東方理想郷~east of utopia~   作:ホイル焼き@鮭

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東方永夜抄!使えるキャラが増えて来る!これで勝つる!


18話『永夜異変~終わらぬ夜の異変』

萃夢想が終わってからふた月ばかり過ぎ去り、夏の残暑が残る9月。十五夜がやってきて、満月になった。あと1ヶ月で中秋の名月かぁ……などと思っていたら。

 

「まずいわよ、凜」ニュッ

「ゆかりん?………。何がまずいんだ?」

「この異変よ。この状態の満月が続いてしまうと、満月の魔力を受け続ける妖怪が、狂乱、暴走………などなどする事になる」キリッ

「げ、なんだそりゃ。そこそこ危険な異変だったのか、東方永夜抄のって」

「…………東方永夜抄?」

「うんにゃ、こっちの話だ。…………だが、だとすれば見過ごせることではないな。どうする?」

「……………いくら幻想郷のバランスを壊すほどの異変でも、博麗の巫女に解決させるべきか………いや、万が一にでも失敗されては困る。凜、私と貴方で解決するわ」

「よし、了解した。貴女の仰せのままに」

「ええ。でも、どうするべきかしら」

「満月がおかしい原因は何なんだ?天体である月が、あるいは地球が、自転を止めた、とかか?」

「そんな非常識なこと、出来るわけないでしょう?」

「……………いや、そこそこできる奴居ると思うけど」

 

俺なら自転していない地球や月を理想にすれば出来るだろうし、ゆかりんなら回転の周期を弄ることで可能だろう。

 

「それはともかく。今空に浮かんでいる満月は贋作。あまりにも魔力が強過ぎる。私や萃香のような大妖怪ならともかく、並の妖怪なら発狂するほどに」

「おー、こわいこわい。じゃあ、さっさと解決しようか」

「どうする気?」

「たぶん、ゆかりんが考えてる事と同じかな?」

「……………夜を止め、元凶を突き止める………」

「ま、そう言う事だね」

 

ま、能力ですり替えても良いんだけどさ。そこまで原作ブレイカーな行動とっちゃおしまいだ。

原作通りに俺がいなかったら実力者である博麗の巫女に話が通ったのだろうが。俺がいるから実力者である俺が出てくるというわけだ。

 

「それでは、始めましょう。凜、あなたの守護者としての初仕事よ」

「へーへー。結構頑張ってきたんだけどなぁ、今までも」

「さぁ…………夜を止め、幻想の地を護りましょう!」

「ああ」

 

………BBA(ア、アレ?オコラレナイ…ア、ジュツシキツカッテルカラカ!ナラ、BBA!BBA!BB··ブベッ、ヤッパリィ!?)術式展開中………

 

「よっし、術式展開完了!さ、行くわよ、凜!」

「是非もない。仰せのままに、我が主よ」

「さっきからなにカッコつけてるの?」

「いっぺん言ってみたかった。ただそれだけですよ、我が主」

 

 

「さて………とりあえずは外に出ましょうか………」

「ま、こんなの手探りだからね。テキトーに歩いてれば手がかりが歩いてくるのだ」

「手がかり登場!」

「…………さて、テキトーに歩いていくか………」

「そうね」

「え、え?お、おーい、手がかり、ここにあるわよー。ほらー、こんな所に美少女が!」

「あー、なんかないかなー」ニヤニヤ

「ほんと、そうね」ケラケラ

「わ、わたしを無視するなー!」

「…………あはっ、蛍風情が何の用だよ」

「や、やっぱり聞こえてて無視してたんだ!」

「あ、そう言えば夜に歩くのに必須のもん置いてきてしまった。我が世界に」

「?」

「あなたの言いたいことは分かったわ。虫除けスプレーに、殺虫剤ね?」

「おうおう、これなら蛍もサヨナラだぜ」

「む、虫を駆除するなー!」

 

「蛍符「地上の流星」」

「うんー、悪いな、今更この程度でピチュりはしないんでねぇ」

 

リグルから規則弾幕と、大玉が撃たれる。

規則弾幕の間に入り、大玉をくぐり抜ける。

 

「今更今更。劣符「二重結界」」

 

スペルをパクリ、二重結界を発動させる。リフレクターで解析はできない結界系も、単純であれば単純なほど、解析しなくても楽に発動できる。霊夢ほど結界の強度は高くないのが残念。

 

「さぁさて、どう対処してくれるのか………」

 

リグルの弾幕を受け続けていた結界が、リグルを挟む。

 

「げふっ!」

 

リグルが結界に圧され、そのまま墜落する。

 

「…………へ?」

「きゅう~」

 

なんか知らんが、勝った。

 

「蛍…………弱ぇな………。若干残念なことに」

「凜、何よあの結界。全然弱いじゃない」

「え、やっぱり?うーん………ま、劣符だし」

 

……………………………青年少女歩行中…………………………

 

いきなり目の前から弾幕が。

 

「おっと」

「あら」

 

気にせず道を進む。正直ぬるすぎて意識しなくても大丈夫なレベルだし。

 

「ふー、ゆかりん、今日は弾幕が風を運んでくれて涼しいなぁ」

「そうねぇ。少し鬱陶しいけど、悪くないわ」

「あー、意図的に外してくれたらいい人なんだけどなぁ」

 

この調子である。

 

「ちょ、ちょっと待って~!」

「何?」

「久しぶりのヒトネギだと思ったのに。あんた達、一体何者~?」

「ん、人間以外かしら」

「人外、かな」

「人間以外?」

「そう、人間辞めちゃってる人と、人間以外」

「珍しいわね。この道に人間以外が通るなんて」

「ふぅん、あなたは夜雀のようね。あんまり人間ばっか襲ってると~。この辺から人間が居なくなるわよ」

「この際人間じゃなくてもいんじゃね?」

「凜、妖怪の糧はあくまでも『人』の恐怖なのよ。神様の糧も『人』の信仰」

「へぇ、難しいなぁ……。でも、ゆかりんを怖がる奴なんて居るの?」

「そりゃあ居るわよ~。今の幻想郷の実質トップよ?私。私の機嫌をそこねたら、幻想郷中で村八分に………」

「でもゆかりんにそんな権限ないよね?人里に命令するとかも出来ないでしょ」

「まぁね。でも、権限はないけどやれるから」

「そうだね」

「まあ私のことはどうでもいいのよ。あなたよ、あなた。通りすがりの夜雀さん」

「ふぇ?もう帰ろうかと思ってたんだけど。大体、夜の道からは人間の姿は疾うに消えてるし。居たとしても、よっぽどの急ぎか、訳ありか人間以外しか通らないし」

「わたし達は、急ぎで訳ありで人間以外なの。ちゃっちゃと先を急がなきゃいけないの。そこを通して下さる?」

「里に行く妖怪も珍しいがな。里の中じゃ妖怪は人間を襲えないし」

「えー……、せっかくの遊び相手なのにー。そうだ、一緒に里に行って人間をからかわない?」

「からかい相手ならここにいるぜ」

「お、あなた人間ね。私が鳥目にしてあげる!」

 

 

「猛毒「毒蛾の暗闇演舞」」

 

弾幕がパラパラと設置され、違う弾幕がミスティアから全体的にばらまかれる。全体弾幕自体は規則的なので、よけるのは容易いが……。設置されていた弾幕がふよふよと漂い、不規則に移動する。まぁ、頑張ればよけれなくもないけれど、面倒だし。

 

「空弾「アイディアル・エアガン」」

 

空気の圧縮弾を作り、ミスティアの弾幕にぶつける。ぶつかりあって相殺し、均衡状態になる。

 

「くっそー、ただの人間じゃないわね~? まぁ、人間以外と歩いてた時点で判ってたけどさ~」

「あっは、初めに人外って言ったけどな?」

「でも人間でしょ?なら………鳥目にな~れ♪夜の鳥ぃ、夜の歌ぁ♪人は闇夜に灯を消せぇ♪」

「夜雀「真夜中のコーラスマスター」!」

 

ミスティアが歌を歌い、スペル名を宣言したその時、視界が真っ暗になった。

 

「!?…………ふーん、面白いじゃないか……!」

 

全く見えない。全く見えないのに弾幕は飛んでくる。神経を研ぎ澄まし、弾幕の存在を感じ取って躱す。俺だってもう弾幕ごっこを何十回と繰り返している。見えなくても、2面ボス位にやられる訳にはいかない………!

 

「………おっとぉ!ははっ、流石に躱しづらいね!理想神霊「夢想封印」!」

 

弾幕を打ち消し、夢想封印をミスティアに当てる。見えないけど。

 

「くっ…………これくらい!」

 

ミスティアの弾幕の気配が夢想封印に集められる。1つ………また1つ………と言った具合に消えていき、9個の封印弾が打ち消される。だが、残り一つの封印弾がミスティアに直撃する。

 

「………!っつ~!もう!女の子に怪我させるなんて!ありえないわ!」

「ふはは、知るか。さてさて、もう終わりにしましょうか?」

「化人「速きこと風の如く」」

 

弾幕を拳で殴り、爆発する前に通り抜けながら突撃し、ミスティアに体当たりをする。

 

「えい」ドンッ!

「きゃぁぁぁぁぁぁ!」ヒュ----

 

ミスティアは星になった………。

 

「ふー、勝った!」

「時間はあまりないわ、急ぎましょう」

 

……………………………人里へ移動中……………………………

 

「お前たちか、こんな真夜中に里を襲おうとする奴は」

「…………上白沢さん、この状況の説明を」

 

目の前に立ちふさがったのは、上白沢慧音さん。既に知り合いである。そりゃ幻想郷で、人里に寄る事が多ければ、この人に会わない訳はない。だがそんなものは関係なく、今のこの状況が問題だ。

 

「人もいない、住居もない。ここには小さいけれども里があった筈です。説明を、上白沢さん」

「なっ………高橋!?な、なぜお前が………!」

「なにか勘違いしているご様子。襲う気もないですよ、上白沢さん。だから、この状況の説明を」

「ねぇ、凜………。私には、いつもの里の様子に見えるんだけど?」

「へ?」

 

改めて周りを見通してみると、やはりなにもない。

 

「高橋、大丈夫だ。ここには、元々人間は住んでいなかった。そう見えるようにしただけ」

「……………あ、なるほど」

 

そう言えば彼女の能力は、歴史を食べる程度の能力。なんだ、びっくりしたわ。

 

「あっは、分かりました。では上白沢さん、あなたも半獣であるならば、月の異常には気づいているでしょう?何か分かりませんか?」

「…………お前たちは、里に危害を加える気はないんだな?」

「質問を質問で返すのは、上白沢さんらしくないですが………、まぁ、そうですね」

 

だよね?目で伝えてみる。

 

「そうね、元々ここの連中とあなたなんかに用はないわ」

「そうか………ならいい。この月の異常を齎したのはあっちだ。私はここの人間を守ることがあるのでな、頑張ってくれ、高橋」

「了解です、上白沢さん。良き夜になるといいですね」

「ああ、そうだな」

 

迷いの竹林に向かうことにした。というか原作知識で場所は分かってるんだけど。

 

「ねぇ、凜」

「んー?なに?」

「あなた、さっきの半獣には敬語なのね?」

「え?まぁ、うん。というか、普通そうでしょ?」

「私は最初から敬語じゃなかったじゃない」

「えー?そりゃそうだろ。俺は素直に尊敬できる目上の人には敬語だよ」

「私も一応、目上なんですけど………」

「初めから対等に扱ってる、って事だよ。ある程度の距離を置くことでもあるからね、敬語って」

「………うふふ、嬉しいこと言うわね」

「え、そう?まぁ、ゆかりんは全く尊敬できないというのもでかいけどね」ケラケラ

「あらあら、今度は生意気なこと言ってくれるわね」ケラケラ

「あははは」

「うふふふ」

 

………………………青年少女竹林侵略中………………………

 

「動くと撃つ!」

「そこまでよ、二人とも!」

 

霊夢と魔理ちゃんが登場。はー、なるほど、こう来たか………。

 

「よっ、こんばんわ、レムちゃん、魔理ちゃん。元気にしてた?」

「なによ、そのレムちゃんって」

「なんだ、その、魔理ちゃんって」

「ふふっ、前にあだ名つけてあげるって言ったじゃないか。だから作った」

「私、断ったわよね」

「咲夜は承諾してたけどな」

「ふふー、関係なし、問答無用。それで、レムちゃんと魔理ちゃん。こんな夜更けに何の用だ?」

「え、あだ名続行なの?って、そんな事はどうでもいいんだった。紫、あんたでしょ?夜を止めたのは!」

「どうせまた、昼と夜の境界でも弄ったんだろ?」

「ま、夜を止めてるのはこのゆかりんだな。だけど、これには理由があってだな………」

「そんなことどうでもいいわ!夜を止めて、なおかつスキマ妖怪と変人が跋扈して!こんなに危険な夜もないわ!」

「おいおい、ナチュラルに俺を変人扱いか?まぁいいや、どうせ話なんか聞かないだろうし」

「夜が続くと危険だぜ。夜は妖怪が人を食う。夜が続けば、食い過ぎで妖怪は自滅する」

「あー、するわけないけど御託はいい。霊夢となんて戦い飽きた、魔理沙、久々にお前の実力でも測ってやろうじゃないか」

 

いっつも博麗神社に来ても霊夢とばっかだからなぁ。たまには悪くない。

 

「えー、私は?」

「もう飽きたって。さぁ、どうする?魔理沙」

「もちろんやるぜ。いい機会だ」

「さぁ――――弾幕は?」

「「パワーだぜ!」」

 

 

「魔空「アステロイドベルト」!」

 

ある程度の大きさがある星型規則弾幕が魔理沙から放たれる。そして小さな星弾幕がバラつきながら放たれる。

 

「(流石にスペルが二枚しかなかった頃とは違うか……。かなり難しい、集中しなければよけられないだろう、だが、それよりも……)」

「………………綺麗だ………」

 

色とりどりの弾幕が、星のように瞬いて輝く。思わず見とれてしまいそうな程に。夜であるからこそ星の輝きが幻想的な光を放っている。

 

霧雨魔理沙。弱いからこそ輝く、人間の美しさ。それを彼女は持っている。霊夢は思わず跪いてしまうような、人間の強さの体現のようなヤツだが、魔理沙は弱さを内包した強さを持っている。どちらも素晴らしく、やはり、主人公に相応しいヤツらだ。

 

「~~!面白いじゃないか!だけど……、この程度!」

「化人「動かざること山の如し」!」

 

神経を研ぎ澄まし、思考を加速させる。天狗の思考速度へ変化し、ただただ躱すことだけを目的とした、これまた防御主体型スペルだ。この状態であれば、同時に並行して考える余裕が生まれるため、攻撃にも発展出来たりする。

そして弾幕を星型規則弾幕の隙間に潜らせ、漂ってる星型不規則弾幕を打ち消す。ちなみに、思考能力は強化してもある程度は大丈夫なので、化人符としてはかなりの時間使用できる。

 

「はっ、流石だな、凜」

「なに上から言ってんの?測られてるのはお前の方だぜ?」

「へっ、抜かせ」

「あはっ。さっさと次を出せよ、まだまだ測らなきゃだからな、時間もないし」

「ふん、お望み通りに」

「黒魔「イベントホライズン」」

 

魔法陣を使い魔として周囲に展開し、星型弾幕を大量に設置し、周りを埋め尽くす。星型弾幕が一気に外へ回転しながら動き、魔法陣が更に弾を補充する。なかなかクセのある弾幕だ。動きが固定されてるが、変な動きをしてて、若干面倒。天狗レベルの思考能力なので、躱せるのは躱せるのだが。ただ余り思考しすぎると、オーバーヒートする可能性もある。ここは間違えないように………。

 

「重力「アイディアル・グラヴィティ」」

 

重力を上げ、弾幕を全て地面へと落とす。もちろん魔理沙も落下する。そこからもう一枚のスペルカードを宣言して発動させる。

 

「化人「速きこと風の如く」ッ!」

 

速度上昇スペルカード、化人「速きこと風の如く」を使う。奇しくも、初めて会った時と同じ状況。あの頃の魔理沙はかなり未熟だった。まぁ、俺は俺であの時は未熟だったけど…………。さ、あの頃とは何が違うんだ、魔理沙よ?

 

「彗星「ブレイジングスター」!」

 

魔理沙がスペルを宣言すると、箒の掃く部分から魔力が発射され、その推進力でこちらへと向かってくる。恐らく、咄嗟にミニ八卦炉を箒に潜ませ、そこから魔力を発射したのだろう。

 

「!?くっ………!」

 

どうする?天狗の思考速度を駆使してフルスピードで頭を回す。リフレクターではだめだ、魔力や霊力などの力の塊ならともかく、人間は返せない!それなら…………!

 

「仕方ねぇ、耐えろよ魔理沙!」

 

まだ速度上昇は続いてる、それを活かす!

 

「ぅぁああああ!」

 

全力で速度を出し、魔理沙を大量の弾幕で囲う。うぇ、回転したせいで目が回る……。

 

「!?…………効かないぜ!」

 

しかし、魔理沙の周囲は噴出している魔力ビームだけではなく、魔法で防御魔法を周囲に展開しているらしい。馬鹿正直に囲ってもそのまま突撃できるのだろう。

 

「なら、こうだ!」

 

弾幕を全て魔理沙にぶつけるのではなく、弾幕同士がぶつかり合う様に仕向ける。そして囲うのではなく前面のみに集中。

 

「くっ………!?なんだ!?」

 

魔理沙が徐々に後ろへと後退する。

弾幕同士をぶつけ合う事で爆風を引き起こし、魔法陣を『全体』的に押して、魔理沙を押し返したのだ。弾幕をそのままぶつけると、魔法陣の一部のみを攻撃することになる。それでは押し返せないが、全体を押すならば、拮抗は可能なはず!

 

「はぁ………ここまでか………」

 

魔理沙がビームを止めて向き直る。これ以上魔力を消費するのは危険だと思ったのだろう。

 

「ふぃー……今のはやばかったな」

「くそっ、流石だな………」

「ふふっ、ありがと。さて…………まだあれを見てないぜ?お前の象徴と言ってもいいスペルカード」

「……………へっ」

「恋心「ダブルスパーク」」ボソッ

 

生憎スペル名は聞こえなかったが、彼女からマスタースパークと、周囲に展開されている使い魔代わりの魔法陣から星型弾幕が展開される。

 

「ふふっ、これも久々だね」

「理想恋符「マスタースパーク」!」

 

……………流石に前よりはマスタースパークの威力も向上してるみたいだけど。やはり俺のマスタースパークの方が押している。

 

「…………………ニヤッ」

「……アイツ、何笑ってんだ?」

 

この状況で笑う意味がわからない。押されているんだぞ?

 

「…………はっ!」

「あ?…………って、え!?」

 

マスタースパークを撃っている地点から動いた!?なのにマスタースパークは消えない。

 

「ダブルスパーク!」

 

前方からは魔力のビーム、斜め上からも魔力のビーム。なるほど、そう言う事か…………はぁ。

 

「魔理沙、お前はアホか?」

「へ?」

「どうやら知らないみたいだから教えてあげるけど………。人間の手って…………2本あるんだぜ?」

「兆弾「リフレクター」」

 

魔力砲を撃っている両手から左手を外し、左手で霊力の鏡を作り出す。

 

「げっ、それの存在忘れてたぁ!って、 (’ω’)うわぁぁぁ!!」ピッチューン

「ま、強くなったね、魔理沙。楽しかったよ」

 

「よし、勝った。霊夢、お前はどうする?というか、今更お前もこの異変が、ただ夜が終わらない程度の異変だと思ってるわけじゃないだろ?」

「んー…………どうしようかしら。確かに、なんか変な事が起こってそうな感じはするんだけど………」

「ゆかりん、霊夢も仲間に引き入れようぜ」コショコショ

「……………大丈夫かしら?」コショコショ

「なぁに、あいつだって相当な実力者だぜ。説明して協力してもらおう」コショコショ

「……………ええ、解った」コショコショコクリ

「何こそこそ話してるのよ」

「実はだな、霊夢…………」

 

……………………………青年少女説明中…………………………

 

「ということで、実は現在、幻想郷が大ピーンチ。だから守護者と管理人が動いているー、と。オーケー?」

「オーケーよ。しっかし……なかなか大変な異変なのね。少しおかしいかなって思ったぐらいだったのに」

「人間に満月はあまり関係ないからね。月の影響を受ける妖怪には、大変な事だよ。ま、話し合いでなんとか出来なくもないと思うよ。もしこの異変を起こしたのがアイツなら…………」

「?凜、あなたはこの異変の元凶を知ってるの?」

「…………………まぁ、多分。迷いの竹林にいて、こんな事をする奴なら………ほら、見えてきたよ」

 

方向感覚を惑わされようが、魔力を上空に配置し、それを記憶するように歩いていけば、まっすぐ歩ける。

竹林に、ぽつんと佇むお屋敷。ここが永夜異変の首謀者、八意永琳と蓬莱山輝夜の住む、『永遠亭』だ。

 

「さぁ…………二人とも。贋物の月を齎し、幻想郷に危機を訪れさせているお屋敷、永遠亭に突撃だ!」

 

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