人の世には、かつて主食として広く食べられたが、時代の移り変わりとともに切り捨てられ、ほとんど忘れ去られた食物がいくつか存在する。
スペルト小麦やエンマー小麦、ライ麦、オーツ麦、蕎麦《そば》、あわやひえなどは、寒冷地の痩せた土壌でも実を結び、収穫を上げられるため、古代から中世にかけて盛んに栽培されていたが、しかし、農業技術の向上と品種・土壌の改良、耕地の拡大が進むにつれ、主食の座から滑り落ち、忘れ去られていった品種の一部である。
ポレシャ市は、寒波や疫害、凶作に対する備えとしてそれらの種籾を保存しており、庭を持つ各家庭や廃墟生活者も含めた希望者たちに対して分配される。
また市民街区の中心に位置する平屋の大型廃墟を修繕し、床を取り除いて大規模な屋内農園を設けていた。壁と毛布の二重の遮断は、屋内の温度を外気より10度ほど温かに保ち、天井の幾つかの穴には、梁で支えたガラス窓を嵌め、接着剤などを用いて、最大限の日光を取り入れられるように工夫されている。
しかし、これら方策でどの程度の食料を供給出来るかは、まだ未知数であった。曠野の他の大型居留地も、同様の策を講じているには違いなく、にも拘らず、寒波や凶作の度に、それら遠来の居留地からの音信も、灯火が消えるようにひとつ、またひとつと途絶えてしまうからだ。
常時であれば、コストばかり高く、収穫も少ない屋内農場を設計したのは、実のところ、マギーちゃんである。想像力の産物として遊びで作っていた設計図にシエル・ガライが目を止めて、突貫作業で作られた時には、本気で胃に穴が開くかと思った。
数日前、市内の行商人で名のある三人。ヴァル・ドレイク。ニコラス・カフマン。老グラハム『狐』バートンの三人が市の参事会に呼びつけられ、南方や東方での食料や種子の買い付けを依頼された。
商業連盟や軍閥の紙幣と銀貨・銅貨を山積みにした箱を託され、三人の男たちは、各々の仲間たちと共に旅立っていった。
頭のおかしい冒険的な所業。もしかしたら、来年、温暖になるかも知れない。まったくのムダ金になって、屋内農場も無駄なインフラになるかも知れない。
来年の作付けが回復しても、三年連続の寒波が続いても、どちらに転んでも胃が痛い。責任は問わないとは言われたが、はいそうですか。と能天気に構えてられるマギーではない。いや、そんな性格だから、工事の指揮をとらせたのだろうが。
マギーちゃんは、滅多に出さない全力を尽くした。血の小便こそ出なかったものの、尿の色が変になるほどの極度の緊張と疲労に苛まれつつも、短期間で工事を完遂した。
彼らは出来ることはやってると思うよ。などと他人事目線で評価していた日が懐かしい。昔の人は、使えるものは親でも使えと言ってました。
できる人間に仕事を投げると言えば、聞こえはいいが、突然に投げられた方は溜まらない。いや、信用されてるのか?確かに大勢の人の命が掛かってる事業だが。断る選択肢はマギーにはないが。性質を見透かされているかな。
※※※※
小麦と米は、冷涼な土地では、保存方法次第で十年近くも保存できる。兎も角も、報酬として、来年の収穫次第では紙切れになるかも知れない若干の居留地通貨と共に、古い小麦と米を貰ったマギーちゃんは、豪華な食事を作ることにした。
マギーちゃんの作れる料理は、おおよそ三種。カレーか、シチューか、カレーシチューである。
大鍋の中で、白く濁ったクリームソースが静かに泡立っている。小麦粉でとろみをつけた液体に、炒めた鶏肉と、多分、ゲッコーの肉。羊の肉も少し入れる。
乱切りにされた人参、じゃがいも、玉ねぎがしっとりと沈む。
薪の炎が揺れるたび、鍋肌に熱が伝わった。湯気と共に甘く香ばしい香りが台所を満たしている。
軽い狂気に捉われたマギーは、匙で鍋をかき回している。無心に料理してるとストレス解消にもなる。簡易宿泊所内にいる者たちがお皿を持って並んでいる。
帝政ローマ時代、金持ち市民は、貧民層に施ししたそうだ。別に慈悲だけでもない。普段から施していれば、治安が悪化しても、パンをくれる屋敷を襲おうとはだれも考えまい、と甚だ、散文的なマギーちゃんの内心であった。
「おお、隊長のシチューだ」ジーナが小さくつぶやき、徒弟のトリスは湯気を顔に受けて、ゴーグルを曇らせてる。ニナは調理を手伝っており、猫耳ココは鍋の傍らでちょこんと座り、温かい空気に耳をぴくりと動かしていた。
完成し、配食を終えてから、ココを膝に乗せてマギーも食べ始める。
施しとしては、一人一杯。米とパンの好きな方も食べさせる。
銀色の匙で一口すくうと、クリームの濃厚さと野菜の甘みが舌で溶けた。腹の底からじんわり温まる感覚に、日中の寒さや緊張が、まるで嘘のように溶かされて行くのを感じていた。ココがスンと鼻を鳴らしていた。
※※※※
ココは、連日ではないにしろ、四六時中をマギーのところで食事を与えられている。今日の夕食は、クリームシチューだった。美味であった。
朝は、配給された虫肉の干物と濁った水の塩スープ、石のようなパン。
パンだけ食べたから、落差にまだ頭が痺れてるような、お腹が温かいような気分がして浮足立っていた。
今までは、簡易宿泊所に足を踏み入れなかった。
其の儘、なし崩しに帰りたくなくなる気がして、恐かったからだ。
今日は、どうしても台所が必要だと、簡易宿泊所に皆で向かった。
食事の手伝いもした。芋の皮むきも中々面白かった。
食べた後にうとうとして、気づいたら暖炉の傍で丸まっていた。
慌てて飛び出すと、地平に陽が沈みかけている。
道を駆け続ける。ただし、汗をかかない程度に、人の全力程度で。
兎も角も、夜までには間に合いそうだ。
冬の夜の壁外は、さすがに身軽なココにも生き残れる自信はない。
多分、大丈夫ではあるけれど、最近の安楽な生活への慣れからは、もう無用な危険を冒す気にもなれなかった。
通りを幾つか抜ければ、廃墟区画に隠されたセフ衆の居住地にたどり着く。
廃市街の一角。狭い路地をそっと伺う。荷車も通れた街路は、崩れた壁と積み上げた瓦礫で削られ、人ひとりがやっと抜けられる幅しか残ってない。
逆に、封じられる恐れもあるが、その狭さが弱者にとって身を護る術だ。
迷路のような狭い街路を進めば、かすかな擦過音が途切れ途切れに反響してくる。
巨大蟻の節足が瓦礫を探り、巨大ネズミの甲高くて厭らしい鳴き声。
一度だけだが、犬ほども大きな巨大鼠を咥えながら、夜陰の彼方へと消える大百足を見たとココは信じている。
時々は、もう息をしていないはずのものが徘徊する、乾いた足音も響いてきた。
はっきりとは見えない。見たら、そもそも終わるかもしれない。
ただ、確実に何かが「いる」という気配だけが、ぞわぞわ背筋に纏わりついて離れなかった。
辿り着いた路地も、一見すれば袋小路に見えた。前後を塞ぐのは、壊れた扉、歪んだ机、木箱の残骸。ガラクタの山が路地を塞いで、左右の建物の出入り口には、土嚢が高く積まれている。
口笛を吹くと、建物内部で動く音がして、壁際から縄梯子が垂らされる。
居住区には、狭くて小さい建物がいくつか並んでいる。
修繕はされているが、隙間風は何時も吹きすさんでいて、壁際を割り当てられた者たちを苦しめている。
ココの家と呼べる場所は、壊れた倉庫の二階。床板は抜けて、壁は継ぎ接ぎだが、雨風は凌げる。隙間も藁や泥で埋めていた。
やっと家へと戻ると、なぜか抜けた階段のところに梯子が掛けられていた。
寝床のあたりから小さな声がしてくる。
上に急ぐと、数人が寝床を漁っていた。
時々、食べ物を置いたままにすると、殆んど必ず、盗まれる。
しかし、現場を抑えたのは初めてだ。
足を踏み入れてみれば、、同じセフ衆の少年少女。
襤褸切れや黄ばんですり切れた服に身を包んでおり、場を抑えれば慌てて逃げだすかと思いきや、踏みとどまってココを憎々しげに睨んできている。
「ちっ、もう帰ってきやがった」「鱈腹食ってるんだろ、食べ物をどこに隠してんだよ!」「さっさと出せよ!一人だけ食いやがって!泥棒猫が!」投げかけられる言葉に心は鈍麻して、もう何も感じなかった。
先刻、マギーに合うまでは、この二日を碌に食べてなかった。そう言おうと思ったが、ココは上手く喋れない。数年前、セフの地がまだ豊かな農村だった頃には、可愛がった年下の子も混じっていたが、今は怒りと嫌悪に醜く表情を歪めてココを睨んでいた。何故、こうなったのか、ココにもよく分からない。
それに、もう、どうでもいい気がした。
ココの私物を漁っていた子供たちは、毛布を勝手に持っていこうとする。奪われまいと毛布を掴むと、なんと石を投げてきた。
避けて梁へと飛び上がり、フシャア!と威嚇する。ひいっと悲鳴を上げて逃げ出そうとし、一人が梯子を降りる途中で踏み外し、どしんと尻を打った。
まただよ。痛みに泣き喚いている一人を取り囲んで少年少女は、こちらを悪者のように睨みつけてきた。
付き合いきれない、と毛布を取り戻したココは、上へと昇ると丸まって寝ころんだ。シチューの味も、湯の熱も、猫耳を撫でる手の匂いも、ここにはない。
耳を伏せたココの床下。少女はいつまでも哀れっぽく泣き叫んでいたが、大した怪我でもないのは明白で、それでももしかしたら、翌朝には、ココが怪我させたことになるかも知れない。それもどうでもいい気がして、ココは目を閉じた。
――――
一口に旧世界の廃墟と言っても、中身は千差万別。軍隊も迂闊に踏み込めない危険地域もある一方、浅瀬には人が暮らせそうな場所も少なくない。
住人も、町や廃墟の間をふらふら彷徨う浮浪者《ホーボー》もいれば、基本的にはそれほど地元から出ない廃墟民。ポレシャの法律や義務を嫌うだけで、生活は悪くない浮浪傭兵や無宿人《ノークォーター》。或いは、宿賃や食料の安さを求めて寝泊まりする
そしてセフ衆は、他の殆んどの集団と没交渉か、浅い付き合いに留まっている。
一部が分離してポレシャ居留地に馴染んだけれど、それは比較的、闊達な性格の、或いは物おじしない自作農や小作人、農奴の若者たちが多かった。
村でも中間層であった彼ら彼女らは財産権を持っていたし、目端も利いた。一部には元富農の老人や、小屋住み農に作男もいたが、元の身分の垣根なく上手く付き合っているようだ。
ココも知ってる限りでは、協調的な性分の者が多かったように思える。協調的と言っても、威圧的に我を通すのでもなければ、唯々諾々と従うでもなく、互いに利害や予定を上手く調整していた者たちだ。元の村でも上の人間や目下の者とうまく付き合う術も知っていれば、おのれの立場を相対化することもできたのか。
彼ら彼女らは、比較的に早く新しい現実に順応し、あっさりと自由労働者という立場に慣れるや、共同で家を借りたり、煮炊きして金を貯め、小さな小屋や天幕を順々に建て始めている。
それこそ村の指導者たちが理想とした生活の立て直しの絵図そのものだったけれど、惜しむらくは、分離した市内の移民たちは、母体である筈のセフ衆の者たちとの付き合いを徐々に減らし、疎遠になりつつあった。
廃市街に住み着いたばかりの頃から、セフ衆は閉じこもって小さな世界を形成していた。その時に他者に対して居丈高に対応した名残は、いまだに尾を引いていて警戒が欠かせなかった。要するに、廃墟派のセフ衆は、八方ふさがりになりつつあったのだ。
―――――
翌日、まだ薄暗いうちに小さく鐘が鳴らされた。
日の出までまだ三十分ほどか。廃墟漁りの日だった。
中庭は静まり返っている。四方には闇が色濃く残り、影が揺れている。
僅かに焚かれる火だけを頼りに、若者や比較的に動ける者たちが集まってくる。
瓦礫の隙間から冷たい風が吹き込んできた。
乾いた土や錆びた鉄――それに血の匂いまでも運んでくる。
ココは鼻を鳴らし、耳を蠢かせた。遠くから、かすかに遠吠えが聞こえた。
変異獣の咆哮――そして多分、浮浪者か、廃墟生活者の誰かが殺された。
変異獣は、大抵の廃墟生活者にとって恐ろしく絶望的な脅威だ。
大きな群れともなれば、かなりの居留地でも廃滅させることがある。
幸い、近寄ってくる気配はしてないが――
庭の片隅では、老人や女子供が活動を始めていた。子供はまだ眠そうな目を擦り、老人たちがそれを宥めて、何かを言い聞かせている。これから交代で廃市街で半端仕事を探したり、農村に行って捨ててある僅かな食べ物の残りを漁ったりするのだ。
ポレシャ市の日当は、15から25通貨。
居留地通貨か、或いは地区通貨で支払われる。
自由都市だとさらに2割増しの日当で、サグレーはポレシャの6~8割程度。
小さな町だと、5~10通貨と食事に寝床。或いは12通貨なども珍しくない。
そして廃市街での仕事は、浮浪者たちの使う私鋳銭で、一刻働いて2~3通貨。
最初に――最初に――間違えなければ、とココでさえ考える時がある。
古老たちは今でも叫んで時々、跳ね起きてるそうだが、しかし、それでも日々は続くのだ。
顔や体を洗う水も乏しく、冷たい。薄汚れた子供らの顔は、生まれた時から廃墟の住人とも思えるが、しかし、かつては農村の自作農だったのだ。本当に。
女たちが調理の火を起こし、煙が木や石の間を漂った。
幾人かの老人は崩れかけた柱にもたれ、虚ろな表情で遠くの闇をじっと見つめる。
視線は醒めない悪夢を彷徨うかのように夜の名残の彼方彷徨っていた。
近くの背の高い廃墟の上階には、明かりが揺れていた。猫のような影が屋根の端に跳ねる。ココが目を凝らして見れば、別の浮浪徒党が火を焚いて夜を越したのだろう。丁度、此方を見ていた。
夜明けが近づくにつれ、廃市街からは小さな騒めきがぽつぽつと聞こえてくる。
いや、冬の夜の寒さと暗さに耐え兼ね、夜通しを警戒して、これから眠るものも大いに違いない。危険を冒して真冬を歩き回るものは多くない。こんな季節に廃墟を徘徊するのは、よほどの愚か者を除けば、余裕があるものか、或いは切羽詰まっている者たちだけだ。
ココが中庭に降り立つと、いきなり班長に呼びつけられた。
「二人目だな、ココ」
トムは、別に悪人でもない。だから、ココも踏ん切りもつかない。
嫌なだけの人間なら、とっくに見捨てていた。
幾度かは優しくされた記憶も残っている。
他の子らの所業も、しっかりと叱ったのだろう。子供が馬鹿なのは仕方ない。
そして、ココのうちにも損得計算で測れない情緒が残っている。
すきっ腹を抱えた子供らに憎まれるのは分かる。納得してる訳ではないが。
ココも腹一杯食ってる訳でもないが、他より血色はいい。
だからと言って、食事割り当てを減らしていい理由はない。
ポレシャで知り合った商人マギーは、不思議といつも食事を振舞ってくれた。
しかし、腹を空かせ、ココの背を勝手に付いてきた子供たちには冷たかった。
セフ衆と揉めたのも知っている。では何故、ココにだけ優しいのか。
選別と待遇の差は、ココも恐い。得意げになれるような性格ではない。
猫耳だけなら、廃市街にも
ただ、マギーとは話すたびに安心する。賢い。とても。
会うたびに沢山、語られる。文字も教わった。世界は広がる。
一緒にいると気持ちが心安らぐ。
「お前が悪くないことは分かってる。だけど、他人の気持ちも考えろ」トムがなんか言ってた。
口には出さないけど、ココも出来る限りの譲歩をしたのだ。
だけど、延々と際限なく求められ続ける。
何をどうすればいいのか、ココにも一時、分からなくなりかけてた。
そう言えば、初めてマギーと会った時も、誰かに食べ物を取られて、取っ組み合いして、お腹空いてたのに怒られて飛び出したのだった。
そこで震えて惨めで町を彷徨って、美味しそうな匂いがしててフラフラと。叩きのめされて、殺されてもいいから一口食べたかった。
マギーも、ニナも、戸惑ってた。思い出して、ココはクスと笑った。
「お前ッ!……もういい」トムが話を打ち切った。悪いとは思う。ずっと真面目で皆の為に削り続けてる。削り過ぎて、いつか、いなくなっちゃうんじゃないかって。
でも、視野が狭い。むしろ、だからこそ、今のセフで班長として成立しているのだけど。だって、もう、どう見ても詰んでいる。だから、町のセフ衆も、廃墟の同胞たちと連絡を断ちつつある。
やがてセフの人々の期待の目が注がれる中、廃墟漁りにネリたちの班が出発する。
次いでウェスやタントン。それぞれに担当する地区は別だ。
瓦礫で塞がれた路地を越え、一人ずつ闇の中に姿を消していった。
「よし!俺たちも行くぞ。今日は、なにかいいものを持ち帰ろう!ネリたちに負けないようにな!」掌を叩いたトムが、班員たちを見回して激を飛ばしている。
今のところ最下位だから、トムは焦ってるのだろう。ココは頷いた。
他の班だって、ネリ以外はドングリの背比べなのに、なぜか、トムを馬鹿にしてくる。それが悔しいようだ。それでもココがマギーから貰った品を盗みも取り上げもしない。皆の為に少し回せんかなぁ、とねだりはしてくるが。
と、ネリの班の副長リードがココを見て、にっこりと笑った。
「ココ。今日も、ひとりで駅の方でしたっけ?
あそこら辺は、ひと気がない。気を付けてくださいね」
リードは眼鏡を掛けていて頭がいい。ココによく話しかけてくる。
「ブンガ!ブンガ!」ココが言うと、よく理解できなかったのか。
リードは何時ものように薄く笑って離れていった。
夜明けはまだ遠く、人工の光を除けば、星と月明かりだけが地面を照らしている。
剥がれたレンガの赤や鉄骨の錆、残雪に湿った石畳の匂いが微かに漂っている。セフの廃墟漁りたちは足音を殺し、まだ闇を色濃く残す廃市街を縫うように進んでいった。
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2月上旬_13406都市通貨