遊☆戯☆王ーデュエルモンスターズー BattleCity   作:NONAME0195

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皆さん、お久しぶりです!
NONAME0195です!

ところで皆さん、ご存知でしょうか!?
本日10月10日 「銀魂」の主人公である銀さんの誕生日で!
何とか先月9月26日に一般社団法人日本記念日協会により正式に制定された「銀魂の日」なんです!

……というわけでコラボ作品として書いて見ちゃいました♥
本作のデュエルアカデミアの番外編として本編とは全く関係ありませんが
良ければ読んでみてください!
では!本文へどうぞ!


番外コラボ編 第1話 『ジャンプ読んでると役に立つ時はある』

夜のデュエルシティ

 

いつもと変わらぬ夜になるはずだった

 

少なくとも、空から銀髪の男が降ってきて、ゴミ捨て場を一つ潰すまでは

 

路地裏の空間が、突然歪む

 

「ちょっと待て待て待て! こういう時って普通、もう少しこう……神々しい光とか、意味深なナレーションとかあるもんじゃねぇのかァァァ!?」

 

その歪みから、一人の男が勢いよく放り出された

 

「オワァァァァァ!!?」

 

男はそのままゴミ捨て場へと落下し、大量のゴミ袋を巻き込みながら地面を転がっていく

 

「……いてててて

ったく、着地地点くらい選ばせろってんだ! よりによってゴミ捨て場って、俺の扱いどんだけ雑なんだよ!」

 

しばらくして、男がゆっくりと身体を起こす

 

銀色の髪

 

着崩した着物

 

腰には一本の木刀

 

その男は、侍と呼ぶにはあまりにも荒々しく、チンピラというにはあまりにまっすぐな目をしていた

 

男は頭についたゴミを払いながら、周囲を見回す

 

「…………」

 

見覚えのない街

 

見覚えのない建物

 

男はしばらく黙っていた

 

「……状況を整理しよう」

 

男は真剣な顔で、指を一本立てた

 

「確か……俺は源外の爺さんの発明自慢に呼ばれて」

 

二本目の指を立てる

 

「爺さんのカラクリが暴走して」

 

三本目の指を立てる

 

「なんか吸い込まれて、気づいたらゴミ捨て場……」

 

男はしばらく考えた

 

「……あんの!! クソジジイィィィィ!!」

 

やがて、男はため息をつきながら立ち上がる

 

「……どこだよ、ここ」

 

男は、遠くに見える巨大なモニターを見つめていた

 

そこに映し出されていたのは、巨大な白い竜

 

「……ありゃあ、確か……」

 

男の脳裏に一つの作品が浮かぶ

 

二十年愛読していた週刊少年ジャンプ

 

その中でかつて描かれていた、カードゲームを題材とした漫画

 

「……青眼の白龍?」

 

男は周囲を見回す

 

街中に設置されたデュエルモンスターズの広告

 

海馬コーポレーションの巨大な看板

 

「……いや、待て」

 

男の目が輝く

 

「ここ……遊戯王の世界じゃねぇか!?」

 

そして次の瞬間

 

「ってことは……」

 

男は自分の腕を見る

 

「俺もデュエルディスク付けられるってことか!?」

 

さらに目を輝かせる

 

「え、じゃあ俺もカード引いて『ドロー!』とかできんの!?」

 

さっきまで異世界に放り出されたことへの怒りなど、完全に吹き飛んでいた

 

「マジでかァァァ……!」

 

男は少年のように目を輝かせる

 

「俺、遊戯王の世界に来ちまったのかよ!!」

 

そして

 

ふと、男の表情が真顔になる

 

「……あっ、俺のデッキ持ってねぇな」

 

一気に現実へ引き戻された

 

「…………」

 

男は自分の懐を探る

 

当然、デッキなんてない

 

ついでに財布の中に金もない

 

「……そういや、朝から何も食ってねぇんだよなあ」

 

ぐうううう……

 

男の腹が鳴る

 

「とりあえず、飯食うか」

 

ギュルギュルギュル……

 

「……あっ、金ねぇんだった」

 

男は懐をもう一度探る

 

出てきたのは、ゴミだけだった

 

「なんで異世界まで来て、持ち物がゴミだけなんだよ」

 

男は空を見上げる

 

「おい、もうこれ遭難じゃねえか!

どーすりゃいいんだよ、おいいいい!!」

 

恨み言を吐いたところで、腹は満たされない

 

ぐうううううううう……

 

「腹減ったァァァァァ!!」

 

男は頭を抱えながら、街を歩き始めた

 

こうして坂田銀時は、異世界からデュエルシティへと放り出され、ただの遭難者と化したのであった

 

◇◇◇

 

「ん~~! いい天気だなあ」

 

みんな久しぶり!

神崎小町です!

 

最近、なんかお兄ちゃんとかシルヴィアさんばっかり出てる気がするけど

 

本作の主人公は一応、私です♥

 

さて、そんな私ですが

 

今日は休日の朝

 

なんと!

 

目が覚めるという快挙を成し遂げました!

 

せっかく早起きしたんだし、近くの公園まで散歩しに来ましたー

 

いやはや、朝の散歩って気持ちいいもんだねぇ

 

……まあ、珍しく休みの日に早く起きたもんだから、お兄ちゃんからわりと本気で心配されたんだけどね

 

そんなお兄ちゃんは処刑してきました♥

 

そんな気分上々で公園を歩いていると……

 

「……」

 

いや、これどーしようかな

 

目の前に銀髪で着崩した着物にロングブーツ

 

しかも木刀を腰に差してる人が、ゲッソリした顔で倒れてるんだけど……

 

とりあえず電話? お兄ちゃんに?

 

警察に?

 

うーーん……

 

迷った末に……

 

見なかったことにしよう!

 

と、スルーして通り過ぎようとすると

 

「ちょっと、待てぇぇえええ!」

 

「ひっ!?」

 

「おい、お前! 普通、人が倒れてたら声掛けたりしないのかあ!?

困ってる人がいたら助けなさいって親に習わなかったのかあ!?」

 

「いや、だって……」

 

小町は改めて、目の前の男を見る

 

銀髪

 

着崩した着物

 

ロングブーツ

 

腰には木刀

 

そして、道端でゲッソリしながら倒れていた男

 

「……どう見ても関わっちゃいけない人だよね?」

 

「なんでだよ!!」

 

「むしろ警察呼んだほうがいいかなって」

 

「お願い! 待ってぇ!! 300円あげるからあ!

腹減ってただけなんですぅ」

 

「それ、全然大丈夫じゃないよ!!」

 

「だから助けろって言ってんだろうがァァァ!!」

 

やばい、どうしよう……

 

本気で変な人に絡まれた

 

とりあえず、私は端末を取り出し

 

「あっ、お兄ちゃん?

変な人に絡まれてるんだけど……」

 

「変な人ってなんだ!! おい、コラ

小娘!」

 

「公園まで助けに来てくれない?」

 

ブツっ!

 

プープープー……

 

と、通話が切れる

 

うそお!

 

お兄ちゃん!?

イタズラだと思って切っちゃった!?

 

うわーん!

どうすればいいの!?

 

誰か助けてえええ!!

 

そう思っていると

 

ドドドドドドド……

 

ものすごいスピードで、こちらに向かってくる人影が見えた

 

そして――

 

「人の妹に何晒しとんじゃァァァ!!」

 

「ぶべらっ!?」

 

それはそれは綺麗なドロップキックが、銀髪の男の顔面に直撃した

 

男はそのまま、勢いよく吹っ飛んでいく

 

「お兄ちゃん!?」

 

「小町! 無事か!?

待ってろ! トドメ刺してくる!!」

 

「ちょっと待てええ、俺が何したってんだあ!?」

 

「問答無用!!」

 

「まって! まって! お兄ちゃん待ってええ!!

私の説明が悪かったから、まってえええ」

 

それから数分後

 

ようやく、お兄ちゃんを落ち着かせることに成功した

 

「いや、だってお兄ちゃんは私が変な人に絡まれてると思ったから……」

 

「だからってドロップキックはねぇだろ!!」

 

「でも、ちゃんと助けに来てくれたし」

 

「そこじゃねぇよ!!」

 

すると、お兄ちゃんは冷静に

 

「いや、そもそもいい大人が行き倒れて、中学生に助けを求めてる人に教育云々言われたくねぇ」

 

至極真っ当なことを言ってるけども

 

お兄ちゃん……

 

さすがに私も、いきなりドロップキックはどうかと思うんだけどなあ

 

すると、銀髪の男は

 

「だから! それには事情がっ!……あっ、やばい……意識が」

 

バタリ

 

銀髪の男は、そのまま意識を失って倒れてしまった

 

「うええええ!?

お、お兄ちゃん!?

どーしよ、これどーしよ!?」

 

「落ち着け、小町! とりあえずセメントもってこい!」

 

「お兄ちゃんが、落ち着いて!! 死んでないから!!」

 

「……とりあえず、家まで運ぼう

さすがに放置するのは……」

 

「そうだね……大丈夫かなあ?

結構派手に吹っ飛んでたけど……」

 

「いや! 俺のせいじゃないだろ! これ!!」

 

こうして、私たちは明らかに怪しい人を連れて、家へと帰るのであった

 

◇◇◇

 

目が覚めると、そこはいつもの万事屋の天井……ではなく、知らない天井であった

 

どうやら、リビングらしい部屋のソファに俺は寝かされていたらしい

 

「あててて……ここはどこだ?」

 

「あー、起きた! お兄ちゃん! 銀髪の不審者さん起きたよお!」

 

「誰が不審者だ、コルァァァァ!!」

 

誰だ!

起き抜けにいきなり不審者扱いしたやつは!!

 

と思ったら

 

「あれ? さっきの小娘じゃねぇか

ってことは、ここはお前さんの家か」

 

「うん、そうだよ! お兄ちゃんが運んでくれたの」

 

「お兄ちゃん……って

あの、俺を蹴り倒しやがったやつか!」

 

「あー……うん

まあ、ごめんなさい

お兄ちゃん、私のことになるといつもああなるというか……」

 

「なんだ、おい

シスコンかよ、嫌だねぇ〜」

 

俺は呆れたように肩をすくめる

 

「ったく、妹が絡まれた途端に人の顔面へドロップキックかます兄貴とか、聞いたことねぇぞ」

 

俺は自分の頬をさすりながら、しみじみと続ける

 

「お前も大変だなぁ

あんなのが兄貴じゃ、男の一人も連れて歩けねぇだろ」

 

「え?」

 

小娘が首を傾げる

 

「そのうちお前が彼氏でも連れてきた日にゃ、玄関開けた瞬間に――」

 

俺は小娘の兄貴の姿を想像するように、ニヤリと笑う

 

「『誰だ貴様ァァァ!!』とか言いながら飛びかかってきそうだもんな」

 

「そんなこと……しないよ」

 

小娘は目を背けながら否定する

 

「おい! 目を見ろ! もう1回! 目を見て言ってみろ! お……っ!」

 

ヒュン!!

 

「ぶべらっ!?」

 

一本の木刀が飛来し、俺の後頭部を直撃した

 

「いててて……てめーー!! 何しやが……る?」

 

そこには鬼の形相をした小娘の兄貴がいた

 

「あっ、シスコン兄貴いたの?」

 

「いたの? じゃねぇよ!!

好き勝手言いやがって!!」

 

小娘の兄貴は顔を真っ赤にして怒鳴り散らす

 

俺は兄貴の肩に手を置き

 

「おいおい、落ち着けよー、大丈夫だよ

妹はいずれ兄から離れてくもんなんだから、な?」

 

「いい加減、シスコンから離れろや!!

バカヤローーー!!」

 

「お兄ちゃん、もういいから!」

 

小娘が慌てて兄貴の腕を掴む

 

「銀髪の不審者さんも、もう変なこと言わないでよ!」

 

「いや、俺は別に変なことは……」

 

「言ってる!」

 

「はい」

 

即答した

 

小娘に引っ張られ、兄貴は渋々といった様子で木刀を下ろす

 

っていうか、それ

 

俺の木刀じゃねえ?

洞爺湖って書いてあるじゃねぇか

 

「……ったく」

 

まだ俺を睨んじゃいるが、さっきまでの殺気はようやく消えたようだ

 

「お兄ちゃん、落ち着いた?」

 

「……ああ」

 

小娘にそう言われ、兄貴は大きく息を吐く

 

うーん、どうやらこの家はこの小娘が一番強いらしいな

 

すると小娘は

 

「私は神崎小町! そしてこっちは兄の神崎雄輝だよ!」

 

「……神崎雄輝」

 

兄貴も改めて名乗る

 

ふーん、雄輝と小町ね

 

まあ、名乗られたからにゃ名乗り返すのが筋だよな、よし!

 

「俺ァ、坂田銀時

ま、気軽に銀さんって呼んでくれや

好きなものは糖分! 血糖値の限界に挑むために宇治銀時丼を愛す男! 嫌いなものは、お化けと、マヨネーズまみれの税金泥棒だ!」

 

「「……」」

 

二人が黙り込む

 

あれ?

 

なんだ、この微妙な空気

 

「えっと……」

 

小町が困ったように雄輝を見る

 

「お兄ちゃん」

 

「なんだ」

 

「この人、普通に自己紹介する気ないのかな?」

 

「俺もそう思う」

 

「おい」

 

俺は思わず二人に突っ込む

 

「ちゃんと自己紹介しただろうが!」

 

「情報量が変なんだよ」

 

「どこがだよ!?」

 

雄輝は呆れたようにため息をつく

 

「……まあいいや」

 

「いいのかよ」

 

「それより坂田さん」

 

「はいはい、銀さんな」

 

「……坂田さんは」

 

「銀さんな」

 

雄輝が改めて俺を見る

 

「……銀さんはどこから来たんだ?」

 

俺は少し考える

 

「どこからって言われてもなぁ……」

 

ぐううううう……

 

俺の腹が鳴った

 

すると雄輝が

 

「そういえば、空腹で行き倒れてたんだっけ?」

 

「あ……ああ……二日まるっと何も食ってねぇんだ」

 

そう、この世界に飛ばされて二日……

 

俺は行くあてもなく彷徨っていただけだった

 

なんせ! 財布に金もないからな!!

 

ゲッソリした顔に同情してくれたのか、雄輝は

 

「とりあえず詳しい事情は後にして……飯にするか」

 

「マジで!! ありがとう、お兄様!! この御恩はいずれパチンコで増やして倍にして返す!!」

 

すると小町は呆れたように

 

「あっ、この人……ほんとにダメな大人だ

略してマダオだ」

 

「この世界にもマダオって言葉あるんかい!!」




あと1話続きます♥
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