外装幼女王   作:積み立てヨーグルト

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「ぐぬぬ…、なーんか気になるんだよなぁ」

 

気になると寝れない。

寝れないから起きたまま、でも実は寝たい。

 

ポンコツ小説なのは既に知っているが、自分の中の理解はある程度は進めておきたい。

未来の自分に色々と丸投げするのもいいけれど、寝る事に支障が出る程度にやっちゃいけないと思う。

 

でもさぁ最近思うのよ。

何だかこの世界に長くいればいるほど体の調子がここに馴染んでいっている気がする。

何が言いたいのかっていうと、性格の安定化…とか?

 

いやさ思うのよ、俺って結構感情的になる性格だから自分で自分の事を大丈夫なのかこいつって思う時があるけれど、この世界ではその頻度が減っていると感じている。

つまり性格がまともな方に傾いていっているって事。

凄く良いことでにっこりしそう。

性格変化なにそれ怖いって勝手に思いだす奴じゃなくて助かったよ。

 

それはそうと今はここだ。

 

なんか纏め方が変な気がしてノートとペンを前に唸っている。

側にやってくる蛍と提灯アンコウを撫でまくるが、それでもだ。

撫でる事はいつもやっているが、これは義務ではなく癖みたいな感じでやっている。

 

ほら、友達が近づいてきたからみたいな。

…それは流石に違うか。

 

「大昔の荒れた時代と、罰の海と呼ばれる開闢の時代、後は最後に暗がりの時代か」

 

あれから少し経った。

俺はノートを見て昔に書いた小説を学び直している所だ。

だって仕方ないじゃん、内容が難しいんだもの。

国語のテストやってんじゃねえんだぞ、勘弁してくれよ。

 

「話は序盤の序盤なのになぁ…」

 

なんか前書いてた小説と似たこと言ってんよー。

 

「大昔の荒れた時代には不戦の条約があったけど危ない時代だった。罰の海と呼ばれる開闢の時代は、一部の神々が聖杯製造でバカやらかして原初の神秘に罰を降ろされて一部発狂…。暗がりの時代は王が去ってしまって何処にも安住の地がなくて、終わりのない縁と多くの信仰が繋がってる時代…」

 

ん、んんん…。

 

「大昔の荒れた時代は、王達の血筋を持つ子孫達と自我を獲得した怪物達が仲良く王を祀る場所で余生を穏やかに過ごす時代…。後は怪物達が神になろうとして新たな世界に行って神に近しい信仰に近い安息の地の数々を滅ぼしてた…」

 

んで…。

 

「暗がりの時代は後から目を覚まして砕かれた聖杯に強い意思を示す神々と、名前が無い?世界で聖杯信仰が始まるのと、不戦の条約じゃない条約を結べる赤く熱く呼び覚まされた者の集まりである自我のある怪物の転生があったのと、罪も血筋も捨てた怪物の出現?発狂したのは神々だけじゃなくて怪物も巻き添えかな?」

 

聖杯を砕いた原初の神秘である太陽と月の意思って何だろうね。

怪物を含めた神々の血筋かつ頭が悪い奴を絶対狂わせる攻撃をしたっぽいけど、どうしても許せなかったのかな。

信仰がある世界みたいだから、絶対許したらダメみたいな感じっぽい?

 

「世界にある幾つもの罰の絵ってどういう感じなんだろ?絵があるって事は見た人がいるって事だと思うけど、神々の居場所にだけ罰を降ろしたんだよね。神々がばら撒いて広めたのかな」

 

後は自我を獲得した怪物は転生を理解するから、実は転生者混じっているんじゃねって思う。

そんな怪物いたら罰に巻き込まれようとピンピンしてそう。

暗がりの時代の罪も血筋も捨てた怪物の出現というのは転生者かもね。

どうやったのか分からないけど、生き残る為ならみたいな。

流石に新たな世界で神に近しい信仰とされてきた安息の地の数々を滅ぼして回ったのは転生者じゃないと思いたい。

心と体が飢えたくないし、神になって存在を保てるなら何してもいいやって開き直っている感じならしちゃうかもしれない。

転生者って神への道を知ったり、神への血筋で長生き出来るとかなんか興味持ちそうだな。

うーん、難しい。

 

 

 

「ふぃー、勉強会疲れた」

 

勝手に勉強会扱いにしているが、それだけ今回の小説は難しいのだ。

辛くて逃げ出したい時の苦労よりかはまだまだ可愛いもんだけどね。

 

あっ、可愛い俺の友達の皆は?

よしよし近くにいる、ふぅ安心。

 

すかさず近くの提灯アンコウを抱き締めて寝転び、ノートを体の下敷きにする。

体に疲労が来ないっていっても心が疲れるよ心が。

よし、そろそろ真水ぶっかけタイム行くか。

 

「よーし真水かけるからちょっと待っててね提灯アンコウ」

 

いや、ちょっと待てよ。

実は海水の方が喜ぶんじゃね?

何で今まで気が付かなかったんだろう…。

疲れていたのかな、もっと関心持った方が仲良くなれたりするのか?

 

「君、もしかして海水の方が好き?」

 

つぶらな瞳を見る。

うん、分からん。

 

「よしよしとりあえずぶっかけてみるからな」

 

昔っから当たり前の様に独り言を呟いていたけれど、この世界に来てからはもっとそれが増えている。

別にこれは悪いという事はないよね?

 

「海水か…」

 

提灯アンコウって深海に住んでるんだっけ?

なら海水でしょ。

 

メニューのキーワード検索から無事に海水を見つけられたので入手出来た。

本当はメタバースで浴びせる海水なんじゃなくて、本物の海で泳がせた方が喜ぶんだろうなぁ。

 

んっ…?

本物の…海?

本物の海ってここにはないよな。

 

「あっ…」

 

俺凄い事を思いついたかもしれない。

太陽と月が作れるならそもそも地球も作れるんじゃね?

いけるかな?

出来なかったらちょっと悲しくなるかもしれない。

提灯アンコウは海の生物だからあれだけど、母なる大地だよ?

そりゃ欲しくなる。

 

メニューからクリエイター活動を出してみる。

なんだかクリエイター活動に頼るのが凄く懐かしい操作な気がする。

書き始めた小説の難しさに悶絶してマジでそれどころじゃなかったから仕方がない。

今回のは本当に修行みたいな難易度だようん。

でもその分だけ乗り換えられたら気持ちよさそう。

出来るかは別としてね。

 

『どれを希望されますか?』

 

「地球…」

 

『アイテムリストに追加しました。作成時間完了までお待ち下さい』

 

おー。

よし、ちょっと見てみよう。

 

アイテムリスト

【太陽(完了まで38億年)】

【月(完了まで38億年)】

【ブラックホール(完了まで3億年)】

【ホワイトホール(完了まで3億年)】

【地球(完了まで46億年)】

 

お、おお…。

なんか俺、また神っぽい事してる。

地球は端に提灯アンコウを泳がせたいって動機なんだけどね。

でも何だかまた振り出し…というか待ってないといけないよなぁ。

ここの時間の流れは早いけれど、こういう事はちょっと気になる。

 

「ま、いっか」

 

提灯アンコウへと海水を浴びせてあげると、嬉しそうにスイスイと移動しだした。

こっちの提灯アンコウは宙に浮かぶから凄いよな。

あ、蛍も結構移動が早くて凄いからね。

 

「さあてとっ、またノート読み返そっと」

 

人間って本を読むより書く方が頭が良くなるってネット記事で見た事あるけど、全く実感湧かないのよね。

やり方が間違っているのだろうか?

ほら、本を早く読む方法がーとかあるじゃん?

あれを練習しまくったら少しは頭が良くなるのかな。

沢山のお墓を見渡す。

 

俺は楽に過ごそうと嫌な事から逃げる傾向があるけれど、なんだかんだで小説書く事だけは続いてんのよね。

何故かは分かんないけど、多分定期的に現れる癖みたいなもんだと思う。

癖って中々治りずらい場合とかあるよね、ほら、寝る時もスマホ弄りながらーみたいな。

生活習慣に当たり前に混ざっているから、無理に取り除くのもダメだよねとか。

 

「元々こういう性格してなかったんだけどなあ」

 

人生って不思議だよね。

 

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