黄昏のガンダルヴァ   作:猫弾正

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03_59G アマゾネスと美少年

 出立の朝、ポレシャ公邸の一室。行商人マギーと相棒ニナは、卓上の地図と睨み合いながら最後の打ち合わせを行っていた。机の半ばを占める大きな地図に、街道の位置や状態、村落、略奪者や盗賊の縄張りは勿論、屍者や変異獣の群れが付箋によって張られ、他の行商人や旅人たちの使う旅籠に抜け道までが詳細に描かれている。

 ポレシャへの帰路に関し、およそ起こり得る事態とそれへの対策を口に出し合い、時折、地図へと書き込む。屍者の群れとの遭遇、変異獣との遭遇、盗賊や追い剥ぎなどの出没から村人との折衝の不都合に、井戸の水が枯れた場合の代替手段に至るまで、大まかな方針を定めていた。

 

 細部まで定めておかないのは、柔軟性を維持する為。また、対処しやすい案件には第二案、第三案と描き込んでおく場合もある。発生しやすい事案もあれば、滅多に起こらないが、危険な難事も存在している。対処が思いつかない危険の一部は、起こらないように祈りつつ、留保しておく。はなはだ心もとないが、しかし、心配し過ぎて却って危険に踏み込むこともあるだろうし、一介の行商人には対応しようのない事象も曠野では起こり得る。

 

 毎回、毎回、飽きることなくマギーとニナは論議を繰り返している。寓話や教訓では、慣れた頃に事故が起こるとも言われる。確かに一理あるが、実際には、緊張感が欠如していようがいまいが、盗賊は入念な待ち伏せをするし、想定以上の変異獣にも遭遇する。或いは、今回の自由都市の防衛戦のように数百、数千の屍者の群れが押し寄せてくればなにをしようがするまいが、手の打ちようはない。むしろ、事前の計画に拘泥していれば、死ぬ。頭を空っぽにして、逃げ出す方が幾らか生き延びれる目がある。破滅的な事態もあり得るが、滅多にないともまた知っている。

 

 マギーとニナはこれまでの処、成功を続けているが、死んだ人間、失敗した人間たちが愚かでも劣っていたとも限らない。マギーたちと同じかそれ以上に入念に計画を練り、用心深く振舞い、なお不運に見舞われて破滅した者たちだっているに違いないのだ。人間とは意外と強靭な生き物で、タフな逸話を持っている旅人は少なくない。だけど、そんな不死身めいた熟練の旅人も、何時かは曠野に姿を消す。

 マギーも一度、撃たれたが生き延びている。生死の境を分けたのは幸運、或いは確率だろうか。しかし、何時までも、不確かなものに頼り続ける訳にもいかない。

 

 

 出会った当初、マギーは心配症なのか。或いは用心深いか、臆病な性質かとも思ったが、曠野が危険な地であるのは承知の上で、それだけでもないらしい。

 こうして対策を練るのが――もっと言えば、考えるのが好きなのだとニナも悟った。諸々に関して、飽いて疲れることを知らない。

 計画も妥当で、力を入れる部分は何処かについても度々、俯瞰している。頼りがいがある、と言うのも理解できる。マギーの性質が何時ごろに芽生えた物かは分からないが、確かに良い資質だ。加えて、目下にマウントを取ったり、馬鹿にする事がない。かなりの美質だと思う。かつての部下に、今も慕っている者がいるのも分かる。

 

 ニナが見るところ、マギーは充分に商売を拡大しうる器量の持ち主だが時々、不安を覚える。逆に言えば、今は二人の娘が多少の贅沢をしつつ、仲良くやっていける程度の商いに収まっているが、十人。或いは、二十人を養う商いに拡大した際、今の心地よい関係のままでいられるかには、疑問があった。対立や決別にまで至るとも思わないが、意見を違えずに済むだろうか。

 いや、考え過ぎか。いまは、まだ。ニナは愚か、マギーでさえ何者でもない。そして毎年、訪れる冬を生き残れるかも定かではない。

 

「……六人のよく訓練された兵士か」ニナのふと洩らした呟きに、マギーは、ふむん?と首を傾げた。

「おとついだかに、あなたが洩らした言葉だよ」とニナ。

「ああ、いずれ雇えるようになるよ。生き延びることさえ出来れば、数年のうちに……」静かな自信を込めて断言するマギーに、ニナは「わたしは、二人だけでもいいけどね」小さく返した。

「二人だと危ない」マギーが端的に告げた。

「六人の護衛がいれば、大抵の変異獣や屍者を恐れる必要もなくなる。そうすれば、盗賊の出やすい街道を避けられるようにもなる」そうニナの言葉を切って捨てた。マギーはいつも正しい。まるで予知したかのように的確に行動する。そう言えばギリシア神話のモイラは、運命を司る女神だったか、とニナはぼんやり考えた。

 

 結局のところ、何時の世も変わらず、力は常に最大の要素《ファクター》だとマギーは喝破してる。よく訓練された兵士が五人から六人いれば、屍者や変異獣、賊徒が彷徨う曠野において、想定しうる大半の脅威を退けられるし、商売を乗っ取ろうとする徒党にも対抗できる。過大な税を要求してくる貴族や軍人、議会相手にも交渉の余地が生じるのだと。

「その日が来るのが楽しみです」言いながら、マギーは都市通貨の札束を腰のポーチへと仕舞い込んだ。低額紙幣は嵩張るし、銀貨も重たいが、二人で一千近い現金を持ち歩いてる。商いはまったく順調で、人を雇えるようになる日も遠くないと思えた。一次戦、或いは普仏戦争の装備を携えた六人は、恐らく一介の商人が養えて、かつ諸々に対抗するのに丁度いいサイズの私兵だとマギーは計算していた。そして、遠からず―――五年から、七年のうちに、それを実現するだろう。肩を竦めたニナは、(あと、どれくらい二人だけで過ごせるだろうかな)と小さく溜息を洩らして荷物を背負った。

 

 外に出れば、同行するポレシャ人たち一行が待ちわびている。ルーク・アンダーソンにジーナ・(クレイ)は、毛長のサドラン牛に羊を連れているが、各々の家畜に語り掛けていた。ライフルを弄っているイザベル・ミラーに、所在無げなお付きの少年も牛を連れている。マギーとニナを見て、イザベルが頷いてきた。

 老商人のグラハム『狐』バートンもちゃっかりサドラン牛を買い付けていたようで、徒弟ロニと用心棒のハロルド・コッゾが荷物をうんと牛の背に山積みしていた。これで九人に牛四頭と羊五匹の大所帯だが、エマ・デイヴィスとミリーも間に合った様で、見知らぬ娘に手錠を掛けて連れて来ていた。多分、指名手配されていた【牧者・ヘレン】だろう。

 

 ルークとマギーの顔を見た『牧者・ヘレン』が「……ルーク・アンダーソンにマルグリット・モイラ」絶望的な表情で呻いていた。【放浪者の娘】ミリーは、ちらちらと話しかけたそうに『牧者・ヘレン』を眺めていた。旅程は、恐らく八日ほどになる。その間に幾度かは話す機会もあるだろう。

 

「忘れ物はないかな?水と飼葉、食糧は準備したね。今日は街道を出来るだけ進む予定だが、靴は大丈夫か。予備のサンダルとゴム接着剤はあるが、余り当てにしないでくれ」全員に対して旅程を話しながら、マギーが先頭に立って歩き出した。

 どこで飼葉や水が買えるか。想定される相場。身体を洗う機会が何時になるか。必要な靴下に下着の枚数。少年少女たちに向かって、無い場合は、夜の間に洗って焚火で乾かすなど、お母さんのように気を廻している。

 

 少年が頷いた。「分かったよ、おっか……隊長さん」

 ロニが吹き出し、イザベルがニヤニヤしながら、頬を赤くしてる少年の顔を覗き込んだ。大人たちは微笑ましく、見守っていた。護衛のハロルド・コッゾが踵でマッチを付けて、煙草に火を付ける。「……吸えるのは今のうちだな」そう言いながら、ルーク・アンダーソンとエマ・デイヴィスに火を廻す。老行商のグラハム・バートンが鼻をスンスンと鳴らして、「いい天気だ」空を眺めながら、呟いている。

 

 

 旅が始まった。

 

 

 

 ※※※※

 

 

 

 乗合馬車は最近になってポレシャ市で抜け目のない商売人が考え出した商売で、ポレシャの市民街区から門前、中町、町外れと結んで、近郊の農村地帯まで僅かな小銭で運んでくれる交通機関だった。勿論、御者は武装しているし、治安の安定している市の勢力圏内でのみ運行され、廃市街や貧民窟などには踏み込まない。「すげぇ。まるで大きな町みたいだ」とは運航初日の式典に招かれた市長の言葉である。

 既にポレシャは近隣で一番大きな町だ。なんなら都市に睨まれるほどに。次の選挙ではこいつ、落とした方がよくないかな?、とは同席したキャシディ・エヴァンス保安官の感慨だった。

 

 

 そのポレシャ市街路に佇む乗合馬車の停留場で、色褪せたポスターが風に靡いている。女子格闘技決定戦と記され、二人の若い娘が身長・体重共に乗せられている。

 

 マルグリット・モイラ     184cm (自称176cm) 体重 ひみつ♡

 

 クリスティーネ・モーデュソン 187㎝        体重 自称 78キロ

                               ↑

                             132キロ(ペン)

                               ↑

                            嘘嘘嘘、出鱈目

                             ↑

                            本当なんだよなぁ

                             ↑

                            誰?見つけたら殺す

                             ―――見つけた。

 

 

 試合はとっくに終わっているが、保安官事務所前のこのポスターは描き込みが面白かったので剥がしていない。キャシディのお気に入りだった。

 

 ポスターの娘たちは、どちらも均整の取れた身体つきだが90キロは越えていた。大戦期に開発された強化人間の末裔に違いないとか、或いは、軍閥の超軍人の家系だとか噂されている。二人とも、同じ体重の男性にも力負けしない筋骨と女性の柔軟さを備えているが、それでも100キロ未満。尋常の人間は相手にならないが、かと言って、常人と乖離している訳でもない。

 

 田舎町では、格闘技はそれなりに人気のある娯楽のひとつだ。賞金の懸かった試合なども開催される。もっと野蛮な土地や古代や中世のように道徳が退廃した都市では、命がけの剣闘などが催される事も多いが、ズール都やポレシャ市、ツァリオ市の辺りでは、滅多に試合で死人は出ない。

 巡回の格闘士と言うプロ職業もあって、クリスやマギーでも、よく鍛えたヘビー級ボクサーやレスラー相手には分が悪いし、筋密度や骨格が強い男やら反射神経が早い女やらも時々は曠野や廃墟から参戦してきて結構、拮抗したりもする。あとクリスティーネの132キロは、モーデュソン一家が甜菜での砂糖作りに成功した一時期。毎日のようにクリームケーキを食べた挙句に椅子を尻で潰した若気の至りの最大値である。

 

 

 キャシディ・エヴァンス保安官の知る限り、マギーとクリスは、ポレシャ市一帯で尤も背丈が大きいが、一度だけ、さらに大きな女を見かけた事がある。

 忌まわしい集団性暴行事件が発生した時だと、キャシディは思い返して眉を顰めた。先代保安官やエリスが健在で、マギーがまだいなかった頃だから、六年ほど前の話になるか。その頃、キャシディはまだ一介の保安官助手であった。

 

 当時、遥か北東の農村地帯が放浪の移民団と揉めたとかで紛争が起き、傭兵として悪名高いランツクネヒトどもがかなりの数、双方に雇われていた。一連の紛争に決着が付いて、解雇された一部が南のポレシャ一帯まで流れてきたのだが、傭兵を歓迎したり、信用する町は存在しない。キャシディも流浪の傭兵を好んではいないが、親友の保安官助手コーデリアに至っては、筋金入りだろう。なにが嫌いかって、ランツクネヒトくらい嫌いなものは存在していない。

 

 その時のランツクネヒトどもの数は、およそ五十を少し上回る程だったか。ポレシャ市を脅かすほどではないが、一戦交えるには些かのリスクがある程度の戦力であり、同時に野生の羊や豚を狩ったり、曠野の採集だけで養うには些か厳しい数でもあった。

 

 当時のポレシャ市は、賢明にもランツクネヒト団を信用せずに市門での立ち入りを厳しく制限した。下層地区にも入れないランツクネヒトどもが銃やクロスボウを押し立てて、交渉と言う名の強請たかりに出た物の、ポレシャ市は譲らずに、しかし、食糧の買い付けと水の補給だけは認めた。そこまで拒めば、殺し合いになるしかない。ポレシャ市は被害を受けないでも、庇護下に置いた近隣農村や農場、小集落が略奪の被害を受けかねないからだ。

 

 二、三日の折衝の後、ポレシャ市と傭兵団の間に取引が成立した。小麦、大麦に二度焼きしたパン。豆類に塩。薪の山。籠に入った鶏。豚や羊を縄で引っ張って、連中の粗末な天幕まで運んでいくと、引き換えに渡されたのは、女たちが四人掛かりで運んできた大きな木箱。一杯に詰められた北方紙幣と革袋入りの銀貨と銅貨の金額を確認し、市の参議の一人が満足げに笑って頷いた。

 

 取引には二十人ほどの荷夫たちの他、ほぼ同数の民兵と保安官助手が付き添い、遠距離には別に十人ほどの射手も配置していた。ランツクネヒト側も恐らくは気づいていただろう。目配せや緊張の面持ちで遮蔽を取っている者が幾人かは見かけられた。

「酒も貰えねぇかな?」歯の抜けた笑顔で問いかけてくる壮年の女隊長を見て、始めて部隊の殆んど全員が女だと気づいたが、かと言って、キャシディは油断はしなかった。曠野を守るレンジャーや保安官は、槍や剣、弓に銃をよく使う放浪民や部族の女、それに女傭兵たちが男にも劣らぬほどに獰猛で危険な相手だと熟知しており、侮らない。

 

 相手にする必要ない、とキャシディは忠告したが、参議は妥協すれば早く立ち去ってくれると言い放った。或いは、銀貨の輝きに目が眩んだのかも知れない。

 幾らかのエールやビールの樽、それに輸入物の安ワインを分けてやることで値段交渉も終わると案の定、傭兵《ランツクネヒト》どもは調子に乗った。 

「あと、男が欲しいわ」喚いている女ランツクネヒトに「廃市街に娼館がある、女向けのものも」とキャシディが告げると「行ってみたけど、ゴブリンみてぇな糞餓鬼しかいねぇよ」と返ってくる。

「お似合いじゃねえか」と別のランツクネヒトが茶々を入れ、殴り合いが始まると同時に下卑た笑い声が野営地に響き渡った。キャシディは、油断しなかったが、同性の性欲に関して、ある程度の予断は抱いていた。女傭兵どもばかりなら、近隣の農家の娘やら若い人妻が拐されることはないと迂闊にも思い込んだ。

 

 

 ところで近隣の古い家系コラル農場に一人息子がいた。絵を描くのが好きな大層美しい少年で、さらさらの金髪に白いシャツ、半ズボン。職務に忠実なキャシディは、とにかくもランツクネヒトたちの動きに注視していて気付かなかったが、若い女性保安官や民兵の娘らは、古の映画の美少年になぞらえて密かにビョルン君と呼び、この数日、一人で絵を描いてる姿を見かける度に手を振りかけ、返事が返ってくると喜んだりしていた。

 

 『女たちは暫く用心するように』と書いた回覧板の文言を「んー、間違えたかな?」とキャシディは、今でも悩む時がある。ここから先は、後でコーデリア保安官助手から聞いた話だ。

 

 ランツクネヒトたちの約束した退去の時間が迫った頃、コーデリアたちはコラル農場の近くを巡回していた。少年に一目会いたかったのだろうが、何時もいる辺りに姿が見えず、目敏いエリスが農場外れに設けられた木壁の扉が破られているのにも気づいた。一緒にいた同僚のコーデリアとシェリーに警告し、三人はライフルを構えながら、農場と野営地を結ぶ辺りを真っすぐに駆けだした。案の定、三人組の女ランツクネヒトが足取りを速めていたが、小さな農村の辺りでなんとか追い付き、誰何して呼び止める。

 

 一人はチビ、一人はノッポ、三人目はコートを着込んだ馬鹿でかい女。コートの下は丁度、少年一人を抱え込んでいそうに膨らんでいた。

「止まれ!撃つぞ!」と呼び掛けに立ち止ったランツクネヒトの凸凹トリオども。

 悪戯を見つかったような表情で舌打ちしている。

「さあ、ビョルン君返してよ!」とシェリーが促すと「……返せってお前らのものかよ」言い返すランツクネヒト。

「ポレシャの誰かのものになるんだよ!」とコーデリア。

「図々しいんだぞ」とエリス。

 女ランツクネヒトたちは、呻いてから「えっと……うちら、処女なんだけど」訳の分からん事を言い出した。

「……それで?」困惑したコーデリアたちは、顔を見合わせつつも促した。

「散らすには、娼館で男娼買うくらいしかないかなって。でもおっさんばかりだし。そこに凄い美少年がいたから、これはもう、神様が導いてくれたんだなと」正気を疑うような発言であるが、蛮族とか傭兵の倫理道徳などこんなものだ。

「鉛の弾で開通してやるよ」シェリーが切れて、ライフルを構えた。 

 

 巨女がコートを開けた。「んー」とコートの下で美少年が革で拘束されてる。

 保安官たちは、衝撃に硬直した。ある種、淫靡で背徳的でもあった。発砲を躊躇った時、ランツクネヒトたちが飛び掛かってきた。思わず引き金を引くも、シェリーとエリスの二発は明後日に外れ、コーデリアの命中弾も、巨女のコートはかなり強靭な防弾素材のようで黒色火薬の弾では破れなかった。 

 乱戦となる。ライフルの衝撃に耐えた巨女のビンタで、先頭エリスの意識は一発で飛んだ。ついで巨女は小柄なシェリーを掴んで投げると、二階の屋根ほどに飛んでから、藁の山に突っ込んだ。コーデリアは三人相手に奮戦したが、勝てる訳がなかった。袋叩きだ。

 気絶寸前なコーデリアの途切れがちな記憶に、連中の最後の問答が耳に残っている。

「……殺《や》っちゃう?」

「そりゃ、まずい。ポレシャが本気で怒る」腹立たしい事に、辺りの農民たちはポレシャと関係が薄く、面倒だったのか、後難を恐れたのか。保安官にも通報しなかった。

 

 と言う訳で、件のビョルン少年の消息不明が明らかとなったのは日没後である。翌日の早朝から一帯を探し回っていた捜索隊が、足跡を追ってようやくに縛られて納屋に押し込められた保安官助手たちを見つけた頃合いには、ランツクネヒトどもの一団は麗しのビョルン君を連れ去って、遥か彼方の地平へと立ち去っていたのだった。

 

 

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