個性『無双』は優しくない   作:只野揺月

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第十二話 『ライネル討伐戦・終』

 死んだと思った。いや、死んでいるのか?でもだとしたら……私が今見ているこの景色は何だ?ゾーラの里?というか……

 

「……なんで、ミファーが?というか、ここは?」

「……やっと、会えたね。ソウナ」

「ピャウィー!!」

「……あなたも、いたのか…ッ!?」

 

 突然の頭痛。生きているという証拠でもあるから、嬉しくはある…のか?いや、待て。この頭痛は…!

 

「…テ、ラコ?」

「ああ、ようやく思(・)い(・)出(・)し(・)た(・)んだね。そう、この子はテラコ。リンクがハイラル平原での戦闘中に見つけた、小型のガーディアン」

 

 霧が晴れるように、「物語」の中の「テラコ」が居た部分が一気に私の頭の中に入ってくる。久々すぎて忘れていた。今のは、「物語」の新たな情報が私の中に流れ込んできた時の頭痛だ。

 

「ちなみにだけど、私生きてる?」

「……いや、死んだよ。一(・)瞬(・)だ(・)け(・)ね(・)」

「……一瞬?」

「私にはね、傷ついた人を癒す力があるの。もちろん、それはソウナも知ってるよね?」

「うん、でも……なんで今更、その力が?」

 

 その力を使えるのなら、私が死ぬ前に体力を回復することも出来たのではないだろうか?

 

「うーん……詳しくは私もわからないけど……今の私の能力は、ソウナの体力が尽きた時にしか使えないみたいなんだ。でもその代わり、起きたらいつもよりも体力が多くなってると思う。でも…あのライネル相手だと、気休めにもならないかな……それに、しばらくは使えなくなるから、気をつけて」

「いや、十分。ありがとう」

「ポゥポゥ」

 

 生きていることさえ分かれば、それで良い。今度こそあいつを倒す。実力差は嫌と言うほど思い知った。が、それは止まる理由足り得ない。私はもっと、もっと強くならなければならない。あいつを簡単に下せる程度には、強く。

 

 そう考えていると、テラコが何かを言いたそうに私の足元に来た。何だ?お前も何かあるのか?

 

「あ、そうそう。これ、持っていって。絶対に役に立つから。それと、この剣も」

「これ……!」

 

 そう言って取り出したのは、裏面に瞳と雫の模様が描かれた、横に持ち手の付いているスマホの様な、タブレットの様な石と、黒い剣。

 

 瞬間、再び頭痛がする。そうか、さっきの攻撃は、これで…!

 

「ありがとう、二人とも。じゃあ、行ってくる」

「うん。必ず勝ってね」

「ピャウィー!!」

 

 目を閉じて、集中する。帰る、ということを強く意識し、「石」を起動する。

 

 ───出撃する

 

 瞬間、私の体が青く輝き、糸のようになって浮き上がる。

 

 ───頑張って

 

 ───了解!

 

 しばらくして、視界が暗転し、空気が変わる。まだ、熱い。でも、さっきより、不安も恐怖も、疲労感も抑えられている。何より体力が全然違う。勝てる。

 

「おい、待てよ…!」

「………は?」

 

 相澤先生の方へと向かっていくライネルを呼び、武器を構える。全身に手を付けた男の間の抜けた声が聞こえる。

 

 後ろ脚を支点として、ライネルが180°回転し、こちらの目をまっすぐに見据えて剣と盾を抜く。その目に感情はまったく見受けられない。

 

「なんで生きていやがる…!さっき燃え尽きてただろうが…!ライネル!もう一回殺せ!!」

 

 

 手だらけの男の指示を分かっているのかいないのか、それは定かではないがライネルは先ほど私を焼いた攻撃と同じ攻撃のモーションをとる。好都合だ。今の私には、「これ」がある……!!

 

「リモコンバクダン」

「なっ……!?」

 

 武器を一度しまい、「石」……シ(・)ー(・)カ(・)ー(・)ス(・)ト(・)ー(・)ン(・)を使い、青い球を出し、それを投げる。そして、それがライネルに当たった瞬間───

 

 ───ドォン!

 

「爆弾かよ、今の…!?」

「チャンス!」

 

 そして、黒い剣を抜き、ライネルに斬りつける。先程とはウィークポイントゲージが削れる量が段違い。当然だ。だって、この剣は耐(・)久(・)値(・)が(・)低(・)い(・)代(・)わ(・)り(・)に(・)、攻(・)撃(・)力(・)が(・)非(・)常(・)に(・)高(・)い(・)の(・)だ(・)か(・)ら(・)。

 

「あと、ちょっと…!」

 

 ウィークポイントゲージの最後の一つにヒビが入り、それが砕け散る。今───!!

 

「ぐうっ…!」

 

 蹲って動けないライネルの上に乗り、体を何度も切り付ける。暴れ始めたが関係ない、これで、止めだ───!!

 

 ───ガァァァァァァ!!!

 

 自分が乗っていた辺りに、黒い剣───「近衛の剣」を突き刺して、ライネルから飛び降りる。剣は砕けてしまったが、これなら───

 

 ライネルが前脚を浮き上がらせ、仰け反る。手と脚を少しバタつかせ、やがて地面に脚を下ろす。その後はまったく動かず、黒い煙のようになって武器と一緒に消えた。

 

 ───何(・)故(・)か(・)、(・)も(・)の(・)す(・)ご(・)く(・)錆(・)び(・)た(・)剣(・)を(・)残(・)し(・)て(・)

 

「おいおい嘘だろ?ただの学生に負けやがったのか、あいつ…!」

 

 手だらけの男が何か喚いているが、私の耳には入ってこない。相澤先生が大怪我をしている、助けないと…!!

 

 そんな時だった。ようやく私たちに、希望の光が訪れた。

 

 ドガァン!!

 

「全員、よく頑張った…!もう大丈夫」

「………遅いよ、本当」

 

「私が来た」

 

 ───最強のヒーロー、平和の象徴オールマイトが、USJに降り立った。

 

 ───とりあえず、私はライネルから出てきた謎の剣回収して寝よう。




 実は…二話投稿だったのさ!!
 ライネル君から錆びた武器のプレゼントです。何が出るかな♪何が出るかな♪
 投稿ちょっと休むかも。よろ。

 満を持して出てきたのは、みんな大好き万能石ことシーカーストーンと良心的な保険のミファーの祈りでした。ミファー可愛い。

 近衛の剣は砕けた。ゼルダ無双で武器は壊れないだろ、という方。だってさぁ…ねぇ?近衛の剣は駄目だよ。持ってたらヌルゲーになるもの。初期の弔君とかワンパンよワンパン。真にやばいのは王家だけど。

 体育祭どうしよう。何も考えてないZE⭐︎
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