それいけ!チンチンマン   作:ろくさん

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第2話︰お勉強の時間!?マンマン教師のいかがわしい居残り補習

 

穏やかな昼下がり、本来であれば活気に満ち溢れているはずの学び舎は、不気味なほどの静寂に包み込まれていた。校庭から聞こえてくるはずの生徒たちの歓声や、吹奏楽部の楽器の音色、グラウンドを駆ける足音など、日常を彩るあらゆる喧騒が完全に途絶えている。空には雲一つない快晴が広がっているというのに、校舎全体を覆う空気はどこかねっとりと重く、呼吸をするだけで甘ったるい香りが肺の奥深くまで侵入してくるようだった。その香りは、育ち盛りの少年たちの理性を容易く溶かし、勉学への意欲を根こそぎ奪い去る劇毒のようなフェロモンである。世界の公序良俗を脅かすヴィラン、マンマンマンが、今日は教育の現場にその魔の手を伸ばしていた。

 

校舎の裏手、鬱蒼と茂る植え込みの陰で、一人のウサギの男の子が力なく倒れ伏していた。彼の着ている指定の学生服は泥と汗で汚れ、首元のネクタイはだらしなく緩んでいる。本来であれば教室で授業を受けているはずの時間だが、校舎から漂ってくる異常な熱気と甘い香りに耐えきれず、逃げるように外へ飛び出したものの、すでに彼の体力と気力は限界を迎えていた。長い耳は地面にへばりつくように垂れ下がり、焦点の定まらない虚ろな瞳でただ虚空を見つめている。呼吸は浅く早く、まるで真夏の砂漠を何日も彷徨った旅人のように、全身から生きるためのエネルギーが完全に失われていた。

 

「もう、だめだ。指先一つ、動かせないよ」

 

ウサギの男の子が掠れた声で絶望を口にしたその時、上空から一筋の風が吹き降ろした。周囲の淀んだ空気を切り裂くように、黄色いブーツがふわりと音を立てずに地面へと着地する。背中で誇り高くたなびく茶色のマント、そして鍛え上げられた肉体を包む赤いブーメランパンツ。世界の平和を守る不屈のヒーロー、チンチンマンの登場であった。彼は倒れている生徒の惨状を即座に視界に収めると、顔をしかめてしゃがみ込んだ。

 

「どうしたんだい、ボク。こんなところで倒れて」

 

黄色いグローブに包まれた大きく温かい手が、ウサギの男の子の震える背中を優しく撫でる。その声には、聞く者の心に直接響くような深い安心感が満ちていた。ウサギの男の子は薄れゆく意識の中で、目の前に現れた真紅と黄金のヒーローの姿を捉え、すがるように小さな手を伸ばした。

 

「教室から、すごく変な匂いがして。なんだか頭がクラクラして、力が入らなくなっちゃったんだ。もう、勉強する気力なんて、これっぽっちも残ってないよ」

 

「なるほど、学校全体に妙な空気が漂っていると思ったら、やはりマンマンマンの仕業だったか。可哀想に、すっかりエネルギーを吸い取られてしまったんだね。よし、ボクが君に活力を分けてあげよう」

 

事態の深刻さを悟ったチンチンマンは、迷うことなく立ち上がった。そして、腰に手を当て、自身のトレードマークである赤いブーメランパンツの縁に指をかける。一切の躊躇いなく布地が引き下げられると、そこには正義のエネルギーが極限まで圧縮され、天に向かって力強くそびえ立つ見事な部位が姿を現した。それは単なる肉体の一部などではなく、絶望の淵にある者を救い出すための希望の光そのものである。彼はウサギの男の子に向かって、自信に満ちた笑みを浮かべた。

 

「さあ、ボクのチンチンをお食べ」

 

その力強い言葉に導かれるように、ウサギの男の子は最後の力を振り絞って身を起こし、目の前に提示された巨大な希望へと躊躇うことなくかぶりついた。じゅるり、ちゅうちゅうと、静かな校舎裏に水音が響き渡る。男の子が口を動かすたびに、チンチンマンの体内に蓄積されていた濃厚で熱い精力が、脈打つような勢いで男の子の身体へと流れ込んでいく。それは枯れ果てた植物に注がれる特濃の栄養剤のように、ウサギの男の子の細胞一つ一つを瞬時に覚醒させていった。

 

「あ、すごい。身体の奥から、力が湧いてくる」

 

数分前まで死に体であったウサギの男の子の瞳に、強烈な光が宿った。垂れ下がっていた耳はピンと空に向かって直立し、緩んでいたネクタイを自らきっちりと締め直す。彼の脳内から先程までの無気力感は完全に払拭され、代わりに円周率を百桁まで暗唱できそうなほどの冴え渡る思考力と、圧倒的な勉学への意欲が満ち溢れていた。

 

「なんだか、今ならどんな難問でも解ける気がするよ。早く教室に戻って、遅れた分の勉強を取り戻さなくちゃ。ありがとう、チンチンマン」

 

「ふふ、その意気だよ。しっかり勉強して、立派な大人になるんだよ」

 

希望に満ちた足取りで校舎へと駆けていくウサギの男の子を見送りながら、チンチンマンはゆっくりとブーメランパンツを穿き直した。しかし、その顔色は決して優れない。一人の生徒を完全な状態にまで復活させるために消費したエネルギーは甚大であり、彼の足元は生まれたての小鹿のように頼りなく震えていた。ブーメランパンツの中身も、登場時のあの周囲を威圧するような硬度と質量は完全に失われ、根元からポッキリと折れ曲がりそうなほどに元気を失い、ペラペラの状態で所在なく揺れている。

 

「少し精力を分け与えすぎてしまったな。だが、この学校の平和を取り戻すためには、ここで立ち止まるわけにはいかない」

 

チンチンマンは重鉛のように重くなった両足を引きずりながら、ウイルスの発生源である校舎の中へと足を踏み入れた。廊下を進むにつれて、空気はさらに粘度を増し、むせ返るような甘い匂いが強くなっていく。目的の教室の前にたどり着いた彼は、意を決してスライド式の扉を勢いよく開け放った。

 

教室の中の光景は、まさに異様であった。机と椅子はすべて教室の四隅に追いやられ、広くなった床の上には、何十人もの男子生徒たちが正座をして並んでいる。彼らの目は完全に虚ろであり、口からはだらしなく涎が垂れ、全員がただ一点を、教卓の前に立つ一人の女教師を食い入るように見つめていた。

 

黒板の前に立つその女教師こそが、マンマンマンの変装した姿であった。彼女は黒縁の伊達メガネをかけ、タイトな黒いミニスカートに白いブラウスという出で立ちだが、その着こなしは教育現場にあるまじきものであった。ブラウスのボタンは胸元まで大きく開け放たれ、谷間が露わになっている。タイトスカートは歩くたびに太ももの奥までが見え隠れするほど短く、手には怪しげにしなる指示棒が握られていた。ピンク色のミディアムツインテールが揺れるたび、生徒たちの理性を狂わせるフェロモンが教室中に散布されている。彼女は超実践的な保健体育の秘密授業と称して、男子生徒たちの若く未熟なエネルギーを一滴残らず吸い尽くそうと企んでいたのだ。

 

「あらあら、遅刻の不良生徒が来たと思ったら、正義のヒーローさんじゃないの」

 

マンマン教師は指示棒で黒板を軽く叩きながら、他者を激しく苛つかせるメスガキボイスで嗤った。彼女はメガネの奥で目を細め、扉の前に立つチンチンマンの股間を値踏みするように見下ろす。

 

「なんだか、随分と元気がないみたいねぇ。そんなフニャフニャで、この先生に勝てると思ってるのぉ」

 

「くっ、マンマンマン。神聖な学び舎を、よくもこんな卑猥な空間にしてくれたな。生徒たちを今すぐ元に戻せ」

 

チンチンマンは気力を振り絞って声を張り上げたが、その声にはいつもの覇気がない。マンマン教師から放たれる圧倒的なメスガキオーラと、自らの股間が全く使い物にならないという事実が、彼の精神を著しく削り取っていた。

 

「口答えする悪い子には、居残り補習が必要ね。先生が直々に、たっぷりと教育してあげるわ」

 

マンマン教師は指示棒を放り投げると、獣のような素早さでチンチンマンとの距離を詰めた。チンチンマンは防御の姿勢を取ろうとしたが、足に力が入らずその場に立ち尽くすことしかできない。マンマン教師は一切の容赦なくチンチンマンのブーメランパンツに手をかけ、それを乱暴に引きずり下ろした。露わになったチンチンは、すでに全盛期の面影を完全に失い、哀れなほどに縮み上がって震えている。

 

「さあ、実践授業の始まりよぉ」

 

マンマン教師は自身のタイトスカートをたくし上げ、下着を身に着けていない秘められたマンマンを完全に露出させた。そして、チンチンマンの弱り切った部位を、自身のマンマンでガッチリと、逃げ場のないほどに深く咥え込んだ。

 

「あ、だめだ。そんなに激しくされたら」

 

「ひゃはは、声が出てるわよぉ。もっと先生の授業に集中しなさい」

 

マンマン教師はチンチンマンの首に腕を絡ませ、狂ったような速度で腰のピストン運動を開始した。教室の中に、肉と肉が激しく打ち付けられる湿り気を帯びた音が反響する。マンマンの内部は信じられないほどの熱を帯びており、その圧倒的な吸引力と締め付けは、チンチンマンの体内にわずかに残っていた最後のエネルギーを、根こそぎ搾り取るように引きずり出していく。

 

「あ、あたまが、真っ白に、なる」

 

「ほらほらぁ、もう限界なのぉ。全然お勉強が足りてないんじゃないのぉ」

 

度重なる激しいピストンの前に、チンチンマンの意識は完全に混濁し始めた。視界が暗転し、立っていることすらできなくなる。マンマンの強烈な蠕動運動によって全ての精力を搾取され尽くしたチンチンは、もはやフランクフルトどころか、乾燥しきったおしゃぶり昆布のようにペラペラになり、力なくマンマンの奥からこぼれ落ちた。チンチンマンは膝から崩れ落ち、教室の床に無惨に突っ伏した。

 

「あはは、あっけないわね。これでお前も、ただのフニャフニャの落第生よ」

 

マンマン教師が勝利の笑い声を上げ、完全に気絶している男子生徒たちの方へと向き直ったその瞬間であった。学校の校庭から、鼓膜を突き破るような激しいスキール音が轟いた。窓の外に目をやると、校庭の砂煙を高く巻き上げながら、激しいドリフト走行で一台の大型ワゴン車が停車したところであった。車体全体が完全にマジックミラーで覆われたその異様な車両こそが、シャブおじさんの駆るマジックミラー号である。

 

「待たせたな、チンチンマン」

 

マジックミラー号の助手席の窓が開き、そこからシャブおじさんの助手であるサセ子さんが身を乗り出した。校庭から2階の教室までの距離と角度を瞬時に計算する彼女の目は、獲物を狙う鷹のように鋭い。車内では、シャブおじさんが乳鉢を激しく叩きつけるようにして調合を急いでいる。

 

「サセ子、今度のドリンクは濃縮タウリン配合じゃ。一滴残らずぶち込んでやれ」

 

「任せといて。これでもくらえ」

 

サセ子さんは手に持った禍々しい紫色の特製マカドリンクのボトルを高く掲げると、大きく振りかぶって投擲した。彼女の右腕から放たれたボトルは、重力を無視したかのような直球ストレートの軌道を描き、教室の閉まった窓ガラスを粉々に突き破って一直線に教室内へと飛び込んできた。

 

床に倒れ伏していたチンチンマンは、その飛来音に本能的に反応し、最後の力を振り絞って顔を上げ、大きく口を開けた。砕け散るガラスの破片の中をすり抜けたボトルは、寸分の狂いもなくチンチンマンの喉の奥深くへと突き刺さり、その濃厚な液体を一気に胃袋へと流し込んだ。

 

「な、なによあれ。外部からの妨害なんて聞いてないわよ」

 

マンマン教師が驚愕の声を上げる中、チンチンマンの身体に劇的な変化が訪れた。濃縮タウリンとシャブおじさんの秘伝の成分が細胞の隅々にまで浸透し、干からびていた血管に爆発的な血流を呼び起こす。筋肉が鋼のように隆起し、全身から圧倒的な熱気と正義のオーラが立ち上った。

 

「元気100倍、チンチンマン」

 

チンチンマンは床を蹴り割りそうな勢いで立ち上がった。彼のブーメランパンツの中身は、先程までのおしゃぶり昆布状態が嘘のように、限界を超えた膨張を見せていた。その凄まじい質量と硬度は、チンチンマンが立ち上がった拍子に周囲に積み上げられていた生徒たちの机を次々と薙ぎ倒し、木っ端微塵に粉砕してしまうほどの威容であった。

 

「嘘でしょ。さっきまで完全にカラッカラだったじゃない」

 

マンマン教師は、目の前にそびえ立つ圧倒的な暴力と化した正義の象徴を前に、恐怖で顔を引き攣らせて後ずさりした。しかし、完全復活を果たしたチンチンマンは、逃げる隙など一切与えない。

 

「不純な授業はここまでだ、マンマンマン。ボクが直々に、正しい正義の教育を施してやる」

 

チンチンマンは腰を深く落とし、カチカチに凝り固まった自慢の部位を真っ直ぐにマンマンマンへと向けた。その先端には、怒りと正義のエネルギーが極限まで圧縮された、白く輝く光の塊が急速に充填されていく。

 

「至近距離からだ。逃がさないぞ。スペルマ・パトローナム」

 

咆哮と共に、天をも焦がすような極太の白い濁流が爆発的に放出された。至近距離から放たれた超高圧のエネルギーは、マンマン教師の身体をあっという間に白い奔流の中へと飲み込んだ。

 

「いやああああん、こんなの授業のカリキュラムに入ってないわよぉぉぉ」

 

マンマンマンの悲鳴は、圧倒的なエネルギーの奔流にかき消された。凄まじい放出の圧力は彼女の身体を教室の天井へと叩きつけ、そのままコンクリートの天井を易々とぶち抜いた。

 

「イクマンマ〜ンっ」

 

マンマンマンは木っ端微塵になった校舎の屋根の残骸と共に、青空の彼方へと高く高く打ち上げられ、やがてキラリと光る星となって姿を消した。

 

チンチンマンは放出を終えると、荒くなった呼吸を整えながらゆっくりとブーメランパンツを穿き直した。教室の中には、先程までの狂ったようなフェロモンは完全に消え去り、涼やかな風が吹き込んでいる。床に倒れていた男子生徒たちも次々と目を覚まし、憑き物が落ちたようなスッキリとした賢者モードの表情で、破壊された教室を見回していた。

 

校庭から、シャブおじさんとサセ子さんの歓声が聞こえてくる。チンチンマンは窓枠に歩み寄り、黄色いグローブをはめた手を力強く振り上げた。今日もまた、この学校の平和と学びの環境は、彼らの手によって無事に守り抜かれたのであった。

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