速すぎたSTONE!!~千空に従兄を投入した結果!!   作:石の上にも3泊

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待っていろカイコガ!!石化騒動からシルクを救え!!

「拠点は一先ず、東京の中心地から近いこの辺りが良いか」

「下水はそこまで発展しないボットン式。都市ガスは天然ガスじゃなくてプロパンガスと来た。いきなり地面の下のガス管が爆発する心配はないし、安全と言えば安全だ」

「それだけじゃないぞ千空。この町は田舎で農業を始めたい若者向けに居住キャンペーンもやっている。自治体保有の土地だが、自治体曰く1年経てば家賃払わずにOK!1年で日本が復興できるわけがないから最低2~3年は居るだろう。他の住民に文句を言われる筋合いはない!」

「完璧じゃないか!某番組見たいでそそるぜ!!これは!!」

 

千空と千郷の手で拠点となる集落が決定。東京の都心で拠点を構えても良いかも知れないが、残念ながら都市ガス&下水道のメタンガスそして工業地帯の様々な化学物質のお陰で、爆発の危険性がある。

対して東京の田舎はその心配がない。コンビニがない、駅まで遠い、最寄りのスーパーがキロ単位で離れているなどなど現代っ子の宇宙飛行士組&百夜オジサンには辛いかも知れないが、インフラ崩壊でのガス爆発の危険がほぼ無いのだ。その上、土地は余ってるし…自治体が若者向けに広い古民家を用意している。それに硝酸の改良した代物…復活液の開発にどれほどかかるか分からないし、直ぐに出来ても日本中の復興はもっと遥かに時間がかかる。その頃には自治体からの「ただで暮らして良いよ~」て月日の条件は完全OKとなるのだ。

 

「えっ!?都心から離れるの!?マジで!?」

 

と、そこにニキーチン夫妻と共にスーパー等で非常食の缶詰め、そして人間が生きるのに必須の調味料 塩の調達を行っていた百夜(ここ1話から前話まで変換ミスで白夜と成ってたのは内緒)が戻ってきた。

百夜としてはインフラが優秀で千空を育てた東京を拠点にすると思ってたようだ。しかし、まさかの息子と甥っ子が2人揃って当たり前のように東京都心を拠点にする気は皆無であり、驚く。

 

「インフラ優秀だよ!?自然が少ないから自給自足は不向きだけどさ」

「前も言ったが、日本の経済の中心地はインフラは優秀だが、優秀だからこそ老朽化が進んでいて人類ほぼ石化した状態じゃ定期メンテナンスも出来ない。静かな都市ガスとメタンガスの時限爆弾となったんだよ」

 

日本のインフラは非常に優秀!!コンクリートの土管やガス管そして水道管の耐久年数は高く、水道水なんてなにもしなくて飲んでも安心の唯一無二の場所だ。しかし、その優秀なインフラを支えるのは定期的にメンテナンスする職人の皆さんの働きが有ってこそであり、老朽化したインフラを最前線での稼働を可能とする。

しかし、その職人の皆さんが石化した今…老朽化したインフラをメンテナンスする人が居らず、メタンガスが下水道に溜まっていき…やがて大爆発してマンホールから茶色のブラウンバースト(隠語)が吹き出し下水道を破壊して、コンクリートを持ち上げる。そしてメタンガスが都市ガスに引火して火が発生し、世界一汚い引火性ガス爆発が起きるのだ!!

 

「「てっことよ」」

 

人類規模の半永久的インフラ停止なら都会は危険。

 

「千空くん。言われた物は組み立てたよ…しかし、君は本当に何者だい!?」

 

と、そこにコニーと共に千空が設計した硝酸精製装置の組み立てが終わったシャミールが戻ってきた。シャミールは研究者…と言うか勢いで宇宙飛行士になった百夜以外は科学知識が豊富であり、早速千空のイレギュラーさに気付いたようだ。

 

「どうよ、俺の息子はスゲーだろ!!」

「いや、オジサンには聞いてない。でも硝酸なら東京の科学工場には沢山あると思うが…」

 

硝酸は一般販売は当たり前だがされていない、そもそも劇薬だ。しかし、学校相手や科学工場などで作業に使う場所相手だったり、生産する所では売買出来るので、そこでは大量ゲッチュ出来るだろう。

 

「あー、アリだと思ったんだが、手遅れだ。シャミールさん、硝酸って紙とか他の物についたら?」

「…つまり…そう言うことか!!」

「そう言うこと」

 

しかし、千空と千郷は工場での入手を断念。千空に軽く言われたことで、シャミールも訳を理解したようだ。だが、百夜は訳を理解できていない!!

 

「えっ?なんでなの?」

「硝酸は強い酸化性が有るんだよ。紙とか他の物についたら自然発火しちまう。しかも工業地帯なら他の危険な薬品が沢山だ。そんな所で突如の石化だ、火災は起きてるだろうし…起きてなくてもヤバい薬品同士が混ざって危険なガスや化学反応が間違いなく出ている」

 

Dr.STONEでお馴染みの硝酸。実は物凄く、危険な物質である。触れただけで皮膚がやけどみたいになるし、取り扱いは超大変!!硝酸自体に発火作用は無いのだが…酸化性が非常に強く、紙などに着いたらあら不思議!!自然発火が簡単に起きるのだ。そんなことで、工業地帯の硝酸は諦めた方が安全なので、この有り様である。

 

「百夜、少なくとも理系の准教授だろ?畑違いの民俗学者の俺がしってんのに、なんで知らないんだ」

「そうだぞ百夜。だいたい分かってたけど」

「息子と甥っ子が塩対応で辛い!!てか、千郷は普通の民俗学者じゃないだろ!!」

 

百夜オジサンの嘆き、校舎に響く。

 

 

PM1時半。軽く軽食を食べた後。

 

「はーい!それじゃあ…今から役割分担で動くぞ」

 

海外でテロリストに囲まれる、武装組織に挟まれる、マレーシアの民族取材中に狂犬病の野良犬数十頭に追いかけられるなどの非常事態を経験しまくりで、非常事態になれてしまった千郷が一先ず指揮を取り、全員に役割分担を伝えていく。

 

「司、英語はそこそこいけるか?」

「学校で習う範囲ならいけます」

「よし、司はニキーチン夫妻と共に未来ちゃんの保護。そしてその後はニキーチン夫妻の指示で、抗生物質などの有事の際に必要な常備薬の確保だ。夫妻は医者でもあるから、頼りになるぞ」

 

先ず司は妹である未来の確保。その後、未来が入院している病院でニキーチン夫妻と共に、抗生物質などの有事の際に必要な常備薬の確保である。

 

「抗生物質が無かったら、抵抗力が下がった瞬間…肺炎や破傷風でジ・エンドだ。医療が発展してない発達途上国じゃ、日本では治る病気や栄養失調で死人が出るんだよ」

「たかが肺炎なんて言うんじゃねえぞ。人類や動物を何百億と殺してきた難病だ」

 

このインフラ崩壊確定の世界ではたかが肺炎と油断することなかれ。肺炎などの治る病気は医者や様々な先人達が頑張ったお陰で治る病気となったが、今でも世界中で多くの人間を殺してる。

 

「まあ、俺は特定の植物から抗炎症剤や解熱剤は作れるけどな」

「俺も機材と材料が有ったら、サルファ剤は作れるぜ」

 

ちなみに千郷は野草から抗炎症剤や解熱剤は作れるし、千空も機材と材料が有ったらサルファ剤を作ることは出来る。

 

「次に千空、シャミール、コニー、そんで大樹。杠の保護、そして復活液の開発やその後も使うだろう道具の確保。大樹、力仕事はお前の仕事だ」

「おう!!力仕事は任せてくれ!!その代わり、頭を使うことは千空達に丸投げするぞ!!」

 

千空、シャミール、コニー、そして大樹の4人が今後も使うだろう科学道具などの調達、そして杠の保護である。なに、千空がもやしっこでも大樹1人で一般人何百人の力が有るので問題なし。

 

「ピリカ」

「ピャァア!」

 

名前を呼ぶとマッハで恐らく現存する唯一のハーストイーグルのピリカが千郷の隣に飛んできて、そこでホバリングする。蜂鳥がホバリングする時は物凄く羽ばたいているが、ハーストイーグルはそれを筋力で解決する。

 

「可能な限り牧場の家畜の檻を破壊しろ。餓死するよりはましだろ」

「ピャァア!!」

 

檻に囚われたままなら牛や馬、羊やヤギなどの家畜は残り9日で餓死してしまう。檻を破壊して外に出れば、最悪は餓死を免れるだろう。指示を受けたピリカはマッハで飛んでいった。

 

「で…俺達は?」

 

後は残すのは千郷、リリアン、百夜の3人だ。

 

「重要任務だ。俺達3人の働きに、衣類の素材、1つの種族の存亡がかかっている!!」

「もしかして」

「カイコガの確保に決まってんだろ!!6000匹保護すんぞ!!」

「「6000匹!?」」

 

勿論、カイコガの保護である!!シルクの未来は2人の若い男女そして1人の中年に託された!!

 

 

都内某所の養蚕業者。

 

「お邪魔しま~す。国立民俗歴史博物館所属の石神千郷でーす。お宅のカイコちゃんを保護しにきました」

 

そこに千郷、リリアンそして最年長の百夜が訪れていた。養蚕業者の所ではやはり、従業員の皆様が石化して石像となっていた。

 

「それで、カイコは何処にいるの?」

「多分だが…此方だな。おっ!良かった、まだ元気だな」

 

千郷はカイコガが飼育されているところを発見し、確認すると…様々な成長段階のカイコガの幼虫、そして繭に包まれたカイコの蛹、そして寿命を終えて無くなったが数千個の卵に囲まれた成虫のカイコを発見した。

 

「あと百夜、桑の葉っぱは食べさせるなよ?食べさせたらグルメになって、保存の効く人工飼料を一切食べなくなる」

「えっ?…ダメなの?」

 

そしてカイコの幼虫は桑の葉っぱで育つのが常識だ。しかし、桑の葉っぱを食べさせると人工飼料を一切食べなくなってしまい、最近ではあまり推奨されない。

 

「それじゃあ…今はなんのご飯与えてるの?」

「良い質問だリリアン。今のカイコは…これを食べてるぞ」

 

今のカイコは人工飼料を食べている。その人工飼料なら寄生虫の心配はないし、問題なく育つのだ。その人工飼料の名前はシルクメイト、開封前はソーセージに見えるペースト状のご飯だ。このシルクメイト、未開封なら半年以上持ち、桑の葉や寒天などを混ぜ混んで作る人工飼料である。

 

「よし、ありったけのシルクメイトとカイコを回収して撤退!!」

「ラジャー!!」

 

こうして、2人の男女1人の中年の働きで...シルク繊維は滅亡から免れたのだった。




次回…ダッシュ村ならぬ石神村スタート!!

千郷「と言うか、百夜含めてだが…宇宙飛行士の皆さん、サバイバル能力低すぎじゃね?」
百夜「お前達が高すぎるんだよぉぉ!!」

世界開拓…進める?

  • 日本が終わってから
  • 日本→アメリカ終わってから
  • 原発のないオセアニア編!!
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