問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》 作:夜明けの月
執筆の時間が……あって助かります……!
それでは本編をお楽しみください!
"サウザンドアイズ"の支店。
「なにやら由々しき事態が起こっておるな」
白夜叉はそう言って神妙な顔をする。
「由々しき事態……そうですか、東はお好みではありませんでしたか……」
するとそれを聞いたのか、割烹着の女性店員がムッスーとした顔で白夜叉の部屋に入ってくる。
「いやいや、茶請けに文句をつけたのではなくてな!」
白夜叉は慌てて弁明する。そして扇子をパンッと開き、
「どうもこの東側で狼藉を働く連中が現れたようでの。"
「あながち間違ってないでしょ」
「まったく……どうしておんしは昔から変わらんかの……浩也よ」
そこには壁にもたれかかる霧崎浩也がいた。
「それで、僕に何の用?」
「まあ簡単なことなのだが、様子を一緒に見に行ってくれんかの?」
「ヤダ。お子様のお守りはしたくない」
「誰がお子様じゃたわけ!!おんしよりは歳をとっとるわい!!」
「じゃあばば「あ"あ"ん?」ごめんなんでもない」
「それで良い。で、どうするのだ?私としては昔馴染みのお前にいてくれると助かるのだが」
「…………………分かったよ」
「その間は気にしないでやろう。さてそれでは行こうかの」
そう言って白夜叉は外に出る。浩也は面倒くさそうな顔をして白夜叉の後を追った。
******
「あーもうっ!!本当にどこに行ったのよあの二人は!!」
「まーまー、落ち着いて飛鳥」
「落ち着けよ。焦ったって仕方ないだろ」
「司君、貴方が言えることかしら……?」
飛鳥は黒ウサギと三月が見つからずイライラしている。そして司に関しては今朝からドス黒いオーラを身に纏って、時々「三月をさらった奴は皆殺し……」などと物騒なことをつぶやいている。その二人を見てオロオロする耀。
「アハハハハ〜、空が綺麗だな〜」
そして司はとうとう壊れた。
「つ、司落ち着いて………」
「俺はいつでも落ち着いて「さっさと落ち着けこの馬鹿野郎」あだっ!!」
どこからか現れた英太が司の頭を叩く。そこそこの力で。
「いってぇーな!!なんなんだよクソガキ!!」
「お前情緒不安定になりすぎだ。さっさといつも通りに戻れ」
「痛ッ!?テメェまたって痛えんだよ!分かったからやめてくれ!!」
英太は自分の手では威力が出ないと判断し、ギフトカードから杖を取り出し、それで殴り始めた。そこに光り輝く球体がフヨフヨと浮いてこちらに来た。
「あら、メルン。お帰りなさい、本拠の方はどうだった?」
「ダメー、二人共いなかったー」
メルンと呼ばれた精霊は首を横に振る。
「そう……どうしようかしら……本当にアテがなくなったのだけれど……」
「もしかしたらご飯の匂いにつられて「それは春日部さんだけな」フギュ!?」
英太にコツンと杖で叩かれる耀。そこに十六夜とフェルナが来た。
「おーい、黒ウサギは見つかったか?ってそいつはどうなってんだ?」
十六夜は司を指差してそう言った。
「三月さんがいなくなった副作用みたいなものよ」
十六夜が気にするのも当然だろう。先ほどから司はドス黒いオーラを纏いつつブツブツと何かをつぶやいているのだから。
「ということでこっちは収穫まったくなし。そっちは?」
「このチビから話聞いてたんだよ。中々に面白い話が聞けたところだ」
「それで、その話って?」
「ああそれは「いいいいやっほぉぉぉぉぉぉ!!!」
ドドドドドドという音とともに大声でそんな声が聞こえる。そして、
「会いたかったぞ黒ウサギィィィィィィ!!!」
どこからか走ってきた白夜叉は渾身の法要を繰り出す。
「まあ正確に言い換えると、揉みたかったぞ黒ウサギ、となるのたがなはーっはっは!うーむ、やはり何度抱きついてもこの感触はって熱ぅ!?」
「白夜叉様ぁ〜、どういう了見で、私の胸揉まれてるんですかぁ〜」
そこには先ほどいなかったはずの司が隷属しているフェニックスがいた。鳥の姿のままだと面倒ということで普段から人型でいる。
「え、あ、ふ、フェニックスだったのか……そうだったのか………」
そう言いながら後ずさりする白夜叉の頭をガシッと掴むフェニックス。
「この可愛らしい少女達には触れさせまいとしたのですが……まさか私でも遠慮無用に揉んでくるとは……。すこーしお話が必要なようですね〜。いいですよね神野様?」
「構わんぞ〜」
司は適当に返事をする。白夜叉はそれに抗議の声を上げる。
「お、おんし!た、助けて「自業自得だエロ神」
「ということで行きましょうか〜」
「ど、どこにだ?」
「路地裏」
「嫌だぁぁぁぁぁぁ!!」
そうして引きずられていく白夜叉に哀れみの目を向けるのだった。
「まったく、あの駄神は……」
そこに現れたのは浩也だった。痛そうに頭を抑えているが。
「いつものことだろ。んで、お前今までどこにいたんだ?」
「存在すら忘れていたわ」
「右に同じ」
「おい、本当のこと言うなよ!ある意味死体が二つに増えるだろうが!」
それぞれが好き勝手に言うのを聞き落ち込むかと思われたが、
「いいよ、いつものことだし」
少しは落ち込んでいるがほぼいつも通りである。その姿に全員が驚愕する。
「「「「嘘だろ……落ち込まない……!?」」」」
「きみら僕をなんだと思ってるのさ。そんなことはいいから、何があったか教えてよ」
白夜叉がお話しから戻ってくるまで浩也に事情話したりして時間を潰した。
******
「つまり……黒ウサギさんと東雲さんが行方不明、ということですか?」
「ああ、そうだ。で、こいつから聞いた話なんだけどな」
そんな時、十六夜の横でベチャッという音がする。そこを見ると、
「む、無理……怖、い………」
うつ伏せに倒れたままそんなことを呟く白夜叉がいた。
「フェニックス、やり過ぎだぞー………」
「やっちゃいました♪」
「いや、やっちゃいました♪のレベルじゃねえぞこれ。仮にもこいつ"階層支配者"だろ?」
「全力出せば軽いものですよ♪それでは私は休ませていただきますので。神野様、何かあればお呼びください」
「おお……お疲れさん……」
そう言ってフェニックスは炎に包まれ、そして炎と共に消える。
「それじゃ話してよ。その興味深い話ってやつ」
「おうよ。それはなーーー」
(ちょっと割愛)
十六夜の話と途中で生き返った白夜叉の話を要約すると、
・サーカスを観に行った者達が行方不明。
・フェルナもそれに巻き込まれている。
・団員は仲間を裏口から退場させたという嘘を吐いている。
・フェルナがサーカスに誘ったのはこの事件をなんとかするため。
ということだ。それを聞いた司は黒いオーラを払拭し、涙を浮かべるフェルナの頭を撫でる。
「そういうことなら任せとけ。全部取り戻してやるよ」
「お兄さん………」
「ということは黒幕はやっぱりサーカス団か?そこに魔王が入る可能性もあるのか?」
「いるんじゃねえの?で、元魔王さんはどう思うよ?」
「こんな大規模なことするんならいるんじゃないか。それになんか嫌な予感がする」
「よし、これ以上大事に発展させるわけにはいかぬ!ひとまず様子を探りに行くぞおんしら!!」
そう言ってずかずかと歩いていく白夜叉について行く司達。その先に待っている試練も知らずに。
******
場所は変わってテントの前。
「ほー、これはまた随分と大仰な装いだのう」
「つーか昨日の夜も明かりがついてたぞ。どうなってんだ?」
「それに周囲の奴らは気づいてねえみてえだな」
「周囲の住民全員が鈍感、とかないよね」
「「「何その馬鹿な発言」」」
「………そんなに言わなくてもいいじゃないか」
真剣な雰囲気なのにいかにも馬鹿みたいなことを言った浩也は、十六夜、司、英太に一気にそう言われ、うずくまり地面にのの字を書いている。
「きゃっ!?」
するとテントの入り口の方から耀の小さな悲鳴が聞こえる。
「どうした!?敵か!?何かあったのか!?」
「少しは落ち着け馬鹿野郎!!」
それによって焦る司を英太は頭を叩いて止める。
「えっと……テントの入り口の前に立ったら……手元に現れて………」
「それは……"
そこに書かれてある文面はこうだった。
『ギフトゲーム名 "Funny Circus Clowns"
プレイヤー一覧
・現時刻、テント前に現れた者。
クリア条件
・円形闘技場にて七試合の内、五勝以上する。
敗北条件
・上記の条件を日が昇るまでに満たせなかった場合。
ゲームルール
・なお、プレイヤー達は招待状を見つけなければ闘技場への入場を許可されない。
・招待状を手に入れ次第、闘技場へと移動する。
上記を尊重し、ギフトゲームを行います。
" "印』
「どうやら始まってしまったらしいの。覚悟は良いなおんしら」
「もちろん。あいつらを助けるためなら」
「こんなもん日が登る前にちゃちゃっとクリアしてるぜ!」
「ハッ、腕がなるぜ!!」
「本気は、一応出そうかな」
「やるだけやってやるわ」
「全力でぶつかる。当たって砕けろ」
「いや砕けちゃダメ」
こうして黒ウサギと三月をかけたギフトゲームが始まった。
どうでしたか?
浩也「やっと出てこれた」
すみません……最初からこうするつもりだったので。
浩也「いいよ、気にしてないから」
司「それにしても執筆するの早くなってきたな。書き始めるのが遅いけど」
音楽聴きながら集中してやってます。これ楽しくて仕方ありません!まあ僕の場合、書きながらその光景思い浮かべてるんですけど。自分の書いてる作品の妄想楽しい。
英太「まあ音楽聴いてて集中できないということは?」
ないです。というか普通に書くより音楽聴きながらのほうが集中できるんですよね〜。
司「お前集中力つけろよ」
は、はい………それではこの辺で。
英太「ここまで読んでくれてありがとな!」
浩也「次回もお楽しみに」
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