問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》   作:夜明けの月

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こんばんわ、夜明けの月です。

今回は紫空さんの作品『詠い舞う陰陽師が異世界から来るそうですよ?』とのコラボです!上手くかけてるのかなぁ〜………。

では本編をお楽しみください!


コラボ 憑依者と詠い舞う陰陽師
新たな同士との出会い


日当たり良好、吹き付けるそよ風、ちょうどいい気温。これだけ揃っていると木陰で寝転がっているだけで寝てしまいそうなものだ。俺もそうしたかった。だけど、

 

「ほら、さっさと行くぞ〜」

 

俺、神野司は親友の篠宮英太とあるところに行くために出かけていた。本来なら昼寝をしているはずなのに。

 

「そう面倒くさそうにするな。ぶっちゃけ俺も面倒くさいんだから」

 

どうやら英太も同じだったらしい。そりゃそうだろう。この頃ただでさえ睡眠時間が少ないのだ。理由?それは、

 

「てかお前も物好きだよな〜。あいつらの説教を好んで受けるとか」

 

「誰も好んじゃいねえ。てかあれは不可抗力だ」

 

幼馴染みの東雲三月と彼女である春日部耀の説教を受けていたからだ。朝、寝すぎると説教され、出かけて依頼こなしてきて傷が少しでもあると夜まで説教。朝と夕方から夜まで。………なんという悪循環。

 

「……あいつらのあれはどうにかならんのか?」

 

「お前が怪我しなきゃいいだけの話」

 

「…………出来たらこんなに苦労しない」

 

そんなことを話していると目的の場所に着いた。その目的地とは、

 

「やっと来ましたか。オーナーが中で待っております」

 

そう、"サウザンドアイズ"の支店である。理由?そんなもん知らん。緊急の用事とかで呼ばれたから来ただけだ。

 

割烹着の女性店員が支店の中に入り、俺たちはそれについて行く。数分歩くといつかの部屋にたどり着いた。

 

「白夜叉様、連れてまいりました」

 

「うむ。入るがよい」

 

部屋の中には前と同じ場所で座っている白夜叉と少し奥の方に布団が敷かれており、そこに白銀の髪の少女が寝かされていた。

 

「よく来たなおんしら」

 

「緊急の用事ならな」

 

「お前さっきまでクソ面倒くさいとか言ってなかったか?」

 

「さあ?なんのことやら?」

 

ここはしらばっくれる方がいいと思う俺であった。……面倒くさいというのは否定しない。

 

「早速本題に入ろうかの。おんしらこの娘の知り合いか?」

 

は?と俺たちは首をかしげる。白夜叉は布団の中で寝ている少女を指差していう。

 

「は?なんで?」

 

「おんしらと同じ問題児なような気がしたんでな」

 

「「誰が問題児だ失敬な」」

 

「だが、こやつはこの世界の住人ではないにも関わらずギフトカードも持っておった。この箱庭に住んでいないのにだ」

 

「は?どういうことだ?」

 

この世界の住人じゃない?この箱庭に住んでいない?どういうことだ?

 

「もしかして、異次元の人物ってことか?」

 

「理解が早くて助かる」

 

…………えーと、もしかして分かってないのって俺だけ?

 

「司はどうせわかってないんだろう?」

 

「そういうことには疎いんだよ」

 

「まあ仕方ないじゃろ。時間はあるから説明してやるとよい」

 

「了解した。お前は立体交差並行世界論って知ってるか?」

 

立体交差並行世界論?ああ、黒ウサギの言っていたあれか。そのあと少し調べたけど。………案の定ほとんど理解できなかったけどな。

 

「名前ぐらい………いやどんなものかぐらいは知ってるか」

 

「それなら話は早い。それと似たようなものの中にパラレルワールドというものがあってな。もしかするとこいつは俺たちとは違う異次元の箱庭、いわゆる別分岐の箱庭からきてる可能性が高い。そして考えられる原因は、

一、転移系のギフト、魔法や魔術などを使って次元を意図的に飛んだ場合。

二、次元の間に落ちたりして異次元に飛ばされた場合。

三、何かしらの強大な力が働いた場合。

と、この三つだな」

 

英太は人差し指を立てて詳しくかつ分かりやすく説明する。

 

「へえ……。じゃあ、こいつは」

 

「まだわからないが、俺の経験から言うと魔法やギフトを使った場合で気を失うということはまずない」

 

「どうして?」

 

「実際に俺がやったから」

 

お前の実体験かよ!?てかそんなこともしてたのな。

 

「そうなると次元の間に落ちたか、それとも」

 

「何かしらの強大な力が働いた、ということかの?まあ、考えたところでこの娘が起きない限りはどうしようもない「ん……あ………?」おお、起きたか」

 

少女は目を覚まし体を起こす。

 

「あ…れ?ここ、どこ?」

 

「ここは"サウザンドアイズ"の支店の私の部屋だ。というより自己紹介必要かの?」

 

「あんたは必要ないだろう多分。俺と司は必要かな」

 

「まあ、箱庭におるなら私のことは知っておっても当然じゃろうな。なんたってこの私なのだから!」

 

「寝言は永眠してから言え駄神」

 

おーい、お二人さーん。この子に説明しなくていいんですかー?ポケーッとしてますけどこの子?

 

仕方ないので俺が話しかけることにする。

 

「あんた、今の状況わかる?」

 

「………正直言うとわかんない」

 

「じゃああの駄神知ってるか?」

 

「一応知ってるよあの変態ロリのこと」

 

おう、変態ロリ(白夜叉)っていう時、なんかものすごく嫌そうな顔したんだけどもしかして変態苦手なのか?

 

「えーと、この状況を簡潔に説明するとあんたは元いた次元から俺たちが住む別次元の箱庭に何らかの手段を使ってきた。ここまでは理解できるか?」

 

「…………よく分かんない」

 

んー、俺説明下手だから余計ややこしくなったかなー?ともかくこういう話はあいつに任せたほうがいいうんそうしよう。

 

「おーい英「なんだよ。俺は実際のことを言っただけじゃないか」

 

「おい、こらお「この私を駄神呼ばわりするとは何事なのじゃ!器の広いこの美少女を駄神呼ばわりとは、恥を知れ!」

 

「だから、話を「美少女(笑)」

 

「………おい「それは宣戦布告と受け取ってよいのじゃな?今回ばかりは頭にきたぞ」

 

「…………いい加減に「望むところだ。さっさと殺ろうじゃねえか」

 

……………もう、キレテモイイヨナ?

 

「「いざ尋常に勝負!!」」

 

「少しは俺の話も聞きやがれ駄神に魔法馬鹿!!」

 

俺はギフトカードから黒ウサギから譲り受けた水色のハリセンで二人の頭を引っ叩く。スパパァーン!という音が鳴り響く。

 

「いい加減にしろ。お前らのせいでこの子完全に置いてけぼりじゃねえか」

 

「「でもこいつ(こやつ)が!!」」

 

「あ"?」

 

「「スンマセンでした!!」」

 

俺が睨みをきかせるとすぐさま二人は土下座。それでいい。

 

「さっさと状況話してやれ。俺じゃあ説明力不足すぎてダメなんだよ」

 

「了解。二、三質問するけどいいかな?」

 

「うんいいよ」

 

「それじゃあ説明かつ質問タイム始めようか」

 

******

 

「うん、大体の状況は分かった」

 

あれから説明に小一時間ほど消費した。……うん、疲れた。

 

「とりあえず、どうする?」

 

「なんなら、"サウザンドアイズ"の支店の一部屋ぐらい貸してやっても「ヤダ」なぜじゃ!?良心でして「「下心丸見えなんだよ」」………何故じゃ」

 

「大方、着せ替え人形にでもする気だったんだろうが」

 

「そんなことさせねえよ変態ロリ」

 

上から順に俺、英太だ。

 

「むう、仕方ないのぉ……。ならそやつはおんしらに任せたぞ。"ノーネーム"のことも知ってそうだしの」

 

無論そうするつもりだ。ここに来たばかりの少女を見捨てるほど俺らは鬼じゃない。

 

「それじゃあ行くか」

 

「その前に自己紹介だ。俺は神野司。あんたは?」

 

「安倍要だよ。要って呼んでいいよ。よろしく神野?」

 

「司でいい。で、こっちが」

 

「篠宮英太でーす。よろしく」

 

「うん。よろしく」

 

俺は微笑みながら手を差し出し少女、要は俺の手を握り返してくる。

 

「それじゃあ、また何かあったら言ってくれ白夜叉」

 

「おお、それではな」

 

そう言って俺たちは支店を後にした。

 

*****

 

俺たちは支店を出た後、本拠に向かっていた。そこで気づく。真面目に歩く必要はないのではないかと。

 

「英太、提案がある」

 

「ん?どした?」

 

「転移魔法使えるか?」

 

「………その手があったか」

 

当の本人が存在自体忘れてたよ。お前仮にも魔法使いだろうが。

 

「何、その転移魔法って?」

 

要が訳がわからないというように首をかしげる。

 

「まあ見てれば、いや体験すりゃわかる」

 

「そんじゃあ始めるぞ」

 

そう言った途端地面に魔法陣が出現する。………無詠唱なんだが大丈夫か?

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

いやそれフラグ………ていうか何故考えていることがわかるんだよ。

 

英太は右手を顔あたりの位置まで持っていき、パチンッと指を鳴らす。すると言いようもない浮遊感に襲われ、気づくと"ノーネーム"の本拠の入り口の前だった。

 

「ふぇ!?」

 

「ハハッ!驚いたか?」

 

要は何が起きたかわからず目を白黒させている。英太はどうだ!?と言わんばかりに要にドヤ顔をしているが。

 

「す、すごい………」

 

「ヘヘッ、こんなの朝飯前だ!」

 

「調子乗ってると痛い目見るぞ?」

 

「ふふ、寝言は寝て言え」

 

「それはお前だ」

 

英太は入り口のドアに手をかけ開ける。

 

するとスコーンといういい音がして英太が後ろに倒れてきた。額が赤くなり、完全に目を回してる。側には………お玉?

 

「ほら、言わんこっちゃない」

 

「あ、おかえり司。ちょっと待ってね。今、侵入者を処理するところだから」

 

「いやいやいや!俺らは悪くないでしょ!?」

 

「変態撲滅」

 

「汚物は消さないとね」

 

「Yes、今回ばかりは協力するのですよ」

 

「ぼ、僕らは何もしてないよ!?」

 

中を見ると両手を挙げたざんばらな黒髪を後ろで縛っている男と灰色の肩より上で整えられている男だった。で、女性陣がものすごい警戒してるけど。

 

「そいつらが何したんだ?」

 

「私の部屋に入ってきた。しかも着替え中」

 

「三月の悲鳴が聞こえたから行ってみたらこいつら(変態)がいた」

 

「で、尋問してもおかしいことばかり話すから」

 

「こうやって制裁をしようとしている訳ですよ」

 

なるほど、分からん。とりあえずお前らが各々所持する物騒な武器を出してる理由は分かったわ。耀のは俺が創ったやつだけど。

 

「………風にぃ、龍にぃ?」

 

要が何かつぶやいている。それに反応した男ども二人は要の方を向くや否やこっちに走ってきた。

 

「要、無事だったのか!?」

 

「う、うん。なんともないよ」

 

「とりあえず、あんたらは誰なんだ?要の知り合いか?」

 

俺が問いかけるとその男たちは頷いた。

 

「ああそうだ」

 

「僕らは兄弟なんだ」

 

ああ、これは、面倒くさいパターンだ〜…………。

 

「どうしたの司?疲れたような顔して」

 

要が問いかけてくる。………主な原因あなた方なんですけどね。

 

「嫌な予感がしただけだよ。クロウ、英太を起こしてきて」

 

「了解しました。して、方法はどうしましょう?」

 

「とりあえずこれで思いっきり叩け」

 

そう言って俺はハリセンをクロウに手渡す。

 

「分かりました。本気(・・)でいいんですね?」

 

「死なない程度にな」

 

「分かりました」

 

そう言ってスタスタと倒れている英太の元へ行くクロウ。さてと次は、

 

「フェニックス、浩也を呼んできてくれ」

 

「承りました。いつもの場所ですよね?」

 

「その場所は知らんが頼む」

 

「はい、分かりました」

 

背中に赤い翼を生やし飛んでいくフェニックス。てか、なんで俺らが知らない浩也の居場所をあいつが知ってるんだ?

 

「なぁ、俺たちはどうなるんだ?」

 

「とりあえず少しだけ待ってくれ。全員揃ったら説明する。あんたらがこの次元に来ることになった原因について」

 

頭の上に疑問符を浮かべる男二人。要はポケーッとしてるが大丈夫なのか?

 

その後、バシィーーン!という音が響き、悲鳴が響いた。………俺は悪くないはずだ。

 

*****

 

客間に例の男二人と要、それと"ノーネーム"の主力が集まり説明が始まった。何故来たのか、ここはどこなのかと言うことは分かったらしくすぐに説明は終わったが。

 

「とりあえず自己紹介か?俺は安倍風明だ。よろしく頼むぞ」

 

「僕は安倍龍明と言います。原因解明までよろしくお願いします」

 

風明と龍明。要とは義理の兄弟らしく、要は本家、二人は分家らしい。

 

「私は安倍要。よろしく」

 

要も俺と英太にしたように自己紹介する。

 

「よろしくお願いします!私は「黒ウサギでしょ?」おや、やはり分かるのです?」

 

「私たちのコミュニティにもいたからね。耀や飛鳥、それに………十六夜も」

 

うん?なんか顔赤いぞ?

 

「それじゃあ、私たちはした方がいいかな。私は東雲三月だよ。司とは幼馴染みだよ」

 

「それどうでもよくないか?神野司だ。よろしく頼むぞ。で、そこの魔法馬鹿が」

 

「誰が魔法馬鹿だ。篠宮英太だ。で、そこのチート刀使いが」

 

「霧崎浩也。よろしくね」

 

「「「まさかのスルー?」」」

 

「………もうその下り何回め?」

 

「「「三十二回目」」」

 

「………はぁ」

 

お疲れのようだな浩也。………俺らのせいなんだけどな。

 

「あとはこいつらか」

 

「そだね」

 

俺と三月は自分の使役している憑依対象を化現する。

 

「こいつらは俺が隷属している奴らでな。右からクロウ、フェニックス、レーヴァテインだ」

 

「よろしくお願いします」

 

「どうぞ、気軽に接してくださいね」

 

「レーヴァでいいよ!よろしく〜!」

 

「それでこの人がクーフーリンだよ。厳つそうだけど優しいから安心して」

 

「よろしくお願いします」

 

自己紹介が終わったが、これからどうしよう?

 

「てか部屋とかどうするんだ?」

 

「余るほどあるから問題ねえだろ」

 

「私は要ちゃんが隣であるならいい!」

 

「そう言ってるけど、構わないか要?」

 

「うん、ていうかそれがいいよ。話したい事いろいろあるんだ」

 

だって三月さん。てかあなたすごく嬉しそうですね。

 

「じゃあ俺は英太の隣にしようかな」

 

「僕は司の隣で」

 

「「その心は?」」

 

「お前が魔法使いならそれについて話し尽くしたい」

 

「ちょっと色々聞きたいことがあるんだ」

 

ふーん、なるほどね。明確な目的があるんだ。てか英太もめっちゃ嬉しそうだなおい。

 

そんなこんなで俺たちは一旦解散する。

 

*****

 

何故か歓迎会が開かれた。レティシアやクロウ達が張り切りすぎて作りすぎたとのことだった。現在、野外でペルセウスの時のようにパーティーを開いている。

 

俺はみんながいるところから離れて空を見上げながら食事を摂っていた。すると誰かが声をかけてきた。

 

「何してるの?」

 

見てみると龍明だった。てかなんでここが分かったし。

 

「星座を見てるんだ。以前に星座が好きだというやつに出会ってな。それから俺も嵌った」

 

「なるほどね。確かに綺麗だもんね」

 

そう言って龍明は俺の隣に座る。そこで、俺は気になっていたことを聞いてみることにした。

 

「龍明、だったか?お前は俺に何を聞きたかったんだ?」

 

「え?ああ、そのことか。いや単なる疑問があるだけだよ。君はどんな過去を乗り越えてきたのか、そんな事だよ」

 

ほお、あんたは分かるのか。

 

「あんたらと一緒で、失うものが多かったよ」

 

「やっぱり。司はそれを乗り越えたの?」

 

「ああ、みんなのおかげでな。龍明は?」

 

「一応ね」

 

一応……か。確実に乗り越えたかどうかがわからないなそれじゃあ。

 

「なんなら教えてくれないか?お前達が体験したその過去をさ」

 

「いいけど、今じゃなきゃダメなの?」

 

「いや、後でいい。というより話さなくてもいいぞ。俺が勝手に覗くから」

 

「え?どういう事?」

 

「"過去を繋ぐ者(パスト・コネクター)"っていうギフトで他人の過去を覗けるんだよ。体力消費は半端ないけど」

 

「そう…なんだ……。分かった、明日でもいい?」

 

「おうよ。でも今は楽しもうぜ」

 

「そうだね」

 

俺たちは笑いながら持っていたコップをコツンとぶつけて言った。

 

「ようこそ、俺たちの箱庭へ!歓迎するぞ!」

 

「要共々よろしくね」

 

そうして、夜は更けていった。

 

翌日、あんな事が起きるとも知らずに。




今回は後書きは何もしませんが次回からしていきます。

それではここまで読んでいただきありがとうございました!次回もお楽しみに!後うまく書けてなかったらごめんなさい。

感想、評価、誤字脱字の指摘、駄目出しなどもよろしくお願いします。

次回予告

散策に出かけるといい出かける三月と要達。

コミュニティに残った司と龍明は過去について話していた時、敷地内に不気味な黒いローブを着込んだ人物が現れ、子供達を襲う。

二人はそれを撃退しようとするが………。

「忍び寄る不気味な影」
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