足跡の地図に、存在しないはずの名前が浮かんでいた。
T・M・リドル。
文字は薄い。
インクが羊皮紙へ染み込む途中で止まったように、輪郭が揺れている。
完全な肉体を持つ人間ではない。
だが、ただの魂の欠片とも言い切れない。
地図が一人の人間として認識しかけている。
「日記は研究室にあるんですよね?」
ハリーが尋ねる。
「ああ」
スネイプが答えた。
「封印も破られていない」
「なら、校長室にいるこれは?」
「日記から漏れた何かだろう」
「何かで済ませないでください」
「私に言うな」
二人は校長室へ向かっていた。
スネイプの歩調は速い。
ハリーも走りながら地図を確認する。
アルバス・ダンブルドア。
校長室中央。
T・M・リドル。
そのすぐ隣。
二つの名前は動かない。
「マクゴナガル先生は?」
「呼んだ」
「日記は?」
「研究室から移していない。複数の封印を追加した」
「誰かに守らせましたか?」
「フィリウスがいる」
フリットウィックなら、実力も判断力も信用できる。
「ダンブルドア先生が取りに来たら?」
「渡すなと伝えた」
「校長命令を出された場合は?」
「気絶させろと」
「やりますかね」
「フィリウスなら、必要と判断すればやる」
「先生より話が早いですね」
「減点するぞ」
「今は授業中ではありません」
「いつでもできる」
校長室へ続く石像が見えた。
すでにマクゴナガルが待っている。
杖を構え、厳しい顔で扉を見上げていた。
「中から返答は?」
スネイプが尋ねる。
「ありません」
「守護霊は?」
「呼び出しに応じません」
「フォークスは?」
「校長室の中です」
マクゴナガルがハリーの手元へ視線を落とす。
「地図には?」
「二人います」
「二人?」
ハリーは羊皮紙を見せた。
薄いT・M・リドルの文字。
マクゴナガルの表情が強張る。
「日記は地下牢にあるのでしょう?」
「本体は」
ハリーが答える。
「ですが、以前漏れた黒い影が、ダンブルドア先生の近くへ残った可能性があります」
「セブルスは精神を確認したはずです」
「見つからない形で残したのかもしれません」
「開心術で発見できないものを、どうやって?」
「トム・リドルはダンブルドア先生と何度も会話しています」
日記は相手の心へ入る。
直接支配する必要はない。
記憶を消す必要もない。
感情へ小さな傷を作る。
後悔。
罪悪感。
救えなかったという思い。
その隙間に、自分の一部を埋め込む。
「本人の思考と区別できないようにした?」
マクゴナガルが呟く。
「可能性があります」
スネイプが石像へ杖を向ける。
「開けるぞ」
「待ってください」
ハリーは地図を見る。
T・M・リドルの文字が動いた。
ダンブルドアの周囲を、ゆっくり回る。
次の瞬間。
校長室から、低い声が聞こえた。
「入って構わんよ」
ダンブルドアの声。
穏やかだった。
普段と変わらない。
だからこそ、三人とも動かなかった。
「アルバス」
マクゴナガルが扉越しに呼びかける。
「今、あなたは一人ですか?」
「妙な質問じゃな」
「答えてください」
短い沈黙。
「一人じゃよ」
地図には二人いる。
ダンブルドアが嘘をついた。
あるいは、トムを一人として認識していない。
「開けます」
マクゴナガルが言う。
「待ちなさい、ミネルバ」
「待てません」
「危険はない」
「その言葉は、すでに一度信用を失っています」
ハリーは少し驚いた。
マクゴナガルも容赦がなくなっている。
「アルバス」
スネイプが低く言う。
「扉を開けろ」
「セブルス。君まで何を慌てておる?」
「日記を返せと要求したな」
「調査を続けるためじゃ」
「なぜトムが情報を話すと知っている?」
返事がない。
「日記は開けていない」
スネイプが続ける。
「箱は魔力も音も遮断している。中のリドルと会話することはできん」
「……推測じゃよ」
「嘘をつくな」
空気が冷えた。
ダンブルドアへ向ける言葉ではない。
だが、今は必要だった。
「扉を破ります」
ハリーは杖を抜いた。
「ポッター」
マクゴナガルが止める。
「妖精の魔法で内側へ入れます」
「中の状況が分からないまま移動してはいけません」
「扉の前で待っている方が危険です」
「だからといって――」
校長室の扉が、自ら開いた。
内部。
銀色の器具。
歴代校長の肖像画。
止まり木のフォークス。
机の前に立つダンブルドア。
見た限りでは、他に誰もいない。
「入ってくるがよい」
ダンブルドアは杖を持っていなかった。
机の上に置かれている。
敵意は見えない。
だが。
彼の背後。
光の加減で、黒い影が揺れた。
人の形。
背が高い。
痩せている。
まだ顔はない。
ダンブルドアの影と重なり、一つになっている。
「先生」
ハリーは部屋へ入らずに言った。
「そこから動かないでください」
「何を警戒しておる?」
「あなたの影です」
ダンブルドアが床を見る。
黒い影。
彼自身には、普通に見えているのかもしれない。
「何もないがの」
「あります」
「ポッターの地図にも、リドルの名が表示されている」
スネイプが杖を向ける。
「アルバス。影から離れろ」
「影から離れる?」
「前へ出てください」
マクゴナガルが言う。
ダンブルドアが一歩前へ出る。
影も動く。
当然に見える。
だが、動きが僅かに遅い。
ほんの一瞬。
本人の足へ追従するまでに、間があった。
「見えたな」
スネイプが言った。
「ああ」
ハリーは答える。
ダンブルドアの顔から笑みが消える。
自分でも異常を理解したらしい。
「いつからじゃ?」
「恐らく、日記の魔力が漏れた時から」
ハリーは室内へ入る。
「影を切り離します」
「待て」
スネイプが止める。
「どのように?」
「クィレルからヴォルデモートを引き剥がした術式を使います」
「相手はアルバスだ。魂の構造も魔力も違う」
「完全に寄生されているわけではありません。影だけなら」
「失敗した場合は?」
「ダンブルドア先生の影がなくなるかもしれません」
「それだけ?」
「分かりません」
「やめろ」
「では、先生に方法が?」
スネイプは答えない。
「影の魔法なら」
マクゴナガルが口を開く。
「光を強くすれば、形を保てなくなるのでは?」
「普通の影なら」
ハリーは天井を見る。
燭台。
窓。
銀器。
光源は多い。
それでも黒い影は濃い。
「フォークスの炎は?」
ハリーが尋ねる。
不死鳥の炎。
再生。
浄化。
闇の魔法に対して強い力を持つ。
止まり木のフォークスが、ハリーを見る。
鳴き声。
同意したように羽根を広げる。
「アルバス」
スネイプが言う。
「抵抗するな」
「そのつもりはない」
「自分の意思で、日記を取り戻したいと思っているか?」
ダンブルドアが黙る。
「答えろ」
「……調査は必要じゃ」
「それは誰の考えだ?」
「ワシの考えじゃ」
「トムに植えつけられたものではないと証明できるか?」
沈黙。
そこが問題だった。
本人にも区別できない。
「トムは」
ダンブルドアがゆっくりと言う。
「他の分霊箱の場所を知っておる」
「日記が作られた後の情報を、どうして知っているんです?」
ハリーが尋ねる。
「本人がそう言った」
「いつ?」
「……分からん」
「声を聞いた?」
「聞いた気がする」
「夢ですか?」
「眠ってはおらん」
トムの声が、ダンブルドア自身の思考へ混ざっている。
「先生」
ハリーは慎重に言葉を選ぶ。
「日記のトムは、あなたへ情報を渡す気なんてありません」
「決めつけるべきではない」
「なぜ?」
「彼もまた、自分が何者なのかを知る権利がある」
マクゴナガルの表情が変わった。
「アルバス?」
「十六歳のトムは、自分が後に何をするか知らぬ。日記へ魂を分けたことの意味も、完全には理解しておらん」
「嘘です」
ハリーは即座に否定した。
「分霊箱を作るには殺人が必要です。マートルを殺し、自分の魂を裂いた。知らなかったでは済まない」
「それでも、今の日記にある人格は十六歳の少年じゃ」
「十六歳の殺人犯です」
「正しく導けば」
「それを、前にも考えましたか?」
ダンブルドアの顔が強張る。
核心。
孤児院からホグワーツへ連れてきた時。
トム・リドルを危険だと判断した。
信用しなかった。
警戒した。
だが、救うこともできなかった。
「先生は、今度こそトムを救えると思っている」
ハリーが言う。
「日記は、そこを利用しています」
「利用されていると分かった上で、話をしておる」
「分かっていません」
「ハリー」
「分かっていたら、一人で箱を開けません。約束も破らない。僕らに嘘をつかない」
ダンブルドアの青い目が揺れる。
「僕が先生を教育者として批判したことも、気にしているんでしょう」
「それは」
「ロックハートを雇った。危険な森へ生徒を入れた。トムを救えなかった。僕は何度も先生の判断を批判した」
「君の指摘には、正しい部分もある」
「その罪悪感を、日記が使っている」
黒い影が膨らむ。
ダンブルドアの背後で、人の輪郭が少しずつ明確になる。
少年。
ホグワーツの制服。
整った顔。
目を閉じている。
十六歳のトム・リドル。
「先生から離れろ!」
ハリーが叫ぶ。
フォークスが炎を吐いた。
赤金色の火。
ダンブルドアの影へ直撃する。
少年の影が目を開けた。
黒い瞳。
口元に、微かな笑み。
「遅いよ」
声が響いた。
ダンブルドアの声ではない。
若い。
穏やか。
日記から聞こえていたはずの声。
炎が影を包む。
トムの輪郭が崩れる。
だが、消えない。
影はダンブルドアの足元へ潜り込もうとする。
「させるか!」
スネイプが切断呪文を放つ。
黒い影が二つに裂ける。
マクゴナガルが床を白い石へ変える。
影を映しやすくするためだ。
「ハリー!」
「分かっています!」
ハリーは杖を両手で握る。
魂の分離術式。
クィレルへ使ったものより小規模。
ただし、対象はダンブルドアと繋がっている。
慎重に。
影だけを指定する。
本人の魂へ触れない。
「先生、動かないで!」
「承知した!」
床へ光の円が走る。
ダンブルドアを中心に術式が広がる。
影が逃げる。
机。
棚。
壁。
光の届かない場所へ移ろうとする。
「部屋を明るく!」
マクゴナガルが窓の覆いを消す。
スネイプが燭台を増やす。
ダンブルドアも自分の杖を取り、天井へ向けた。
「ルーモス・マキシマ!」
白い光。
影の逃げ場がなくなる。
トムの輪郭が再び現れた。
「なぜだ」
少年の顔が、初めて怒りを見せる。
「あなたは僕を理解したかったはずだ」
ダンブルドアへ向けた言葉。
「理解することと、自由にすることは違う」
ダンブルドアが答える。
「ワシは、君が何者になったかを知っておる」
「僕はまだ、何にもなっていない!」
「すでに人を殺した」
「彼女は、ただそこにいただけだ!」
マートル。
無関係な少女。
トムは、彼女の死を何とも思っていない。
「先生」
ハリーが言う。
「聞く必要はありません」
「黙れ、ポッター」
トムが初めてハリーを見る。
今の影に、ハリーとの記憶はないはずだ。
それでも敵だと理解している。
「君が、日記を盗んだ」
「そうだ」
「僕の未来を知っていると言った」
「全部ではないが、十分に」
「僕は何になる?」
「禿げる」
口から出た。
一瞬。
全員が止まった。
トムの表情が消える。
「何?」
「いや」
ハリーは咳払いする。
「世界を恐怖で支配しようとして、失敗する」
「僕が失敗する?」
「ああ」
「君に負けて?」
「最後は」
トムの目が細くなる。
「ならば、君を今殺せばいい」
影が弾けた。
黒い針。
無数に分かれ、ハリーへ向かう。
盾。
スネイプとマクゴナガルの呪文が重なる。
黒い針が弾かれる。
「術式を完成させろ!」
スネイプが叫ぶ。
ハリーは魔力を流す。
光の円が閉じる。
トムの影が、ダンブルドアの足元から引き剥がされる。
黒い糸。
何十本もの繋がり。
後悔。
罪悪感。
好奇心。
それらを利用して結ばれた道。
「切る!」
ハリーが杖を振り下ろす。
光が糸を断つ。
一本。
二本。
十本。
最後の一本。
トムが叫ぶ。
「あなたは、また僕を見捨てるのか!」
ダンブルドアの手が一瞬止まった。
最後の糸が残る。
「先生!」
ハリーが叫ぶ。
トムが微笑む。
「あなたは僕を恐れた。最初から。僕が何をしても、信じる気はなかった」
「違う」
「孤児院で、僕の物を燃やした」
「盗んだ物じゃ」
「僕だけを怪物のように見た!」
ダンブルドアの顔に苦痛が浮かぶ。
トムは、正確に傷を突く。
「先生」
ハリーは言う。
「あなたがどう接しても、トムが変わらなかった可能性はあります」
「ハリー」
「全部を自分の責任にするのは、傲慢です」
ダンブルドアがハリーを見る。
「人一人の人生を、教師一人が完全に決められると思わないでください」
教育の影響は大きい。
だが、本人の選択もある。
トムは盗んだ。
他人を苦しめた。
殺した。
魂を裂いた。
そのすべてを、ダンブルドアのせいにはできない。
「僕も、ダーズリー家で育ちました」
ハリーは続ける。
「幸せな子供時代ではなかった。でも、人を殺して魂を裂こうとは思わなかった」
トムの顔が歪む。
「君と僕を同じにするな」
「同じじゃない。だから、先生の接し方だけが違いを作ったわけでもない」
「黙れ!」
最後の糸が震える。
ダンブルドアが目を閉じた。
そして、自分の杖で糸を切った。
「すまぬ、トム」
静かな声。
「救えなかったことは、ワシの後悔じゃ」
糸が消える。
「しかし、君の罪までワシが引き受けることはできん」
トムの影がダンブルドアから完全に離れた。
悲鳴。
黒い形が床へ落ちる。
人型を保てない。
煙。
影。
少年の顔。
それらが混ざりながら、校長室の壁へ向かう。
「逃がすな!」
スネイプが拘束魔法を放つ。
マクゴナガルが壁を金属へ変える。
ハリーは妖精魔法で、影の周囲に空間の壁を作る。
逃げ道を消す。
「日記へ戻るつもりです」
「戻らせるな」
スネイプが言う。
「本体と合流すれば、さらに力を得る」
「なら、ここで破壊します」
「影だけを?」
「日記ごとです」
ハリーは地図を見る。
地下牢。
スネイプの研究室。
フリットウィック。
封印箱。
距離がある。
通常なら間に合わない。
だが、妖精の魔法なら。
「箱をここへ呼びます」
「封印を越えられるのか?」
「僕が日記をマルフォイ邸から取った時と同じです」
「やれ」
ハリーは集中する。
地下牢。
封印箱。
スネイプの魔法。
フリットウィックの防護。
強い抵抗。
勝手に移動させられないよう設計されている。
「先生」
「何だ」
「許可してください」
スネイプが封印へ杖を向けるような動作をする。
遠隔で解除。
地下牢の魔力が変化する。
「今だ」
ハリーは結果を定める。
封印箱は、校長室の床にある。
空間が歪む。
黒い箱が現れた。
同時に。
中から強い衝撃。
蓋が内側から膨らむ。
影が箱へ向かって飛ぶ。
「止めろ!」
ダンブルドアが金色の縄を放つ。
影を捕らえる。
だが、箱の蓋が開いた。
内側の封印が破られている。
日記が飛び出す。
頁が激しくめくれる。
黒い文字。
インク。
魔力。
それらが渦となり、影を吸い込む。
「まずい!」
ハリーが叫ぶ。
日記と影が重なる。
強烈な光。
校長室の窓が割れた。
机が吹き飛ぶ。
歴代校長の肖像画が悲鳴を上げる。
ハリーは盾を張る。
身体が後方へ押される。
光が消える。
部屋の中央。
一人の少年が立っていた。
黒い髪。
青白い肌。
整いすぎた顔。
ホグワーツの制服。
手には、日記。
身体は半透明ではない。
影でもない。
完全ではないが、触れられるほどの実体を得ている。
十六歳のトム・リドル。
「ようやく」
トムが自分の手を見る。
指を動かす。
微笑む。
「外へ出られた」
ダンブルドアの顔が青ざめる。
「どうやって生命力を?」
トムは彼を見る。
「あなたがくれたんですよ、先生」
「ワシは」
「会話をするたびに、ほんの少しずつ」
魔力。
感情。
記憶。
直接奪われたと分からない程度。
「罪悪感は、とても濃い」
トムは穏やかに言った。
「あなたは僕を救えなかったと、本気で後悔していた」
日記を胸へ抱く。
「その感情が、僕を育ててくれた」
ハリーは杖を構える。
「ダンブルドア先生」
「何じゃ?」
「あとで、長い説教があります」
「覚悟しておこう」
「今は下がってください」
「それはできん」
「魔力を吸われています」
「まだ戦える」
「相手は先生を利用しやすい。近くにいるだけで危険です」
トムが笑う。
「彼の言う通りです、先生」
「黙れ」
ハリーとダンブルドアの声が重なった。
トムの笑みが少し薄れる。
「僕を破壊する?」
「ああ」
ハリーが答える。
「バジリスクの牙は、まだ届いていない」
「必要ない」
「悪霊の炎?」
トムの目が輝く。
「十二歳の君に、制御できるのかな?」
「やってみれば分かる」
ハリーは日記を見る。
トムの身体と、本体である分霊箱。
完全に繋がっている。
日記を焼けば、トムも消える。
ただし、悪霊の炎を使うには場所が悪い。
校長室。
城の上層。
一度燃え広がれば、ホグワーツ全体が危険になる。
「場所を変えます」
「どこへ?」
スネイプが尋ねる。
「必要の部屋」
「悪霊の炎を使うつもりか?」
「制御できる環境を作らせます」
必要の部屋なら、耐火設備を求められる。
出口。
封印。
消火手段。
準備できる。
「逃げる時間を与えると思う?」
トムが杖を上げる。
どこから手に入れた。
日記の魔力から作った仮初めの杖か。
黒い木。
先端が蛇の頭に似ている。
「アバダ・ケダブラ!」
緑の光。
十六歳の学生が、迷いなく死の呪文を使った。
ハリーは妖精魔法で横へ飛ぶ。
背後の壁へ呪文が当たる。
肖像画の校長たちが一斉に逃げる。
「やはり殺人犯だな」
ハリーは杖を向ける。
「教育の失敗以前の問題だ」
赤い光。
失神呪文。
トムの盾が弾く。
戦いが始まった。