轟家で突然変異個性はまずいんじゃないか? 作:逸般人Lb
評価ありがとう。頑張っていくぜ
・天然とは
ナチュラルにキレキレな煽りをかます芸術家。それが天然である。と思っている
私の名は轟辺周。雄英高校のヒーロー科一年生である。
趣味は「可愛くなる」こと。好きなものは家族と蕎麦。
父親はNo.2ヒーローであるエンデヴァー。生まれた時に死にかけた私を護ってくれた自慢の父さんだ。母は至って普通の人間である轟冷。美人だ。自慢の母である。何故か頑なに旧姓を教えてくれないが、それ以外は家族みんなに優しい最高の母親である。
長男にヒーローである轟燈矢を持っている。雄英の卒業生であり、体質と"個性"が合っていないのにも関わらず、弛まぬ努力を続け、父の反対を押し切ってヒーローになった。最高に格好いい兄である。
他にも大学生の兄と教師の姉を持っている。二人とも"突然変異"の個性で生まれた私を怖がるような事をせず、いつも優しく接してくれた、心優しい人たちだ。
さて、そんな私は双子である。私の片割れの名前は焦凍。弟である。彼は『半冷半燃』という両親の"個性"それぞれを引き継いだ、兄姉思いのいい子だ。今年一緒に雄英に進学した。焦凍は推薦だった。兄として誇らしい。
現在私達は雄英高校のグラウンドにて『個性把握テスト』なるものを受けている。今は50メートル走をスタートするところだ。
「『シンプルイズベストな出現/消失』」
『───測定不能』
「「「測定不能!?」」」
どうやら測定機器に不具合があったらしい。もう一回走……え?何?もういい?何と言う事だ。これはまずいのではないか?次からの種目はきちんと記録を残せるようにしなければ…!
第二種目、握力測定。
「『重たいアイテムの圧縮』」ゴシャッ!
「……やりすぎだ、兄貴」
「相澤先生…これは…」
「……その『圧縮』はどの程度の大きさまで可能だ?」
「無生物なら大体のものは…」
「……無限でいい」
「「「またかよ!?」」」
今度はしっかりとした記録を残せたようだ。一安心である。
第三種目、立ち幅跳び
「『データ整理と軽量化』『とにかく前進』」
「……無限でいいよ…もう…」
「「「先生が辛そう!?」」」
段々と頭が痛くなって来た。何とか耐えねば…
第四種目、反復横跳び
「『怠惰なコピー&ペースト』」
「「『怠惰なコピー&ペースト』」」
「増えたぁ!?」
「「「「頭痛い…」」」」
「……216回」
「「「見えたのかよ!?」」」
「すまん焦凍、感謝する」
「俺は見慣れてるからな…」
(((見慣れてんのかよ!!)))
第五種目、ソフトボール投げ。休み。
今の所はなかなかいいんじゃないだろうか?50メートル走では測定できなくなってしまったが、それ以外は中々良い。焦凍も調子が良さそうだ。ただ問題は…
「頭痛い…」
「冷やそうか?」
「まだがんばる…」
もうすぐ個性がキャパオーバーになりそうな事だ。複雑な動きはもう無理だな…残り3種目、単純な「編集」なら乗り切れるだろうか。
「ねぇねぇ!お二人さん!ちょっといい?」
「ん…どうした?」
「えっと…二人はさ、双子なんだよね?」
「ああ」
「で…そっちが、お姉さん?」
「兄だ」
「へー、本当にお兄さんなんだ!あ、ごめんね?私は芦戸三奈!いや、何だかすっごく美人さんで可愛かったから、女の子なのかなー?と思って!」
「ふふ…そうか、可愛いか。ありがとう。あなたも可愛いぞ。私は轟辺周。こっちは弟の…」
「轟焦凍だ。辺周兄は『可愛い』と言われることが好きで女装が趣味なんだ。可愛いものが大好きだから仲良くしてやってほしい」
相手の女子…三奈が自己紹介をしてくれたため、私達も自己紹介をする。全身がピンク色という、珍しい姿ではあるものの…可愛いな、これは。肌がものすごく綺麗だ。これは良い。是非ともお友達になりたい。どうやって肌の手入れをしているのだろうか?是非とも聞きた───
「───ッ!?」
「…?どうした?」
「何かあったの?」
「……あの、緑色の少年」
「あー、緑谷くん、だっけ?それがどうかしたの?」
「彼の"個性"による力の奔流…凄まじいな…先生が止めていなかったらどれほど飛んだのか…」
いやはや全く、凄まじい威圧感だった。あのレベルだと自傷してしまうんじゃないか?おっと、今度は指の一本に力を絞って投げるのか。しっかりと止められた理由を理解できているようで何よりだ。
……怪我してるな。どれ、治してやろう。
「緑谷君、手を出してくれ」
「えっ、あっ、はい」
「おい轟。そいつを甘やかすな。治すのは終わってからにしろ」
「だそうだ。すまん。では後でな」
「あっ、いや!こちらこそありがとう!」
止められてしまった。私は良かれと思って…
爆豪君のセリフは潰されました。すまんな。