俺切二次 やさぐれ転生盤外戦術使いがサレン=アンダーに堕とされるまで。 作:地霊殿の壁
多分、正確にはコストを対象として*10枚の墓地カードを除外することでコストをレディ状態に戻す効果です。過去話は流れ的に修正しきれないので次から適応となります。
「<植物戦鬼の故郷>を発動したいです───通りますか?」
<植物戦鬼の故郷>。
ゴブリンプラントのカードは俺も使っているし、この効果は知っている。
1コス+1枚の手札で1/1トークンを場に生み出す秘宝。ターン1制限は勿論なし。
さらに既に配置されている秘宝は<増殖の仕組み>、クリーチャーの死亡時に1ドローする効果。
「───
俺は何の気なしに呟く。
───勿論カードの効果の話ではなく、デッキ単位の話だ。
【カタパキャリア】、【ゾンビキャリアワンキル】、あるいは珍しいところだと【鉄壁キャリア】と呼ぶのもあるか……呼び方は決まっていないが、これは遊戯王でかつて使用可能だった【ゾンビキャリア】【生還の宝札】【王宮の鉄壁】【カタパルト・タートル】の四枚で可能な制御ループ。
制御ループとは自分の手で終わらせることの出来る無限ループのことを言うが、簡単に言えばゾンビキャリアの無限蘇生と手札コストの消費&回収、上記の要因による尽きないフィールドリソースを使った無限バーンを相手のLP切れまで繰り返すワンキルデッキ。
それが【ゾンビキャリア】だ。
<増殖の仕組み>、<植物戦鬼の故郷>の二枚だけだとコスト1の消費がある。
───つまりはもう一つパーツがあるはずだ。
フィールドのクリーチャーを死亡させてコストを得る、それに加えて盤面に置き、何度も使えなければならない。だから俺が握ってるコレではないと言える。
「───は───」
「効果は通します。が、<植物戦鬼の故郷>が通ったタイミングで
「……待て待て待て待て!」
何やら焦ってるが
数多のワンキル然り、こんなのは止められる前提で動くものだろう。
止められないワンキルなんてものは規制されて然るべき、そうでないものは軒並み成功率が低いと思うべきだ。
「効果説明を行う。これは1コストの瞬間魔法<沈黙>。効果はこのターン、指定されたプレイヤーはカードを出すことが出来ない。【明願】時の追加効果としてその場合は攻撃もできなくなる。今回はメインフェイズでの発動のため、前者のみ発動する。もう一度聞く、対応は?」
───まぁ止められたら止められたで構わない。
1コストで場の
つまり今出せるのはおそらく1コス+盤面の【クリーチャーorトークン】のリリースで発動できる<献身の証明>だけだ。
そうすると<献身の証明>でコストとトークンを使った場合、コンボに必要な必要なリソースが十中八九足りなくなるはず。
「───ふぅー。いえ、対応はありません、ターンエンド」
切り替えたか。
どうせ相手はループを始めないと勝てない以上、過剰に警戒する意味はない。
後はコンボが成立する前に無理やり勝利をねじ込む。
唯一、二枚目の<藁の手>による
「ターン貰います。レディアップキープ、ドロー───」
カードを引き抜く。通常
「俺は
これで、こちらはレディ状態のコストが4つ。相手は残り17のライフ。ともすれば───
「──単純だ。
「ッ!───」
俺からしてみれば1ターンも展開の猶予がある環境なんてぬるすぎるぜ。
「1コストと場の<放火範ゴブリン>を対象に<弱肉浄化>を発動する、4コスト生成」
「…………通します」
「通ったのなら1コストで<研究査読>、発動に
墓地のカードを回収しつつ、1枚の手札入れ替えを行う。
残り5コス。そして、このターンに使った回数は───3回。
「さらに2コストで<要石の儀式>、このターン、カードを3枚以上プレイしているため、デッキから4枚の墓地送りを行い、その上でパワー2以下の
さぁ、誘発チェックだ。
「……───通しません。<献身の証明>!クリーチャー死亡に誘発して1枚ドローする!」
「OK、だがこれでそっちのコストは0、
俺は墓地を確認し───にやりと笑みを浮かべた。
「じゃあ俺は───ターンエンドする」
「っ……プレミったか…?!ターンを始めます、レディ・アップキープ!」
「そのタイミングで手札の<沈黙>を発動!───このターン、そちら側は攻撃及びカードをプレイするという行為は禁じられる!!」
そう、あの時<残骸回収>で戻した札は<弱肉浄化>ではなく、1コスト妨害の<沈黙>だ。
───目線の動きで妨害を握ってるのは分かったからな。
「
「答えはわかってるだろ。
───おーおー、随分と楽しそうにプレイするな?
体裁上は命賭けてるはずなんだがな。まったくもって、イイ感じにイカれてやがる。
だが、そうでなきゃ楽しくない。
「俺のターン───」
ドローカードは<藁の手>と───
──パァン───!!!
そのとき、手元に置いてあった端末からノイズ音と共に僅かながら発砲音が鳴る。
「……はっ?」
端末を見れば、
その後ろに居る秘書は拳銃を握っている───
「───ざけんなよ人でなしが。もっと前に始末してりゃ良かった。待ってろ、今すぐブチ殺しにいくからな?」
俺はメインデッキに手をかける。
イグニッションファイトなどの闘争形式は両者の承諾がなければサレンダーできない。
遊戯王と同じだ、だからこそ俺はサレンダーの手段としてコレを用意していた。
「は……?」
【───意図的な不正行為が検知されました。強制敗北処理を行います】
ドックンと心臓が跳ねるような感覚を覚える。
神聖なる闘争に対する絶対的な禁止事項抵触による罰だ。放置すれば間もなく死ぬか、そうでなくとも行動不能にはなるだろう。
だからこそ俺は───
「───俺の全てを闇に明け渡す。罰則を相殺し、俺を社長室に転移させろ」
待ってろ───今すぐにでも───。