問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》 作:夜明けの月
あと文章が思いつかねぇ………。
この状況、どうすれば……。
ということでお楽しみください。
次は4回戦で、あと2戦も残っているというのに闘技場はボロボロだった。
「この荒れようは凄まじいですね……」
『夜もすがら 壊してなんぼ 人の家 by十六夜、司、英太』
「お黙りなさい当事者様方!!」
「黒ウサギも言えないよ」
黒ウサギの元に白夜叉が項垂れてやってくる。
「のぅ黒ウサギよ。そろそろ私に出番をくれても良いのではないかのぉ」
「白夜叉様、我慢してください。今回はルーキーに経験させましょう。ということで飛鳥さん頑張ってくださーい!」
「全く、騒々しいギャラリーね」
フィールド上には真紅のドレスを見にまとった飛鳥が、恥ずかしそうに黒ウサギを見ながら言う。
「っ!!飛鳥、後ろ!」
三月が何かに気づいたように叫ぶ。すると飛鳥の目の前に三本の剣が刺さる。
「いつまで話している」
そこには無表情で頭に耳を生やした少女が立っていた。
「なんか耀に似てるな」
「似てないもん」
司がふと呟いたことに頬を膨らませて否定する耀。
飛鳥は手っ取り早くギフトを使って降参させようとした。
「…少し驚いたけど、まあいいわ。『早く諦めーーーー」
「降参します」
そう言って、手に持っている剣を投げ捨てる。その行動に飛鳥は目を見開いて驚く。
「もう嫌だよ。戦うの嫌だよ!もう帰してよ!」
「何言ってはるんや。そんなことは許さへんで」
「団長っ………!」
団長は冷徹な声で少女に告げる。少女は涙をぽろぽろ流しながら、泣きじゃくる。
その光景を見て司は冷たい眼差しで少女を見る。
「雑だな」
「ん?何が?」
「表情の作り、仕草、声音、態度の話変え方、何もかもが雑すぎだ」
「手厳しいね」
「あんなもん観察力のあるやつは分かるぞ。あとは、演技に長けたやつが見ると一発でわかるもんだ」
次の瞬間、少女は瞬時に隠していたナイフを取り出し、飛鳥の脇腹を切り裂く。
「ガッ………!?」
「もう私、こんなのと戦うの嫌だ」
少女の顔はまるで絶望しきっているかのようだった。
「ッ!!」
『マスター、どうかしましたか?』
「いや、なんでもない」
司はその顔を見た瞬間、顔を歪める。だがすぐに表情を戻す。
「(……あれは取り繕ってないな。期待はずれって感じか)」
司は再度、闘技場に目を向ける。
そこでしていたものは、もう戦いではなかった。
少女による一方的な蹂躙。相手に時間を与える間も無く連続で攻撃する。飛鳥はなすがままで反撃ができずにいた。
それを少し続けたところで、飛鳥がもう立てないと判断したのか、少女は攻撃をやめる。
「っと、これぐらいでいいでしょ。ていうかもう私の勝ちでいいよね。あんたもう立てないでしょ」
嘲笑混じりにそういう。飛鳥は虚ろな目で上を見上げる。
「(………こんな思い、したことなかったわね。今まで何もかも思い通りにいって、ただただのうのうと暮らしていた。でも、今は違う。それに、こんなところでーーーー)」
飛鳥は全身に力を入れ、
「(ーー負けられるわけないじゃない!)」
立ち上がった。
「は!?え、嘘っ!?」
少女は顔を歪めて驚愕する。
「白夜叉様、あのドレスにはどんなカゴがあるのですか?まさか攻撃を無効化などの加護が」
「いや、あれはダメージを減らすものであって、そんな加護はないのだが。まさか!あやつ、自分にギフトをかけているのか!?」
白夜叉は飛鳥を見てそう判断する。飛鳥は『立って歩け』と呟いていた。飛鳥のギフト、"威光"を使っていたのだ。
「な、あんたそんなデタラメ「『黙りなさい』」ーーーっ!?」
少女の口がガチンッと閉じる。飛鳥は数歩歩いて言った。
「私は今まで何でも思い通りになってきたの。でも、この箱庭に来て思ったわ。決してそうはいかなかった。いろんなものを見て、体験して、いろんな人に出会った。それに、元の世界じゃこんなことも言うことはなかったでしょうね。
クソッタレが」
飛鳥の背後からディーンが現れる。その時の飛鳥の表情は、えらく満足気だった。
「そうだお嬢様。そこでもっとドスを聞かせて言うんだ!」
「違う!椅子に座りながら偉そうに踏ん反り返り、相手を踏みながら軽蔑のこもった目で言うんだ!」
「うむ!高貴な令嬢に罵倒されるというのもいいのう!」
「(絶対この人たちの影響だーー!)」
十六夜、英太、白夜叉が言う。もうこの人たちなんとかならないのかな……。
「今更だろ」
「確かに」
「どうにかなるならなってるよ」
………そうですね。
そんな中、飛鳥はディーンに攻撃させていた。
「ディーン、潰しなさい!」
「DEEEEEeeeeeen!!」
だが、少女は軽々とかわし続ける。テントの天幕近くにあるロープの上に立つ。
「ハッ!ただ的がデカくなっただけじゃん!手数ならこっちが上なんだよ!」
飛鳥の上空からサーカスの小道具や刃物などな降ってくる。
「ふふ、ここに来なきゃ、それにこんなこともすることはなかったでしょうね。ディーン、ぶん投げろ!!」
ディーンは客席を引っぺがして持ち上げる。
「DEEEEEeeeeeen!!」
「は………客席を引っぺがした……?そ、そんなの……でたらめでしょぉぉぉぉ!?」
第4回戦は飛鳥の勝利に終わった。
******
「おいおい、お前の力はそんなもんなのか?」
「ぐっ、この脳筋が………」
その頃、浩也は
「だーれが脳筋がこのワンパターン野郎。斬っては離れ、斬っては離れやがって。いい加減ウザいってんだよ」
「それが僕の戦い方でね!」
浩也は刀を振るい、衝撃波を飛ばして虚栄を吹き飛ばす。
「チッ、小賢しい真似を………!」
「(このままじゃやられる。何とかして体制を整えないと………)」
「ハッ!テメェなんざの行動ぐらい読めるっての!」
虚栄は、自分の足元から赤色の影のようなものを出現させ、浩也の目の前に突き刺す。浩也は、間一髪のところでそれをかわす。
「どんどん行くぞオラァ!」
次は、浩也の周辺から薔薇の棘のようなものを出して浩也を串刺しにしようとするが、これも浩也はかわした。
「力だけでごり押ししたって僕には当たらないよ」
「クソが。もういい、あいつは強そうなのがいたら戦いを長引かせろとか言ってたが知らん。俺がこの手でーーー」
「そこまでよ」
瞬間、虚栄の周りを紫電と蒼炎が踊るように舞う。そして浩也の隣に誰かが降り立つ。
「ふぅ、間に合ったわね」
黒髪で金色の目が特徴的な女性、神野桜花はそこにいた。
「桜花さん!?一体、どうして……?」
「それは後よ。とりあえず、こいつをあるところに誘導するわよ」
「あるところ?」
「あそこよ」
桜花が指差したのは、司達が向かったはずのサーカスのテントだった。
「どうしてあそこに………」
「単なる勘よ。なんでもいいから手伝いなさい」
「は、はいっ!」
浩也は刀を構え直し、桜花は紫電を纏わせた白銃の銃口を虚栄に向ける。
「どれだけ数が増えようが関係ねえんだよ。何企んでるかは知らねえが、死んどけ!!」
「遅いわよっ!」
虚栄の攻撃が来る前に銃弾を放つ桜花。それは見事、肩に命中する。
「ぐぁ!?」
「先手必勝。さて、一旦逃げるわよ!」
「分かりました」
桜花と浩也はサーカスのテントへと向けて走り出した。
その数十秒後肩に命中した弾丸を取り除いた虚栄は、怒りをあらわにして叫ぶ。
「この俺をここまでバカにしやがって……。ぶち殺してやるだけじゃ済まさねえぞ!!覚悟しやがれ青二才共がぁぁぁぁぁ!!」
司「んで、どういう意味だこの野郎」
更新遅れて申し訳ありませんでしたーー!
三月「過去編、オリジナルも更新してないよね?」
うぐぁ!?
英太「テストの結果もひどかったよね」
ゲボァ!!
浩也「………どんまい」
司「とりあえず、さっさと更新しやがれ」
りょ、了解しましたーーー!
三月「それでは、次回もお楽しみに〜♪」