〇マギー
主人公だ。ズールの273年で二十三歳→二十四歳(旧設定:20→21歳)の娘さんだ。
入れ墨筋肉蛇眼デカ娘さんだ。弱い変異獣なら素手で殺せる。
女の子が好きだ。紙幣や貨幣を集める趣味。
〇ニナ
もう一人の主人公だ。廃墟出の少女だ。
女の子が好きだ。
〇蚤の市
巨大な自由都市ズールには、ほぼ連日のように複数の市場が開かれている。
豪奢な衣装を纏った富裕層が立ち寄る洒落た仮設建物や美麗な天幕の
集まりから、食うや食わずの乞食や浮浪者がひしめく路地裏の市場まで
――もっとも、崩壊世界の大半は貧しい人間たちで構成されているのだが。
盗賊や密輸業者が暗躍する怪しげな裏市もあれば、
安い仕事を求めてたむろする労働者たちが集まる広場もある。
そして、
最も身近なのは、自由都市ズールに点在する蚤の市だ。
〇街道筋
自由都市ズールの周縁部や街道筋には、小さな居住地が点々と散らばっている。
ポレシャ方面への道筋にも、粗末な木のバリケードに守られた
バラック小屋と天幕の集落が一つ見えてきた。
かつては肥沃な農地だったらしいが、今では痩せた土と荒れた耕作地が
広がるばかりで、村人は痩せた家畜を育て、廃墟で拾った物資を
交換しながら細々と暮らしている。
〇トリス
廃墟暮らしの単眼少女だ。実は、作中の勧誘可能キャラで一番狙撃が上手い。
仲間にして銃を装備させると超強いが、そこまでが途轍もなく遠い。
多分、あちこちで可能性を開花させないまま、色んな奴が人生を終えてる。
〇マーカス・ダウエル 03_03
自由都市、賞金稼ぎギルドのマスターだ。
綺麗な奥さんがいる癖に愛人もいる最低な男だ。
バカラしたいよぉ。フォアグラ食べたいよぉ。
〇ポレシャの
遺跡で戦車見つけて超一流になった男の話を聞いて、
可哀そうに。ポレシャの廃墟には、鉄くずくらいしか眠ってないんだよ。
才能はない。そもそも戦車を見つけたのもハンターだ。
〇
一口に居留地で暮らす渡り人オーキーや自由労働者と言っても、
生活水準の差には開きがある。
十数年、数十年と腰を据えて地道に生活基盤を築き、家を整え、
必要な物資を着実に買い揃えてきた一家の暮らしぶりは、
移住者なりの豊かさと安定感を保っている。
土壁や粘土に藁ぶきの屋根など、しっかり作った小屋には
殆んど雨漏りの心配もなく、暖を取るための燃料も十分に備蓄されている。
穏やかに団欒する一家の姿は、一見すると渡り人オーキーの家族と
いうより、地元に根を下ろしている農民や村人のようにも見える。
〇ココ 03_13
猫みたいな少女。マギーたちの祝宴に潜り込んで、料理をせしめた。
〇ダリウス・スコヴァ 03_05
馬車に財産を積んでいた。残された娘さんは、父親の遺産を探す事になる。
〇エミリー・グレインズ
昔、酔ったマギーを騙して、賭博場の女拳闘の試合に出したことがある。
マギーが勝ったので借金は帳消しになった。
マギーに貸しひとつ残ってる。エミリーは都合よく
マギーが忘れたと思ってるが、マギーはタイミングを見計らってるだけだ。
〇死者の群れ
基本的に逃げるしかない。でかいのは数万人規模にも至るとか。
こんなもん誘引したら、そりゃ死刑ですわ。居留地が残ってればの話だけど。
〇レオーネの店
自由都市の悪所にあるエチチな酒場。剣と薔薇の洒落た看板のお店。
マギーちゃんいい子だから知らない。
〇曠野の旅籠
なにっ?!熱狂的戦槌信者だとっ!
曠野における街道筋の旅籠は、居留地の木賃宿や旅館などとは
全く異なる存在だった。これらの旅籠は、ただの宿泊施設ではなく、
生き延びるための砦のような役割を果たしている。
頑丈な石壁に囲まれ、最低限でも分厚い丸太で作られた壁を備えているのが
特徴だ。外観からは、旅籠というよりも要塞のような印象すら受ける。
多くの場合、旅籠は自給自足が可能な設計になっており、
敷地内には小さな農地や家畜小屋が設けられている。
これにより長期の籠城にも耐えることができた。
常に数名の見張りが配置されており、多くは地元の武装農民や有力者の
一族が務めている。見張りたちは、盗賊や怪物の襲撃に備えて
昼夜を問わず目を光らせている。また、頑丈な木製扉にはのぞき窓が
設けられており、訪れる者の身元や目的を慎重に確認した上でしか
中に入れることはない。
さらに、旅籠によっては木製の見張り塔すら備えられている。
見張り塔からは、周囲の曠野や街道を広く見渡すことができ、
遠くから接近してくる脅威をいち早く察知することが可能だ。
塔に立つ見張りは弓やクロスボウ、ライフルを構え、
一帯の安全を守るために備えている。
〇『ザ・フロスティ・ハース』 03_21
防壁内の簡易宿泊所。渡り人オーキーや自由労働者のうちでも、
安全な壁と屋根の寝床を確保できるだけの金を稼いだ、
働き者の家族や一団が泊まる場所。
〇イリーナ・ゴルシコヴァ 03_19
自由都市ズールの二流武器商人の一人。女の子奴隷を侍らせている。
野心家で大物になりたがっているが、武器商人なんてみんなそうだ。
〇スカッター(Scatter) 03_17
小型変異獣の一種で、名の通りまるで群れで散らばるように行動する。
体格としては比較的に小型であり、単独で人間たちと遭遇すると、
驚いたようにこそこそと逃げることが多い。
しかし、集団となると脅威度は一変する。スカッターは群れで狩りを行い、
動きは恐ろしいほど協調性を持つ。目立たないように動きながら、
獲物の足や血管、関節を鋭い牙や爪で狙い、次第に追い詰め、瞬時に仕留める。
〇メイ婆ちゃん 03_18
ミシンを持っている。
メイ婆ちゃんは、ポレシャの正規居住者であった。
過去に自由都市でお針子として働いており、今でも親しい人の依頼で、
服を繕ったり、仕立て直す仕事を引き受ける。
門前地区の比較的に安全な一帯の小さな木製家屋に暮らしている。
非常に雰囲気のいい家で、ガラス窓越しに柔らかな光が差し込み、
窓辺にはちょっとした植物が並べられている。ガラス窓と言うと、
単独での防備には不安を覚えるかも知れないが、中町や町外れに比べれば、
ライフルを携えた傭兵たちが守る防壁に面した門前町一帯は、遥かに安全だった。
大体、新聞の天幕やら布の家、段ボールの小屋に比較したら、
バラックやあばら家だって豪邸のようなものである。
マギーはメイお婆ちゃんの針仕事する姿が好きだった。
灰色のショールを纏ったお婆ちゃんが眼鏡を掛けて、丹念な仕事を続ける姿は、
何時間でも見ていられる。マギーは一度だけ、密かに年老いたおのれが
揺り椅子に座って同じような針仕事をする未来を空想してみたのだが、
筋肉質のゴリラみたいな入れ墨蛇眼ババアが揺り椅子を巨大な尻で
粉砕する姿しか思い浮かばなかった。
貴様のようなババァがいるか、と幻聴まで響いてきたので、
乙女っぽい夢想は心の奥底に閉じ込めて、二度と想像すらしなかった。
〇ニール親父
強面顔役中年オヤジから、豚へとジョブ・チェンジした。ぶひぃ!
〇ミリー
雑貨屋の孫娘。
〇スミジー
雑貨屋の爺さんの甥っ子
〇ギレル商会
大きな商会。紙幣を発行してる。
〇ジレト
マギーが行商人として登録した農村。
〇ジェームズ・グレインズ
マギーへの印象* 娘の悪友 → 取引相手
〇リチャード・グレインズ
エミリーの弟
しっかりとした性格。冷静で計画的。経理担当としての責任感が強い。
〇クララ・グレインズ
物静かであるが、姉に対して疑念を抱き、マギーに対しても懐疑的。
大人しく、しかし、意見をしっかり持っている。
運がいいのか、悪いのか。
03_26 時点の家
二人の塒は、街外れにある小さな空き地に建てた簡易テントだ。新聞紙の天幕だとあんまりにも悲惨なので、最近になってやっと少しだけマシなねぐらを作り上げた。二本の木の棒を縄で組合わせて三角を作り、それを複数、竜骨で固定した骨組みに新聞や布を敷いたテントだった。新聞紙の天幕を暇な時間に少しずつ改築したら、いつの間にか成長していた。
「こんなに立派になって……ほんとにうちの子かい?」
風が強い日には心もとないが、それでも全部お空に飛んでった以前よりはまだ居心地が良い。顔だけ出してると、まるでカタツムリの観光客になった気分にもなれる。
テントに足を踏み入れると、背嚢を無造作に隅へ投げ、しゃがみ込むように座り込むと、全身の力が一気に抜けた。
「……ああぁ」呻きながら、怪物の体液と泥にまみれた軍用コートを脱ぎ捨てる。なんでこんなに重たいんだ、これ。確かに本物の軍用だけあって防御性能が高いのは認めるが、重いし、暑いし、嵩張るし――――日常生活で使うにはまったく不向きだった。