個性『無双』は優しくない   作:只野揺月

17 / 17
第十二話 『ライネル討伐戦・終』

 死んだと思った。いや、死んでいるのか?でもだとしたら……私が今見ているこの景色は何だ?ゾーラの里?というか……

 

「……なんで、ミファーが?というか、ここは?」

「……やっと、会えたね。ソウナ」

「ピャウィー!!」

「……あなたも、いたのか…ッ!?」

 

 突然の頭痛。生きているという証拠でもあるから、嬉しくはある…のか?いや、待て。この頭痛は…!

 

「…テ、ラコ?」

「ああ、ようやく()()()()()んだね。そう、この子はテラコ。リンクがハイラル平原での戦闘中に見つけた、小型のガーディアン」

 

 霧が晴れるように、「物語」の中の「テラコ」が居た部分が一気に私の頭の中に入ってくる。久々すぎて忘れていた。今のは、「物語」の新たな情報が私の中に流れ込んできた時の頭痛だ。

 

「ちなみにだけど、私生きてる?」

「……いや、死んだよ。()()()()()

「……一瞬?」

「私にはね、傷ついた人を癒す力があるの。もちろん、それはソウナも知ってるよね?」

「うん、でも……なんで今更、その力が?」

 

 その力を使えるのなら、私が死ぬ前に体力を回復することも出来たのではないだろうか?

 

「うーん……詳しくは私もわからないけど……今の私の能力は、ソウナの体力が尽きた時にしか使えないみたいなんだ。でもその代わり、起きたらいつもよりも体力が多くなってると思う。でも…あのライネル相手だと、気休めにもならないかな……それに、しばらくは使えなくなるから、気をつけて」

「いや、十分。ありがとう」

「ポゥポゥ」

 

 生きていることさえ分かれば、それで良い。今度こそあいつを倒す。実力差は嫌と言うほど思い知った。が、それは止まる理由足り得ない。私はもっと、もっと強くならなければならない。あいつを簡単に下せる程度には、強く。

 

 そう考えていると、テラコが何かを言いたそうに私の足元に来た。何だ?お前も何かあるのか?

 

「あ、そうそう。これ、持っていって。絶対に役に立つから。それと、この剣も」

「これ……!」

 

 そう言って取り出したのは、裏面に瞳と雫の模様が描かれた、横に持ち手の付いているスマホの様な、タブレットの様な石と、黒い剣。

 

 瞬間、再び頭痛がする。そうか、さっきの攻撃は、これで…!

 

「ありがとう、二人とも。じゃあ、行ってくる」

「うん。必ず勝ってね」

「ピャウィー!!」

 

 目を閉じて、集中する。帰る、ということを強く意識し、「石」を起動する。

 

 ───出撃する

 

 瞬間、私の体が青く輝き、糸のようになって浮き上がる。

 

 ───頑張って

 

 ───了解!

 

 しばらくして、視界が暗転し、空気が変わる。まだ、熱い。でも、さっきより、不安も恐怖も、疲労感も抑えられている。何より体力が全然違う。勝てる。

 

「おい、待てよ…!」

「………は?」

 

 相澤先生の方へと向かっていくライネルを呼び、武器を構える。全身に手を付けた男の間の抜けた声が聞こえる。

 

 後ろ脚を支点として、ライネルが180°回転し、こちらの目をまっすぐに見据えて剣と盾を抜く。その目に感情はまったく見受けられない。

 

「なんで生きていやがる…!さっき燃え尽きてただろうが…!ライネル!もう一回殺せ!!」

 

 

 手だらけの男の指示を分かっているのかいないのか、それは定かではないがライネルは先ほど私を焼いた攻撃と同じ攻撃のモーションをとる。好都合だ。今の私には、「これ」がある……!!

 

「リモコンバクダン」

「なっ……!?」

 

 武器を一度しまい、「石」……()()()()()()()()を使い、青い球を出し、それを投げる。そして、それがライネルに当たった瞬間───

 

 ───ドォン!

 

「爆弾かよ、今の…!?」

「チャンス!」

 

 そして、黒い剣を抜き、ライネルに斬りつける。先程とはウィークポイントゲージが削れる量が段違い。当然だ。だって、この剣は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「あと、ちょっと…!」

 

 ウィークポイントゲージの最後の一つにヒビが入り、それが砕け散る。今───!!

 

「ぐうっ…!」

 

 蹲って動けないライネルの上に乗り、体を何度も切り付ける。暴れ始めたが関係ない、これで、止めだ───!!

 

 ───ガァァァァァァ!!!

 

 自分が乗っていた辺りに、黒い剣───「近衛の剣」を突き刺して、ライネルから飛び降りる。剣は砕けてしまったが、これなら───

 

 ライネルが前脚を浮き上がらせ、仰け反る。手と脚を少しバタつかせ、やがて地面に脚を下ろす。その後はまったく動かず、黒い煙のようになって武器と一緒に消えた。

 

 ───()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「おいおい嘘だろ?ただの学生に負けやがったのか、あいつ…!」

 

 手だらけの男が何か喚いているが、私の耳には入ってこない。相澤先生が大怪我をしている、助けないと…!!

 

 そんな時だった。ようやく私たちに、希望の光が訪れた。

 

 ドガァン!!

 

「全員、よく頑張った…!もう大丈夫」

「………遅いよ、本当」

 

「私が来た」

 

 ───最強のヒーロー、平和の象徴オールマイトが、USJに降り立った。

 

 ───とりあえず、私はライネルから出てきた謎の剣回収して寝よう。




 実は…二話投稿だったのさ!!
 ライネル君から錆びた武器のプレゼントです。何が出るかな♪何が出るかな♪
 投稿ちょっと休むかも。よろ。

 満を持して出てきたのは、みんな大好き万能石ことシーカーストーンと良心的な保険のミファーの祈りでした。ミファー可愛い。

 近衛の剣は砕けた。ゼルダ無双で武器は壊れないだろ、という方。だってさぁ…ねぇ?近衛の剣は駄目だよ。持ってたらヌルゲーになるもの。初期の弔君とかワンパンよワンパン。真にやばいのは王家だけど。

 体育祭どうしよう。何も考えてないZE⭐︎
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

俺の個性は種を植え付けます(語弊あり)(作者:ザリガニ同担拒否)(原作:僕のヒーローアカデミア)

▼人類の8割が個性を持つ超人社会。▼この社会を、例に漏れず個性を持って生まれた主人公は愛に突き動かされて生き抜いていく。▼これは主人公が、最強で最高の愛妻家ヒーローになるまでの物語だ。▼エンデヴァーに主人公の爪の垢煎じて飲ませたい。▼「実は俺の個性で種植え付けられんだよ」▼「オイラ気づいちまったんだけどよ、もしかしてそれって遠距離であばばばばば!?」▼「植物…


総合評価:416/評価:7/連載:5話/更新日時:2026年08月08日(土) 04:20 小説情報

地獄の氷叢さん家(作者:M.T.)(原作:僕のヒーローアカデミア)

地獄の轟くん家以上に地獄の氷叢分家の女の子がヒーローを目指すお話。▼燈矢くんや外典くんを見て、氷叢の血が濃くなりすぎた末路が気になって執筆した作品です。▼※注意▼・女主です。▼・お話の都合上、青山くんが出てきません。すまんな。▼・他作品のクロスオーバーをやり出す可能性があります。▼・オリ主の必殺技や一部設定のみ、以下のキャラの要素があります。▼ ・クザン(O…


総合評価:2138/評価:7.92/連載:71話/更新日時:2026年09月21日(月) 12:58 小説情報

個性、海賊。ヒーロー向きじゃないって?これ以上ない英雄の個性だろ!(作者:紡縁永遠)(原作:僕のヒーローアカデミア)

事の始まりは中国、軽慶市。『発光する赤児が産まれた』というニュースだった。▼ 以降各地で「超常」は発見され、いつしか「超常」は「日常」に、「架空(ゆめ)」は「現実」となった。世界総人口の約八割が何らかの「特異体質」である現在、個性を悪用する敵(ヴィラン)により混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が、脚光を浴びていた。そう、「ヒーロー」と呼ば…


総合評価:966/評価:6.12/連載:10話/更新日時:2026年09月21日(月) 00:00 小説情報

個性図書館によるヒーローアカデミア(作者:ヨガマスター)(原作:僕のヒーローアカデミア)

ヒロアカを見ながらLibrary of ruinaをやってたら死んだっぽい。▼そしたらなんかヒロアカの世界に転生した。▼しかも個性図書館。▼……どうしよ?▼ヒロアカ世界で図書館の機能を使えるように拡大解釈と強化が施されてるのでそこで無理になった人は素直に見るのをやめましょう。▼あと作者は割とヒロアカのにわかだから設定に矛盾があったらごめん▼ちなみに個性図書館…


総合評価:3174/評価:8/連載:33話/更新日時:2026年08月12日(水) 12:03 小説情報

雄英高校裏でヤニ吸う猫(作者:DEMIDEMI)(原作:僕のヒーローアカデミア)

※未成年者の喫煙は法律で禁じられています。本作品内では未成年者の喫煙シーンがありますが、それはストーリー上の必要性のためであり喫煙を推奨するものではありません。くれぐれも真似をしないようお願い致します。▼ヤニカスが雄英高校に通う話。


総合評価:2252/評価:8.65/連載:16話/更新日時:2026年09月13日(日) 19:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>