問題児たちと憑依者たちが異世界から来るそうですよ? 《凍結中》 作:夜明けの月
新年初の更新です!
コラボしてくださった皆様ありがとうございます。
今年もよろしくお願いします!
では、お楽しみください!
"ノーネーム"の本拠の広間。中央には炬燵が設置されており、部屋の中には鏡餅や門松が飾られていた。
「むふぅー……暖かい……」
「だなー……」
「少しは働け」
炬燵に入りくつろぐ
「司、おせちの味見頼める?」
「あいよ」
広間のドアからひょこっと首から先だけを出した安倍要がそう言って首を引っ込める。
「お前ら、客に手伝わすってどういうことだよ」
「「こういうこと」」
「クロウ、ハリセン」
「「すんませんでした」」
司がクロウからハリセンを受け取ろうとした瞬間に炬燵から出て土下座を繰り出す二人。司はため息を吐き、頭を掻く。
「仕方ないか。仕事のご褒美に新作のお菓子を「「今すぐ手伝うから仕事を!」」よし、なら浩也に仕事もらってこい」
早足に去っていく二人。物で釣るってあんまり良くないような……。
「気にすんな」
こちらに干渉しないで。君そう言う特技持ってないでしょ。
何はともあれ、正月である。問題児達が集まり新年を祝う日だ。さて、どうなることやら。
「カオスにはなって欲しくない……」
ーーー問題児達が集まる時点で手遅れである。
******
「はぁ……炬燵暖かいわねぇ……」
「おい玲華、だらしないぞ。そんな緩んだ顔して」
「そう言う吹雪も同じような顔してるじゃない」
「二人ともだね〜」
「「楓もな/ね」」
「仲良いね三人とも」
玲華と楓、浩也と吹雪が炬燵で暖まっていた。その他のメンバーはというと、
「よし、かるたしよう!」
「「「「「は?」」」」」
司達は要の提案でかるたをすることになっていた。そのメンバーは、
「面倒くせえ。なんでそんなことを」
面倒くさそうにぼやく城山冬夜。
「いいんじゃないか。楽しそうだし」
楽しそうに肩を叩きながら言う天城凍夜。
「かるたなんていつぶりだ?」
疑問符を浮かべながら思い出そうとする神野司。
「僕が不幸にならないならなんでもいいよ」
疲れたような表情をする咎桐信也。
「よっしゃ、何でも来い!」
やる気満々の金倉千斗。
要の案に全員が賛成したのだが、
「うん、全員参加だね。でも、普通にしたら面白くないから罰ゲームをつけよう」
「罰ゲーム?」
要は意地悪そうな笑みを浮かべてそう言った。そして、その罰ゲームが結構きついものだった。
「司には読む役をしてもらうんだけど、同時に罰ゲーム執行役を担ってもらうよ」
「それはいいんだけどさ」
「罰ゲームってなんだ?」
全員が疑問符を浮かべる中、要は満面の笑みで告げる。
「お手つきをしたら、司のギフトでその人の頭上にタライを降らせます!」
『…………は?』
かくして、負けられない戦いPart2が始まった。
******
その一方、その他のメンバーは外で遊んでいた。
「おぉ〜、あがったあがった!」
「結構高くまで昇ったね」
「へぇ、あんなに高くまで行くもんなんだな」
風明、龍明、秋人の三人が凧上げをしていた。
「そーれ!」
「ええっと……そいっ!あたっ!?」
「はい、また上月さんの勝ち」
「いえい!」
詩音、琉璃、真尋の三人は羽根つきをしていた。ちなみに女性二人は振袖であり、詩音の顔には無数の落書きのあとがあった。
「んじゃ、書くね」
「まだ書くの!?」
「だって詩音ちゃん負けたし。一度も勝ってないし。それにこうしようって言ったの詩音ちゃんだよ?」
「うぐっ……!言い返す言葉もございません……」
「じゃあ書くね〜」
ノリノリで地面にあといてある墨と筆をとって詩音の頬に変な鳥を書き上げる。
「真尋、助けて……」
「詩音………強く生きて」
「真尋!?」
「はい、第10回戦始めるよー!」
「やだー!!」
その光景を見ながら凧をあげる三人。
「女の子って元気だね」
「要もそうだったしな」
「ああ、確かにテンション高かったな。少し煩かったが」
「まあ、正月だしいいんじゃないかな。少しぐらい羽目を外しても」
「だな。あと、羽目を外すのはいいんだけどよ」
風明が、二人を見ながら先ほどまで凧があった方向を指差す。
「凧が大空に羽ばたいていったぞ」
そこを見ると、徐々に遠ざかる凧(要作)。
「………どうするんだあれ?」
「もちろん」
「決まってるじゃない」
『取りにいかないと怒られるっ!!』
ギフトを使って飛んでいく凧を追いかけていく二人。それを眺めながら秋人は呟く。
「本当に退屈しねえなここは」
羽根つきをする女子二人を見ながら二人の帰りを待つ秋人であった。
******
凧が空の彼方へと飛行旅行に出かけた時、室内では死闘が繰り広げられていた。
「読むぞ。えっと『一ホモ 二ハチ 三ゴキブリ』」
「誰だよそのかるたの製作者!!」
「悪意しか感じないんだけど!?」
「初夢に見たくないものベスト3だな」
「よし、あった!」
「お先っ!」
「なぁ!?」
「「「何!?」」」
かるた組の状況はというと、要の圧勝。その次に千斗。冬夜、凍夜、信也はというとほとんど取れていなかった。
「でも誰も罰ゲームにはならないね」
「まあ、取れなくてもデメリットないしな」
「自分に降りかかる不幸がないならなんでもいいよ」
『ねぇ主、出ていい?』
『暴れたい……』
「レヴィ、その二人抑えてて」
『分かったぞ主』
「面白そうならなんでもいいぜ」
「「勝負は勝たなきゃ意味ないじゃん!」」
今のところ以外がないことをよしとする冬夜と凍夜と信也。千斗と要は勝ちたいのか、他の三人とは温度差があった。
「よーし、次読むぞ。『犬も歩けば崖から落ちる』」
「「危なっ!?」」
「これかな」
冬夜と信也がツッコむ中、凍夜はかるたを取る。だが、
「あ、それ間違ってるよ」
「は?」
「それ多分、『犬のも歩けば崖にたどり着く』じゃない?」
「絵が紛らわしいんだよ!」
「ということで罰ゲームな」
司は要の言った通り、凍夜の頭上にタライを作り出す。すると、そのままタライは自由落下し、凍夜の脳天に直撃する。
「あだぁっ!?」
ゴンッという鈍い音とともに凍夜が床に頭を抱えて崩れ落ちる。
「罰ゲーム受けた感想は?」
「………頭が割れたかのように痛い」
「ということで次行こう!」
「おー」
痛みで呻き声をあげる凍夜を放置して続けようとする要と司。それを見て冬夜と信也、千斗は思った。
『絶対に罰ゲームなど受けてたまるか』と。
こうして被害者を出しつつも第二ラウンドが始まった。
******
「元気だなぁ……」
「まあ、いいんじゃないかな。僕は自分に被害がなければそれでいいよ」
「私も〜」
「あんた達非道すぎない?」
炬燵に入っている四人はカオスになりつつあるかるた組を眺めながらみかんを食べていた。そこに、先ほどまで料理をしていた初愛と颯人がお茶を持ってくる。
「やっとおせちの準備終わりました」
「はぁ……疲れたよ。初愛がいろいろしてくれるから」
「ごめんなさい……」
「まあまあ。お疲れ二人とも」
そう言われ、炬燵の中に入る二人。吹雪と楓、初愛と玲華が一緒に入り、六人が暖まりながらお茶をすする。
「初愛ちゃん、あったかい……」
「そうですか?えへへ、嬉しいですかね?」
「そこ嬉しがるとこなの?」
「眠いのですぅ」
「こら、もたれかかってくるな」
カオスとは程遠いほのぼのとした空間が繰り広げられるが、
「痛ぇ!?」
「ちょ、待って!僕まだお手つきしてな痛い!」
「おま、司てめぇ、無作為にタライ落としてグハァ!!」
「え、な、なんで私も痛ぁ!?」
「いやぁ、反応が面白そうだなぁと」
『お前は悪魔か!?』
悪魔と化した司によってぶち壊される。
「………平和だな」
「………そうだね」
この後、知らぬ顔をしていた吹雪と浩也にも被害が及んだのは別の話。
いやぁ、年明けましたね。
司「だな」
英太「今回俺ら出番あれだけ?」
司「あのあと力尽きただろうが」
三月「だって眠たいし……」
浩也「あはは……」
とりあえず新年の挨拶やるぞ!
司「はいはい。昨年もお世話になりました」
英太「いろいろあったが面白いことだらけだったぜ」
三月「今年受験ですが、更新の方も頑張ります!と言ってました」
浩也「では、駄作者『夜明けの月』をよろしくお願いします」
あながち間違ってないけど………。まあいいや。
では、本年もよろしくお願いいたします!
次回もお楽しみに!!