東方理想郷~east of utopia~   作:ホイル焼き@鮭

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6話『紅魔館という家族』

レミリアの部屋へと移動。さて、こんなめんどくさいしがらみ、消えてくれれば良いけど……………。

 

「しつれーしまーす。」

「凜か。一体何の用……ってフラン!?な、何でここに……」

「このいもーとが話があるんだってさ。お前らの事についてだ」

「凜……あなた………、い、いきなりそんなこと言われても……」

 

「あはっ、…………甘えんな!!」

 

「っっっ!!」ビックゥゥ!

「こんなめんどくさいしがらみ、さっさと解決してもらわないと困るってのにさー。ひとつ聞くがレミリア、お前はこのままで良いとでも?違うだろ?」

 

「お前は変えたかったはずだ、この状況を。だったら甘えるな、行動しろ。ここからは俺にはどうしようもない。レミリア、お前がやるんだ」

「凜………分かったわ、皆を集める。それで良いわね?その………フランも」

「え、ええ。それで良いわ……」

「ふう、どうにか話がまとまったか………それじゃ、後はお前らの問題だね」

 

俺が去ろうとすると、

 

「え?私を助けてくれるって言ったじゃない………」

「あんまり家族間の話に部外者を入れるもんじゃないよ。それでも不安なら………ま、これでいいか」

「え?」チュッ

 

フランの前髪をかきあげ、額に軽くキスをする。まぁちょっとキザっぽいけど………ま、これくらいが子供にはちょうどいいだろ?そしてぎゅっと抱きしめ、頭を撫でながら話す。

 

「いいか?お前のやりたいこと、お前の意見を、あいつらに伝える。一番大事なのは、それをなすために努力を惜しまない事だ……分かったか?」

「分かったわ……頑張ってみる」

「いい子だ」

 

さて、話が終わるまでは紅魔館にいるか。

 

「んじゃ、ちょっと全員呼んでくるわ。それで良いよな?レミリア」

「ええ、お願い」

 

ここは、咲夜から呼んでいこうか。

 

「それにしても広いなあ。こんなんで咲夜探せるのか?」

「呼んだ?」

「おお、すごいご都合主義だ………咲夜、悪いんだけどさ、パチュリーや美鈴さん、こぁさんを集めて、レミリアの部屋に行ってくれるか?」

「良いけど……何かするの?」

「んー、まあレミリアに聞いてくれ。とにかく頼んだ。俺は美鈴さんの代わりに門番してるからさ」

「分かったわ。行ってくるわね」

 

咲夜が行った。ふう、これでいいかな。さてさて、吉と出るか凶と出るか。

 

……少女たち話し合い(という名の喧嘩)中……

 

「凜」

「ん、咲夜か。終わったのか?」

「ええ。途中とんでもない事になったけど。妹様の気持ちは分かりましたわ」

「ふうん。じゃ、レミリアの所へ行ってみるか」

 

……………………青年移動中……………………

 

レミリアの所へ向かう道すがら、パチュリーと美鈴さん、こぁさんに会った。

 

「よっ。話しは上手く終わったか?」

「誰かと思えば凜?もしかして、貴方がアレをプロデュースしたの?」

「まあね。なんかモジモジしてるもんだから」

「そう。まあ何にしても、ありがとね。あの二人の事は、私もどうにかしたいと思ってたし」

「私からも礼を言わせてもらうわ。ありがとね」

「凜さ~ん。お礼の印に、イッパツ、シませんか~?」

「あっは、どうでもいい事をしただけなんだけど。あと小悪魔、てめーはダメだ」

「何でですか~」

「とにかく、レミリアの所へ行くから。じゃあね」

「ええ」

「さようなら~」

「さようならぁ~」

 

ちょっと時間を取られたけど、レミリアの所へ急ごう。

 

「……ふ…いい……ない……つに」

「……ちょ、………や、……」

 

「ん?何か声が聞こえるけど、まだ話してんのかな?」

 

レミリアの部屋のドアを開け、中に入る。

 

「しつれーします。…………え、何この状況」

 

「あは、お姉様……そんなに赤くなっちゃって……かーわいい♡」

「ふ、フラン……もう、これ以上は、やめてぇぇぇ」

 

唖然とした。レミリアの部屋に入ったら、フランドールがレミリアの耳たぶをペロペロしていたのだ。

 

「……あ」

「ふえ?」

 

あ、気づかれた。

 

「あー、………ごゆっくり~」

 

外に出てドアを閉める。

 

「ま、待ってぇぇぇぇぇ!!!」

 

レミリアの絶叫がドアの内側から響く。どうしよ。

 

「あー、お兄様、入っていいわよ」

 

フランドールの声でも呼ばれたので、中に入る事にした。っというか、お兄様ってなんだろ…………。

 

「しつれーしまーす。えーと、随分と仲良くなった様でよかった」

「う、う、ううぅぅ」

 

あーあ、このままじゃ泣いちゃうぞぉ?

 

「気にするな、レミリア。俺は何も見ていない。Da☆Ka☆Ra大丈夫」

「ほ、ホントに?」

「そんな訳無いじゃない。バッチリ見られてたわよ」

「おいこら、折角持ち直りかけてたのに、残酷な真実を提示するな」

「う、うわぁぁぁん!!二人とも大ッ嫌いだーーー!」

「あーあ、泣ーかした泣ーかした。せーんせーに言ってやろー」

「何?その歌」

「気にするな」

 

レミリアが復帰するまで、フランドールに話を聞いてみることにする。

 

「ところでフランドール………」

「フラン」

「はい?」

「フランって呼んで?」

「あ、ああ………。別に良いけど…………」

「ありがと、お兄様」ニコッ

「べ、別に礼を言われる事じゃない。そ、そうだ、お兄様ってなんだよお兄様って。いつから俺は495歳以上になったんだよ」

「あら、私の年齢、お姉様にでも聞いたの?」

「どうでもいいところを気にするな」

「まあ、私の気持ちの問題よ、歳は関係ないの」

「なんか気持ち悪いからやめてくれない?」

「い・や・よ。お兄様はお兄様だもの」

「いや、だから……」

「い・や」

 

瞼の下の方を引っ張り、舌を出すフラン。子供か!

 

「お前はそれでも495歳か!」

「見た目はロリだから良いのよ。何にも問題ないの♪」ダキッ

「うわっ!抱きつくなっ!」

「えへへ~」ウルッ

 

「(こいつ……泣いてる?)」

「(それもそうか。こいつは人間には想像も出来ない長い時間、独りで閉じこもってた。俺が話を持っていったから、こんな感じになってるのかも…………)」

「あはっ、良かったな?その調子だと上手く事が進んだみたいだし」

「その通りよ」

「あ、復活した」

「お姉様~♪」

 

フランがレミリアに抱きつく。

 

「ふふ、フラン、いつまでもそうしていたら凜が困ってしまうわよ?」

「む~それは嫌だ」

 

フランがレミリアから離れる。

 

「さてと、あの状況からここまで仲良くなった所をみると、無事事が進んだんだな?」

「ええ」

 

「途中、物凄い音が聞こえてきたが………まあ、それは良いとしよう。結局、フランは外に出すとかするのか?力のセーブは?狂気はどうなった?」

 

「順番に答えていくと、外にも出して良いとは思う。2番目の質問にも関係するけど、力のセーブが出来るようになるまでは、私が付いて行くことが条件にしようと思ってる」

 

「なるほど。しかし、お前だけだと大変だろ?手が離せない時は呼んでくれ」

 

「ええ、そうさせてもらうわ」

 

「力のセーブについては……まあ、少しずつ教えていくしかないんじゃない?」

 

「ふーん?」

 

「3つ目。狂気に関して。これは生まれ持った物だから、無くすことは難しいだろうけど…………」

 

「そもそも狂気が発生する原因としては、フランの不満、怒り、困惑。そういった物で発生していた。だから、それらを抑え込める様な自制心を育てることが、狂気への対処よ」

 

「なるほど、理にかなってる。いいんじゃない?最初の内は大変だろうけど、頑張ってね」

 

ニコッと笑いかけ、グッとサムズアップ。

 

「本人も、周りも。おーえんしてるよ」

「ありがとう。本当に、あなたには感謝してる」

「私を助けてくれて、ありがと!」

「あは、俺にとっても利益はあったからね、別に良いよ」

 

まぁなんとなくだけれど。フランの頭に手を当て、目線を軽く合わせて言う。

 

「フラン。紅魔館という家族のカタチ、その中にお前も入ることが出来たんだ。大事にしろよ?」

 

…………ええっとー。少し、クサすぎたかな?何だか気恥ずかしくなったので、くるっとフランに背を向ける。

 

「あはっ、ちょっと厨二くさいか。忘れてくれ」

「ううん、忘れない………本当にありがとう………!」ポロポロ

「あはっ、じゃあね~」

 

実にいい気分で、紅魔館から帰った。だというのに。

 

「おい………てめえ何してんだよ」

「博麗の巫女を気絶させているわ」

「……なぜ?」

「あなたを見極めるため」

 

博麗神社に帰ると、境内に意識のない霊夢を抱えた金髪の女が立っていた。

微妙にグッタリとしている霊夢を見ると、目の前の女への憤りが爆発しそうに膨れ上がる。

 

「意味がわからないね。俺の事を知っているみたいだが……あんた、誰だよ」

「八雲紫よ。ここの管理をしているわ」

「(八雲紫………!こいつが?)」

 

………そうか。言われてみれば、軽く見覚えがある。こいつが境界を操る程度の能力を持ち、幻想郷を作ったと言われる大妖怪――――――八雲紫か。

 

「へえ。その管理人さんが何でここにいるのかな?」

「実はあなたをここに招き入れたのは私なんだけどね?」

「ふうん、あっそ。何でそんなことしたんだよ?」

 

なんというか、そうではないかと適当に当たりを付けていたので。今更大きく驚きはしない。

 

「あなたには、もしもの時の安全装置になってもらいたいのよ。ここの存在を揺るがすほどの、大きな脅威が現れた時のね」

「あんたがやれば良いじゃないか。管理人と銘打つ位だから、さぞ強いんだろ?」

「もちろん。嘗めてもらっちゃ困るわ。でも、私には立場がある。だから私に対応できないような事が起こった時、貴方に対処をお願いしたいのよ」

「ふうん、随分と保険を打つねえ。心配症か?」

「そうよ、怖がりなのよ。可愛いでしょう?」

「…………お前、随分と同類の匂いがするよ」

「奇遇ね。私もよ」

 

ゆらゆらとした態度。からかうような口調。似たような奴がいるものだ。

 

「それで?その管理人サマが何で博麗の巫女を気絶させてんのかな?」

「そんな他人行儀な言い方やめて、いつも通りに呼んであげれば?」

「へえ、監視でもしてたの?」

「まあね。あ、流石にプライベートな所は見てないわよ?」

「当たり前だ。この俺のパーフェクトボディを見られでもしたら困るからな」

「そこまででは無かったんじゃない?」

「あは、バレた?それで?何で霊夢を管理人さんは気絶させてんのかな?」

「安全装置として、貴方を外から連れ出したのは良いんだけど…………いかんせん貴方の能力って異常なほど強いじゃない?この幻想郷に仇なす可能性もある訳だし、ここは1つ、貴方の力量を測っておこうと思ってね」

 

八雲は手にした紫の傘をしまい、ニヤリ、と笑いながらこちらに切っ先を向けてくる。

 

「ほら、こうでもしないと貴方、本気出さないでしょう?」

「はっ、何で俺がわざわざ本気出さなきゃいけないんだよ。博麗の巫女は、幻想郷には絶対必要だ。そんな霊夢を、管理人さんが傷つける訳ないだろ?」

「あら、痛いところを突かれてしまったわね。そうね………だったら、こんなのはどう?」

 

八雲が俺を呼び出した時にも見た、黒い空間を開く。その中から現れたのは………。

 

「フラン!?」

 

気を失ったフランだった。

 

「どう?この子なら傷つけられるわよ?」

「てめぇ………はあ、分かったよ、やれば良いんだろやれば」

「それでいいのよ」

「じゃ、フランを取り返せば俺の勝ちということでいいか?」

「構わないわ」

 

八雲紫………その能力は強大だが、身体能力は普通の妖怪のそれだ。超高速で飛びまわれば………。

 

「天狗化、鬼化、吸血鬼化」

 

天狗から速度を、鬼から筋力を、吸血鬼から再生能力を。全ての強さを兼ね備える、強すぎる体に変化させる。

 

「出力全開……って、あれ?」

 

速度を出せない。なるほど、境界の能力で高速と低速の境界を弄られてるみたいだ。

何も問題ない。速く動けないならゆっくり歩いて行けばいい。

 

「これはどうかしら」

 

視界が暗くなった。光と闇の境界を弄ったらしい。俺の周囲を理想の照度に変更。視界が復活する。

 

「なら、これは?」

 

空気が硬い気がする。気体と固体の境界を弄ったらしい。気体と固体を能力で再定義して打ち消す。

 

「それならこれよ」

 

意識が途切れかける。意識と無意識の境界を弄ったらしい。意識がある事を理想として打ち消す。

 

「あと、少し」

「厄介ね………じゃあこれで」

 

息が苦しい。酸素の濃度の境界を弄ったらしい。理想的な空気配合として打ち消す。

 

八雲へと追いつき、フランへと手を伸ばす。

 

「…………スッ」

 

八雲がこちらに手をかざす。

 

「貴方の能力と使用の意思の境界を弄った……これで貴方は、能力を使用する意思を持って能力を行使できない」

 

ふうん、俺に出来なかったことが、八雲には出来ているのかな……………?

 

ふっ、やっぱり……………………。

 

「一度距離をとって、もう一度――――」

「…………………スッ」

「ん、あれ?」

 

スキマが発動しない。

 

「俺にとって、八雲紫が所持する能力の内容の理想は、『動かない程度の能力』。これで動けない」

「そんな、なぜ能力が使える……?」

「残念だったね。この能力こそが絶対で、これを封じる事は不可能。これは決められてるんだよ。さ、フランは返して貰うぜ?」

 

八雲の持っているフランを回収。

ふう。ていうか、鬼化も天狗化も吸血鬼化も全く意味なかったな……。

 

「八雲」

「……………何?」

「能力……戻して欲しい?」ニヤニヤ

「……………あー、貴方の考えている事、サトリじゃないけど分かるわー」

「あっは、さすがは同類。その心は?」

「何か言うこと聞いてもらおう」

「あはっ、正解!」

 

「そうだね……3つばかりお願い。俺の能力にとって知ってる事を話せ」

「残りの二つは?」

「後でね。答えてくれよ」

「そんなに知らないわよ?貴方の世界の神が与えた物で、理想を現実に変える程度の能力。それだけよ」

「は?神?」

「ええ、神」

「神が与えたの?」

「逆に聞くけど、神じゃなかったら誰がそんな能力与えられるのよ」

「ふーん、神、ねぇ………」

 

やっぱり、能力についてはその神とやらに聞いた方がいい。

 

「1つ増えた。その神に会えるか?」

「うーん、申請すれば大丈夫だと思うんだけど、会って、何するのよ」

「別に?ちょっと文句を言うだけだよ」

「はあ、分かったわよ、申請しておくわ」

「じゃ、次。フランを紅魔館に返せ」

「持ってきたのは私だしね。どのみち記憶を消して返しておくつもりだったし、もちろんやっておくわ」

「よし。じゃ、最後。八雲ってさ、外に行くことが出来るよな?」

「ええ、それが関係あるの?」

「いやー、ここにいて思ったんだけどさ、新しいゲームとかラノベとか、買えないじゃんって思ってね。悪いけどさ、お使い役、引き受けてよ」

「はあ?最後のお願いがそれぇ?」

「何を言う。むしろ一番大事なところだろうが?」

「はいはい、分かったわよ。買いに行くわよ、行かせてもらうわよ」

「あはっ、じゃ、能力を使用する。」

 

八雲紫が所持する能力内容の理想を、境界を操る程度の能力に変更。細かい事は分かんないけど、境界を操る、ということさえ分かっていれば、問題ないはずだ。

 

「1つ、聞きたいことがあるわ」

「んだよ?」

「貴方の能力は強大すぎる。私でも簡単に止めることは出来ないでしょう。だからこそ聞かせて貰うけど、貴方は………この幻想郷に危害を加える気はある?」

 

あはっ♪

 

「何を聞くかと思えば。確かに俺がその気になれば、この世界をぶっ壊す事すら可能だろうな。だが、俺は少ししかここには居ないが………随分と、この世界を気に入ったよ。少なくとも、元の世界でダラダラ過ごすよりはずっとずっとオモシロイ。安心しな、八雲。俺がここの守護者になってやるよ。そっちのほうが面白そうだからね」

 

「ありがとう。人間と妖怪が共栄する楽園、幻想郷へようこそ。幻想郷は全てを受け容れるわ。貴方のトラウマごと、ね」

「――――――――ッ!?」

 

ドクン。

唐突に投げかけられたその言葉に、心臓が嫌が応にも早鐘を打つ。

あは――――――なるほど。すべて、調査済みってわけか…………。

 

「……………良く、調べてるじゃん」

「伊達に賢者やってないのよ」

「八雲は今賢者タイムってことでFA?」

「セクハラ」

「BBAにセクハラする趣味は……へぶっ!」

 

弾を顔面に投げられた。そもそも俺は人間であるため、弾幕に当たってしまうと凄いことになる。しかも顔。見るも無惨な顔になった。

 

「なんで知ってるのよ」

「いや、妖怪だって言うならさぞ高齢かと思っただけ」

 

顔面に吸血鬼化を施し、顔面を再生。

 

「いいじゃん、見た目が可愛ければ、さ。可愛いは正義って言うだろ?」

「……お世辞は結構よ」

「霊夢にも似たような事言われたな……ま、事実しか言ってないがな」

「そ。一応礼を言っておくわ」

 

顔が赤い。BBAが照れてやがる。

 

「へぶっ!ああ、折角治った顔面が!」

「何だか、失礼な事を考えてる気がして」

「エスパー!?」

 

そんな感じで会話をし、

 

「それじゃ、そろそろ帰るわね」

「おーおー、けーれけーれ」

「じゃあね~」

 

フランを連れてスキマへと消えていった。

 

「やっぱ、同族は慣れないな……」

 

どうにも気分が悪くなる。自分を見ている様で………。

 

「だがま、嫌う必要は無いな……」

 

同族だけあって、性格が合いそうだし。

 

「そうだ、霊夢……」

 

使い捨てられた霊夢。いや、使われてすらないか。

 

「おーい、起きろー」ペチペチ

「なーによ、人が休んでるっていうのに……って、あれ?何で私、境内で寝てるの?」

 

一瞬、迷った。八雲の事を言うべきかと。だが、八雲は言っていた。記憶を消して置くと。もしかしたら、何か不都合があるのかもしれない。原作への介入はするが、なるべく正史通りにするべきだしな。

 

「そう、お前は寝てたんだ。俺によってな…………」

「………?ハッ、あなた、もしかして、寝ている私に……?」

「すまない……俺は、己の溢れ出る性欲に勝てなかったんだ……!」

「ふぇ、う、ううう、ふぇぇぇん」

 

泣き出した。もちろんそんなことしていない訳だが、霊夢の泣き顔というのも珍しいので、しばし鑑賞していた。

 

……………………青年鑑賞中……………………

 

「で?ホントはどうだったの?」

「あはっ、嘘泣き上手いなぁ。ま、冗談はともかくとして、知る必要は無いよ。知ったところで何も出来ないからね」

「なんでよ、何だかもやもやするじゃない」

「大丈夫、近い内に分かるよ。それまではもやもやしときな」

 

さーて、メシだメシだ。結構疲れてるのにメシ作らなきゃいけないって、辛くないですか?

 

 

 

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