その日の午後、ポレシャ市近隣の廃市街にある建物と建物の間に盛んに銃火が閃いていた。
「反撃しろぉ!」包囲された建物の内部で、誰かが叫んでいる。
「ポレシャ市警だ!降伏しろ!」半包囲している側がメガホンで呼びかけていた。
「うるせえ!どっちみち死刑だ!」壁越しに身を乗り出して、窓からリボルバー拳銃を発砲するが、肩を撃ち抜かれて崩れ落ちた。
「母ちゃん、いてぇよ!」床でのたうち回っている。
「だから、降伏しろって言ってんだろうが!」外側で包囲してる側のメガホンから怒鳴り声が響いてくる。
逃げ場のない建物の内部をうろつき回っている集団にはまだ若い十七、八と言った年齢の少年や少女も多く含まれていた。
略奪者《レイダー》兵団や無法者《アウトロー》であれば、過酷な人生からの冷徹さや厳しい表情を浮かべていようが、彼ら彼女らは武器を握りしめつつも右往左往し、無駄撃ちしては弾切れを起こし、また仲間の負傷するたびに焦燥の色を濃くしながら、叫んだり喚いたりしている。
「どうするんだよ!ドルマン!」一人が叫んで「うるせえ!黙ってろ!」大柄な青年が奥から木箱を取り出した。
「見ろ、ライフルだ!20世紀のレプリカだぜ!保安官やポレシャの警備にだって負けねえ」木箱を開き、鮮やかな手付きでボルトアクションライフルに金属薬莢を装填し、双脚を立てる。
「見てろよ!」窓際から、スコープをのぞき込み丁度、此方を狙っている民兵の一人が発砲し――ドルマンが恐怖の叫びを上げながら、のけぞった。
床には銃身を撃ち抜かれたライフルが無残な姿となって、転がっている。
「……畜生」ドルマンは喘ぎつつ、力なく呻いた。
黄昏の世には、犯罪者集団にも様々な形態があって、昔ながらの広域マフィアも存在すれば、巨大なカルテルに凶暴さでは引けを取らない地域型ギャング、昔気質の自警団から発展した結社など伝統的な組織がある一方、通常の居留地の自警団や民兵では対応できないような異能をもって各地を荒らしまわる、少数のA級賞金首集団なども存在している。
この異能とは必ずしも戦力を意味しておらず、爆弾や特殊な薬物を安価にばら撒く、人体実験を辞さないゾンビウィルスの研究者集団、特定の宗教や人種、或いは政治主義に傾倒し、帰依しない他の人々を人間と見做さない集団なども、内実、様々に多彩で危険な数多の組織が存在していた。
『贋作者』は、目に見える物理的な被害は比較的に軽いが深刻な脅威の一つで、各地で偽の紙幣の原板をばら撒き、或いは、その功績をもって交戦国の片方を混乱させたりもするテロリストの一人として知られていた。この個人、或いは集団は、国際指名手配されているものの、年齢も性別も不明。そして、偽札の原板製造者たちは得てして「我こそ『贋作者』なり!」と名乗る為、とにかく、捜査がし辛い犯罪者の一人だった。
腹立たしい事だが、都市紙幣なり、遊牧民の交易通貨なり、おそらくはより有力な広域通貨に取り掛かるその前段階の腕試しとして、廃墟の不良少年の頭目ドルマンに原板を売りつけたのではないか。
それがポレシャ市の保安官事務所の見解で、多分にマギーも同感であった。
※※※※
晩春に近づいた五月の初め頃、廃墟生活者ドルマン及びその徒党が保安官と民兵たちによって逮捕された。ポレシャ市内における偽札の製造および販売・流通に関する一連の事件の容疑者としてドルマンは逮捕され、現場からはポレシャ紙幣の原板も押収された。ドルマンと一味は、ポレシャの刑務所へと収監されているが、他に複数の容疑も掛かっており、主犯は恐らく死刑を免れえない。
週刊新聞ポレシャ・タイムスが珍しく保安官を褒めたたえたが、二週間後には、たっぷりの皮肉を込めて扱き下ろしていた。ポレシャ市で物資を売却した外部隊商が、両替に持ち込んだ中には少なくない偽札が含まれており、しかも、犯人一味が逮捕された後にも、製造されて流通している節があったからだ。
おそらく偽札製造グループは一つだけではなく、或いは末端の構成員であったドルマンを逮捕した時点で、得意満面で記者会見を開いたことは、保安官の勇み足だったのではないか、と総評はそう締めくくっていた。
「……読ませる記事だ」椅子に座ってそう呟いたマギーちゃんの手から新聞紙を奪い取ると、キャシディ・エヴァンス保安官は、ゴミ箱に叩き込んだ。
「まだ、連載小説を読んでないのに」文句を言いかけたマギーだが、キャシディに恐ろしい目で睨まれたので、「見回りに行ってきます」カウボーイ・ハットを被りながら外へと出た。
現状、出回っている偽札は、かなり精度が高い。と言うよりは、ポレシャ紙幣が偽造に対する難度が低いと言うべきか。残念ながら、辺土の田舎町に過ぎないポレシャ市の入手できる原材料は、インクと言い、紙質と言い、それほど質がよろしくない。
行商人で各地の通貨に触れてきたマギー。それに知己では両替商のスタンフィールド氏にメリッサなどは、紙質や手触り、インクの陰影などから判断できるだろうが、近隣の農民などまるで気にせず、むしろ質にバラツキのある農村紙幣より信頼できると、嬉々としてポレシャ紙幣の偽札を使っているありさまだ。
市民街区を見回り、次いで門前町に行くと、蚤の市の外れでマギーの徒弟トリスが露店に座っていた。紙巻煙草を売っており、結構、売れているようだ。寝床と食事は用意し、服飾も安目に売っているが、トリスは普段、己で日銭を稼いでいる。
猫耳ココは手伝いなのか、何か知らんが、隣でくぅくぅと寝息を立てていた。
役に立たないようだが、ひったくりやら休養やらに対して、一人と二人では対応力が異なってくる。多分、いるだけでも役に立つのだろう。
暮らしの立てる者たちに対しては、比較的にのんびりした時間が流れる春の日に、えらい、と思いながら眺めていれば、お客がまたやってきた。
「あ、いけない。紙が尽きたわ」と、トリスが煙草の葉――吸いさしから回収した品である――を眺めながらつぶやくと、ココが「ん」とポレシャの低額紙幣を取り出した。よし、と、ココは紙幣で葉をクルクル巻きにし、紙巻き煙草を仕上げると「一本、三通貨です」とのたまったのだった。
※※※※
議事堂の参事会会議室は、いつも開かれる場所が変更されてる。機密保持の為ではなく、都合のいい時、皆で集まれる手頃な部屋が用意されているからだ。
今回は、広さのわりに天井が低く抑えられた地階の部屋だ。かつての壁は一部、崩れており、補強材と配線が露出している。電灯に照らされた地下会議室は、隣の資料室との往来が便利だと言う理由で選ばれていた。机上には地図や帳簿、犯人グループや容疑徒党の情報ファイル。前回の偽札事件の資料やよその土地での新聞記事などが混在して置かれている。
椅子は不揃いで、肘掛けの付いた椅子あれば、背もたれの低い簡素な椅子もあって各々が好きに選んでいる。参事の席順に意味もない。早く来た者が知己と歓談を交わしていた。
「もはや一刻の猶予もならん。偽札はポレシャ市存亡の危機である!」髭を震わせながら、机を叩いたのは、両替商の爺さん。今期の市民持ち回りの参事らしい。
常任ではなく、マギーは名前も覚えてない。参事としてはパオロ爺さん。両替商としてはスタンフィールド氏と付き合いがあるので、他の一部市民とは自然、付き合いが浅くなってる。
(……老人で両替商って属性が被ってるな、数十年後に日記を読み返して、混乱しないかしらん?)などと、どうでもいい事を考えていた。
忙しい最中、呼びつけられたキャシディはひどく疲れた様子を見せている。
(……一席ぶつ為に会議を開いたとしたら、馬鹿じゃねえかな?)と、決めつけすぎとは思いつつも、マギーは苛立ち紛れにため息を漏らした。
取りあえず、パオロ爺さんが目配せしてきたので、頷いて立ち上がり、「偽札の対策としては、幾つかの方法が考えられます」述べたマギー。
「流れ者か。ふん」と、名前も知らない髭爺さんは、鼻を鳴らす。
(……可愛いマギーちゃんに余りと言えば、あまりな仕打ち)
自認をやや狂わせつつも、
(とは言え、それはポレシャも人の世だもの。
こういう市民も一人、二人はいるよな)と冷静を保ってマギーは受け流した。
まず列席者の共通認識として、旧紙幣の切り下げは行えない。既にして膨大なポレシャ紙幣が近郊の農村や農場、廃市街、外部地区に出回っているほか、近隣の集落や部落には公式通貨として用いている土地もあれば、狩人や牧者衆、鉱夫団、木こりや
宣言した途端にポレシャ圏と言う地域全体で制御不能の大恐慌が発生する。だから、通貨切り下げやそれに類する対策は、最初から除外されている。
「一つは、紙幣の細分化。紙幣の役割と流通地区を限定し、未知の変数を分かりやすく察知できるようにしています。これは既にして、各地区や市内で偽札の流通を察知したのと同じ方法ですね」
資料に各地区の紙幣の流通量と経済規模を概算ながら乗せながら「デメリットとしては、経済的活動の縮小と……」告げた途端に「却下だ!」
(……髭爺ぇ)
スタンフィールド氏が、じっと髭爺を見つめ「ご老人。喋っている途中に遮らないでいただきたい」抑揚の利いた声で発言した。
「なんだと!」喚いた髭じいだが、パオロ爺さんも咳払いして援護射撃してくれた。
「マギーは、元賞金稼ぎとして、また行商人として、その知見を持って、会議に出席して貰っている。あなたと同じ出席者の立場だ」
髭じいは不満そうに鼻の穴を膨らませていたが、舌打ちし「続けろ」と告げた。
マギーは気にした様子も見せずに「もう一つは新札の発行」
「馬鹿め。鼬ごっこではないか」髭じいがぶつぶつと呟いて、「……黙って聞いてろ」髭じいめ。知らない隣席の人に注意されてやがる。
みっともないな。とマギーは鉄面皮の下で思いながら、言葉を続ける。
「ポレシャ市の通貨の弱点は、紙質にあります。
ゆえにこれを補うために、材料を替えます」
マギーは最初に結論から持っていった。試作の紙幣が列席者に順に配られていった。
「羊皮紙です。服飾や書籍が流れ込み、材料としてだぶつきがちですが。
今も一定の需要と供給があります」
数人が考え込むように、マギーを見、そして紙幣を見つめている。
「この羊皮紙の余剰を其の儘、流通する定価よりは安く紙幣の材料にします。
偽札グループがいるとして、新紙幣を製造するには羊皮紙が必要となります。
定価で買い求めますか?或いは、自分たちで羊を育て、皮を剥ぎ、鞣しますか?」
マギーの言に耳打ちし合い、囁きが交わされている。
根回し、と言うか一緒に企画を練ったのは雑貨屋のパオロ爺さんと両替商のスタンフィールド氏のみだが、歯ごたえは悪くなかった。
「なるほど。しかし。いや、出来るか」一人が肯いている。他に反対意見も出ない。
二日後には、議事堂の前で新札が発表される。一応の(持ち回りなので)参事会議長である髭じいが、新聞の前で得意面で利点を発表している。
「くそジジイが」マギーは吐き捨てたが、キャシディがすやすやと寝ていた。
既存の紙幣も流通し続けるが、今まで不可能だった高額紙幣の発行と流通に偽札の相対的な影響力低下で、せっつかれることも減って心労が減ったらしい。
保安官補のコーデリアが感謝の眼差しを送ってくるのに微笑み返して(まあ、いいか)と結論する。
なにしろ、市から新しく羊皮紙買い付けと納入の仕事を貰った。
多少は。そう、多少は、マギーちゃんの稼ぎも増える。
ズールの方でも買い付けるが、ポレシャ牧者衆も定収が増え、一息つけるだろう。
摩耗もするし、需要が無くなることはない。
「それが狙いか、抜け目ないなぁ」肥満したローランズ副保安官に言われ、マギーは微笑んでウィンクした。
※※※※
辺土の居留地では、ポレシャ市は、裕福で雰囲気のいい町だと、マギーは評価している。かと言って、旅人や
どこぞの農場の賃金が良いとか、あちらの村が親切だとか言った噂くらいは、旅人たちも交換している。とは言え、親切な旅籠は人買いの巣かも知れないし、居留地で土地を買ったら税金を上げてくるかも知れない。
実際に、自分の目と足で確かめるまでは、確かなことは何も言えないのだ。
ポレシャ市の評判と言うと、よそ者は農地を買えない。居住権はかなり高くて一代限りだ。下層地区は度々、怪物などに襲われている。まあ、全て噓ではない。
ただし、仕事も結構、多めで賃金は悪くない。法律もまあ公正と言ってよく、治安も悪くない。薪や食べ物が統制されている代わりに極端に値上がりすることはない。
冬場に庶民が薪などを貯め込んでいたら、安値で徴発されもするが、さらに安く民間に放出されるし、自ら売り込めば、その名が公表されて名誉は受けられる。
富裕層には累進課税がある一方、庶民や貧困層には、度々、安価での薪や食料の配給が行われる。登録労働者には、労役が課せられる一方で、市民や正規居住者は軍役に従事している。税金の使い道は、一ペニーに至るまで公表される。
これらが噂として流れることはないが年々、じりじりと人は流れ込んでいる。
流れてきた
そして他所の土地に所用で出かけた時など、ポレシャを悪く言う。嘘はつかずに、居住権は高く、登録すると労役があって、何処でもそうであるように怪物に襲われる。他所とそんなに変わらねえよ。人生は苦しいもんだ。愚痴って、そうして再び、笑顔を浮かべてポレシャ市へと帰っていく。
黄昏の世には、様々な身分や階級、職業があって、中世欧州さながらの身分も幾つかは復活している。
例えば、農場の召使――飯と寝床を支給されて簡単な仕事に従事し、月に幾らかの小遣い程度の金を貰う。
或いは、村の雑役夫。耕す畑も小屋も持たず、雇っている家の片隅で寝起きし、やはり村の汚物の処理や掃除、荷運びなどに従事する。
両者ともに、奴隷でも農奴でもない。自由身分ではあり、辞める自由もある。が、次の仕事が見つかるならば、今持っている戸籍を捨てるならば、の話である。粗末な身なりで一生をうだつの上がらない生涯を過ごすが、少なくとも食べていける時点で、最悪ではない。
自由労働者はどうだろうか?或いは、放浪農夫は?
彼ら、彼女らはかなり難しい立場だ。失敗すれば、野垂れ死にも珍しくない。
だが、上手くいけば、それなりに暮らしていける。
農村の相場では、一日仕事で食事と寝床、それに5通貨ほど村や地域の金で受け取る例が多い。小さな町なら、日当は10~15通貨になるか、やはり食事と寝床付きで5~10通貨ほどとなる。
これでは、冬を簡易宿泊所では越えられない。大抵、集団で薪や食料を持ち合うか、冬場に内職や仕事をする条件で、町や村の避難所に入れてもらうことが多い。
大きな町ほどに日当は増えるが、それでも限界はあり、やはり腕に職を付けている者ほどに日当は増える。ちなみにポレシャ市の日当は、15~25地区通貨。或いは、市から課される労役の場合、食事付きで12~18居留地通貨である。
※※※※
行商人マギーちゃんは、徒弟のトリスと猫耳のココに賃金を払っている。これは、実は結構な負担だった。週に二日、十通貨を支払った場合、月で八十通貨。年に千弱となる。二人で二千。
例えば、これを週に三日、十五通貨とした場合、月百八十通貨。
二人で四千通貨となる。薪や食料を除いても、一家が一年暮らせる金額であった。
(ちょっと多いわな)と、マギーちゃんは週に三日、賃金を十二通貨に上げた。
二人に対しての賃金は、年間でおよそ三五〇〇通貨。大人の自由労働者や
徒弟の立場にしては、いささか払い過ぎな気もするが(特にココ)、相場云々よりも、トリスたちの忠誠心を確保しておきたかった。それにトリスやココにも人生を楽しんでもらいたいし、金の使い方を覚えておくべきだ。なにより、小刻みに恩恵を与えることは、忠誠心を確保するに最高の方法だとマキャベリさんも言っているのだ。
「忠誠心には期待してますよ。それと、お小遣い帳を付けておきなさい。見せる必要もないし、無駄遣いしても構わないけれども、お金の感覚は鍛えておくべきです」言いながら昇給を告げて、ノートを手渡すと「マギー親方ばんざぁい!」「ぶにゃあ!」丁稚どもは狂喜乱舞した。
さて、新紙幣発表の数日後。行商人マギーちゃんは、市内での手形取り扱い許可を取得した。保証金として四百五十都市通貨をポレシャ市に納入する必要があるが、今のマギーちゃんにとっては、さほどの大金ではない。あっさりと一括で支払うと、手形を発行できるようになった。
マギーちゃんは、羊皮紙で手形を発行することにした。何といっても縁起がいい。
今のポレシャ市では、羊皮紙に通貨のイメージが付き纏いつつある。
しかし、手形を扱うならば、偽物を警戒しなければならない。
証書と言えば、偽物――と言うくらいには、金融犯罪には付き物だ。なにしろ、ローマ時代には、Lex Cornelia de Falsis(偽造罪を扱う法)が存在し、証書偽造の判例が出ているほどに、証書の歴史は、偽物との戦いの歴史だった。そこでマギーちゃん。偽物の手形を警戒し、羊皮紙を前にニナに絵画を描いてもらう。
本物の高価な顔料のうちから、訳あり品を安く仕入れ、低額かつ、定額額面の羊皮紙手形に繊細かつ美麗な絵を描いてもらう。絵が好きなニナに、風景画や人物画として、一枚一枚異なる絵を描き記した。多分、普通に30通貨とか、50通貨くらいの価値はあるだろう。
「うん。土産物として、それくらいの価値はあると思う」とマギーちゃんも納得した品を、手形として普通に相手に渡す。
相手は割り引くだろうか?持ち込むだろうか?それもそれで困らない。
ただ、絵画とはあまり売れるものではないが、せっかく手に入った一品物の絵が素材だけでもそれなりの価値があるものなら、手放すのを惜しみ、手元に取っておきたくなる人もいるだろう。
つまり、マギーちゃんは通貨を発行したのだった。
「ニナの趣味がお金になりましたね」ホクホクとマギーちゃんが言った。
「本当にお金になってるのは、違うんじゃないかなぁ?」ニナは首を傾げ、「隊長は本当に頭の良い御方……頭良すぎて時々、恐いよ」ジーナ・Eは慄いていた。
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五月中旬_18104都市通貨
ポストアポカリプスでの通貨発行はロマンだぜ(白目