俺切二次 やさぐれ転生盤外戦術使いがサレン=アンダーに堕とされるまで。   作:地霊殿の壁

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第三話

『デュエル』

 

 久しぶりに口に出したその言葉は俺のパフォーマンスを十分に引き上げてくれた。

 手番は後攻。手札1枚のアドバンテージがある代わりにコスト面でハンデが発生する。

 

 だが───問題ない。

 

 

「私のターン。ライフデッキから2枚ドローして、色彩(カラー)を1枚セット。ターンエンド」

 

ターンを貰います(俺のターン)!───ライフデッキから2枚とメインデッキから1枚ドロー。色彩(カラー)をセット。番を回します(すぜ)

 

 

───今握るデッキは変わらない。だからやるべきことも対して変わりはしない。

 強者だと断定した上で本気で行くと宣言したんだ。相手も下調べくらいはしているだろう。

 証拠に前とは違って、プレイングに一切の迷いがない。

 

 

 LO(ライブラリアウト)とTIME OUTによる判定勝ち。それがこのデッキの唯一の勝ち筋。

 

───だと、相手は思っている。

 実際に、今まではその二つとサレンダーだけで、全ての相手に勝ってきたからな。だからこそ、その()を突く。

 

 

「私の番。アップキープ。メイン・ライフデッキから1枚ずつドロー、魔石(コア)<ザ・エントリー>をセット。秘宝<発火の秒針>を置き、ターンエンド」

 

「エンド時にスタック。1コストの瞬間魔法<状況膠着>。スタック(チェーン)ありますか?無いのならば、<発火の秒針>をデッキトップに戻し俺は1枚ドローできます」

 

「チェーン?」

 

「あー、スタックの事です」

 

「無い。通す」

 

「だったら、俺はメインから1ドローして、そのままターンを貰います」

 

 

───この百枚以上のカード群から為るデッキに積んだ明確な勝ち筋は相手サレンダーを除き5つ。

 相手のデッキを削り切るLO(ライブラリアウト)

 ターンを稼いでライフを温存し最後にダメージをぶち込んで判定で勝ち逃げるTime Over Death。

 

 そして───

 

 

「アップキープフェイズ。後、ドローフェイズ。ライフ・メインから1枚ずつドローする」

 

 

 ドローカードは1コスでのバウンスor1枚の色彩(カラー)と自身を追放し、1コス以下の魔法を持ってこれるこのデッキの生命線<透過現象>。

 

 

「変容色彩(カラー)<滾る溶岩流>をセット。この色彩(カラー)からコストを出す度に1のダメージを受ける、が代わりに(赤)か(黒)のいずれかのコストとして使うことが出来る」

 

変容色彩(ダメージランド)! 珍しい……」

 

「続けて<滾る溶岩流>から(赤)のコストを引き出し、<受粉ゴブリン>を召喚。コストを使った為、ライフデッキから一枚落とす」

 

 

───落ちたカードは色彩(カラー)

 これだけで次のターンには3コスト+通常のセットコスト+受粉ゴブリンの1コストで合計5コスを引き出せる。

 

 

「1コスト残してターンを回します」

 

「エンドフェイズに…!───瞬間魔法<抱き寄せ>、手札の色彩(カラー)を1枚捨てて2枚ドロー!!」

 

 

 ライフカード捨て、か……

 

 

「私のターン!レディ、アップキープ───」

 

 

 相手の手札はメイン6枚、今のコストは2、セットすれば3枚になる。

 <沈黙>を……いや、此処は切るべきじゃないな。

 リーサルを逃す。

 

 

「───メインドロー、ライフドロー。色彩《カラー》をセットして、2コストで<帝王の槍持ち>を召喚!魔石(コア)<ザ・エントリー>をステイ状態にすることでレディ状態に切り替える」

 

「どうぞ、通します」

 

「アタック!通すなら2点ダメージ!!」

 

「───少し、考えます」

 

 

 音が出ないようにカードをしゃかしゃかと優しめにシャッフルする。

 

 

───さて、どうするか。

 キーパーツの()()<間一髪>はライフデッキに2枚しか入れていない。

 

 それが全て落ちた時点で勝ち筋が消える───であれば、<受粉ゴブリン>で防ぐか?

……いや、ないな。相手の手札次第では削り損なって負ける。

 

 

「通します。ライフで受ける」

 

「っ……なにっ───」

 

 

 こちらが止めると思っていた、か。

 いや実際、これによって遅延プランは殆ど効かなくなった。

 

 だがその代わり、ライフから流れ落ちた一枚目は<藁の手>、二枚目は通常色彩(カラー)

 

 

「<藁の手>で1枚ドロー、落ちた色彩(カラー)をステイ状態でコストゾーンにセットする」

 

 

 色彩(カラー)を置いてから、デッキトップから1枚を手に取り……見る。

───OK。好都合だ。

 

 

「1コスで今引いた<納骨>を使用、デッキから<夜疾猟団(ナイトレイダー)・深淵の追撃者>を墓地に送る」

 

「?……通す」

 

俺のターン(ターンを貰います)。レディ・アップキープ、ライフデッキから1ドロー───」

 

 

───ドローカードは……通常色彩か。

 俺は相手の墓地を思い返し───

 

 

「───こちらのライフデッキのドローに合わせて受粉ゴブリンから引き出したコストで瞬間魔法<沈黙>を発動。チェーンは?」

 

 

……相手の表情が曇る。

 さすがに露骨すぎたか…?

 

 

「……通……さない!!!手札から<防災>を発動!!3枚のコストを焼いて効果を無効化する!」

 

 

 ちっ、通ってれば()()()()()()が……

 いいや、まだだ。これで相手の色彩(カラー)は0枚となった。

 

 

「メイン、ドロー」

 

 

……おいおい───デュエリスト魂を取り戻したからか?

 滅多に見ねぇくらいに、右手が輝きまくってんな。

 

 こりゃ───勝てるぞ。




次は明日。
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