それいけ!チンチンマン   作:ろくさん

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第4話:バター危機一髪!マンマン密猟者の罠

街の喧騒から遠く離れた、緑豊かな深い森。古くから手つかずの自然が残るこの森は、普段であれば小鳥たちのさえずりが響き渡り、木漏れ日が優しく苔むした大地を照らす、動物たちにとっての平和な楽園である。しかし今日の森には、清浄な空気とはおよそ似つかわしくない、どろりとした不穏な気配が立ち込めていた。土と木の葉の匂いに混じって、鼻腔を甘く刺激する、人工的で暴力的なフェロモンの香りが風に乗って漂ってくる。世界の公序良俗を脅かすヴィラン、マンマンマンが、正義のヒーローを誘き寄せるための卑劣な罠をこの大自然の中に張り巡らせていたのだ。

 

森の入り口から少し入った獣道の傍らで、巨木のような体躯を誇る一頭のクマの木こりが、大木に背中を預けて力なく座り込んでいた。普段であれば、その太い腕で重い斧を軽々と振るい、森の開拓や薪割りに精を出している屈強な男である。しかし今の彼は、自慢の斧を地面に放り出し、全身を滝のような汗で濡らして激しく喘いでいた。彼の着ている作業着は乱れ、分厚い胸板が荒い呼吸に合わせて大きく上下している。彼をこれほどまでに疲弊させたのは、肉体労働によるものではない。森のあちこちに仕掛けられた、マンマンマン特製の凶悪なお色気トラップのせいである。木こりは通り道に張られた見えない糸に引っかかり、突如として噴出したピンク色の催淫ガスを全身に浴びてしまったのだ。ガスは彼の脳内に直接作用し、ありとあらゆる卑猥な幻覚を見せつけ、肉体を強制的に発情状態へと追い込んだ。誰もいない森の中で幻覚を相手に一人で身悶えし、抗うことのできない欲望に身を任せて体力を著しく消耗してしまった木こりは、もはや立ち上がる気力すら失い、絶望的な疲労感の中で焦点の定まらない瞳を虚空に向けていた。

 

「ああ、俺は一体どうしてしまったんだ。身体の奥が熱くて、力がちっとも入らねえ。このままじゃ、森の仕事どころか、家に帰ることすらできねえよ」

 

木こりが掠れた声で嘆いたその時、頭上の鬱蒼とした枝葉を揺らして、一筋の力強い風が舞い降りた。

 

ドスンという重低音と共に、苔むした地面に黄色いブーツが力強く着地する。鍛え抜かれた逞しい肉体を包むのは、情熱の炎のように赤いブーメランパンツ。背中には大地を思わせる茶色のマントが威風堂々とたなびき、両手には希望の光のような黄色いグローブがはめられている。森の静寂を破って現れたその男こそ、世界の平和と公序良俗を守る正義のヒーロー、チンチンマンであった。彼は着地と同時に周囲の不自然な甘い香りを敏感に察知し、鋭い視線で周囲を見渡した後、苦しそうにうずくまるクマの木こりの姿を捉えて静かに駆け寄った。

 

「どうしたんだい。こんな森の入り口で、酷い汗をかいて倒れているなんて」

 

チンチンマンの深く、そしてどこまでも温かい声が、木こりの耳に届いた。黄色いグローブで優しく肩を叩かれた木こりは、重い瞼をゆっくりと持ち上げ、目の前に現れた真紅と黄金のヒーローの姿にすがるような視線を向けた。

 

「チンチンマンか。実は、森の奥へ向かおうとしたら、急に変なピンク色の煙を吸っちまって。それから頭の中がエッチなことばかりになっちまって、一人で息を荒らしているうちに、すっかり体力を使い果たしちまったんだ。もう、指一本動かす力も残ってねえ」

 

「なるほど、森全体に漂うこの不気味な空気、やはりマンマンマンの仕業だったか。こんな大自然の中にまで卑劣な罠を仕掛けるなんて、絶対に許せない。可哀想に、すっかりエネルギーを吸い取られてしまったんだね。よし、ボクが君に活力を分けてあげよう」

 

事態の元凶を確信したチンチンマンは、迷うことなく立ち上がった。そして、自身の腰に手を当て、トレードマークである赤いブーメランパンツの縁に指をかける。一切の躊躇いなく布地が引き下げられると、そこには正義のエネルギーが無尽蔵に圧縮され、天に向かって力強くそびえ立つ見事な部位が姿を現した。薄暗い森の中でも神々しいまでの存在感を放つそれは、絶望に沈む者を救い出すための大いなる希望そのものであった。チンチンマンは、木こりに向かって慈愛に満ちた笑みを浮かべた。

 

「さあ、ボクのチンチンをお食べ」

 

その力強い言葉に導かれるように、クマの木こりは最後の力を振り絞って身を起こし、目の前に提示された巨大な希望へと躊躇うことなくかぶりついた。

 

静寂に包まれた森の中に、ちゅうちゅう、じゅるりという柔らかな水音が響き渡る。木こりが無我夢中で口を動かすたびに、チンチンマンの体内に蓄積されていた濃厚で熱い精力が、脈打つような勢いで木こりの巨体へと流れ込んでいく。それは干からびた大地に降り注ぐ恵みの雨のように、ガスの毒素に侵された木こりの細胞一つ一つを瞬時に浄化し、圧倒的な生命力で満たしていった。

 

「おお、なんだか身体の底から、物凄い力が湧き上がってくるぞ」

 

数分前まで死人のようだったクマの木こりの瞳に、強烈な光が宿った。丸まっていた背筋はピンと伸び、分厚い胸板には再び鋼のような筋肉の張りが戻っている。彼の脳内から先程までの卑猥な煩悩は完全に払拭され、代わりに大木を素手でなぎ倒せそうなほどの圧倒的な活力と、仕事への情熱が満ち溢れていた。木こりは完全に賢者モードへと移行し、すっきりとした表情で立ち上がった。

 

「あんなに苦しかったエッチな気持ちが、綺麗さっぱり消えちまった。今なら森中の木を一日で切り倒せそうだ。本当にありがとう、チンチンマン」

 

「ふふ、その意気だよ。でも森の奥にはまだ罠があるかもしれないから、今日はもう気をつけて家に帰りなさい」

 

希望に満ちた力強い足取りで森の出口へと向かっていくクマの木こりを見送りながら、チンチンマンはゆっくりとブーメランパンツを穿き直した。しかし、その表情には明らかな疲労の色が濃く滲んでいた。巨体を誇る木こり一人を完全な状態にまで復活させるために消費したエネルギーは計り知れず、彼の足元は重い鎖を引きずっているかのようにふらついている。ブーメランパンツの中身も、先程までの周囲を威圧するような威容は完全に見る影もなく、根元からポッキリと折れ曲がりそうなほどに元気を失い、ペラペラの状態で所在なく揺れていた。

 

「少し精力を分け与えすぎてしまったな。だけど、この森の奥で、マンマンマンが誰かを人質にしている嫌な予感がする。ここで休んでいる暇はない」

 

チンチンマンは鉛のように重くなった両足を引きずりながら、さらに鬱蒼と茂る森の深部へと歩みを進めた。獣道を掻き分け、倒木を乗り越えるたびに息が上がり、額からは玉のような汗が流れ落ちる。それでも彼は正義の心を燃やし、一歩ずつ前へと進んでいった。

 

森の中心部に近い開けた場所にたどり着くと、そこに異様な光景が広がっていた。木々に囲まれた広場の中央に、無骨な鉄格子の檻が設置されている。そしてその檻の中には、見覚えのある小さな姿があった。薬屋のシャブおじさんのところで飼われている、オス犬のバターである。

 

バターは檻の中で力なく伏せ、大きな瞳からポロポロと涙をこぼしていた。彼の鼻先のすぐ檻の外側には、彼の大好物である高級な発酵バターの塊が、あてつけのように皿に乗せられて置かれている。届きそうで絶対に届かない距離に大好物を放置されるという、犬にとってはあまりにも残酷な仕打ちを受けていた。

 

「クゥーン、アンアンッ」

 

バターは絶望的な声で鳴き、前足を檻の隙間から伸ばして必死にバターを求めるが、冷たい鉄格子に阻まれて虚しく空を切るばかりであった。

 

「バター、無事かい。今助けてあげるからね」

 

チンチンマンが広場に飛び出し、檻に向かって駆け寄ろうとしたその時、上空の木の枝から鋭い笑い声が降ってきた。

 

「あはははは、待ちくたびれたわよ、チンチンマン。まんまとアタシの罠にかかったわね」

 

バサリという音と共に広場に降り立ったのは、マンマンマンの変装した姿であるマンマン密猟者であった。彼女の出で立ちは、サファリパークの探検家を思わせるつばの広い帽子を被り、首からは双眼鏡を下げている。しかしその服装は、密猟者という言葉から連想される無骨なものとは次元が違っていた。彼女の身体を包んでいるのは、カーキ色を基調としながらも、鼠径部に信じられないほど深い切れ込みが入った超ハイレグ仕様のサファリスーツであった。腰のラインから太ももの付け根までが完全に露出し、足元は編み上げのニーハイブーツで引き締められている。その扇情的な格好は、大自然の風景の中で異様なまでのエロティシズムを放っていた。

 

「マンマンマン。罪のない犬を人質にとるなんて、どこまで卑劣なんだ。今すぐバターを解放しろ」

 

チンチンマンは気力を振り絞って声を張り上げたが、その声にはいつもの覇気がない。森の入り口で木こりに全エネルギーを分け与えてしまった彼の身体は、立っているのがやっとの状態であった。マンマン密猟者は帽子を深く被り直し、他者を激しく苛つかせるメスガキボイスで嘲笑った。

 

「あらあら、せっかくアタシが直接誘き寄せてあげたのに、来る前からすっかりフニャフニャじゃないのぉ。森の入り口で無駄なボランティアでもしてきたわけ。そんな腑抜けたイチモツで、この大自然を生き抜くアタシに勝てると思ってるの」

 

「くっ、ボクのチンチンがどんな状態であれ、君の悪事は必ず阻止する」

 

チンチンマンが檻に向けて一歩踏み出した瞬間、彼の足元の落ち葉が不自然に弾け飛んだ。

 

「しまった」

 

チンチンマンが罠に気づいた時には、すでに遅かった。落ち葉の下に隠されていた強靭なロープの網が瞬時に跳ね上がり、チンチンマンの身体を頭からすっぽりと包み込んだ。網はそのまま空中の木の枝を滑車にして引き上げられ、チンチンマンは地面からわずかに浮いた状態で完全に宙吊りになってしまった。太く編み込まれた密猟者用の網は、もがけばもがくほど身体に食い込み、体力を消耗しきっているチンチンマンには到底引きちぎることなどできない。

 

「ひゃはは、大物ゲットだわ。正義のヒーローも、網にかかればただの哀れな獲物ね」

 

マンマン密猟者は腰をくねらせながら、宙吊りになってもがくチンチンマンの元へとゆっくり歩み寄った。彼女は網の隙間からチンチンマンの赤いブーメランパンツに手を伸ばし、それを一切の容赦なく力任せに引き下ろした。露わになったチンチンは、かつての威光を失い、恐怖と疲労で完全に縮み上がって震えている。

 

「さあ、密猟の時間よぉ。アンタの残りのエネルギー、最後の一滴まで根こそぎ狩り尽くしてあげる」

 

マンマン密猟者は自身のハイレグスーツの股間部分を横にずらし、秘められたマンマンを完全に露出させた。そして、網の中で身動きが取れないチンチンマンの腰の高さに合わせるように立ち上がると、その弱り切った部位を自身のマンマンで強引に咥え込んだ。

 

「あ、だめだ。抜け出せない」

 

「ほらほらぁ、大自然の厳しさを教えてあげるわよぉ」

 

マンマン密猟者は網越しにチンチンマンの身体に抱きつき、狂ったような速度で腰の乗っかりピストンを開始した。静寂の森の中に、肉と肉が激しくぶつかり合う卑猥な水音と、網のロープが擦れる軋み音が反響する。マンマンの内部は信じられないほどの熱を帯びており、大自然の野性を思わせる荒々しい締め付けと滑らかな愛撫の連続により、チンチンマンの体内にわずかに残っていたなけなしの精力が、容赦なく搾り取られていく。

 

「あ、あたまが、真っ白に」

 

「もっと激しくいくわよぉ。抵抗できない獲物を料理するのって、最高にゾクゾクするわぁ」

 

休む間もなく繰り返される執拗なピストン運動の前に、チンチンマンの意識は完全に混濁し始めた。網に食い込むロープの痛みすら感じなくなり、全身の筋肉が痙攣したように硬直する。最後の最後の一滴まで精力を搾取され尽くしたチンチンは、もはや芯というものを完全に失い、ふにゃふにゃの皮だけになったかのようにへなへなになり、マンマンの奥から力なく抜け落ちた。チンチンマンは完全に白目を剥き、網の中で糸が切れた操り人形のようにぐったりと首を垂れた。

 

「アンアンッ、クゥーン」

 

檻の中に閉じ込められたバターが、主人の惨状を目の当たりにして絶望的な鳴き声を上げる。

 

「あはは、完全におしまいね。これでこの森も、アンタの命も、全部アタシのコレクションよ」

 

マンマン密猟者が勝利を確信し、満足げに高笑いを上げたその瞬間であった。森の奥深くから、地鳴りのような重低音が響き渡った。鳥たちが一斉に飛び立ち、木々の葉が激しく揺れる。轟音はみるみるうちに近づき、太い木の幹をなぎ倒し、深い茂みを豪快に踏み荒らしながら、一台の大型ワゴン車が広場へと乱入してきた。車体全体が完全にマジックミラーで覆われたその異様な特殊車両こそ、シャブおじさんの駆るマジックミラー号であった。

 

「待たせたな、チンチンマン。密猟者ごときに、ワシの最高傑作が狩られてたまるか」

 

激しい急ブレーキと共に広場の中央に停車したマジックミラー号。その助手席の窓が勢いよく開き、そこから顔を出したのは、両目をバキバキに見開き、完全にハイになった状態で挙動不審に笑うシャブおじさんであった。彼の両手は乳鉢を握りしめ、何やら強烈な匂いを放つ粉末と液体を異常な速度でかき混ぜている。

 

「サセ子、今回は特別製じゃ。赤マムシの生き血と最高級マカのハイブリッド、アルティメット処方じゃあ」

 

「任せといて。これでもくらえ」

 

助手席から身を乗り出したサセ子さんは、禍々しい赤紫色に発光する特製マカドリンクのボトルを右手にしっかりと握りしめていた。彼女は森の複雑に絡み合う木の枝と、チンチンマンを捕らえている網の隙間を瞬時に計算し、鷹のように鋭い視線で狙いを定めた。一切の無駄がない、プロのアスリートすら凌駕する完璧な投球フォームから、持てる力の全てを込めてボトルを投擲する。

 

彼女の強肩から放たれたボトルは、空気を切り裂く魔球となって複雑な枝葉の隙間を縫うようにすり抜け、網の中で白目を剥いて気絶しているチンチンマンの顔面へと真っ直ぐに向かっていく。

 

チンチンマンは本能的にその凄まじい飛来音を察知し、無意識のうちに大きく口を開けた。ボトルは寸分の狂いもなくチンチンマンの喉の奥深くへと見事にキャッチされ、赤マムシとマカのハイブリッド成分が凝縮された超濃縮の液体が一気に胃袋へと流し込まれていく。

 

その瞬間、チンチンマンの身体の内側で、火山の噴火にも似た超弩級のエネルギー爆発が引き起こされた。枯渇していた細胞が限界を突破して活性化し、全身の血流が沸騰したように激しく巡り始める。網の中でぐったりとしていたチンチンマンの赤いブーメランパンツが、内側からの凄まじい圧力によってはち切れんばかりに膨らみ始めた。

 

「元気100倍、チンチンマン」

 

森の空気を震わせる雄叫びと共に、チンチンマンは全身の筋肉を大きく隆起させた。彼のブーメランパンツの中身は、先程までのふにゃふにゃの皮状態が全くの嘘であったかのように、大自然の巨木をも凌駕するほどの圧倒的な威容と硬度を取り戻していた。チンチンマンが全身に力を込めると、カチカチに凝り固まった自慢の部位が密猟者の網を内側から突き上げ、強靭なロープをいとも容易く引きちぎり、粉々に粉砕してしまった。

 

「嘘でしょ。あの特製の網を、硬さだけで突き破るなんて」

 

マンマン密猟者は、目の前にそびえ立つ規格外の質量と、鋼鉄のように変貌したヒーローの姿を前に、恐怖で顔を引き攣らせて後ずさりした。しかし、完全復活を果たしたチンチンマンの目には、正義の怒りの炎が激しく燃え盛っている。

 

「自然を冒涜し、弱い動物を虐げる卑劣な密猟者め。ボクの怒りの一撃をその身に刻み込め」

 

チンチンマンは腰を深く落とし、根元から極限まで凝り固まった自慢の部位を真っ直ぐにマンマン密猟者へと向けた。その先端には、怒りと正義のエネルギーが極度に圧縮され、眩いほどの白い閃光を放ち始めている。

 

「スペルマ・パトローナム」

 

森全体を吹き飛ばすかのような大轟音と共に、極太の白い濁流が爆発的に放出された。放たれた超高圧のエネルギーの奔流は、逃げる暇すら与えず、マンマン密猟者の身体を瞬時に飲み込んだ。

 

「いやああああん、大自然の恵みにしては濃すぎるわよぉぉぉ」

 

マンマン密猟者の悲鳴は、圧倒的な奔流にかき消された。凄まじい放出の圧力は彼女のマンマンをドロドロの白い液体で満たし、そのまま彼女の身体を空中へと高く持ち上げた。

 

「イクマンマ〜ンっ」

 

マンマンマンは森の分厚い樹冠を一直線に突き破り、夕焼け空が広がる彼方へと向かって派手な絶叫と共に吹き飛ばされ、やがて空の星に紛れて見えなくなった。

 

チンチンマンは放出を終えると、荒くなった呼吸を整えながらゆっくりとブーメランパンツを穿き直した。森の中からは、先程までのいかがわしいフェロモンの匂いは完全に浄化され、木々の間を吹き抜ける清涼な風が戻ってきている。チンチンマンはすぐさま鉄格子の檻へと駆け寄り、その強靭な腕力で檻の扉を軽々とひん曲げてこじ開けた。

 

「アンッ、アンアンッ」

 

檻から解放されたバターは、大好きなバターの塊には目もくれず、一直線にチンチンマンの胸の中へと飛び込んだ。嬉しそうに尻尾をちぎれんばかりに振り、チンチンマンの顔をベロベロと舐め回す。

 

「よしよし、バター。もう大丈夫だよ。怖い思いをさせてごめんな」

 

チンチンマンは黄色いグローブでバターの頭を優しく撫でた。マジックミラー号の窓から、シャブおじさんとサセ子さんが満面の笑みで親指を立てて合図を送ってくる。チンチンマンはバターを抱き抱えたまま、仲間たちに向かって力強く頷き返した。今日もまた、この美しい大自然と小さな命の平和は、彼らの手によって無事に守り抜かれたのであった。

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