問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》   作:夜明けの月

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はい、コラボ六話です。

あと一話で終わる予定です。

それでは、本編をお楽しみください。


開戦 シャッフルバトル

「で、どういうことかな………?」

 

「ご、ごめんってば……」

 

犬神との戦いの翌朝、司は客間で耀に言い寄られていた。昨日の戦いでどこかに傷を負っていたらしい。それについてのことと、

 

「なんで勝手にそんなことしてるの?」

 

「いや、だってお前ら本拠にいなかったし……」

 

「心配した……」

 

そう言って俯く耀。司は耀を抱きしめる。

 

「大丈夫、俺は何があっても耀の隣からはいなくならないよ」

 

「うん……」

 

「あの、もういいですかね?」

 

司と耀のやり取りを面倒くさそうに見る三月がいた。昨日の面子は客間にあるソファーに座っている。昨日はいなかった十六夜、飛鳥、黒ウサギ、ジン達もいる。そしてその全員がうんざりした顔をしていた。

 

「毎度毎度その茶番じみたことすんのやめてもらえるか?」

 

「なんで?」

 

「あーもういい。何も言うな」

 

十六夜が頭を痛そうに押さえる。

 

「司、私達何か間違えた?」

 

「さあ?なんでだろうな?」

 

「「「「爆発しろ」」」」

 

十六夜、三月、風明、龍明が二人に向かって言う。浩也は素知らぬ顔でお茶を飲み、要はぼーっとしている。桜花は爆笑し、黒ウサギと飛鳥はため息をついている。だが、一人足りないことに司が気づく。

 

「あれ、英太は?」

 

「ん?あの馬鹿ならそこで死んでる」

 

三月が指差したところを見ると床に倒れてのびている英太がいた。

 

「おーい、大丈夫かー?」

 

「だ、い………じょうぶ、じゃね……え………………」

 

返事はあるから大丈夫だな、と司は思いその場にいる全員に告げる。

 

「さてと、そろそろ要達を元の世界に帰す。ということで英太、頼む」

 

「おま、えは……悪、魔か………」

 

「残念だったな、悪魔ではない。というかお前がしたことなんだから落とし前つけろよ」

 

「も、う…準備は済んで……る……。だが、……昨日のアレのせいで……ちゃんとした時間が指定できてなくてな……。帰るのは今日の夕方ぐらいになると思う……」

 

「まあ、そのくらいならいいだろ。ていうか喋れるなら立てれよ」

 

「……………………なぜ立てれるとわかった?」

 

「親友なめんな」

 

英太は司の言葉を聞いてつまらなさそうなそして、どこか嬉しそうな顔をして立てる。

 

「さて、それでこれからどうするか……。完全に夕方まで暇なんだよな……」

 

司がそう言うとその場の全員が黙り込む。その沈黙を破る人物が一人いた。

 

「なら、要ちゃん達と手合わせしてみたらどうかしら?」

 

先ほどまで爆笑していた桜花が告げる。

 

「手合わせ?」

 

「別分岐の箱庭の"ノーネーム"のメンバーなんて会うことは全くと言っていいほどない。なら、そう言う経験をしておくというのもいいと思うんだけれど?」

 

「…………なるほど、確かにそうだな」

 

司は顎に手を当てて考える。その時横から、

 

「面白そうだなそれ!やろうぜ!」

 

というなんとも楽しそうな声が聞こえた。風明が目を輝かせて言っていた。

 

「いいんじゃないかな?経験を積むっていう点では僕はいいと思うよ。要は?」

 

「はー……………………」

 

龍明がそう言い要に意見を求めると、要はまだぼーっとしていた。龍明が要の頭に軽く手刀をおとし、

 

「話聞いてた?」

 

と問うが要は可愛らしく首をかしげるだけ。それを見て風明と龍明はため息をつく。

 

「俺たちとお前らで手合わせしようぜ、ってことになってるんだけど?」

 

「ん?いいねそれ。面白そう」

 

即答だった。間髪入れずに要は答えた。

 

そう、問題児たちはなぜかは知らないが面白いことを好むのだ。………少なくともうちの四人(司、英太、三月、浩也)は(by 作者)

 

「なんか言われようもない誤解を受けた気が………………」

 

「さて、そうと決まれば外にレッツゴーだ!」

 

要を先頭にして全員が出て行く。司は首を傾げながら外に出た。

 

 

 

******

 

 

 

司side

 

「はぁ?シャッフルバトル?」

 

「そう。クジを引いて二つのチームに分かれる。そして別れた二つのチームでチーム戦をするってわけだ」

 

なぜかそう言うことになっている。そして参加するメンバーは、俺、英太、三月、浩也、要、風明、龍明、そして十六夜だ。なぜ十六夜かって?俺も知らん。

 

「さあ、それじゃあクジを引いてくれ」

 

英太が割り箸を八本持っている。おそらくあれでチームが分かれるのだろう。俺はそのうちの一本を引き抜く。そこには壱と書かれていた。

 

「さて、何番が書いてあるか言ってくれ。ちなみに俺は弍だ」

 

「俺は壱だ」(司)

 

「壱だよ」(三月)

 

「弍、だね」(龍明)

 

「弍だな」(十六夜)

 

「弍だよ」(浩也)

 

「壱!」(要)

 

「おっしゃ壱だ!」(風明)

 

俺、三月、要、風明が壱で、英太、十六夜、浩也、龍明が弍を引いた。

 

「ということは俺は三月と要と風明が同じチームか」

 

「わーい、要ちゃんと一緒だ!」

 

「よろしくね三月ちゃん!」

 

「よろしく頼むぜ司!」

 

「ああ、よろしく」

 

「なら、俺のチームは十六夜、浩也、龍明というわけだな」

 

「ヤハハ、よろしく頼むぜ」

 

「よろしく」

 

「よろしくね」

 

「よっしゃ、燃えてきた!」

 

チームが決まった。あとは誰と誰が当たるかだ。

 

「で、誰と誰が対戦するんだ?」

 

「それもクジに書いてある。番号の下を見てみろ」

 

そう言われ番号の下を見るとそこには参と書いてあった。

 

「ん?参って書いてあるな」(司)

 

「私は零だよ」(三月)

 

「私は……弍だね」(要)

 

「俺は壱か」(風明)

 

「俺は参だな」(十六夜)

 

「僕は弍だね」(龍明)

 

「僕は零かな」(浩也)

 

「その番号が同じもの同士が当たる。ちなみに俺は壱だ」

 

英太がそう言う。なるほど………いや待てよ。

 

「おい、それだと四戦するから決着がつかない場合があるんじゃ……?」

 

「くくく、それも手を打ってある。番号が弍と参の人は同時に戦ってもらう。タッグマッチ、というやつだ」

 

弍と参。ということは俺は要とタッグを組むというわけになるのか。俺は細かいルールを確認するため"契約書類"を出す。

 

『ギフトゲーム名 "シャッフルバトル"

 

・プレイヤー一覧 壱、神野 司

         安倍 要

         東雲 三月

         安倍 風明

 

       弐、安倍 龍明

        篠宮 英太

        逆廻 十六夜

        霧崎 浩也

 

・勝利条件 三回勝負でチームで二回先に勝つ。

 

・敗北条件 降参または戦闘が続行出来ない状況に陥った時。

 

・ゲームルール 決して対戦相手を殺したり、傷つけることは不可。

 

宣誓、上記を尊重し、我々はギフトゲームを行います。

      "過去を繋ぐ者"印』

 

「おお!?"契約書類"!?」

 

「ないよりあった方がマシだろ?」

 

「気が利いてるな。よし、それじゃあ黒ウサギ!審判頼むぞ!」

 

「はいな!任せてくださいませ!」

 

「よっしゃ、それじゃあシャッフルバトルのスタートだ!」

 

こうして、舞台(異世界の同士の戦い)は幕を開けた。

 

司side out

 

 

 

******(基本、壱のチーム視点でいきます)

 

 

 

三月side

 

「浩也が相手か……手加減しないよ」

 

「こっちもするつもりはないからね」

 

私達は五メートルほど離れたところで向かい合う。

 

「それでは、この黒ウサギが審判をさせていただきます。両者、準備はいいですか?」

 

「構わないよ」

 

「どっからでもかかってこい!」

 

「それでは、始めてください!!」

 

黒ウサギの合図で私達が同時に地面を蹴る。浩也は刀を抜刀し斬りかかる。私は刀を風でいなす。

 

「くっ………!やるね………!

 

「ちょ!?傷つかないとはいえ刀フルスイングは怖いって!!」

 

「これが僕の戦い方、なんでね!!」

 

そう言ってまたフルスイング。今度は顔をめがけて。

 

「んな!?ああもうぶっ飛べ!!」

 

私は咄嗟に風の塊を浩也の腹部に打ち込む。見事にクリーンヒットし、浩也は後ろに吹き飛び倒れる。

 

「き、みには手加減という言葉、はないの………?」

 

「顔に向かって刀をフルスイングをするのはどうかと思います!!さっさと終わらせる、"半神半人の英雄"!!」

 

僕は右手に真紅の槍を構え、浩也が倒れているところに投げ込む。

 

「ちょっ!?"撃滅ノ乱"!!」

 

浩也は急いで槍を一瞬のうちに数回斬りつけ弾く。真紅の槍は弾かれたと同時に僕の元に戻ってくる。

 

「へぇ……よく弾いたね」

 

「ほんっとに君は容赦ないね!?」

 

このゲームは傷つけられない代わりに攻撃を受けた際、ノックバックが発生するようになっているため、浩也は倒れたまま言う。

 

「これは勝負なんだよ?容赦なんて、いらないでしょ!」

 

僕はもう一度、思いっきり槍を投げる。槍はそのまま地面へと突き刺さり土煙をあげる。

 

「ふぅ………終了かな………」

 

そう言って僕は勝利を確信する。だけど、それがまずかった。

 

浩也を包んでいた土煙がだんだん晴れていく。おそらく浩也はそこでのびているはずだ。

 

ついに土煙が晴れる。そこには、地面に突き刺さる真紅の槍以外は何もなかった。

 

そして僕の首筋にひんやりとした者が当てられる。

 

「油断大敵、だよ」

 

後ろには消えていたはずの浩也がいた。

 

「どう、して………!?」

 

「僕のギフトに"気配消失"ってのがあってね。意図的に気配を消せるんだよね。ということで君の後ろを取れたんだ」

 

「ハハ………そういうことか…………」

 

「と、いうことで勝負ありだね」

 

僕は足から力が抜け、そこに崩れ落ちる。その瞬間、勝者が決まった。

 

「そこまで!第一ゲーム(ファーストゲーム)勝者、霧崎浩也!」

 

三月side out

 

 

 

******

 

 

 

初戦は浩也の勝利で幕を閉じた。

 

「あー、三月ちゃん負けちゃったか………」

 

「よっし、まずは一勝!!」

 

要は残念そうに言い、英太は心底嬉しそうにガッツポーズをする。

 

だが、司だけは何故かやってしまった、という顔をしていた。

 

「どうしたんだ?」

 

「あーいや……すぐに分かるよ………」

 

一方、浩也は座り込んで俯いている三月に手を差し伸べる。

 

「はい、立てる?」

 

「………………………うぅ」

 

「ん?」

 

「うぅぅぅぅぅ………!!」

 

突然、三月はポタポタと涙を流し始めた。

 

「うぇ!?ちょ、え、なんで!?」

 

「うわ、浩也が女の子を泣かせた」

 

「最低ね」

 

「男性としてどうなのでしょう?」

 

「うーわ、やっちゃったね」

 

「女性陣から言われると相当傷つくからやめて!?」

 

女性陣からボロクソに言われる浩也。

 

「うわぁぁぁぁん!」

 

そんな中泣き続ける三月。それを見てオロオロする浩也。

 

「こ、これどうすれば………!?」

 

「とりあえず浩也、三月の頭撫でとけ。それで一応泣き止むはずだ」

 

「え……?こ、こう?」

 

そう司に言われ、三月の頭を撫でる浩也。その光景はその後数十分続き、その場の全員は二人を生暖かい目で見ていたのはまた別の話。

 

 




さて、今回あとがきはなしです。

司「んなわけないだろ馬鹿主」

な、何故ここに!?要さんは来てないのに!?

司「なんとなくだ。で、次回どうなるんだ?」

次回は完全にバトル回になる気がします……。

司「ま、戦闘描写頑張れよ」

が、頑張ります………。それでは、次回もお楽しみに。


感想、評価、誤字脱字の注意、駄目出しなどもよろしくお願いします。


次回予告

手合わせと言う名のシャッフルバトルなるものが開始した。

問題児達はどんな戦いを繰り広げるのかーーー!?

「終幕、そして別れ」
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