【柊13歳中学一年生】
スマホを買ってもらったおかげで歩数や時間を知れて、いつものランニングが楽になった柊は今までよりも距離を長くして歩数や時間も増やしている。
今日はお父さんの誕生日なのでランニングついでに今まで貯めたお金で何かプレゼントしようとデパートに来ていた。
そしてランニングを終えアクセサリーを買おうと商品棚を見ていると、視界の端に珍しいストロベリーブロンドの髪が見えた。
横を向いてみると自分と同じ年位の女の子が怪しげな仕草をしている。
(手に持ってんのはヘアクリップか?2.3000ぐらいしかせえへん筈やけど。顔を見るに快感で盗もうとはしてなさそうやな。金が無いんか?とりあえずいくか。)
柊「なぁ。一応聞くけどそのヘアクリップ盗もうとしてるよな?」
女の子「えっ、その、ごめんなさい。」
柊「いや、俺に謝られても困るんやけど。なんか事情ありそうやし、とりあえず外出よか。」
女の子「はい。」
柊「で、名前は何て言うん?俺は天王寺柊って言うんやけど。」
女の子「私は一之瀬帆波って言います。」
柊「あぁ。敬語じゃなくていいで?たぶん同い年くらいやろ。んじゃ、一之瀬はなんでヘアクリップ盗もうとしたん?」
一之瀬「うん。実は妹が誕生日で何かあげようと思って。
でも、お母さんは入院中で家にはお金が無くて.......」
柊「なるほどなぁ。まず、今度から物盗んだりせぇへんって約束できる?」
一之瀬「うん。もう、こんなのは懲り懲り。」
柊「そうか。なら、俺がそれ買ったげるわ。」
一之瀬「え!?いや、それは天王寺君に悪いよ!」
柊「いや、ちょうどお父さんになんか買ってあげようと思っててん。ついでやついで!」
一之瀬「えー!?いやでも.....」
柊「こんなかわいい女の子になんか買ってあげるなんて滅多にないからいいやろ!?お願い聞くと思ってーや!」
一之瀬「わかった!本当にありがとう!」
柊「いいっていいって!ついでにお母さんにも買ったげよ!」
一之瀬「ええー!?本当にいいのかな?こんなに良くしてもらって。」
柊「たまにはいいんちゃう?いつもお姉ちゃんとして頑張ってるんやし。許してあげい。偉いな毎日頑張って。」
一之瀬「うんっ!うんっ!」
一之瀬「ごめんね!急に泣いたりしちゃって//」
柊「いやいや、可愛かったで。」
一之瀬「えへへ//忘れてくれると嬉しいかな。あと、帆波って呼んでくれないかな///?」
柊「ん?ぜんぜんいいで?じゃあ今度から帆波って呼ぶわ!俺も柊でいいからな!」
帆波「うん!柊くん!じゃあね!」
柊「おー、じゃあな~。」
帆波とは連絡先を教えてその場で別れた。
柊「お父さんへのプレゼントも買ったし、コンビニでアイスでも買って帰るか~。」
柊「ん?」
柊はコンビニに入ってすぐに赤みががった紫色の髪をした女の子を見つける。
(また万引きか。俺、万引き現場に会う呪いでもかかってんのか?)
柊「おい。おまえ、今酒盗んだやろ。見えてんぞ。」
(こいつ、中学生とかやろ。いくらなんでも犯罪に手を染めんの早すぎやろ。てか、けっこうタイプやし。)
女の子「は?チッ!」
柊「態度悪!まぁ、ええわ。とりあえずこっち来い。」
女の子「で?何が目的なの?」
柊「は?目的?ほんなもんやるんやったらバレんなよってことや。」
女の子「はぁ?体が目的とか、説教とかじゃないの?」
柊「いや、そらお前、けっこうタイプやけど俺はいちゃラブが好きなんや。弱み握ってほんなことしても楽しないやろ。」
女の子「はぁ!?//」
柊「しかも、付き合うときは犯罪とか止めて貰うけど付き合ってないんやったら自由やろ。さっきは俺だけじゃなくて防犯カメラに映ってたから呼んだんや。」
女の子「フッ、どういう理屈よ。あんた、名前は?」
柊「俺は天王寺柊。おまえは?」
女の子「柊ね。私は神室真澄。」
柊「へぇー!真澄か!かわいい名前やな!」
神室「あっそ//連絡先を交換してくれるなら万引き止めてもいいわよ。」
柊「?まぁ、やめるんやったらそれに越したことないからええけど?」
神室「じゃーね!//」
柊「おー!じゃーなー!」
学校から家に帰って格闘技をやってるジムに行こうと思ってたが、家に着くとお母さんは無表情で、お父さんが怒っていた。
俺が帰ってきて顔を見るやいなやお父さんは泣きはじめた。
お母さんに怒ることは、俺のことに関してなどで多々あるが、泣くのを見るのは初めてだった。
お父さんはいつも優しくてカッコよくて背が大きく見えてた。
柊「なんで泣いてるん?どうしたん?」
お父さん「ごめんなごめんな」
詳しいことを聞くと俺は母親に施設に売られたらしい。
お父さんはそれで怒っていたのだろう。
その施設の人達は俺が能力が高いことを知って目をつけていたらしい。
柊「大丈夫やで!お父さん!俺がんばってくるから心配せんといて!」
お父さんは泣きながらただ、ごめんと言ってくれた。
お父さん「なにかあったらいつでも連絡しろよ」
お父さんが言うにはその施設はなにかおかしいらしい。
柊「うん。わかった」 「行ってくるわ。今までありがとう!お父さん!」
お父さんは顔を泣き腫らしながら手を振ってくれた。
お母さんとは離婚するらしいから心配ないやろう。
元々、お父さんは、離婚したら世間の目が厳しくて、俺に嫌な思いをさせることになるから離婚していなかった。
そんなこといいから幸せになって欲しい俺には好都合やった。
俺を売って貰った金もお父さんが持っていった。お父さんなら大事に使ってくれるやろ。
施設に着くと人が何人も立っていた。
一番大きくて強そうな人が話し始めた。
おっさん「ここはホワイトルームと言う。おまえにはここで過ごして貰う」
ここはホワイトルームという天才を生む施設らしい。
(天才はDNAやと思うんやけどな~)
生まれたとしてもそれは秀才なんじゃないか?
まず俺は天才なんか?とりあえず能力を上げるのは楽しいしデメリットがないから従うことにした。
何年かしたら脱出するのもアリやな。
施設に入ると全面、白い壁で覆われていた。
柊「趣味悪すぎひん?」
睨まれた。顔怖いし。しかも今の俺じゃこいつには勝てん。
もっと強くならんとな!
教室がいっぱいあった。それも白塗り。頭おかしくなりそう。
俺はホワイトルームの4期生らしい。
なんでも、他の4期生は1人を残して脱落していったらしい。
残った1人が最高傑作と呼ばれていて俺は対抗馬として買われたらしい。
おもしろそうやな
最初に連れていかれたところはガラス張りの教室があった。
中に俺と同じくらいの身長の子どもが走り続けている。
速い。この子どもが4期生らしい。
ってことは、こいつが最高傑作か。
柊「これが最高傑作なんか。」
おっさん「ふっ、どうだ。勝てそうか。」
柊「まぁ、勝てそうっちゃ勝てそうですけどねー。」
柊「初めてですよ。俺と同じくらい能力が高いやつ
は。」
おっさん「ほぉー。」
おっさん「これからこの教室でカリキュラムを受けて貰う」
とりあえず教室に入った。最高傑作と呼ばれてたやつはカリキュラムが終わったのか椅子に座ってた。
てか、こんなだだっ広い教室に机2つだけかよ。
あいつに話しかけよ!ニヒヒ!
机を寄せてくっ付けてっと!
柊「なぁ!俺、てんのうじしゅう!感じは天才の天に王様の王に寺、ほんで、ひいらぎで柊!よろしく!お前は?」
最高傑作「あ、あぁ。京都の綾小路に清いと法隆寺の隆で綾小路清隆だ。」
清隆「そしてなぜ机をこっちに寄せたんだ。」
柊「友達なろうと思ってん!。」
清隆(友達?興味深いが、カリキュラムを受けて脱落しないとでも思っているのか?)
清隆「まず、カリキュラムを受けて生き残らないといけないんだが。」
柊「大丈夫!やから、友達なろうや!」
清隆「まず、なぜ友達になろうと思ったんだ?」
柊「だってこんな無駄に広いとこで1人って寂しいやん!」
清隆「寂しいとは感じたことがないな。」
柊「え?何かしたいとかないん?」
清隆「無いな。俺に喜怒哀楽や欲求は必要ない。」
柊「そんなん、感情が無いんと同じやん。」
清隆「そうだろうな。」
柊「じゃあ、俺が感情教えたるわ!」
清隆「脱落しなかったらな」