マギー親方は行商人なので、資材に困ることはあまりない。最近、ポレシャ市に流す資材がやや減少傾向だけど、それでも一定量はきっちりと納めているので、役に立っているのは間違いない。
マギー親方とニナが自由都市への行商で留守中、敷地には徒弟トリスと猫耳ココ。それに隣人リリーが暮らしている。賞金稼ぎ時代に腹心だったジーナ・Eは、当然のような顔をして出入りしているし、最近は、ジョージアやら、ランツクネヒトの女剣士リジィやらもよく顔を出していた。
ジョージアはきちんと手土産に野菜や肉を持ってきては、リリーに話しかけ、リリーも楽しそうに応えている。「女の園なのに、何故……」マギー親方はぶつぶつ言ってるが、リリーに怒られるのが恐くて、ジョージアに文句を言えないでいた。
比較するとランツクネヒトのリジィは、何も持たずにフラッとやってきては、ただ飯、ただ酒を喰らっているので皆の視線は冷たい。ただ、戦闘任務には必ず同行し、報酬は取る代わり、雇用中は、勇敢かつ忠実に働くので皆も受け入れている。とは言え、マギー親方の戦闘は、巨大蟻や大鼠、時に野犬に巨大蟻などと言った獣や怪物相手の一方的な狩りが多く、腕の振るいようがないなどと文句を言っている。
親方たちが留守にして、一週間。そろそろ帰還するだろうと言うある日の夕刻。
「うわあああ!屋根が!屋根が大きくなってるぅ!?」トリスが絶叫していた。
しばらく前にも、誰かが似たような反応していたな。とマギーは思ったが、半日で家が成長していたら、驚愕もするだろう。
その日一日、徒弟のトリスと猫耳ココは、比較的に治安がましな廃市街や外部地区に早朝から赴いていた。紙巻煙草と小動物用の罠を売り込みに廻って地区の食料チケットや廃市街で流通してる私鋳銭などを稼いで戻ってきて、留守中に茸みたいに成長した家を前に、腰を抜かしていた。
「すげぇ。これもう、雨の時も避難しないで四人で眠れる」見上げたトリスは、口を半開きにしていた。猫耳のココも口を開いて、いや、舌を仕舞い忘れてる。
まぎれもなくいい家である。いや、下層地区でも、廃屋の天井の下に作った泥小屋や天幕、布の仕切りの部屋もあれば、あばら家もあるけれど、それでも一軒家の屋根の下と言うのは、やはり格別なのだ。
ジーナ・Eが愚痴っぽく恨み言を言ってた。
「手伝ったのは私なのに、泊まれないんですね?」
「もう少し家を大きくしたら、間違いなく。
そしたら宿代も要らないから、ずっと同居してればいい」
マギーが情と利益で慰めつつ、お土産にワインを持たせて、慰めている。
ジーナ・Eが渋々と肯いて帰った後は、マギー親方。硝石銃《フリント・ロック》を取り出して弄繰り回していた。
「硝石銃《フリント・ロック》は、もう少し先になると思っていたけれど、まあ、いいさ」覗き込み、或いは、構えたりして言いながら、トリスたちに鋭い目を向けると、今週の賃金として三十六居留地通貨を紙幣で払ってくれた。
「いただきます」とトリス。「んにゃあ」とココが各々、礼を言って財布へと仕舞い込む。最近のトリスは、百通貨とか二百通貨ほども貯め込んでいる。
これは、治安の悪い土地だと持っているのがばれたら殺してでも奪い取ろうとする奴が出る金額で、例えポレシャ市であっても、幾ら幾ら持ってるぜ、などと吹聴していい金額でもなかった。
当然に小遣い帳に給料の支払いも記載する。これは、例えば、徒弟の身で大金を持ってることに窃盗を疑われた際、身の証にもなるのだと言われてるので、怠ることはない。
※※※※
廃市街生まれのトリスだが、最近はポレシャ市も下町から門前町の他、市民街区に外部地区、農村部にまで足を伸ばし、他の徒弟や行商人とも交流している。
いささかの見聞を広めた結果、やはり、おのれの師匠は、中々の人物だと結論している。
「もっと凄い人ではないか?」と思う時もあるのだが、親方マギーは、ポレシャ市の市民やら遊牧民、自由都市の人々の思惑やらについて説明し、図り切れないとも正直に告げてくる。
トリスから見れば、天の上の人みたいなマギー親方でも、本人曰く『私程度の人間なら幾らでもいる』らしい。到底、そうは思えないが多分に、マギーが凄いのではなく、トリスがまだまだ大したことないのだ。悔しいけれど。
マギーは愚か、ニナとも大変な差があるのは常々に思い知らされているので多分、市民やら、軍人にもきっと凄い奴がいるのだろう。
兎も角、マギー親方は大した人だ。もしかしたら、店持ち商人にだって成れるかもしれない。そう言うと、他の徒弟たちは馬鹿にするような顔をしてきたので、二度と口にはしなかったが内心、それくらい出来ても不思議はないとトリスは考えている。
勿論、行商人にとって店持ちとなるのがどれだけ遠い道であり、また店を開くだけでなく、続けるのはより困難なのだとはトリスだって理解している。金を貯めれば店は持てるが、持ち続けるにはなにが必要なのか。正直、想像もつかない。
まあ、トリスはマギー親方の庇護下でぬくぬくしている今の状況に満足していた。
口にすると、親方は何かあった時の為、独り立ちできる知識や伝手は持っておくべきだと、独立されるのを嫌がりつつも勧めてくるだろうが、世の全ての人間が野心や向上心を強く持ち合わせている訳でもない。できれば、親方の店で生涯を手代くらいで過ごせたら、最高だと思っていた。
門前町の蚤の市の外れ。無人の廃屋の壁に布の屋根を張った日差し除けの下で、トリスはビタ銭で買ったぬるい水を飲みながら、晩春の陽気を楽しんでいた。周囲には、他の徒弟や零細商人たちも休憩していて、特に徒弟たちなどは集まっては、互いの親方や市内の商人、隊商主などを訳知り顔で論評しあっている。
所詮、うだつの上がらない行商人や露店商、精々が屋台商人やらの、さらに徒弟の身なのだが、話題となれば、やはり親方衆が多く、誰も彼もがそれなりの逸話や紆余曲折を持っている。
同じ旅商人と言っても、市内でも筆頭の隊商主ヴァル【キャプテン】ドレイクや、牛や馬を持つ腕利きの行商人ニコラス【影】カフマン、グラハム【狐】バートンなどに関しては、あまり論評しない。同じ旅商人とは言え、雲の上の人過ぎて話題が上滑りしてしまうのだ。
「うちのカシウス親方が一等だぜ。見ろよ、一張羅の上着だ。冬明けに買ってもらったんだ」徒弟の一人が鼻を広げて自慢しているが、背後の道を眉間にしわを寄せ、通り過ぎていく粗末な服の徒弟もいる。トリスも毎年、服を買ってもらってるとは告げなかった。ココはそもそも興味を持たずに、欠伸してる。
「やっぱり、ゼームス親方が一番だよ。驢馬を二頭も持ってるからな」自慢げにそう言い張ってるのは、小さな木箱に腰を下ろした徒弟。
「ちぇ、何が旅商人なもんかい。周囲の村を回って野菜やら飼い葉やらを仕入れてくるだけじゃないか。そんなお使いは、丁稚の小僧だって出来るぜ」 壁際の背の高い徒弟が口を尖らせながらケチをつける。
「ふん。なら、お前のヨーゼフ親方は、どうして驢馬の一頭も買えないんだぜ?
ゼームス親方は、農家の五男から初めて、今は驢馬二頭を持つ立派な行商人だぜ。
その間、ヨーゼフ親方はなにしてたんだい?」
言い争いが始まって、他の徒弟たちは寝そべりながら眺めては、時折、視線を交わしたり、含み笑いを洩らしている。トリスも静かにそれを眺め、ぬるい水を口に含んだ。それでも蚤の市の休憩場所に、茶やレモネード、水を飲み、或いは煙草を吸って寝転んでいる徒弟たちは、よき親方との縁に恵まれた幸せな部類に違いない。
客層が良い門前町の蚤の市にも、休憩を与えられずに着古しを纏って作業に励み、休むにしても他の徒弟と距離を置きながら、猫背気味に地面を眺めている少年少女らがちらほらと散見される
町外れの下層地区やら外部地区、廃市街らに出入りする行商の徒弟や、貧乏人を相手にする露店や屋台の丁稚の小僧らなどは、トリスたち程にも楽をしていまい。
晩秋でさえ、襤褸着に裸足で駆け回っている者らを度々、目の当たりにする。
行商には、兼業も多い。自由労働者や
勿論、行商人の中には、驢馬や馬を連れ歩く者もいれば、自ら荷車を曳く者、あるいは駄獣に曳かせた馬車を持つ者もいる。扱う荷も値が張り、量も多く、店を構える者に引けを取らない稼ぎを上げる行商人も、少なからず存在する。
一方で廃市街や外部地区の住人なり、
貧しくとも切符のいい親方や公正な親方も勿論、大勢を占めている。しかし、貧しく、厳しく、それでいて貪欲で理不尽な親方も稀には存在するし、その下に付いてしまった運のない徒弟や丁稚だって時々は見かけられた。
ポレシャ圏に限っても、大半の行商人が真っ当だからこそ、相手が商人と言うだけで、食えない我が子を託してしまう親が出てしまうのも、無理からぬ話だ。
厳しいだけ、貧しいだけなら、大抵の徒弟だって耐えられるものだ。
厳しくて貧しくても公正な親方の下で歯を食い縛ってる者もいるだろう。
しかし、己だけが楽をし、火に当たり、旨いものを食い、弟子には食い残しを与える極端に理不尽な親方と徒弟の姿も、ごく僅かではあるが見受けられた。
「そう言えば、聞いたか?」徒弟の一人がパイプを吸いながら、周囲を憚るように小声で囁いた。
「マシューの奴。とうとうやったぜ。
親方の寝込みを襲って、有り金奪って逃走だと」
徒弟たちのしばしの沈黙。
「ああ、何時かはやると思ってた」相手を選んで打ち明けたのもあるが、見て取れるのは、無理からぬと言う肯定の雰囲気。
「気の毒にな。酷い扱いだった」言葉を返した徒弟たちにとっても、他人ごとではない。どうしたって使われる立場であれば、全体的にマシな親方でさえ、偶に八つ当たりを受ける時もあれば、腹の底に叛意や失意、苛立ちが蠢く瞬間はあった。
「指名手配だってさ。親方が金を払って賞金懸けた」
「ポレシャ圏で500居留地通貨だとよ」事情通の言葉に数人の徒弟が絶句して、ひそひそ話へと移行した。
「うお、すげぇ大金」
「あのケチ。そんな金があるなら、普段から優しくすれば……」
「罪状は、強盗傷害と窃盗、殺人未遂だって」
「死刑になるかもな」
「明日にも賞金稼ぎどもがうろつき始めるぜ。性質の悪い野犬どもがよ」
何処の居留地でも必ず見かけられる、同じ階層の者たちの噂話が交わされていた。
「気の毒なマシュー」と片隅の少女が首を振りながら「いつか、おっかさんに楽をさせてやるって、頑張ってたのに」そう嘆きを洩らした。
(……同情はしているが、逃げられなかったものだろうか?)思いつつも、トリスは用心深く「……マシューが逃げ切れるといいね」とだけ口にした。
※※※※
ポレシャ市の正規居住権の価格は、購入者によって変動するが、1人分でおおよそ2000居留地通貨と言うのが相場で合った。
これが親が正規居住権の所持者の場合、半額を割り引かれるのが通例であり、一方で富裕な商人が移住する際には、単独でも五千からの都市通貨なり、或いは商業都市連盟の広域通貨が求められる事例もあるが、行商人マギーの場合、ニナと二人で5000都市通貨。庶民としては相当に富裕な人物と見做されての金額だが、札束と銅貨を鞄と革袋で市役所に持ち込んで、一括の即金で支払い、書類に名前を記載した。
『
マルグリット・モイラ
ニナ・モイラ
続柄 義理の姉妹 → 夫婦 → 義理の姉妹
』
書類を幾度か書き直してから、写真を撮り、名簿に登録してもらって、仮の身分証を発行して貰う。現像されたら写真を張り付けて、身分証の完成であった。
一口に庶民と言い、登録居住者と言っても、五千都市通貨は大半の庶民には不可能に近い金額だろう。定職を得た労働者でも人生の半ばは掛かるだろうし、腕のいい職人や職工でも数年掛かりの金額だ。此処を乗り切れない庶民は少なくない。
居住権を生涯、夢見ながら買えない登録労働者もいる。日当が15~25であるから、2000なら手が届きそうに思えて毎日、仕事が見つかるとも限らない。
仕事が見つからない際には、金払いの良くない仕事を外部地区や農村で受ける日々もあれば、食事の他に服やお湯、偶の風呂にも金が掛かるし、音楽や本、芝居などの娯楽に無縁とは中々にいかないものだ。雨に寒さ、市況に怪我や病気への備えと、蓄えも必要となる。
秋から冬が迫ってくれば、寒さも厳しくなり、仕事も減る一方、薪や古着と出費も増える。冬越えの準備となれば、薪や食料の備蓄にも蓄えを吐き出さねばならない。一定以下の貧しさの場合、冬越えは非常に苦しく、少しでもまともな避難所や簡易宿泊所に泊まりたいと貯蓄を削ってでも払えば、翌春にはまた一から出直しとなる繰り返しとなる。
「はい、再発行には、料金が必要ですから気を付けてくださいね」言って、係員の女性がカードを差し出してきたので、受け取った。
これでマギーとニナは、ポレシャ市の正規居住者となった。
かと言って、今までとなにが変わる訳でもない。
マギーは全然、苦労した気がしない。
そもそもが、正規居住権をそれほど欲しかった訳でもない。
現状、デメリットも少ないし、買えるから買った。その程度の代物だ。
(……努力はしたし、よく練って判断や行動はしたつもりだが、運がよかった)
数秒、マギーちゃんも瞑目して感慨に浸った。
※※※※
一般に、大きな都市国家や領域国家になるほど、権力機構の隙間に私利私欲で動く役人や政治家が入り込むものだ。それは道徳的な欠如の問題と言うよりは、制度が巨大化した結果、必然的に生じる構造的問題であろう。
ポレシャ市で比較的に善政が維持されているのも、民主制かつ、小さな居留地であるため、権力の暴走が抑制されやすい体制だからに違いない。
勿論、善良かつ良識的な住人の資質あっての善政ではあるだろうが。
市議会兼市役所を兼ねた建物と、広場を挟んだ食堂の角の席。マギーちゃんは、アンニュイな雰囲気でしどけなく寄り掛かっていた。
市の中央広場をゴスロリで決めた少女が歩いている。派手な色彩の背広の青年と手を組んでいた。ファッションこそは、文化と文明が生きてる証だろう。
「……美少女になりてぇ」広場を眺めながら、虚ろな口調でマギーは呟いた。
「マギーは美少女だよ?」アイスクリーム・パフェを食べていたニナが首を傾げる。
「年齢と身長がね」マギーは悲しげに呟いた。
「普通、二十代は成長止まるよね。この間、計ったら185cmになってました」
「多分、身長計が故障してたんだと思うんだけどね。実質、178cmくらいだろうけど
すると170cm台だし、まあ、160cmと言っても無理はない。
なら、身長は何とかなるんだよね」マギーはつらつらと真顔で述べた。
「マギー!しっかりいたせ!身長計は故障しようがない!」ニナが叱咤した。
「するかも知れないじゃないか。もしかして、朝計ったから背がちょっと伸びてたかも」マギーは願望に縋り付いている。
「やっぱりあれだ。この間、ルキウス・カッシウスと戦った時の戦闘薬のブレンド決めたのがよくなかったんだ。使うたびにデカくなってる。そうじゃないかな?って気はしてたんだけど、目を逸らしてた。あーあー」突っ伏したマギーは手元のブリキのコップを握りしめた。ぎしぎしと音を立てて潰れそうなので、握るのを止めた。
「仕方ないなぁ」ニナは苦笑して頷いた。
「今日は目隠しして可愛がってあげるから、妄想の中で存分に美少女になるんだよ?
ちゃんと台詞も考えてあげます、ぐふふ」怪しく目を光らせながら、マギーの手を握ってきた。
敢えて冗談に紛らわせたのだろうが「……結構、本気で恐いんだけどな」ぼやいてるマギーが、市庁舎から姿を現した人物がこちらへと向かってるのに気づいて「接近。二名」とニナに囁いた。
頷いたニナが硝石銃《フリントロック》に装弾しようか一瞬だけ迷って諦め、ベルトの手斧に触れながら、反対の席へと戻った。
大股で食堂に入ってきた中年男が、マギーに挨拶してきた。
「やあ、正規居住者マギーくん」
市長だ。マギーとて顔は知ってる。
人口が千人少しの町では、町長と呼ぶべきかもしれないが。
「私鋳銭を作ったようだね。まるで大商人だ。
都市通貨で支払ってくれたみたいだけど、マギー・クレジットでの支払いでもいいのよ?それとも、マギー・ポンド?マギー・ドルかな?」
市長は、恨みがましい目で嫌味を投げかけてきた。
仕事を増やしたかな?
「勘弁してよ。手形を受け取ってくれた人に対するささやかなお礼だよ。
そんなつもりは全然なかったのに」マギーはしれっと言った。
「あはは。面の皮は20ミリ鋼板かな」市長が朗らかに笑った。こいつめ。
「量産できるものでもないよぅ。虐めないで」マギーが訴えて
「ひどいや、市長。
そこいらの村や農場だって通貨を発行してるのに、手形出しただけのマギーだけ虐めてくる。次の選挙は投票しないからね」ニナが反発していた。
「それは勘弁してくれ」と笑ってる市長に、
「まあ、警戒してくれていいよ。
やらかしたら、これからも嫌み……じゃなくて忠告を頂戴ね。
こっちも外れる気もないから、却って助かるのよ」マギーは淡々と告げた。
多分に釘を刺しに来ただけだろうか。
立ち去った市長の背中に向けて「悪い奴だな。市長め。禿げろ」とニナが、指を交差させた呪いのサインを密かに向けた。
「……しかし、マギーも結構、慇懃無礼だね。目立つの拙いんだったら、正規居住者は」尋ねてくるニナに対して「そろそろ取らないと拙かったよ」マギーは首を振った。
ポレシャ市の性質からして、暴力に訴えかけてくる筋はあるまいが、警戒されつつあったのは確かだった。マギーが当局の人間でも、短期間で数万単位の都市通貨を稼ぐ下層地区の一労働者は、確かに警戒に値する。参事会も、なにかしらの方法でマギーに首輪を嵌めたいとは思っていたはずだ。
頭を悩ませる問題が多すぎて、机に腕組みしたマギーは、ため息を漏らした。
「まあ、あの市長。大して功績もないし、次の選挙だとただの人だろうね。
誰が成っても稼げる仕組みにはしてあるけど、あまり目の敵にされないといいな」
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05月下旬_13974都市通貨
正規居住権 5000都市通貨