モブちゃん達もイチカの毒牙にかかります。
絶体絶命の先生の運命やいかに。
ごめんイチカめっちゃキャラ崩壊させちゃった。
でも君に喰われるなら本望だ!
※追記:読み返したら、あまりにも拙い文章でした。
そのため、8/1に大幅に修正を行いました。
【救護騎士団詰所】
「サヤさん、わざわざありがとうございます。」
救護騎士団の団員に、ネズミの耳の生えた生徒、薬子サヤはそう答えた。
「いいのだ。また何かあったらいつでも言うのだ。」
薬の配達を終え、サヤは上機嫌にそう答えた。
「さて忘れ物はない......いやちょっと待つのだ。」
「遊びで作った、僕様特性の超強力媚薬がないのだ!」
「どこだ?どこでなくしたのだ?このままだと先生が危ないのだ!」
ご都合主義的な薬をなくしたサヤ。
彼女の叫びがトリニティの空に響き渡った。
【裏路地】
「何すかこの瓶。」
黒い羽、黒セーラーの少女仲正イチカは謎の瓶を拾い上げた。
「なになに、特性栄養ドリンクって書いてあるっすね。」
「ちょうど喉が乾いてるし、いただくっす。」
イチカは特にためらうことなくその瓶の中身を飲み干した。
(なっなんすかこの感覚?体が暑いし……なんだかすぐったいっす♡)
謎の感覚に襲われたイチカ。
彼女の体の内から強い衝動が湧き上がる。
「誰でもいいから襲うっす。」
災厄の狐ならぬ、災厄の堕天使と化したイチカ。
彼女の暴走が始まった。
【ティーパーティーの会議室】
「以上が次の謝肉祭の企画内容の詳細です。」
「お疲れ様ナギサ。」
「ナギちゃんの話終わったことだし、お茶会の続きしよ☆」
ナギサ、ミカ、そして先生の三人での会議が一段落し、しばしの休憩を取ることになった。
ふと、ナギサがティーカップを手につぶやいてしまった。
「今日みたいな平和な日が続くと良いですね。」
「ナギちゃんそれフラグ。」
「ミカさんは、心配しすぎで」
そこまで口にしたところで、ドアが勢いよく開く。
「ナギサ様、ミカ様大変です!イチカさんが周囲の生徒を見境なく襲っています。」
「グハッ」
「ナギちゃん!」
ティーカップを取り落とすナギサ。
ナギサのスカートと床に紅茶が広がる。
「一体どういうことですか?」
驚きつつもナギサが尋ねる。
「原因は不明です。」
「現在、正規実現委員会が対処にあたっています。」
行政官が答える。
「とにかく、増援を送って対処してください。」
「承知いたしました。」
ナギサの命令を受けて、行政官が小走りで退出する。
「平和な時間終わっちゃったね。ナギちゃん。」
「またトラブルですか~」
ナギサの心からの叫びが虚しく響いた。
【トリニティ中心部の広場】
「はわわわわわ」
「〇〇ちゃん。前から美味しそうだな~って思っていたんっすよ。」
「△△ちゃんも美味しかったっすし......〇〇ちゃんのお味はどうっすかね?」
正義実現委員会の所属の私は、憧れだったイチカ先輩に壁ドンされていた。
普段だったら喜ぶところだった。
だが、今はそんな余裕はない。
近くには制圧された他の委員が倒れている。
それも、制圧された後に性的に喰われたようで......体をビクンビクンと震わせている。
(ハスミ先輩達がいればよかったのに......)
そう思ったが、先輩たちはちょうどトリニティを離れていた。
不運を嘆きつつ立ち向かったものの、この有様である。
「〇〇ちゃん、頂くっす」
「はわわわわ」
食べられる(性的に)と思った矢先、イチカ先輩の表情が変わる。
「そういえば……先生は今どこにいるか知ってるっすか?」
予想外の質問に警戒しつつ答える。
「言うなといわれてま」
「ここ弱いの知ってるっす~」
「あん♡」
「早く答えるっす~」
「ティーパーティーと一緒にいます。だから先輩助けて!」
イチカ先輩に懇願する私。
だが、その願いは打ち砕かれた。
「感謝するっす~。先生の居場所がわかったすから......心置きなく〇〇ちゃんを食べられるっす~♡」
「えっ♡いやー!」
解き放たれた猛獣は、先生の元へと歩みを進める。
【ティーパーティーの会議室】
「最終防衛線突破されました!この部屋に到達するのも......時間の問題です!」
絶望的な報告が行政官から告げられる。
その時、先生のスマホの通知音が鳴った。
スマホを確認するとサヤからのモモトークであった。
「先生!大変なのだ!僕様がお遊びで作った媚薬を落としたのだ!」
「それも間違えて、特性栄養ドリンクのラベルを貼って!」
先生はすぐに返信した。
「詳しく教えてくれる?」
「多分、裏路地を通った時に落としたのだ!」
「一応聞くけど、どういう効果の薬なの?」
「周辺にいる生徒がとても魅力的に感じるようになるのだ!性的に食べたくなるくらいに!」
「ちなみに、気になる異性がいた場合何が何でも襲うようになるのだ!」
「飲んだ生徒の神秘も大幅に強化するのだ!」
「効果は1時間くらいで切れるから、そこまで長くないのだ!」
サヤの話を聞き先生は返事を送る。
「サヤ教えてくれてありがとう。あとでお説教ね!」
「ひどいのだ!」
「ちなみに、落としたのはいつ?」
「50分くらい前なのだ。」
そこまでトークのやり取りをしたとき、ドアの外から銃撃戦の音が聞こえてきた。
「なっ、ここまで強いとは!」
「やっやめ、あん♡」
「こっちにこな……いやん♡」
「ティーパーティーのお味もなかなかいいっすね〜」
銃撃戦はすぐに止み……代わりに嬌声が聞こえてくる。
サヤの話は本当だったようだ。
(『襲う』って、やっぱりそっちの意味だったか~)
「ミカさん!」
ナギサが叫ぶと同時にドアが破壊される。
「先生、やっと見つけたっす~」
「ようやく、メインディッシュの時間っすね~」
突っ込んで来るイチカ。
その前に白い何かが割り込む。
「あはははは☆先生を食べていいのは、お姫様の私だけじゃんね☆」
割り込んだのはミカだった。
なんか、ミカも不穏なことを言っている。
多分気のせいだろう。
多分......
「あなたじゃ私をとめr」
「邪魔っす。」
ドン!
開眼したイチカの一撃でミカが倒れる。
「なっミカさ……」
「うるさいっす。」
バアン!
「ガハッ......せんせ......逃げ......」
ついでに、近くにいたナギサを一撃で葬る
そしてこちらを向くイチカ。
(あのミカが一撃でやられただと!どんだけ強い薬なんだよ!)
先生がそう思ったとき、既にイチカの行動は終わっていた。
「先生捕まえたっす~♡」
気がついたらイチカが先生の上に馬乗りになっていた。
舌なめずりの音も聞こえる。
(やばい、喰われる......)
その時だった。
イチカの目に浮かんでいたハートマークが消えた。
「あれ?私何してたんでしたっけ?」
どうやら媚薬の効果が切れたようだ。
「イチカ、後で説明するからとりあえずどいて。」
(危なかった。危うく教師を辞めるはめになるところだった。)
正気を取り戻したはずのイチカ。
だが、イチカは先生の上からどかなかった。
「よくわからないっすけど……これはチャンスっすね~」
「イチカ何を言っ」
先生の抗議の声を無視して、イチカは続ける。
「前から、先生を襲おうと思ってたんすよ~。でも、なんとか我慢してたんっす~」
「気がついたら……取り返しのつかないことをしたじゃないっすか。」
「〇〇ちゃんとか、△△ちゃんとかの後輩も食い散らかしちゃいましたし。」
「他にもたくさんの生徒を食べちゃったすから〜」
イチカは開眼してこう囁いた。
「だから先生、一緒に地獄堕ち......いや、天国に昇るっす~」
「イチカやめ......」
「やめないっす♡」
その日、キヴォトス中に先生の絶叫が響き渡った。
~~~~
後日、先生は責任を取ってイチカと結ばれたという。
不本意とはいえ、生徒に手を出してしまった先生。
この件のせいで先生はクビになることを覚悟していた。
ナギサ達が連邦生徒会に直訴した事により、辛うじてクビは免れたという。
ナギサの「先生をクビにするなら、全面戦争を起こす」との脅しが効いたとのことだ。
おしまい。
※本作は「Pixiv」にも同じ内容のものを投稿しています。