遊☆戯☆王ーデュエルモンスターズー BattleCity 作:NONAME0195
NONAME0195です!
いやー、初の小説執筆ということで
色々な人の文章を読むことにで毎回、少しずつ
書き方を進化させているつもりなので
毎回、変わってきてるなと思ってるかもしれませんが
ご了承くださいm(_ _)m
作者自身、あーでもないこーでもないと悩みながら書かせてもらってます
皆様、暖かな目で見守ってくださると幸いです
では11話前編!どうぞ!!
黒機と九鬼の激闘を終えた、その日の夜
時刻は午後9時
神崎家のリビング
小町は一人、自分のデッキを見つめながら考え込んでいた
黒機と九鬼
一歩も引かず、幾度となく攻防を繰り返した二人のデュエル
二人の激闘は、小町の胸に一つのプレッシャーを残していた
明日から始まる学園ランキング戦
今の自分の実力は、上位ランカーたちに通用するのだろうか……
いや……そもそも、自分はあの二人のようなデュエルができるのだろうか……
そんなことを考えていると、不意に机へ黄色いマグカップが置かれる
「っ……」
驚いて顔を上げると、赤いマグカップを片手に持った雄輝が立っていた
「まだ、デッキの調整してたのか?」
小町は兄が作ってくれたココアをぼんやり見つめながら、ぽつりと尋ねた
「お兄ちゃん……強い人と戦う時って、何を考えてる?」
雄輝はすぐには答えなかった
コーヒーを一口飲み、小さく息を吐く
「そうだなあ……」
雄輝は、静かに笑う
「俺もさ、世界選手権で……完膚なきまでにやられたことがある」
「……え?」
小町は思わず兄の顔を見つめた
小町にとって雄輝は、誰よりも強い存在だった
その兄が、一方的に敗れる姿など想像したこともなかった
雄輝は小町の驚いた表情を見て苦笑する
「そこからだよ」
強い相手を見るたびに、『自分より格上かもしれない』
そんな考えが頭をよぎるようになったと雄輝は語る
勝ちたい気持ちが強いからこそ、その不安は消えなかった
「正直、怖かった」
苦笑しながら呟いたその一言には、世界の舞台で戦い続けた者だけが知る重みがあった
雄輝はソファに背を預け、小さく笑う
教師になってから、生徒たちのデュエルを見る機会が増えた
そのたびに思うことがある
「最近思うんだ」
その一言に、小町は静かに耳を傾ける
「お前や他の生徒たちのデュエルを見てるとな」
少し間を置き、雄輝は優しく笑った
「やっぱさ……デュエルは楽しいもんだってよ」
小町は今日の黒機と九鬼のデュエルを思い返していた
互いに譲らぬ一進一退の攻防
勝敗への執念
勝ち筋を探し続ける鋭い読み合い
それでも二人は、どこか楽しそうだった
苦しいはずなのに
追い詰められているはずなのに
あの瞬間だけは、心からデュエルを楽しんでいるように見えた
雄輝はマグカップをテーブルに置く
「まっ! 長くなったけど、要するにあれだ……」
照れくさそうに頭をかきながら、小町へ笑いかける
兄らしい、不器用で真っ直ぐな笑顔だった
「楽しんでこいよ、小町」
その言葉は決して軽くない
世界の頂点を知り、挫折を味わい、それでもなおデュエルを愛し続ける男だからこそ口にできる一言だった
「最後まで全力……でな」
小町は兄の言葉を胸の奥で何度も繰り返す
今日見た黒機と九鬼の激闘
二人が最後まで全力でぶつかり合い、そしてどこか楽しそうに笑っていた理由が、今なら少しだけ分かった気がした
「……うん!」
それから少し、兄とたわいもない話をした
笑って
冗談を言い合って
気が付けば、さっきまでの張り詰めた空気はなくなっていた
自室へ戻ると、小町はベッドへ横になる
胸に重くのしかかっていた不安は
いつの間にか消えていた
明日は全力で楽しもう
そんなことを思いながら、小町はゆっくりと目を閉じた
時刻は午前八時
学生や社会人が、それぞれの目的地へ向かう朝
通学路を歩きながら、瑠奈は一人考え込んでいた
今日から始まる学園ランキング戦
昨日の小町の様子を思い返す限り、今頃は緊張でガチガチになっているに違いない
(ここは親友の私が、しっかりリラックスさせてあげないと!)
そう意気込んでいると
前方に見慣れたアホ毛が揺れているのが見えた
「あっ、いた!」
瑠奈は足早に近づき、大きく手を振る
「おっはよーー! こーーまち!」
声に気付いた小町が振り返る
「あっ! 瑠奈、おはよー!」
「……」
瑠奈は思わず立ち止まった
予想していた表情とはまるで違う
笑顔も自然
足取りも軽い
昨日まで胸を締め付けていた不安など、最初から存在しなかったかのようだった
(……あれ?)
拍子抜けした瑠奈は、小町の顔をじっと見つめる
「……なんか普通だね。意外」
「え? そう?」
小町は首を傾げる
その反応まで、いつも通りだった
瑠奈は腕を組み、小さく唸る
昨日まで、あれほど不安そうな顔をしていた小町
それが一晩で、ここまで吹っ切れるものだろうか
視線を小町へ向けたまま、瑠奈は一つの答えにたどり着く
(……先生だ)
その瞬間、心の中で呟いたはずの言葉が、そのまま口からこぼれていた
「……昨日、先生と何かあったな」
「うえっ!? なんで分かったの!?」
小町は目を丸くして飛び上がる
その反応を見た瑠奈は、呆れたようにため息をついた
「何言ってんの、あんた」
肩をすくめながら苦笑する
「あんたのメンタルなんて、先生絡みでだいたい安定するでしょーが」
雄輝が筋金入りのシスコンなのは、学園でも周知の事実だった
そして誰も口にはしないが
小町がかなりのブラコンであることも、実はみんな知っている
だからこそ
ここまで上機嫌な小町を見れば、何があったのかなど考えるまでもない
先生と何かあった
答えは、一つしかなかった
……もっとも
当の本人だけは、自分が分かりやすすぎることに気付いていないようだ
「はあー……まあいいや」
瑠奈はそれ以上追及するのをやめた
これ以上聞けば、先生の話題で朝が終わる
そんな未来が容易に想像できたからだ
「その様子なら、今日のデュエルも大丈夫そうだね」
小町は少し得意げに笑う
昨日までとはまるで別人だ
「へへっ! 大丈夫!」
弾むような声でそう答える
「今日は全力で楽しむことにしたから!」
瑠奈は逆の意味で心配になってきた
昨日までの不安はどこへやら
今度は吹っ切れすぎている
「な……何それ? どゆこと?」
すると小町は、とびきりの笑顔を浮かべる
「えへへー……」
少しだけいたずらっぽく笑うと
「なーいしょ♪」
その笑顔を見た瑠奈は、思わず額に手を当てた
やっぱり少し心配になる
(……大丈夫か、こいつ)
そんなことを話しているうちに
いつの間にか二人は学園の校門前まで来ていた
「ほら! 瑠奈! 教室行こ!」
そう言うなり、小町は校舎へ向かって駆け出した
「ちょっと、小町!」
瑠奈は慌てて後を追う
「走ると転ぶよー!」
そして――中間ランキング戦二日目の幕が開ける
デュエルアカデミア専用デュエルアリーナ
第1フィールド
「《エルシャドール・ネフィリム》で攻撃」
凛の宣言と同時に、《エルシャドール・ネフィリム》が光を纏い、一気に相手へ襲い掛かる
炸裂した一撃が相手のライフポイントをゼロへと叩き落とした
そして――
アナウンスがアリーナ中に響き渡る
「勝者! 九条凛!」
試合を見守っていた生徒たちから、大きな歓声が沸き起こる
それもそのはずだ
凛の相手はランキング19位のランカー
それを全く寄せ付けることなく、圧倒的な力で勝利を収めたのだ
その様子を観戦していた瑠奈と小町も、思わず息をのむ
「さすが孤高のランキング1位だね……圧巻の勝利……」
瑠奈は少し畏怖したように呟く
それでも小町は――
「うん…… やっぱり強いね」
凛が去っていく背中を真っ直ぐ見つめる
その瞳に宿るのは憧れではない
必ず追い越すという強い決意だった
「でも、いつか絶対に追いつく!」
凛のデュエルを目の当たりにし、なおさら闘志を燃やす小町
あれほど圧倒的な実力を見せつけられても、怖気づくどころか、その瞳は輝きを増していた
そんな親友の姿に、瑠奈は思わず笑みをこぼした
すると、アリーナにアナウンスが響いた
『3年A組、神崎小町。3年B組、獅童烈斗は、第8フィールドにて試合を開始してください』
「……それじゃ、行ってくるね!」
小町は瑠奈に笑みを向けると、第8フィールドへ歩き出した
その背中には、昨日までの迷いはもうない
「小町! 頑張れ!」
瑠奈の声援を背に受けながら、小町は軽く右手を上げて応えた
フィールドには、すでに男子生徒が待っていた
日に焼けた肌に、無造作な茶髪
獲物を狙うような鋭い眼差しと、不敵な笑みが印象的な少年だ
ランキング15位
獅童烈斗が、小町を待ち受けていた
「お前が俺の対戦相手か! さあ、早く始めようぜ! こっちは戦いたくて、ずっとうずうずしてたんだ!」
獅童の瞳は、まるで獲物を前にした猛獣のように輝いていた。
その熱量に気圧されるどころか、小町の胸も自然と高鳴っていく。
昨日まで感じていた不安は、もうどこにもなかった。
今、この瞬間にあるのは――
目の前の強敵と全力でデュエルができるという高揚感だけ。
「うん、始めよう……私もうずうずしてるのは同じだから!!」
その返事を聞いた獅童は、野性味あふれる獰猛な笑みを浮かべる。
「いいねぇ、お前……神崎だったか? おもしれぇデュエルしようぜ!!!」
獅童の言葉に、小町は自然と笑みを浮かべる。
勝つためのデュエル。
それはもちろん大事だ。
だけど今は、それ以上に――
目の前の強敵と全力でぶつかり合えることが楽しみだった。
「「デュエル!!!」」
⸻
1ターン目 獅童烈斗 LP4000
「俺のターン! ドロー!」
勢いよくカードを引いた獅童は、迷うことなく一枚をデュエルディスクへ叩きつける。
「まずはこいつだ! 来い! 《メガロスマッシャーX》!」
水しぶきを巻き上げるような光の中から、巨大な海洋恐竜が姿を現す。
⸻
《メガロスマッシャーX》
レベル4/水属性/恐竜族
攻撃力2000/守備力0
太古の力を宿す、高い攻撃力を誇る通常モンスター。
⸻
「さらにカードを一枚伏せて……」
獅童は手札から一枚を裏向きでセットする。
「ターンエンドだ!」
獅童は腕を組み、不敵な笑みを浮かべた。
「さあ神崎! お前の力、見せてみろ!」
⸻
フィールド
獅童烈斗 LP4000
• 《メガロスマッシャーX》
• セットカード1枚
⸻
2ターン目 神崎小町 LP4000
「私のターン! ドロー!」
カードを引いた小町は、一枚の魔法発動させる
「魔法カード《融合》発動!」
「手札の《月光蒼猫》と《月光紫蝶》を融合!」
二枚のカードが月光に包まれ、一つへと溶け合っていく。
「融合召喚! 《月光舞猫姫》!」
⸻
《月光舞猫姫》
レベル7/闇属性/獣戦士族/融合
攻撃力2400/守備力2000
【融合素材】
「ムーンライト」モンスター×2
【効果】
①:このカードは戦闘では破壊されない。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズ1にこのカード以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体をリリースして発動できる。このターン、相手モンスターはそれぞれ1度だけ戦闘では破壊されず、このカードは全ての相手モンスターに2回ずつ攻撃できる。
③:このカードの攻撃宣言時に発動する。相手に100ダメージを与える。
⸻
「すごい……いきなり融合モンスターを!」
瑠奈が思わず声を漏らした、その時だった。
「いきなり全開だな、小町のやつ」
聞き慣れた声に振り向く。
そこには腕を組み、穏やかな笑みを浮かべる雄輝の姿があった。
「先生!」
「よっ」
雄輝はフィールドから目を離さないまま、小さく手を上げる。
「先生、小町って最初から飛ばしすぎじゃありませんか?」
瑠奈の問いに、雄輝は小さく笑みを浮かべた。
「どうだろうな……」
雄輝はすぐに答えを口にはしなかった。
教師になってから、デュエルの結果を決めるのは自分ではなく、生徒自身なのだと学んだからだ。
「この選択がどう転ぶか、見守ろうじゃないか」
雄輝の視線は、フィールド中央に立つ小町へ向けられていた。
その視線を受けるように、小町はまっすぐ相手を見据える。
「バトル!」
小町の号令とともに、《月光舞猫姫》が軽やかに駆け出す。
「《月光舞猫姫》で、《メガロスマッシャーX》を攻撃!」
攻撃宣言と同時に、《月光舞猫姫》の力が発動する。
舞姫が月光をまとって優雅に舞うと、その輝きが獅童を包み込んだ。
「くっ!」
獅童 LP4000 → 3900
月光を切り裂くように、舞猫姫が一瞬で間合いを詰める。
鋭い蹴撃が《メガロスマッシャーX》を切り裂き、海洋恐竜は光の粒となって砕け散った。
攻撃力は《月光舞猫姫》が2400、《メガロスマッシャーX》が2000。
その差、400ポイントの戦闘ダメージが獅童を襲う。
「ぐあっ!」
獅童 LP3900 → 3500
それでも獅童の表情から笑みは消えない。
むしろ、その瞳は獲物を見つけた猛獣のように、ますます輝きを増していた。
「やるじゃねぇか! おもしれええ!」
小町は笑みを浮かべながら、手札から一枚のカードをフィールドへ滑らせた。
伏せカードが静かにセットされる。
「リバースカードをセットして、ターンエンド!」
⸻
3ターン目 獅童烈斗 LP3500
「俺のターン! ドロー!!」
獅童は引いたカードを見るなり、不敵に笑った。
「次は俺の番だ!」
勢いよくカードを叩きつける。
「《瞬足のギラザウルス》を特殊召喚!」
電光石火の速さで恐竜がフィールドへ駆け出す。
鋭い爪で地面を蹴り、一瞬でフィールドを駆け抜けた。
⸻
《瞬足のギラザウルス》
レベル3/地属性/恐竜族
ATK1400/DEF400
効果
①:このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードの①の方法で特殊召喚に成功した場合に発動する。相手は自身の墓地のモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
⸻
「こいつの効果で、相手は墓地からモンスターを特殊召喚できるぜ……選びな!」
獅童に促され、小町は静かに墓地へ目を落とした。
迷うことなく一枚のカードを選び、デュエルディスクへセットする。
「《月光蒼猫》を守備表示で特殊召喚! 効果発動!」
月明かりのような淡い光に包まれ、小さな獣戦士がフィールドへ舞い降りた。
⸻
《月光蒼猫》
レベル4/闇属性/獣戦士族
ATK1600/DEF1200
効果
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、「月光蒼猫」以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。
②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「ムーンライト」モンスター1体を特殊召喚する。
⸻
「この効果により! 《月光舞猫姫》の攻撃力は倍になるよ!!」
《月光蒼猫》が放つ月光が《月光舞猫姫》を包み込む。
舞猫姫の身体からあふれ出した光が渦を巻き、その力は一気に跳ね上がった。
《月光舞猫姫》
ATK2400 → 4800
「攻撃力4800!?」
瑠奈は思わず目を見開いた。
「すごい……こんなの突破できるの?」
雄輝は腕を組んだまま、静かにフィールドを見つめる。
「召喚権を使わずに特殊召喚したとはいえ、攻撃力4800のモンスターがフィールドに立っている」
一拍置き、獅童へ視線を向けた。
「さて……獅童はどうする?」
獅童は不敵な笑みを浮かべた。
その瞳に迷いはない。
「まだまだ行くぜ!! リバースカードオープン! 《大進化薬》!!!」
獅童の足元で伏せカードがまばゆい光を放つ。
フィールドに広がった薬品のような光が《瞬足のギラザウルス》を包み込み、その身体は光の粒となって吸い込まれていく。
⸻
《大進化薬》
永続魔法
効果
このカードは、自分フィールドの恐竜族モンスター1体をリリースして発動できる。
発動後、このカードはフィールドに残り続け、相手ターンで数えて3ターン目の相手エンドフェイズに破壊される。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はレベル5以上の恐竜族モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。
⸻
「《瞬足のギラザウルス》をリリース!」
次の瞬間、大地が激しく震え始めた。
「来い!! 《 暗黒恐獣(ブラック・ティラノ)》!!」
大地を揺るがす咆哮が会場中に響き渡る。
⸻
《ブラック・ティラノ》
レベル7/地属性/恐竜族
ATK2600/DEF1800
効果
相手フィールド上に守備表示モンスターしか存在しない場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
⸻
「《暗黒恐獣(ブラック・ティラノ)》!? でも、《月光舞猫姫》の方が攻撃力は高いよ!」
瑠奈が戸惑いの声を上げる。
攻撃力は4800対2600。
誰の目にも、小町が優勢に映っていた。
獅童は不敵な笑みを浮かべる。
「あまいぜぇ……!!」
勢いよく手札を掲げた。
「魔法カード発動!! 《攻撃封じ》!!」
光の鎖が《月光舞猫姫》へと伸び、その動きを封じる。
舞猫姫は攻撃の構えを崩し、守備表示へと姿勢
を変えた。
その瞬間、小町は獅童の狙いに気付く。
「……しまった!」
⸻
《攻撃封じ》
通常魔法
効果
相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を選び、表側守備表示に変更する。
⸻
「これでお前のフィールドのモンスターは全て守備表示だ……」
獅童の口元が大きく吊り上がる。
「――つまり!!!」
ブラック・ティラノが大地を踏み鳴らし、獰猛な咆哮を響かせた。
「《暗黒恐獣(ブラック・ティラノ)》でダイレクトアタック!!!」
《暗黒恐獣(ブラック・ティラノ)》の巨大な牙が、小町へ容赦なく襲いかかる。
「ぐぅぅ!!」
激しい衝撃が小町の身体を貫き、ライフが一気に削り取られた。
小町 LP4000 → 1400
「俺はターンエンドだ」
獅童は獲物を追い詰めた狩人のような鋭い眼差しを小町へ向ける。
その口元には、不敵な笑みが浮かんでいた。
ライフは1400。
誰の目にも追い詰められたはずの小町は――
笑っていた。