問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》 作:夜明けの月
もう諦めるか(投げやり)
ということで本編をお楽しみください。
司と英太は夜の街を歩いていた。目的は行方不明になった三月と黒ウサギを捜索するためだ。
「にしてもあいつらどこに行ったんだろうな?」
「分かんねえ。クロウでも分からないし、フェニックスが探しても見つからなかった」
「つまりあいつらは監禁中ってことか?影も上空からもダメなら」
「おそらくな」
司達はある程度の予測はついていたが動くことができなかった。下手に動いてしまうと相手が人質をどうするかなんて容易に考えることができたからだ。
「ったく、それで招待状はどこにあるんだ?」
「……………」
「これだけ探しても見つからないなんておかしくないか?」
「………」
「おい聞いてんのか?」
「っ!?なんだ?」
「なんだじゃねえよ。人の話を聞き逃すぐらい気になることでもあったのか?」
英太がそう聞くと司は微妙な顔をする。
「一つだけ気になることがある」
「?」
「……………お前は
司は英太を睨みながらそう言う。英太は何を言っているのかわからないという風に首をかしげる。
「何言ってんだお前」
「はぁ……もう一度言うぞ。お前は誰だ?」
「誰って、篠宮英太に決まってんだろ」
「それならこれを聞けばわかる。お前の初恋の人は?」
「そんなもん黒ウサギだよ」
英太がそう言った途端司は炎を英太に向けて放つ。
「おわっ!?」
「残念、正解は東雲三月でしたー。本性知る前は印象良かったらしいけど知ってからは好きでなくなったとか言ってたんだよなー。ということで不正解だ招待状さん」
「………くく、アハハ!まサか僕が騙されルなんテネ。こっちガビックリしちゃっタよ」
「とりあえず親友の姿するのはやめてくれないか?虫唾が走る」
司がそういうと英太の姿をしたものはぐにゃりと変形し、ピエロとなる。
「アハハ、それじゃあ始めヨウか」
「そうだな。それじゃあ、鬼ごっこのスタートだ!」
そう言って司は爆走し始める。
「あと鬼はお前な」
「エ………?ま、マて!!」
憑依者とピエロによる仁義なき鬼ごっこがスタートした。
******
十六夜を含む五人はテントの前にいた。
「それにしてもこのギフトゲーム面倒くせえな。まず招待状探しってか?」
「はぁ……俺面倒なの嫌い……」
「これ二人とも。救出に成功すればよいこともあるぞ。例えば黒ウサギにいろんなものを着せるとか」
「俺は興味ねえ」
「いいなそれ!」
白夜叉の言葉に十六夜は素っ気ない反応、英太は興味津々だった。ちなみに飛鳥と耀はテントを調べている。そんな時だった。
「マてーーー!!」
「誰が待つか似非ピエロ!!」
司とピエロが爆走してきた。司はそこにいた五人に気づき止まる。
「おお、お前らここにいたのか」
「そういうお前は何してんの?」
「鬼ごっこ(easy)」
「本当に何やってんの!?」
「あとお前の初恋の人バラした」
「お前マジで何やってんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」
司がそう言うと英太は叫ぶ。それもそうだろう。いきなりそういうことを言われれば。
「面白そうなことやってんじゃねえか。で、誰なんだそれ」
「私も気になるわ」
「私も」
「私も気になるのお」
「気にするな!!それとお前ら二人はテント調べてたんじゃないのかよ!?」
「「面白そうな予感がして」」
「くそったれがぁぁぁぁぁぁ!!」
英太、哀れである。
「無視シないでモラえるかナァ!?」
その時地面から棘のようなものが突出する。全員はそれを軽々かわしピエロの方に向く。
「諦めろよ。お前に俺は捕まえられない」
「それはドウでもいい!!招待状はどうすル気なのカな!?」
「勿論奪う」
「ナラやってミナヨ!」
そう言ってピエロは本格的な攻撃を開始する。
「何がどうなってんだよクソ野郎!!」
英太達は狼狽えている。司に問う英太は涙目である。
「あいつが招待状だ。どうにかして倒す」
「話が飛びすぎだ!とりあえずどうしてこういう状況になったのか説明しろ!」
「はいはい分かったよ」
司はこれまでの経緯を話し始めた。
〜閑話休題〜
「なるほどってお前は馬鹿かよ!?」
「馬鹿でいいからあれ潰すぞ!」
「はなシしてる暇があルのかナ!!」
ピエロはその隙に猛攻撃を仕掛ける。だがそれは五人には当たらない。
「さてと、そろそろネタバレといくか。お前人じゃねえな」
「ソレがどうシたノ?」
「そしてお前の正体は油絵の具だ。独特的な匂いだしな」
「だかラどうシたの?」
「燃えるんだよな?」
ん?と首をかしげるピエロ。だがもう遅い。
「そして炎ならここにあるんだよな」
「消してやる……記憶も残さず消してやる……!!」
レーヴァテインを構えた司に物凄い形相で炎の矢を生み出す英太がいた。
「ナ……!?」
「とりあえずまずは招待状ゲットだ、"炎月輪"!」
「消えろ!!"
司がレーヴァテインを振ると炎が一直線にピエロに向かい、英太が生み出した矢は全てピエロへと射出される。
「や、やらセるカーー!!!」
ピエロは当たるまいと逃げようとするが、
「う、『動くな』!!」
飛鳥がギフトでは拘束する。それと共にピエロの動きが止まる。
「ぎ、ギャァァァァァァァァ!!」
ピエロの断末魔が響く。断末魔と炎が消えるとピエロがいた場所には魔法陣らしきものがあった。
「これが招待状?」
「呆気なかったわね」
「天誅!!」
「それじゃあ行くか?」
「そうするか」
「黒ウサギ、待っていろ!今すぐ揉みに……いや助けに行ってやるぞ!」
そう言いながら六人は魔法陣らしきものの上に乗る。すると目の前が光に包まれ、眩しくて目を瞑る。そして目を開けると、そこは円形闘技場の上だった。
観客が騒いでいた。そこに、
「わー!黒ウサギの玉乗りを見にきてくれたのですねー!」
「ちょっと黒ウサギ!!」
ボールの上に乗って笑っている黒ウサギと黒ウサギを止めようとしている三月がいた。そこで白夜叉以外の五人が思ったことはというと、
(((((あの笑顔、殴りたい)))))
だったらしい。
「ヒャッホォォォォ!!揉みたかったぞ黒ウサギィィィィ!!」
「キャァァァァァァ!!」
「もう貴女は黙ってなさい!!」
飛鳥に引っぺがされる白夜叉。そして全員が黒ウサギと三月に詰め寄る。
「お前今まで何してたんだ?」
「え、と……アルバイト?」
「は?」
「なんかね、あの後サーカスの団長さんが誘ってきてね。興味あったからやったんだ。みんなには伝えてくれるって言ってたけど」
「伝わってない。というか嘘吐かれてた」
司がそう言うと三月は申し訳なさそうにする。
「ご、ごめんね心配かけて………」
「いいわよ。それじゃあ帰りましょうか」
「お嬢様、後ろだ!!」
十六夜がそう言うと飛鳥と三月の後ろの地面に三本の剣が突き刺さる。
「何してるの?」
そこには無表情の耳を生やした少女がいた。
「ここで七戦の内五勝するのが勝利条件やったのを忘れたんか?」
「だ、団長さん」
「とりあえず始めようや。まずは第一試合。こちらはこのお嬢さんで行かせていきますさかい!」
「え!?」
突然の宣言に驚く三月。他の全員も驚いている。
「な、なんで!?」
「今日一日アルバイトするという約束やろ?そっちも了承したんやから従ってもらうどすえ」
「そんな……」
「なら俺がやる。それなら問題あるか?」
司は狼狽える三月にそう言う。
「問題、あるよ」
「残念だがお前に拒否権がなさそうなんでな。否が応でも俺が出るぞ」
こうして一試合目は司と三月による試合と決まった。
おまけ
「え?お前三月のどこが好きだったんだっけ?」(司)
「う、五月蝿い!!」(英太)
「何の話?」(三月)
「な、何でもない!!」(英太)
「顔赤くして〜。可愛いな〜ニヤニヤ」(司)
「もう嫌だぁぁぁぁぁぁ!!」(英太)
さてと、まさかの暴露です。
英太「テメェ………!!」
司「まあまあ抑えて抑えて」
どのみちバラすつもりでしたけどね!(キリッ
英太「殺らせろ、あいつを殺らせろ!!」
司「落ち着けって」
三月「一つ質問」
はいなんでしょう?
三月「浩也どこ行ったの?」
影の薄さを利用して作者にまで気付かれなくなったのかあいつ………(遠い目)
司「で、本当は?」
次回分かりますよ。オリジナル要素が入りますけど。それでは締めましょう。
三月「ここまで読んでくれてありがとね!」
次回もお楽しみに!
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