八方から聞こえてきた。とんがり帽子の精霊には仲間がいたのだ。
「"群体精霊"。あなた達は何なのかしら?」
「私達はハーメルンで犠牲になった百三十人の御霊。天災によって命を落とした者達」
おそらく転生し、霊格と功績を手に入れ"群体精霊"となったのだろう。
「あなた達には全てを語りましょう。千二百年六月二十六日にあった真実を。そして偽りのハーメルンの正体を」
「そして捧げましょう。我々が造り上げた最高傑作にして最後の
「もはや叶わぬ願いだと思っておりました。しかし百三十一人目の同士があなたを、あなた達を連れてきた」
「"奇跡の担い手"、"偽りを討つ者"となりうるあなた達を。幾星霜の旅路は、決して無駄ではなかった……!」
巨大な門は音を立てて開いた。
「決断をあなた方に委ねましょう。我々のギフトゲーム………受けてくれますか?」
「確認させて。あなた達が造ったギフトがあれば……奴らに勝てる?」
「貴女が使えば」
「貴女が従えられれば」
「貴女が担うのであれば」
「「「貴女を必ずや勝利させましょう」」」
群体の声が空洞に反響する。ならば断る必要などないと飛鳥は決断した。
「"ノーネーム"出身、久遠飛鳥。あなた達の挑戦、心して受けましょう」
飛鳥はそう言い放ち、浩也に問う。
「あなたはどうするのかしら?」
「……少し聞きたいことがある」
「何でしょう?」
「君らが造り上げた刀があれば、もう
「貴方が扱えば」
「そうか……。なら答えはひとつだ」
浩也は前を見据えて言った。
「同じく"ノーネーム"出身、霧崎浩也。君たちの挑戦、受けて立つ!」
二人は門の奥へと進みドーム状の場所へと出た。そこには紅い鋼の巨人と紺の鞘に収められた刀があった。
「決戦までの七日間。それまでに彼ーーー"ディーン"を服従させること」
「七日間の間に、精神を飲み込むとされる刀を使いこなすこと」
「それがこのギフトゲーム。貴女の"威光"で、鋼の魂に灯火を」
「貴方の力で、"勇気"で光を失ったの刃に輝きを」
二人の
今回は司君なしです。
英太「本編ではあれだし、まあ当然なんじゃね?」
三月「にしてもまた何か新しい魔法使ったでしょ?」
英太「ふふふ、それは秘密。それは置いといて、黒月が生きている、それに右腕のバアルが再登場と」
三月「今度は跡形もなく消し飛ばす!」
まあその役割は司君なんですけどね。
英太「浩也達の方も始まったな」
あの展開は結構前から考えてたからね。
三月「まあ何と言っても、頑張るしかないよね!」
ですね。それでは締めましょう。
英太「感想、評価、誤字脱字の注意、ダメだしなども気軽によろしく頼むぜ!」
あと活動報告でアンケートも実施しておりますのでご協力よろしくお願いします。
三月「それでは次回もお楽しみに!」