いや、マジでありがとうございます!人をおだてるのが上手いですね!頑張れます!
ついでに感想もくれるともっと頑張れ...はい分かりました甘えずに努力しますだから許してニキネキ
あれから色々あった
いや、本当に色々あった
外に出た彼は社会に揉まれなけなし程度にはあった所持金を一週間で溶かしてしまった
そこからすぐにライカンに電話をしてアルバイトを教えてもらった彼はバイトの面接をしたが...
結果は全滅、どこもかしこも怪しすぎるやつをバイトとして雇ってはくれなかった
しかし、幸いにも日課にしていたホロウ探索*1で拾ったものを中古屋や質屋に持っていって最低限は食いつないでいた
...まぁお腹をすかせてそうなヘビのシリオンの女性に気になって買ってみたお菓子*2というものをすべて渡したりもしたが
それに今日まで生きてこれた理由はこれにとどまらなかった
「ん?...ありゃ、ニコさんから連絡だ...もしかして仕事かな?」
彼は邪兎屋との関わりができていた
まぁ彼の体質的にホロウにほとんど滞在している彼は遭遇率が高いのだろう、実際出会ったときも偶然依頼中の邪兎屋を助けたのがきっかけだった
そこから行き場に困りつつある彼を見てニコは定期的に仕事に協力してもらうという条件で彼を助っ人として迎え入れた
そして現在の彼の住処だが...
「家の一室を借りている身としてはちゃんとこなさなくては...よし、行くか!」
「じゃあ、レム、トワ、ハツ、行ってきます」
『ンナンナ!(いってらっしゃい!)』
『ンナナ!(気をつけてね!)』
『ンナ!(怪我しないでね!)』
ビデオ屋、ランダムプレイに身を寄せていた
なんで?と思った方もいるだろう
それは時系列の関係であるのだが...彼は邪兎屋に出会う前にランダムプレイの前で行き倒れたのである
...因みに一度や二度の話ではなく運命レベルでランダムプレイの前で行き倒れた*3
それを見かねた店長のアキラとリンに拾われ、物置として使われている一室を雑に片付けてソファを置いただけの部屋が彼の寝床となっていた
アキラは内心(いくらなんでもこれはないんじゃないか)と思いそれとなく彼に待遇にどう思っているかを聞いたが
『え?全然問題ないですよ!こんなの前の拠点より寝心地いいですし、部屋も十分にスペースありますから大丈夫です!そもそも泊めてもらってるだけで充分ですから』
と答えた彼に何も言えずにいた
そもそも彼がランダムプレイに帰ってくること自体が少ないのだが...この話はまた別の機会にしておこう
「おはようございます!ビリーさん!アンビーさん!猫又さん!...って、ニコさんは?」
「やっぱりお前だったか!親分なら今は裁判に出てるからいないぜ」
「...裁判って...?」
「要するに人が悪いことをしたときにどうするべきかを決める場所」
「...なるほど?」
『...分かってなさそうだね』
「ん?...あぁ!アキラさんか!その姿のこと、聞いてはいるけど実際に見るとなんというか、なんとも言えないですね〜」
「そういうのをシュールっていうんだぞ」
「そうなんですね」
建物の中で邪兎屋と合流した彼は元気な挨拶とともに彼らと会話をした
ある程度の会話を終えた彼らは外に出て眼の前のホロウを見る
「で、連絡にあったハッカーさんは本当にあそこから?」
「おい、見ろよ!ホロウの上!」
『バレエツインズの屋上だね、どうやら共生ホロウが縮んだから屋上だけはみ出したみたいだ』
「ってことは、ニコに来たのはあそこからのメッセージってこと?」
「...だとしても、普通の人があんなところ行きますか?俺みたいな奴ならともかくとして」
『それを知るために、まずは屋上に行ってみよう』
アキラの言葉に全員が動き出した
────────
──────
────
『着いたね...』
「ここがバレエツインズ...」
「立派なもんだぜ...」
「う〜ん、エーテルがちょっと薄い?それに不気味な雰囲気でちょっと怖いですね...」
「でも、ジェナ*4の光があるから暗くはない」
「人のことを光源みたいに言いますね...でも確かに手入れはされてるのが廃墟感が薄くて変ですね」
早速バレエツインズに突入した一行はその不気味な雰囲気に気後れしてるような感じだった
アンビーとジェナイは少しばかりズレた意見だったが...
「つーか、ここ寒くね?」
「温めましょうか?エネルギーの温度は全然自由に調節できますから」
「マジで!流石だぜ、ジェナ!おぉ、あったけー!」
少し寒そうにしていたビリーにエネルギーを暖かくして渡すジェナイ
それに対しビリーは喜んで受け取る
「温度もだけど、キレイなのにみょーに居心地が悪いぞ...」
「ん...警戒して、霧が濃い...何か潜んでるかも」
常に自身の武器に手をかけていたアンビーが更に強く武器の持ち手を握りしめながら歩いていると物音が一つ
「ん、エーテリアス?」
ジェナイは普通の剣のサイズの持ち手と柄、30cmほどののサイズ刃の短剣を構え、音源に向けて切っ先を向ける、ジェナイ以外は無言で音に対してリアクションを取っていた
しかし、音はボンプの像が倒れたのが原因だったそうでそれに気付いたビリーが持ち直す
「ふぅ、ビビったぜ...は、ははは...」
「全くですね...もっと事前に言ってくれないとビリーさんとアキラさんが怖がっちゃいますよ」
『...先を急ごう、ここは少し不気味だからね』
その言葉を聞いた一行、というよりビリーと猫又が走り出し、先に進む
...それを黒い影が見ていたのは誰も気付かなかった
────進行中────
「...はぐれた」
ジェナイは迷子になった
原因は探索途中で謎の敵に襲われた際に彼だけ別方向に走ってしまったらしく敢え無く迷子となった
「...でもまぁ、時間は関係ないし、ここのホロウ迷路みたいだから案外突っ走ってれば合流できるだろ」
走り出した彼だが、すぐさまエーテリアスの声が聞こえ、足を止める
「っ、エーテル反応的に!そこ!」
暗闇の中、エネルギーの明るさの範囲外のエーテリアスに向け攻撃をするジェナイ
見事攻撃は当たり、エーテリアスの声は聞こえなくなった
「奇襲が怖いな...もっと範囲を広げるか」
両手を前に突き出し、扉を開けるかのような仕草で動かす
周囲に緑の光が広範囲に撒かれ半径10mの範囲が明るくなる
「これなら、いい...だろ...oh」
しかし、エーテリアスにとってもわかりやすいようで釣られるように、誘い込まれるようにエーテリアスが近づいてくる
囲むように群がるエーテリアスを見てみるみる内に顔に不安が現れる
「...逃げる!」
流石に骨が折れるのか彼はたまらず走り出す
暗い中での鬼ごっこが始まった
────────
──────
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一方で
「──それ次第では」
「ひゃあ!」
「...して皆様、ここは立ち入り禁止につき即刻」
カチャン...
「...言ったはずです、武器の手入れと床磨きは日々欠かさず...と」
「す、すみまっ!せん!ライカンさん」
「...ふわぁ、ねむ」
「エレン、勤務中ですよ。姿勢よく!」
「ちぇっ...はいはい」
どうやらひと悶着ありそうだった
が...それもかつて行動をともにした少女、カリンがいたお陰で大事にはならずに済んだ
そこから彼らヴィクトリア家政のことを聞いていたのだが...
「って、そうじゃねぇよ!ジェナがはぐれっ放しじゃねぇか!」
「あぁ〜!?」
「...ご知り合いですか?」
『途中ではぐれてしまった仲間がいてね、彼のことだから大丈夫だとは思うけど...』
「多すぎ多すぎ多すぎ多すぎ!!!!!」
アキラがジェナイのことを心配する声を上げると同時にはぐれていたジェナイの元気な文句が聞こえてきた
「だぁもう!!まとめて!!!」
最初にビリーたちが来た道から大勢のエーテリアスを引き連れながら走ってくる一人の少年
後ろばっかり気にしているせいでこちらに気付いてはいないがヴィクトリア家政は彼と面識があった
あの顔は...とライカンが思考をするがそんなことを考える前に彼は二本指鉄砲を構える
「っジェナイ様!それはいけません!!」
「っえ?!ライカンさん!?...っ了解!」
ジェナイは唐突に聞こえた知り合いの声に驚くが、その声の指示に従い一本指で構える
「乱れ撃ちだ!!」
ビリーを真似するかのごとく両手で一本指鉄砲を乱射するジェナイ
マシンガンかと錯覚するような弾幕量にエーテリアスは瞬く間に殲滅される
「...ひーっ...ぶっつけ本番でやってみたけど...疲れる」
「大丈夫?生きてたんだ」
「あっこのまえ...なんでもないですエレンさん、生きてますよ!見ての通り...クッタクタです...」
「今度余計なこと言ったらその口切るから」
「...ハイ」
真っ先に近づいてきて少しばかり失礼なことを言ってくるエレン
それに対し、ジェナイは最初に出会った時以外にも出会ったのか、そのことを馬鹿正直に言おうとして睨まれていた
「あのっ腕の方は大丈夫ですか?」
「カリンさんもお久しぶりです、小刻みにエネルギーを送るのは疲れましたが、消耗は少ないですよ」
その次にカリンが腕を見ながら心配そうに尋ねてきた
それには特に問題ないとでも言うように腕を回して答えた
「相変わらず、お元気のようでよかったですわ」
「リナさんもお久しぶりです...俺はホロウの中ならどこまでも元気でいられますから!」
「お怪我はありませんか、ジェナイ様」
「ライカンさん!この前はありがとうございました!...怪我はないです!」
横並びでリナとライカンが声をかけてきた
どちらにも丁寧に対応し、笑顔で元気だということを伝えた
「それはよかったです...しかし、またこうしてホロウで出会うことになるとは、思いもしませんでした」
「あはは...やっぱり俺としてはこうしている方が身に合うというか...」
「責めている訳ではございません、出会うのでしたらここではない場所で出会いたかったものです」
「まぁまぁ、お互い生きて再開できましたから、それで充分ですよ...あ、そういえば、さっきマグナム使うのを止めたのはなんでですか?」
マグナム状態の指鉄砲を構えたまんま手を振って質問するジェナイ
「それは、ここが私の仕えるご主人様の私有地だからですね」
その手を静かに下にさげながら答えるライカン...その様子は危ないものを振り回す子供を咎める親のそれに近かった
手を降ろされたジェナイはライカンの言葉にひどく動揺した
「え”っ”!?...あっ!、そっっっっその知らなかった...じゃ通らないんですよね、えっと皆さん俺の知り合いで、目的があって...!」
「大丈夫です、ジェナイ様。その件についてはもうすでにこちらの方々から伺っておりますので」
「あっそうでしたか...ふぅ、よかったぁ」
慌てたジェナイはリナに諭され落ち着きを取り戻し胸を撫で下ろす
一瞬ばかりの安息はイアスを通したリンの言葉によって無くなる
『お兄ちゃん、急にごめんね!実はニコの方でちょ〜っと面倒なことになって...』
急に割り込んできたリンに少し体をビクッとさせて視線を向けるジェナイ
リンはその反応を気にも留めずに話を続ける
『ヘリポートに付いたニコからね、裁判の書類に邪兎屋全員で参加するって書いちゃってたみたいで...ビリーたちにも来てほしいんだって!』
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────
「全く...ニコさんは時々やらかすなぁ...なんか俺がいないときに色々あったみたいだし...」
「ジェナ、イ様はそのっ、あの人達とはどういった経緯で知り合ったのですか?」
あれから事情をビリーたちが理解して、一旦ホロウを出た一行は一時解散し...再び集まる時間が近づいた頃、早めに集まっていたカリンとジェナイは話をしていた
「ビリーさん達と一緒でジェナって呼んで大丈夫ですよ...それで...出会いが...」
「...まぁ...色々あった...」
「い、色々あったのですか?」
「うん、ホントに...色々」
流石に彼といえど人の家で居候してる時に出会いましたという素直さは持ってなかった
「そういえば、カリンさんはビリーさんたちと知り合い?なんか初対面ではなさそうというか...」
「調査い...じゃなくて、プロキシ様とは以前、ホロウの中で助けてもらったことがあったので...えと、...その、私のことはカリンで大丈夫です」
「そう?じゃあカリン!改めて、また会えてよかった!恩人にこんなすぐに会えるなんて思いもしなかったからさ!」
「えぇっ...本当ですか!〜っ!カリンは幸せ者です...!あっ、じぇ、ジェナ様の前ではしたない真似を...すみません」
再開を喜ぶジェナイの言葉に少しばかり頬を緩めメイドとしてはだらしない顔になって喜ぶカリンだが、それにハッとしすぐさま顔を戻す
「?気にしなくていいですよ、カリンが笑顔ならそれが一番ですから、笑顔になれる振る舞いでいいんですよ!」
まぁ相手はコレなのでその顔のだらしなさに気付かず笑顔であることを注視していた
「そ、そうですか?...えへへ、ありがとうございます」
再び笑顔になったカリンにジェナイはご満悦だった
「やっぱり人は笑顔が一番だな...そろそろ時間かな?...まだか」
スマホが示す時間は集合時間の20分前だった
「でしたら、もうすこしだけお話してもよろしいでしょうか...」
「いいですよ...何から話そうかな、ホロウで見つけた面白い物とかの話をしようか」
「面白い物ですか...」
その後も会話は続き...ちょっと遅れたが、アキラさんも他のメンバーと話をしていたそうで特に問題はなかった
「...戻ってきたな〜...」
「ジェナイ様、気をつけてくださいここにはまだエーテリアスがいますので」
そして、二度目のバレエツインズ探索が始まった
おまけ
「そういえば、ジェナをあの見ず知らずの集団に預けてよかったのかしら」
「なんか恩人って話でしょ?パエトーンも居るんだし、大丈夫でしょ」
「そうじゃなくて、なにか変なことを吹き込まれたりしないか気になって」
「そんな事言わないでよ!嫌よ、帰ってきたら執事服来てるジェナとか!」
...心配の対象がパエトーンではなくジェナイに変わっっていた、残当