私立桜華学園   作:北凍武人

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24話 夏祭り

今日は桜華市の夏祭りである。

 

尊は赤い浴衣を着ていた。少しボーッとしていると

 

「……お」

 

繭は山吹色の浴衣、ゆかりは藤色の浴衣を着ていた。

 

「ど、どうでしょうか」

 

「着付けはわたしがしたのよ」

 

「……」

 

「尊さん?」

 

「何も思いつかない……言葉で表しちゃいけない……」

 

「???」

 

「繭、尊の顔を見て。赤いわ。浴衣と同じかそれよりも赤い」

 

「あっ。なるほど………」

 

ゆかりと繭は尊の顔に気づいていた。

 

明はももか、真璃亜と行動していた。

 

「尊たちもデートか」

 

「みんな似合ってるねー!

 

「たまにはこういうのも悪くないな」

 

 

朔弥はゆり、雪華と歩いていた。

 

「わたあめ、りんごあめ、かきごおりー!」

 

「あと回ってない甘いものの店ってあったっけか」

 

「そうね…南側はまだよね」

 

琥珀、蒼真、優は今は3人で回っているようだ。

 

「お。中等部トリオ。みなみちゃん達はどうした?」

 

「ひまり達はひまり達で回ってて」

 

「後で合流します」

 

「そのあとはそれぞれ別れてデートです」

 

そんな尊たちやカップルを苦々しく見つめる男が。その嫉妬心を悪魔に狙われ、

 

悪魔

ウィルオウィスプ

 

「リア充なんて燃やしてやる!」

 

「祭りの邪魔すんな!」

 

悪魔の気配を感じ取った尊は他の者よりも早く攻撃を仕掛ける。

 

「うぎゃー!?くらえっ!」

 

すかさず鬼火で反撃するが

 

「効かねぇな!もっと火力上げてからこいや!」

 

銀色の髪を持つ少年がウィルオウィスプに向けて邪悪な気を放つ。

 

ウィルオウィスプ「な、なんだぁ!?」

 

???「欲望は加速する。」

 

「ギャアアアア……」

 

魔法陣が展開し、ウィルオウィスプの体が膨れ上がり、燃える四足歩行の魔獣に変化した。

 

「…グルァァァァァァァァ!!!」

 

「おーおー,パワーアップかよ」

 

「魔人化ッ!」

 

尊は半魔人に変身し、ウィルオウィスプに殴りかかる。

 

「オラオラオラオラオラァ!」

 

「フ!?グ!?ファ!?ゲ!?」

 

「炎なら俺の方が上だゼ!」

 

「エナジーフランベ・悪魔風(ディアボラ)」

 

「フギャアアア!?」

 

ウィルオウィスプは焼き尽くされたが、変身していた男性は一応無事であった。

 

尊の変身が解除されたが、尊の顔は怖いままであった。

 

「……足りねえ………」

 

「お、おい尊………」

 

尊のいつもの尊とは思えない声色の言葉にいつもとは違うと感じた朔弥であったが…

 

「腹が減った……」

 

「あ、そっちの「足りない」か………」

 

「今のでカロリー消滅した!飯食いたい!」

 

気のせいだと感じたのか、繭とゆかりは尊を誘う。

 

「ふふっ、尊さん、かき氷と焼きそば食べませんか?」

 

「ポテトもあるみたいよ」

 

「おおー!」(目キラキラ)

 

藍色の髪をサイドテールにした美女、銀色の短髪の少年、コートを着、フクロウを肩に乗せた長身の男、そして痩せぎすでメガネのボサボサヘアの男が尊とゆかりを見つめていた。

 

「ふうん、アレが。」

 

「はいそうです……アレが庭瀬尊です。供物としては相応しいかと」

 

「供物に相応しい人間は他にもいる筈だ。ひとまずこの街に滞在して奴を調べるとするか。シルバーラの元へ戻るぞ」

 

4人は姿を消すのだった。

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