中指の親方がダンジョンに居るのは間違っているだろうか?   作:アイド

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お久しブリーフ
スト6アレックスめっちゃおもれ〜と思いながらYouTube見てたら時間が死ぬ程経ってました
パワーボッ!


金はあってもまだ足りねえ

「ふぅ〜ようやく帰ってきたな?しかしダンジョンも深く潜れば中々悪くないな。」

 

ダンジョンから出てきたマティアスがパンパンに膨らんだバッグを買い取り窓口に持っていくと、エイナが出てきた。

 

「あ、お帰りなさいマティアスさん。それは…また大量に持って帰ってきましたね…ソロの物量じゃないですよ?」

 

「ハハハ!まぁ俺だからな!このくらいは当然だろ?」

 

「当然ではないですけどね??まあまとりあえず出してみて下さい。」

 

マティアスが窓口の奥の方にバッグを放り込む。エイナが中を見ると、中層のモンスターの魔石やドロップアイテムがボロボロと出てくる。中には18層以降の階層に現れるモンスターのドロップアイテムまでも転がってくるのを見て、エイナは頭を抱える。

 

「ッ〜〜〜〜!?ちょっとマティアスさん!?」

 

「なんだ?」

 

「なんでソロで深い所まで行ってるんですか!!冒険者は冒険してはいけないって言いましたよね!?」

 

「冒険する程の相手じゃなかったぞ?」

 

「もう…!本当に…!」

 

「ハハハ!なぁに心配するな!俺がこの程度で死ぬくらい弱くはないぞ!」

 

「…因みに何階層まで行ったんですか。」

 

「20だな!デカいのが多くて上の奴らと比べて硬めだから楽しかったな!」

 

「レベル4でもソロでそんな所行きませんって…普通モンスターに囲まれたら終わりなんですからね?そもそもソロってなんですか?馬鹿なんですか?」

 

「俺は別に馬鹿ではねぇぞ。撤退の見極めくらいは付けられる。」

 

「もういいです!幾ら言っても聞きそうにないですから!」

 

「ハハハ!まぁ心配するなって!俺の実力はこんなもんじゃねぇぞ!」

 

「はぁ…もう分かりましたから。今後こんな簡単に深く潜らないでくださいね!貴方がいなければ主神が路頭に迷う可能性もあるんですからね!」

 

「ハハハ!そいつはそうだな!気をつけるとしようか?」

 

「まぁ…分かってくれるならいいです!じゃあこちら今回の換金のお金になります。」

 

マティアスの前に置かれた袋には、以前よりも多くゴールドが入っている。

 

「ほう…中々だな?」

 

「はい。前は4万でしたが、今回はレアドロップもありましたので、十倍の40万になります。ソロでこれだけ狩るとか頭おかしいですからね…」

 

「おお!こいつはいいな!早速娘ちゃんにジャガ丸くんを買って帰るとしようか。」

 

「へぇ〜…主神にお土産買ったりするんですね。」

 

「あぁ。約束したからな。俺は約束…義理を守る男だぜ?」

 

「私の言う事は守ってませんけどね?」

 

「ハハハ!娘ちゃんが第1だな!」

 

「全く…はい、もう今日はゆっくりしててください。お疲れ様でした。」

 

「おお。エイナも頑張れよ!」

 

「…ありがとうございます。」

 

ギルドから離れ、帰り道に以前ヘスティアと共に立ち寄ったジャガ丸くんを買った屋台を通り、約束通りバター味と自分が食べる用の塩味を買ってホームへと帰った。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

sideヘスティア

 

「うーん…あれ、もうマティアス君は行っちゃったか。起きたけどボク今やることないな…」

 

マティアスがダンジョンへ出掛けた後、ヘスティアは目を覚ます。しかしイマイチやる気が沸かない様子だ。

 

「ボクのバイトは今日休みだし…何かやれる事はあるかな?」

 

ヘスティアはソファで座りながら考えていると、1つ考えが過る。

 

「そうだ!もう1人勧誘しよう!ボクもそうだけど、マティアス君も弟が欲しいって言ってたし!家族が増える事は間違いなく良いことだし…よし!今日は1日新しい家族を探しに行こう!」

 

ヘスティアは外に出る準備をし、太陽が優しく照らすオラリオの街へと繰り出した。

 

「ふっふ〜ん!良い天気だ!スキップでもしたくなっちゃうね。マティアス君はきっとダンジョンに行ったと思うから、ボクがサプライズとして新しい家族を迎えてやるんだ!絶対喜ぶぞ〜。」

 

ヘスティアがスキップしながら道を歩いていると、掲示板らしき物が目に入る。

 

「んん?そういえばこういうのあんまり気にした事なかったな…。何か面白い情報とか乗ってるのかな?」

 

『ファッションに革命!?白いスーツにコートはカッコいい!』

 

『サングラスの人気上昇中?最近見かけるようになったヒューマンのファッションに神様の間で激震が走る!』

 

『有名人を追え!見かけたら是非このファミリアへ!』

 

『ファミリアの団員募集中!戦闘技能のある方はこちらのファミリアへ!』

 

「うーん…3つくらいマティアス君の事だな…?やっぱり目立つよね。あ、でもなんか好意的に捉えられてるかも?」

 

「へい嬢ちゃん!何か気になる事でもあるか?」

 

「うわぁぁ!びっくりした!」

 

「ははは、すまんな。ここは飲食店の目の前でな。マジマジと掲示板を見てるから何か気になる事があったのかと思って声をかけたんだよ。」

 

「あぁそうだったのかい…君はここの店員かい?」

 

「いや、冒険者だ。まぁ弱小のファミリアだけどな。それより嬢ちゃん、そんなに掲示板見てどうしたんだ?」

 

「え〜っと、そういえばこういうのってあんまり見たことがなくって…面白い情報が乗ってるのかと気になったんだ。」

 

「ほうほうなるほどな。まぁ最近は何処でも白いスーツの兄貴の話題で持ち切りじゃないか?」

 

「そう…なんだ。因みにどういう話題なんだい?」

 

「俺が聞いた話によると、掲示板に乗ってるような格好でダンジョンに潜る、誰も知らないヒューマンだってな。なんか顔とかに刺青があるから特徴は滅茶苦茶あるんだがな…誰も名前を知らないから格好だけ目立って謎めいてるから、こうやって情報集めてる所もあるみたいだぜ?」

 

「悪い噂とかはないんだね?」

 

「そうだな!遠巻きに見かけた人からは豪快なヒューマンだとか、なんかソロでヤバい暴れ方してたとか、酒場で酒飲み勝負してその人が勝ったとかの話題で悪い噂はないな。冒険者らしい事は分かってるんだがな。」

 

「そっか!ありがとう!」

 

「ははっ良いって事よ。お嬢ちゃん、いい1日を!」

 

「あぁ!そちらこそいい1日を!」

 

通りすがりの冒険者に情報を教えてもらい、掲示板から離れたヘスティア。マティアスの悪い噂はないという事を知れたので、少しだけ安心して更にオラリオを歩く。勿論、ファミリアに入ってくれそうな人を探しながらだ。

 

「そっか…マティアス君物凄く目立ってるみたいだね。あ、そういえばあの洋服屋さんに行ってみようかな?もう早速ファッションに革命!なんて題名で掲示板に出されるくらいだし…」

 

ヘスティアは以前マティアスの服探しを行った際に訪れた店へ向かった。店の内部は多くの客で溢れており、目玉コーナーとして様々な色のスーツが置かれてる場所が既にあった。

 

「わぁ…もう出来てる。とんでもなく行動が早いや。あの時の店員さん居るかな?」

 

「おや…もしや、以前のお客様ですよね?」

 

「あ!店員さん!もう早速みたいだね?」

 

「ええ、お陰様です。神様達にあの格好が刺さったようでして、かなりのお客様が来てくれて下さいますよ。」

 

「うんうん、良いことだね!因みにどんな所が刺さったと言っているんだい?」

 

「ええと、確か…『あの姿で冒険者とは!斬新で新しいぞ!』とか、『確かに今までビキニアーマーとかを求めていたけど…どうやら俺達がカッコいいと浪漫に弱い事を忘れていたようだぜ…!』とか…後、『うぉぉぉぉ!後で馬鹿でかい剣用意しないと!』って言って、恐らくその神様のファミリアに所属している方に頭を殴られて止められてた人も居ましたね…。」

 

「なんか…迷惑客みたいなのも増えてそうだね…。」

 

「まぁ少し厄介なお客様は増えましたけど…売れ行きも上々なので全然良い影響ですよ。」

 

「そっか!なんだかボクも嬉しいよ!あ、でも今日は買いに来た訳じゃないんだけど…。」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ。もうお得意様のようなものですから。何時でもいらっしゃって下さいね!」

 

「ありがとう!ちょっと見に来ただけだから、ボクはもう行くね。今後も健闘も祈るよ!」

 

「ありがとうございます。良き1日を。」

 

ヘスティアは店を出て、今度こそ新しい家族探しを始めた。昼のオラリオは沢山の冒険者で溢れており、ファミリアに入りたいと懸命に足を動かす新人も数多く居る。ヘスティアは気合いを入れて勧誘する事にした。

 

「ねぇねぇそこの君!ボクのファミリアに入らないかい?」

 

「え!いいんですか!実は探索系のファミリア探してたんですよ〜。名前は何ていうんですか?」

 

「ヘスティア・ファミリアさ!」

 

「聞いたことないな…うーん、まぁ今度で!」

 

「えっあっ…うん、入りたくなったら何時でも待ってるよ!」

 

1人目の勧誘に失敗した。しかし、以前全く勧誘に上手く行かなかった事に比べると気持ちは幾らか軽い。

 

「うん…まだまだやるぞ!ボクだって役に立てるんだから!」

 

こうして冒険者志望のファミリアを探す人々に声をかけた。種族に拘らず、とにかくファミリアに入ってくれそうな人に声をかけていくが…。

 

「いや、俺は有名な所に入りたいんだ!」

 

「構成員1人の所はちょっと…私も困るわ。」

 

「悪いが俺達はもう少し有力な所へ行きたいんだ。」

 

声掛けも虚しく断られ続ける。昼から始めたこの活動だが、誰もファミリアに入ってくれず日が沈んで来た。今日はもうダメだと諦めかけているヘスティアだったが、そこに声をかける者が来た。

 

「はぁ…新しい家族はもうダメそうかな…結構頑張ったつもりだけど、今日は諦めるかな。」

 

「ん?そこに座ってるのは…掲示板の前に居た嬢ちゃんじゃないか!」

 

「あれ…君は色々教えてくれた人!」

 

「そうだ。何か落ち込んでいるみたいだから、声をかけさせてもらったぞ。どうしたんだ?」

 

「別に隠していた訳では無いんだけど…ボクのファミリアに入ってくれる冒険者を探していたんだ。でも、皆から断られちゃって今日は断念しようとしてたんだ。」

 

「お嬢ちゃん…じゃない、神様でしたか。これは失礼しました。」

 

「いや、そのままでも大丈夫さ。ボクは無名のファミリアの主神さ…ははは…。」

 

「なるほど…そういう事でしたか。新人は皆有名なファミリアに入れると夢見てオラリオに来るものですから、仕方ないですよ。」

 

「やっぱり、そんなものだよね。話を聞いてくれてありがとう。」

 

ヘスティアがそういう物だとなんとか納得し、諦めて帰ろうとすると、冒険者が呼び止める。

 

「ちょっと待ってくれ!1つ良いか?」

 

「ん?どうしたんだい?」

 

「今日1日俺は休みだったんですが…ホームに凄い面白い奴が来たらしいんですよ。そいつは今回入れなかったみたいなんですが、ウチみたいな無名気味なファミリアにも来るくらいやる気がある奴です。まだ探している様なら誘ってみてはどうですか?」

 

「そういう子も居るんだ…!うん、ボクその子を探してみるよ。お昼もそうだけど、良い情報をくれてありがとう!」

 

「いやいや大丈夫だ。出会えるといいな!」

 

「そうだね!じゃあボクは探してみるよ。本当にこんなにも教えてくれてありがとう!」

 

「あぁ!あ、その子は多分東のメインストリート側に行ったと思うから、そこら辺を探すといいと思うぞ!」

 

ヘスティアは教えてくれた情報を頼りに探して回る。メインストリートを通る人々にもファミリアを探している子供が居なかったか聞きながら探すと、1つずつ特徴とその足跡を掴めるようになり、遂に恐らくその人と出逢うことが出来た。ヒューマンの子供のようだ。

 

「ねぇねぇ、そこの君!」

 

「え?はい、何でしょうか…。」

 

「君、ファミリアを探しているんだってね。」

 

「はい…でも初心者丸出しの僕を入れてくれるファミリアなんて無かったんです…。」

 

「…なんだか、この出逢い方もマティアス君と似てるなぁ…ねぇ君、名前は何ていうんだい?」

 

「僕の名前ですか?僕は…ベルって言います。ベル・クラネルです。」

 

「ごほん!ベル君って言うんだね。じゃあベル君!ボクのファミリアに入らないかい?」

 

「えぇ!?」

 

ベル・クラネルと言う少年は驚いたように飛び退く。しかし、すぐにヘスティアの手を握る。

 

「是非!お願いします!僕を貴方のファミリアに入れて下さい!」

 

「そのために声をかけたんだ!勿論オーケーさ!」

 

「あ、急に手を握ったりしたらダメですよね…すみません。でも、何度も色んなファミリアに断られて、こんな風に誘ってくれたのが嬉しくて…つい。」

 

「ううん、平気さ!じゃあ今日から君はボクのファミリアの家族になるんだ!自己紹介しようか。ボクはヘスティア!」

 

「ヘスティアさん…いえ、神様!宜しくお願いします!」

 

「別にボクの名前を呼んでもいいのに…まぁいいや!じゃあボクの…いや、ボク達のホームへ案内するよ!」

 

こうして、ヘスティアは新たにベル・クラネルというヒューマンの少年をファミリアに加えることになった。

 

「もう日も落ちて暗いし、早めに行こうか!」

 

「はい!付いていきます神様!」

 

「いい返事だね。じゃあ帰り道に君の先輩になる人について話もしておこうかな?」

 

「僕の先輩ですか…あ、あの、1つ聞いてもいいですか?」

 

「なんだい?」

 

「その…先輩は女性の方だったり…?」

 

「いいや、男の子さ!もしかして、女の子だと緊張しちゃったりするのかい?」

 

「あ、いえ!僕の夢…おじいちゃんからずっと語られてきた夢があったので、ちょっと気になったんです。」

 

「ふ〜ん…まぁ、その夢とかは後々ホームで聞くさ!じゃあ先輩になる人の話に戻すよ。」

 

「はい!どんな人なんですか?」

 

「うーん…とは言ってもなんと説明したらいいのかな…」

 

「例えで思いつく物とかあったりしますか?」

 

「そうだなぁ。物で例えるのも難しそうだから、今までやった事とかを教えようかな?実はその子も最近ファミリアに入ったばかりなんだ。」

 

「そうなんですね!強い人なんですか?」

 

「強さは間違いなく強いさ!あと、カッコよさもあるのかなぁ…豪快なのは間違いないんだけど…ボクの事を娘ちゃんなんて呼んだりするんだよね。」

 

「なんだか癖が強そうな方なんですね…でも、僕の先輩になりますから、敬語とか気をつけないと…。」

 

「名前はマティアスって言うんだけど、とにかく身長も大きいんだ。それと、今のオラリオならとても目立つ格好もしてるかな。白いスーツに紫色のコートを付けたサングラスのヒューマンさ!」

 

「あ、掲示板で見ましたねそのファッション。もしかして先輩がそのファッションの革命を起こしたという…?」

 

「そういうことになるね。まぁ、性格的にも家族に優しいからきっと大丈夫さ!上手く行くよ!」

 

「凄い人なんですね!僕、本当にファミリアに入れるんだ…!」

 

(目を輝かせて…可愛いなこの子。とっても純粋だ…)

 

「よし!着いたよ!」

 

「えっ…と…この教会?でいいんですかね?」

 

「まぁ見た目はちょっとアレかもしれないけど…まだまだボクのファミリアは弱小ファミリアと言えるからね。今はこんなのでも、いつかは立派なホームを建てるのさ!」

 

「なるほど!それなら、僕も冒険者として神様の為に頑張りますよ!」

 

ホームに着いたヘスティアとベルはボロボロの教会の地下に入っていく。

 

 

〜〜〜〜〜〜

 

sideマティアス

 

「娘ちゃん、帰りが遅いな…ジャガ丸くんが冷めちまった。夜飯も食わねぇといけねぇから探しに行くか?」

 

ホームで1人待っていたマティアスはソファから立ち上がり、ヘスティアを探しに行こうとした所…足音が外から聞こえてきた。しかし、いつもの裸足のペタペタという足音だけではなくもう1つの足音も聞こえてきた。

 

「帰ってきたな…だがあと1人何か居るな。誰だ?」

 

ホームの入り口からはヘスティアと、1人の少年が入ってくる。

 

「おお!ようやく帰ってきたか娘ちゃん!」

 

「あ、マティアス君!」

 

「探しに行く所だったが、その必要は無さそうだな。それで、そっちの奴は?」

 

「へへ…本当はサプライズにしようと思ってたんだけど…ボク達の新しい家族さ!名前はベル君って言うんだ!」

 

「おお…!遂に俺にも弟が出来る訳だな!ハハハハ!」

 

「あ、ベル・クラネルって言います!宜しくお願いします!」

 

「ふむ…ちょっとこっち来い!」

 

「うわぁ!?」

 

ベルを持ち上げるマティアス。白い髪に特徴的な赤い瞳の色、そして持ち上げた時の反応も見る。

 

「あの…僕に何かありましたか?」

 

「なるほど…ハハハハ!こいつはいいな!弟として十分だ!」

 

「よく分からないけど、僕もしかして審査されてました…?」

 

「それはボクもちょっと分からないかな…。」

 

「娘ちゃん!俺はこいつを気に入ったぞ!ベルと言ったな!」

 

「は、はい!」

 

「髪の色的にも俺と揃っているな…よし、今日からお前は俺の息子ちゃんになる訳だな。」

 

「はい…はい?なんて言いました?」

 

「俺の息子ちゃんだ!」

 

「はいぃ!?」

 

「なんだ、不満か?結構ぴったりだと思ったんだがな…やっぱり弟の方が合ってるか…?」

 

「ちょっと状況が飲み込めてないんですけど…ファミリアってこんな感じなんですかね?」

 

「多分、マティアス君が特殊かな?神友の所では普通に新しく入ってきた子は先輩後輩って関係だったし…。」

 

「ハハハ!うちはうちだろ?上手くいきゃ何でも良いんだよ!」

 

「それもそっか!」

 

「ええと…まだちゃんと理解はしてないんですけど、認められたみたいでよかったです。これからお願いします!」

 

「あぁ!しかし呼び方を考えねぇとな…息子ちゃんも悪くはないが…名前呼び捨てでもいいな?それとも弟の方がいいか?うーん…こいつは悩ましいな!」

 

「まぁまぁ、その辺はマティアス君がしっくり来る物にするとして、早速恩恵を刻もうかな。そこのソファ使ってもいい?」

 

「ん?あぁいいぞ。そういや恩恵を刻む所は見たことがなかったな。見ても大丈夫か?」

 

「うん、大丈夫だよ!じゃあベル君?」

 

「はい!」

 

「そこで上を脱いで横になってくれる?」

 

「えっ脱がないといけないんですか…?」

 

「背中に恩恵を刻むからね。そこは仕方ないよ。」

 

「分かりました!これで良いですかね?」

 

ベルが上着を脱いでソファで横になると、ヘスティアはその上に乗る。

 

「えぇ!?上に乗るんですか?」

 

「こうしないと刻みにくいから…じゃあやっていくよ。」

 

ヘスティアは指先に傷を付け、神の血をベルの背中に垂らし神の言葉で恩恵を描いていく。その様子をマティアスは眺めている。

 

「おお…本来はこんな風にやるんだな?」

 

「そうだね…マティアス君が特殊過ぎたんだよやっぱり。普通はこうやって刻まないといけないんだから!」

 

「えっと…マティアス先輩?はちょっと恩恵が違うんですか?」

 

「いいや?ただ、本当にちよっと特殊で…背中に血を垂らしただけで勝手に刻まれたたんだ。ベル君にやってるのが正しい物だよ。」

 

「ハハハ!まぁ俺には刺青があるからな。そこと混ざっちまったみたいだな!」

 

「刺青…僕も全然知らない事ばかりだなぁ…。」

 

「あはは…うん、もう大丈夫だよベル君。これで君も正式にヘスティア・ファミリアさ!」

 

「ハハハ!めでたいなこりゃ!明日またパーティーを開くとするか?」

 

「いいね!またあそこへ行くかい?」

 

「あぁ、かなり気に入ったからな!それに、長兄として弟には食わしてやらなきゃな?」

 

「やっぱりマティアス君は最高だよ!あ、今日はダンジョンに行ってたのかい?」

 

「あぁ。ほら、40万だ!」

 

ジャラジャラとする袋を机の上に置くと、ヘスティアとベルがひっくり返る。

 

「よ…40万!?何処まで行ったんだい!?」

 

「うん?20階層だな!そこそこ面白かったぞ?」

 

「うわぁ…凄いや、僕の今の手持ちよりとんでもなく多い…。」

 

「ハハハ!これでたっぷり食えるし、装備も整えてやらなきゃならないからな。まだ足りねえくらいじゃねぇか?明日からまた行かねぇとな!」

 

「いやぁ…マティアス君は本当に凄いや。あ、ジャガ丸くんも買ってきてくれたんだ!」

 

「約束しただろ?まぁ、冷めちまったが…。」

 

「これは仕方ないさ。食べてもいいかい?」

 

「気にしないならいいぞ!そうだな…弟も増えたなら新しく買ってくる必要があるな?なんなら夜飯を買ってくるとするか。」

 

「頼んでいいかい?」

 

「ハハハ!美味いもん買ってくるから待ってろよ娘ちゃん!」

 

マティアスは夜のオラリオで店から弁当を3人分買ってきて、3人で机を囲んで食べた。食事の際にはベルから様々な質問が飛び出し、それに気前良く答えるマティアスとヘスティアという形で談笑しながら食べ終えた。そして、1日の終わりが近づいて来たので、寝る場所をどうするか考え始めた。

 

「結構弁当も悪くねえな?さて、寝る場所が足りないが…どうするか?」

 

「ここってまだソファしかないんですね…。」

 

「マティアス君が今日稼いで来てくれたとはいえ、元々ボク貧乏だったからさ…明日色々買い揃えないとね。」

 

「よし、ここは長兄である俺がここを譲るとしよう。適当な宿屋に泊まるから、娘ちゃんと一緒に過ごすといいぞ!」

 

「ええ!?そんな、新人の僕が出ますよ!悪いですし…。」

 

「ハハハ!気にするなよ!それに、娘ちゃんとは仲良くしとくのは大事だぞ?俺達は家族だからな。」

 

「えっと…それなら、好意に甘えさせて貰います。」

 

「娘ちゃん、俺については別に話してもいいと思ったら話してもいいからな。じゃあ俺は出るぞ!」

 

こうして慌ただしかった1日が終わり、マティアスはホームを出て適当な宿屋に泊まった。




ベル君加入やったぜ
髪の色似てるしルベライト色の瞳結構気に入りそうだから息子ちゃん呼びも悪くなさそうだけど、中指の名残で末弟呼びでもいいし、名前を呼び捨てでベル!って言うのも似合いそうなんだよなぁ…決まらねぇなぁ…
ってなったらアンケートの出番なんだよね

マティアスがベル君を呼ぶ時はなんて呼ぶ?

  • ベル
  • 息子ちゃん
  • 末弟
  • 特定の呼び方をしない
  • 場面によって変える
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