東方理想郷~east of utopia~   作:ホイル焼き@鮭

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投稿が遅れて申し訳ありません!ちょっと受験関係でごたついてまして!しばらく投下が遅くなるやも知れません。


32話『暇を捨て、山に出よう!後編』

「さ、二人とも。ここが、山に現れた神社『守矢神社』よ」

 

博麗神社と同じ様な、長い長い石段の前に着くと、文はそう言った。ここがその元凶の神社なのだろう。ふぅん、守矢神社って言うのか。

 

「じゃ、後はよろしくね。天狗の代わりにやるわけだし、上手くやってちょうだいよ?」

「分かってるわよ」

「上手くやるよ」

 

文がバッサバッサと翼をはためかせて天狗の集落へと戻っていく。

 

「じゃ、行こうか霊夢」

「ええ」

 

残された俺と霊夢は、取り敢えず石段を登る。道中からかってきた妖精を帰しながら石段を登るのは、なかなかハードだ。頑張って登りきる頃には、既に満身創痍になっていた。

 

「ぜー、ぜー」

「つ、辛いわね………」

「というか、飛べば良かったんじゃ…………?」

「あ」

 

石段の先にあった、神社の外観を見やる。大きな注連縄が巻かれているが、それ以外に古臭さを感じる場所はなく、新築に似た雰囲気を持っていた。荘厳な雰囲気も醸し出している………。つーか諏訪大社まんまだ。

 

「ふむ、博麗神社よりも綺麗だな。やはり住んでる者によって差が出るのかな?なぁ、霊夢」

「私だって、掃除くらいしてるわよ………一応」

「境内ばっかだろ?神社の中もやんないと、大掃除の時大変だぜ」

「だってさぁ、神社(いえ)の中って、片付ける気が失せない?」

「………まぁ、確かにな。目標がはっきりしてないから、何をすれば終わりなのかは分かりづらいかな」

「でしょでしょ?」

「そういや霊夢、お前の生活って………」

 

居間で茶を啜って、依頼があれば妖怪退治(うんどう)に出かけて、偶に思い立ったように外の掃除をする………夜寝るのも早ければ、朝起きるのも早い…………。

 

「カンペキお婆ちゃんだよな」

「…………………!し、しししし、しし仕方ないじゃないの!それ以外何をすれば良いのよ!」

 

自覚がある様で、ひどく取り乱している…………。

 

「いや別に。責めてる訳じゃないけどさ。物凄い時間の使い方だよな、とは思うわけで」

 

俺の中学生の頃は、かなり遊んでた記憶しかない。受験期だって3日前に勉強して合格貰ったし。それまでは遊び倒していた。子供は気楽で良いよねぇ、やっぱり。今も子供だけど。

 

「うー、とは言ってもねー。本当に何をしてればいいのかしら」

「…………うわぁ、それ霊夢の年代で聞いていい質問じゃないぜ………」

 

人生を悟り始める段階の人が言うべきだと思う。

 

「うーん、まぁテキトーに、スポーツとかを始めるとか?いや、幻想郷には無いのか………強いて言えば弾幕ごっこ位だ」

 

まぁ、仕方ないのかなぁ。これが世代の差って奴か。ジェネレーションギャップ。歳は近くなのに、環境の差で価値観ってのは変わるもんだなぁ…………。

 

と、そんな事を今更ながら認識していると、真新しい神社の中から、緑の髪色をした巫女服の女性が現れた。言うまでもなく、うちに来た巫女、東風谷早苗である。決め台詞はこの幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!だ。概ねその通りだが、忘れちゃいけないものでも有ると思うぜ、常識って。

 

「あら?これはこれは………巫女の貴方の方から山に入ってくるなんて…………それに、そこの男性も」

 

ついでかい。まぁついでだけど、なんか嫌な言い方だなぁ。

 

「よっぽどうちの神様を勧誘したいのかしら?」ニッ

「………………あは、勧誘、ねぇ………?」ニィ

 

冗談ではない。

むしろ霊夢的には、とっちめに来た、という感じだろう。なにせこの女、取り敢えずボコれば話は終わると思っているのではないかと思う程にばったばったとなぎ倒しながら進む。彼女と居る限り、争いは絶えないんだろうなぁ。色々と大変そうだが、悪くはない。

 

「一応聞いておくわ。ここは守矢神社で間違いないわね?」

「ええ、相違ないわね」

「で、君達は山を自分の物にしようとしてると?そういう訳かい?」

 

必ず聞くべきであるその点を問う。すると、東風谷は眉をひそめ、少し不機嫌な感じで喋り始めた。

 

「人聞きの悪い事を言わないでくれる?私達は、幻想郷のこれからを思って、信仰心を取り戻そうとしているだけよ」

「ありがた迷惑、って言葉知ってるかい?新参の人がこれからを憂うほど、幻想郷は甘いグループじゃない。どう転ぼうが、結局、どうにかなんの。そういう風に出来てるから」

 

この世界で守矢が異変を起こすのは決定事項。それと同じように、幻想郷で起こる出来事は、全て製作者であるZUNさんの手のひらの中の決定事項だ。なーんにも憂うことはない。ま、俺というイレギュラーも居るが、俺が居るくらいで変わるものも少ない。

 

「このまま信仰が薄れていってしまえば、人の信心は弱くなっていくばかり。奇跡を起こす力を失うのですよ?」

「まぁ、確かにそうかもしれないわね。でも、凜の言う通り、それは私がどうにかするべき事で、あなた達に世話になることでもないわ」

 

と、霊夢がキッパリ言う。…………正直、こいつに信仰心を取り戻すなんて事が出来るかと問われれば、あんまりはっきりと大丈夫とは言えないと思うが。

 

「私は風祝の早苗。外の世界では絶え果てた現人神の末裔。神を祀る人間が祀られることもある。巫女が神になることもある。貴方はそれくらいの覚悟を出来て巫女をしているの?」

「別に、神になってもならなくても関係ないわ。やるって言ったら、やる時もまあまああるの!…………凜が」

「なんで俺!?」

「そう。では現人神の力を見て考えなさい。奇跡を起こす神の力を!」

 

予想外の発言に思わず突っ込むが、霊夢は無視した。東風谷も無視した。おいおい、なんか前にもこんな事あった気がするぞ………。

 

「しゃーねぇな、新規顧客には、丁寧なご説明が必要だと仰るわけだな。なら霊夢、先に行けよ。ラスボスくらい、ちゃっちゃと片付けてしまえるだろ?」

 

そう俺が問うと、霊夢は当然の様に頷く。

 

「当たり前じゃない」

「全く、只の付き添いをこき使いやがって。後で覚えておけよ」

「使えるものはなんでも使う、がモットーなのよ」

 

そう言って、霊夢が奥に行く。東風谷は追いかけようとしたが、俺がその行く手を阻むと、諦めたように手にしていた御幣を構えた。諦めが良いのは良いことだ。

 

「さぁ、お相手はこの俺、高橋 凜が務めさせていただきます――」

 

side Rin

「あ、でも自己紹介がまだだったよね?俺は高橋 凜だ。一応ここ、幻想郷の管理職の一員でもある。種族は人間」

 

俺がそう言うと、東風谷は一瞬惚けた顔をした。俺の言ったことが意外だったらしい。いやいや、初対面の人には、自己紹介から入るのが当たり前でしょ。たとえそれが戦闘中で有っても、さ?

 

「あっは、おいおい、自己紹介に自己紹介を返さないのはマナー違反だぜ?」

「………ええ、そうね。私は東風谷早苗。種族は現人神よ」

「なるほど。東風谷、で呼んでも構わないかい?」

「御自由に。私は高橋くんと呼ばせて貰っても?」

「おー、構わないぜ」

 

久々に名字で呼ばれるぜ。上白沢さん位しか呼ばねーもんね。

 

「まぁ、一応言っておくよ。幻想郷にようこそ。幻想郷は全てを受け入れる、それはそれは残酷なことだ」

 

定型文を口にするように、そう告げた。調子に乗られても困るので、少し威圧する様には気をつけて。

 

「さてさて、東風谷早苗さん?俺も元外出身だが。今はここの人間として、少し幻想郷についてレクチャーしてあげようじゃない」

 

制服の袂からスペルカードを取り出し、東風谷に向けて構える。戦闘モード、って奴だ。しかし、別に東風谷を倒す必要はないんだよねぇ。勿論倒して問題はないんだけど、時間を稼ぐだけでもいい。あくまで付き添い、脇役なのでねぇ。

 

「さぁさぁ、まずはステップワン―――――『弾幕ごっこを覚えよう』だ!」

「結局は、そうなるのね!」

 

side Reimu

凜と別れ、本殿の裏にある湖に行く。どうしてかと言われると、勘だとしか言えない。なんとなく、こっちに元凶がいる気がするのである。

 

「あふ………タルいなぁ………」

 

湖に辿り着くと、そこには大量の御柱が浮かんでいた。間違いなく、ここに神がいる。直感だが、神力の類も感じ取れるし。

 

「さっさと出てきなさい、居るのは分かってるわ」

「我を呼ぶのは何処の人ぞ」

 

そう、威厳のある登場したのを、紫の髪色をした青い服の女性だった。背には大きな注連縄が巻かれていた。

彼女はこちらを認めると、途端に雰囲気が柔らかくなり、気さくに話し掛けてきた。

 

「おや?麓の巫女じゃないの。私に何か用?」

「随分とフランクな神様ね」

「最近は、厳かな雰囲気を見せるよりも、友達感覚の方が信仰が集まりやすいのよ」

「まぁいいわ、うちの神社を乗っ取ろうとするの、あれ私と約一名が困るからやめてくれる?」

「乗っ取ろうとなんてしてないわよ。私はあなたの神社に人が集まるようにしたいだけ。妖怪の魔の手から救いたいだけ」

「余計なお世話よ。大体ねぇ、例えあんたを祀っても、信仰が増えるかなんて解らないじゃない」

「信仰が0よりも減ることは有り得ない。幻想郷の足りない物は神様を信じる心。巫女のあなたなら分かるでしょう?」

「私だって、神社に参拝客が来たら良いなぁとは思ってるわよ。でも、それは私が何とかするべきこと。あなたの力を借りる必要は無いわ」

「神社は巫女の為にあるのではない。神社は神の宿る場所。そろそろ――――神社の意味を真剣に考え直す時期よ?」

「…………………平行線の議論をしてもしょうがないわね。引かないと言うなら………退治するまでよ!」

 

バトル、スタート…………かしら。

 

「まずは小手調べから!」

 

半円形に整列された弾幕群が、薙ぎ払うように放たれてくる。それだけではなく、こちらに届く直前で曲がる。速度も早く、量も決して少なくない。

 

「でもね…………今更こんなもので負けるほど、やわじゃないのよ」

 

神経を研ぎ澄まし、状況を俯瞰的に見るようにして避ける。スペルカードの強力さでは負けるが、単純な弾避けなら私の方が凜よりも上だ。あいつがおかしすぎるだけで、別に私のスペルカードが弱いわけではないけど。

 

「流石、博麗の巫女と言った所かしら?それなら………」

「奇祭「目処梃子乱舞」」

 

彼女がそう言うと、突如左右から先端の尖ったレーザー弾幕が挟み込むように現れた。更に真横から赤光弾も現れており、逃げ場が完全に塞がれる。その状態から、大量の青札弾で狙われるのだ。………………これが凜の言う『しょけんごろし』って奴かしら…………。

 

「仕方ないわねぇ」

 

大量の弾幕が殺到する前に印を結び、結界をなす。

 

「結界「衝撃陣」」

 

大きな円柱状に形成した結界を、フリスビーを投げるようなイメージでぶん投げる。どんどんと弾幕を打ち消し、彼女の下へと向かっていく。

「昇天脚!」

結界の後ろに付いていくような形で彼女に向かって飛び、回転蹴り上げ――――昇天脚を放つ。しかしまともに食らってくれる訳もなく、彼女は大きくバックステップをする様に跳んで、私の蹴りを躱した。視界が真っ直ぐになり、元の状態に戻る。流石に一枚目のスペルを続ける余裕はないらしく、弾幕は出てこなかった。

 

「とっとと…………やるわねぇ」

「それはどうも」

「二枚目!筒粥「神の粥」」

 

大きな形のポイフル弾幕がこちらに向かってくる。そのまま来るかと一瞬身構えたが、弾幕は私の目の前に来ると、小さな弾幕へと変化した。弾は二つでセットになっているのか、固まって出たり、離れて出たり。二つの弾幕の距離が変わっており、目の前で変化してから見極める為、難易度も決して低くない。しかし…………。

 

「こんなもの、へでもないわね」

 

同じ物量なら、凜のアイディアル・エアガン、紫の弾幕結界の方が圧倒的に多い。あれらを躱せ、と言われれば、正直今でも自信はない。だが。

 

「残念ねぇ。人は日々成長するものなんだって、経験から学ばなかったのかしら」

 

スイスイと、少し集中をしながら躱す。私の場合、躱すと言うよりかは勝手に弾幕が避けると言う。自由気ままに、何となくで避けるのである。

 

「魔浄閃結!」

 

手を上に持っていき、結界の開き口を作る。後は思い切り下に引き下げれば、結界が開かれる。開かれた結界の線は、高速で敵の下へと向かっていく。

 

「…………ッ!?きゃあっ!」

 

弾幕を出してる最中に、高速で向かってくる弾幕には、流石に対応出来なかったのであろう。予備モーションが短いのも魔浄閃決の利点だ。結界というのは『分ける』ものゆえ、魔浄閃決同士で標的を挟んだら、そのまま真っ二つにしてしまう。なんとも怖い話だが、一つだけでははじき飛ばされるだけである。彼女(名前わかんないと不便ねぇ)も例外ではなく、空中へと吹き飛ばされた。

 

「くっ……………。あなた、手加減とかしないのかしら」

「もちろん、してるわよ。ごっこだからね」

 

本気で掛かっているのなら、直ぐに決着は着く。散々っぱら凜に規格外だのなんだの言っているが、私も人の事言えるもんじゃないのだ。

 

「どうやら、思った以上に幻想郷ってのは一筋縄じゃいかないみたいね。作ってはみたものの、使う気は無かったんだけど…………いいわ。私のとっておきで、あなたを討ち取って見せましょう」

「マウンテン・オブ・フェイス!」

 

何が来ようと関係ない。ただただ無心で、躱すだけだ。そう思いながら弾幕に向き直ると、私は驚愕に目を見開いた。

 

「(これは……………!)」

 

息つく暇さえ与えない、大量の札弾の嵐。高速かつ、角度もバラバラ。一定の固まり方はしているものの、そのせいで間を抜けることもかなわない。

 

「くっ!」

 

胸の巫女服にかする。間一髪で横にすり抜けたが、切り抜けた先にも弾幕の嵐。いくら私の回避能力が高くても、どこに行っても弾幕が多いんじゃ、いつミスをするか分からない。知恵熱でも起こすんじゃないだろうか。

 

「これは…………少しまずいかもね…………!」

 

前にもこんな事があった気がする…………。そうだ、春雪異変の時だ。あの時はどうなったんだっけ…………?

 

やっぱりお前は弱っちぃな?そんなんじゃ、いつまでたっても、お前は俺の下のままだぜ?あはっ!

 

唐突に、そんな言葉が頭に浮かんできた。似たような事を、あの時言われたからだ。そんな事も有ったなぁ……………。

 

「………………………」

 

………まぁねぇ、今更過去の事を掘り返すのは、少し大人げないかな、とも思うのだけど……………。

良し、凜の奴ぶっ殺そう(^^♪

 

「うふふ、うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

 

その為には、目の前の障害はぶち壊さないとねぇ。

 

「夢想天生」

 

能力を使い、最後の手段としてのスペルカードを発動する。お遊びの域を出た、ただただ殲滅する為のスペルカード。

 

「………………え?」

 

そう彼女が呆然としながら言う。無理もない。数多ある札弾の数々が、私の体を『すり抜けた』のだから。

夢想天生。ありとあらゆる物理の法則、自らを縛る理屈全てから『浮く』技。札弾と体が同座標にあれば、札弾が当たるという当然の理屈から浮くのだ。そんなふうに、どんな法則も、私に干渉することは出来なくなる。

 

「悪いわねぇ………あなたには何の恨みもないけど、八つ当たりさせてもらうわ!」

 

浮いたまま、彼女の元へと高速で向かう。後は、攻撃の一瞬だけ、夢想天生を解けば良い。

 

「神技――――――八方龍殺陣っ!!」

「くっ………きゃぁぁぁぁぁぁ……………!」

結界で囲んでから、下へと結界で吹き飛ばす。哀れな彼女は、湖の底へと深く、沈んで行った……………。

 

side Rin

「!?」

 

遠くの方から、大きな力を感じた。今まで感じたことのない、馬鹿でかい力。

 

「東風谷。さっきの、お前んとこの神の力か?」

 

戦闘を止め、東風谷に聞く。

 

「さ、さぁ…………。多分違うと思うけれど…………」

「となると………霊夢か?」

 

俺の記憶では、霊夢にこれ程までの力は無いはずなのだが………。

 

「ふむ…………。なぁ東風谷、1つ提案なんだが。ちょっと見に行かないか?」

「そ、そうね………。何か有っても困るし、そうしましょう」

「よし。じゃあそうしよう」

 

一度戦闘を中断し、見に行くことにした。東風谷は違うと言ったが、神様の力があそこまでの化物級なのだとしたら、霊夢が危ないかもしれない。東風谷と共に、神社の奥へと進み、諏訪湖の方へと進んだ。

そこで俺を待っていたのは…………………。

 

「あら、凜。早かったわね」

「れ、霊夢、か………?」

「他に誰が居るのよ」

 

そう、霊夢が呆れながら言う。

 

「いや、そりゃそうだろうけど……………」

 

見たところ、霊夢に目立った外傷はない。つまり、勝ったのは霊夢だと言うことだ。ということは、さっき感じた力は…………。

 

「でも凜。丁度良かったわ」

「へ?」

「ちょっとねぇ、今凄くあなたにイラッとしてた所なの。だからさぁ、1つ、ボコボコにされてくれないかしら?」

「ちょ、どういう…………へ!?」

 

霊夢から、大量の殺気が向けられている。こ、こいつ、マジでヤル気だ…………!顔なんか般若だし!

 

「ちょ…………は、話を――――」

「聞かない」

「は―――――――ギャアァァァァ━━━━━━(゚Д゚|||)━━━━━━!!?」

 

訳の分からないまま、何故か触れない霊夢の弾幕を大量に浴びせられ、俺は星になった……………。

 

……………………少女虐殺中…………………

 

「う、ノω・、) ウゥ・・・。あ、あんまりだぁ……………」

 

俺がめそめそ泣いていると、東風谷が霊夢に問うた。

 

「え、えぇと…………結局、八坂様は負けたって事かしら?」

「その通りよ。これに懲りたら、大人しくしておく事ね」

「う、ううん…………釈然とはしないけれど……………。高橋くんとの勝負も中断になったし………」

 

東風谷がこちらを哀れみの目で見ながら言った。

 

「わ、悪いけど……………。流石に俺も無理かな……………」プスプス

「あら、まだ生きてたの?」グリグリ

 

霊夢が頭を踏みつけながら言う。それはもうグリグリと。何で心配して駆けつけたら、こんな目に遭ってるんだよー…………?(´・ω・`)

 

「何でさ!?」

「ふん、生きてるならさっさと帰るわよ」

「ぐぇっ、ちょ、抵抗できないからって首を絞めながら連れてかないでくれよ………!」

 

何故かご機嫌斜めな霊夢に首根っこを掴まれながら、博麗神社へと戻った………。何でこんな目に………?

 

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